トランクルーム貝塚のオヤジ奮戦記

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2017.07.19
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スタジオ内の楽器機材で、最も汚れが目立つのがシンバルです。

このシンバルを専用のクリーナーで磨くと、ピカピカになりました。

ドラムのヘッド交換も、掃除をした時にチェックしヘタって来れば交換時期のサインです。

これら一連のメンテナンスも、ミュージシャンだから分かるのです。

専任のスタッフを雇えばイイのですが、それだと利用料金を今の2,3倍にしないとトテモ採算が合いません。

そんな事をすれば、お客さんが逃げてしまいます。

コストを積み上げ方式にするのではなく、「先ず相場料金ありき」です。

トランクルームの時も同じで、先ず「いくらで貸せるか?」・・・ここからの発想です。

当たり前の事ですが、ライバルに当たる同エリアの同業他社の相場は?、付加価値を付けたらどうか?一部被っている異業種の相場は?自社の財務状況は?エンドユーザーの相場観は?・・・等々考えられるすべての事を想定して値段を決定します。



一度値段を決めたら、変更は中々許されませんから。

しかし、スタジオ内の楽器や機材の不具合は、普段の掃除や日頃からお客さんとコミュニケーションを取っていれば、酷くなる前に気付くものです。

アンプやミキサーやシンセサイザーは故障する事はありませんが、ドラムは結構メンテナンスが必要です。

自分がドラマーでヨカッタです・・・(笑)。

ヘッドの張り具合やネジの締め具合、タムやペダルの位置は結構チェックしています。

お客さんによる不具合が分かれば、その都度連絡して、次回から注意を促します。

もちろん、忘れ物も結構あるので、それもイチイチ写真を撮って送って確かめます。

こんな細かい事をするスタジオなんか少ないと思います。

織物時代に相当細かい仕事までヤッテいましたから、何でもありません。

月産20万m(シャツ地13万着換算)の織物工場で、早出の工員(現場のエンジニア兼業)+経理+営業+事務(糸と織物管理)という非常に細かく緻密な仕事を1人でやっていたのが役立ちました。

このスタイルは、小さい頃から親父を見て育ちましたので、ごく自然だったのです。



という事で、リハスタ経営も1年5か月になり会員数も530人超えました。

分からないなりに、試行錯誤しながらイロンナ新しい事を学びました。

サービス業の基本である弊社の「値段とサービス」がお客さんの支持を得て、ここまで会員数が増えたのでしょう。

しかし、それと同時に「リハスタ経営は儲かるモノではない」と確信しました・・・(笑)。

1部屋オールタイム1時間1500円(高校生1000円、個人練習500円) ですから・・・



そんなリハスタ経営を支えているのは、お客さんの笑顔です。

スタジオで演奏を楽しんでヨカッタ・・・という笑顔です。

これがあるから、儲からなくても続けていけるんですねェ・・・

これからは数か月前から始めた「マッチング」を、更に強化していきたいと思います。

地元ミュージシャンの「掘り起し戦略」 です。

1年5カ月のリハスタ経営を通じて、まだまだ地元に「現役ミュージシャン(出来れば地元でも活動したい)」「時々ミュージシャン(もっと活動したい)」「元ミュージシャン(復活希望)」「潜在ミュージシャン(これからヤリタイ)」という4パターンのミュージシャンが眠っている事を確信したのです・・・

ならば、彼らを掘り起こして活性化させよう・・・と。

大阪市が270万人、堺市が85万人ですが、弊社リハスタがある貝塚市を含む高石以南の「泉南エリア」を合わせると堺市に匹敵する85万人も人口があります。

確かに、大手企業や大学は大阪市や堺市に集中していますので、人の生活動線(仕事や大学への通勤や通学)を考えればどうしても貝塚にリハスタがあるのは不利ですが、「泉南エリア」のミュージシャンが100%全員大阪市内や堺のリハスタに行く訳ではありませんし、休日までわざわざ遠いリハスタまで足を運ぶのも面倒です。

また、近隣の旧8、9学区の公立高校の軽音楽部に「バンドブームの再来か?」と思わせるほど、沢山の部員が在籍しています。

どこの高校も50人~120人くらい部員がいるようです。

スゴイ数です・・・(笑)。

3年生が卒業したら、また新たに新1年生がドンドン入部してくるのを考えると、卒業生を含めた「高校軽音楽部出身」というのはスゴイ大きなマーケットです。

彼ら多くの高校生ミュージシャンが、現状の高校音楽施設や公共スタジオに満足しているか?を分析する事が弊社リハスタとしての出発点です。

高校を卒業しても、如何にバンド活動を継続させるか、現役高校生も如何に途中で退部せずに軽音部で楽しくバンド活動を続けられるか?

高校卒業したら大学でも体育会に入って同じスポーツを継続する人は少ないですし、その後10年、20年する人は皆無です。

しかし、音楽は違うのです。

10年や20年どころではなく、何らかの形で「一生やる・・・」という人が結構多いのです。

楽器演奏をやめても、音楽を聴くのを止めたというのは聞いた事がありません。

普通元ミュージシャンでも、一生音楽を聴き続けるでしょう・・・

これが音楽の特徴で、それ程魅力があるのです。

その、高校や大学を卒業しても「音楽を続ける」というのをスタジオでお手伝いしようという事です。

若い10代や20代の時に身体の芯から音楽をソコソコ浸透させれば(体験すれば)、その後何年経っても「リ・スタート」が可能です。

まるで、マクドナルドと同じ戦略です・・・(笑)。

地元に弊社リハスタが出来た事によって、どうしたらモットモット気軽に利用していただけるか?

経営ポリシーはこれに尽きますし、これを更に後押しするのが、「マッチング」だったのです。

客のミュージシャンと積極的に関わってマッチングしようなんて、ライバルでもある公共スタジオではあり得ませんし、民間でもこんな「積極的な発想」は無いと思います。

弊社オリジナルな発想(戦略)だと思います。

このマッチングで、まだまだこれからという高校生や大学生をテコ入れし、卒業してもこれまでのバンド活動を継続しながら、自分の音楽性を広げるという意味で別のジャンルにも挑戦・・・「同じ志向」の大人の(年上の)バンドを紹介するのもイイかなと思うのです。

これで、彼らの音楽ライフ(質)が更に充実すれば、言う事なしです・・・

そして、ある程度音楽志向が固まっている30代~70代のバンドさんには、同じ志向のメンバーを紹介し、更に質を高めて頂く・・・

ヘビメタ(ハードロック)やファンクやジャズといったマイナーなジャンルのコピバンなんか、これまでなかなか地元で組めませんでしたが、これも可能になりそうです。

もう私の頭の中には、誰と誰と誰と・・・メンバーの組み合わせが想定できます。

会員数530人を超えるというのは、ある意味リハスタ経営というのは「インフラ屋」みたいなもので、地元の膨大なミュージシャン情報が私の元に集まって来ているのです。

そして、その会員数もまだまだ増えています・・・

「どんなけ、地元にミュージシャンがおったんや(潜んでたんや)?」と、半信半疑の不思議な気持ちで・・・(笑)。



それが、泉州の音楽文化発展の一助になると・・・

これをこれから上手に活かす事が、私の責任であり「大きな仕事」だと認識しているのでした・・・

Bスタジオの増設で更に分母を増やし、そのメンバー数が1000人を超えればマッチングの効果がそれなりカタチとなって表れてくるでしょう・・・それが地元音楽文化の活性化に繋がっていくのでしょう・・・

まァ、マッチングのあとは、メンバー間の相性やフィーリングでしょうね・・・

そんな自分の理想を追いかけるのも、2,3年では無理でしょう・・・

あと最低5年は掛かるかもしれません・・・

リハスタ経営は純粋に商売として割り切れないモノがあり、ある意味「カルチャー」ですから時間も掛かるのです。

まァその夢の先には、うちのスタジオで一生懸命練習して、泉州からカナブーンが出たように、誰か有名アーティストになってくれれば言う事なし・・・です。

という事で、朝からの妄想はこれくらいに・・・(笑)。

しかし、織物時代の最後の20年間は月産20万mも生産していました。

という事は年間240万m、10年で2400万m、20年で4800万m・・・

怖ろしい数字です。

しかし、それだけ仕事をして何が残ったか?というのを考えると虚しくなります。

20年間の後半の10年間は、多品種小ロット生産が激しさを増し目が回るような忙しさでしたが、所詮「工業商品」です。

具体的に言えば、糸から布にするだけの「加工品」に過ぎず(染色前の段階)、最終商品とはかけ離れすぎて本当の意味での価格決定権は取引先に大きく委ねられています。

アパレルブランドやSPA(製造小売り)のように最終商品を手掛けた訳ではありませんから、仕事をした割りには、残念ながら何も残っていません。

膨大な織物をただ織っただけという感覚で、最終的にどこのブランドで、どんなデザインで、何処でいくらで売られたは一切不明です。

これが下請け(委託生産)の最も辛いところです・・・(涙)。

同じ織物業でも、繊維業界の歴史も産業構造もイタリアと違いますが、自ら最終ファッションブランド商品を手掛けて価格決定権を持ったイタリアの同業者との「次元の違い」に驚かされます・・・

その 織物時代の反省として、「何かが残る仕事がしたい・・・」と「価格を自ら自由に決めたい」いう強い願望 が、トランクルームへの転業と去年始めたスタジオといったエンドユーザー相手のビジネスに向かわせたのだろうと思います・・・

それと、根本的に泉南エリアに音楽の需要があるのか?というスタジオ企画段階での不安は、オープンしてから杞憂に過ぎないと思うのでした。

というのは、大阪でも南部に位置する泉州エリアというのは、知る人ぞ知る日本で最も「レゲエ」が盛んな処だったのです。

何で・・・?

スタジオを始めて1年5カ月経って、改めて思います。

泉州エリアのDNAは、やはり「だんじり祭と盆踊り」だったのです。

もう何百年もこのエリアには、だんじりと盆踊りの歴史が引き繋がれていたのです・・・

泉州の盆踊りには「横山くどき」「江州音頭」「三夜踊り」・・・数えきれないくらい音頭の流派があります。

だんじりの鳴り物も、それこそ昔は町ごとに違いました。

それが知らず知らずのうちに、我々泉州人の血の中に受け繋がれていたのです。

しかし今は身体が老化する一方にも拘らず、仕事も趣味もファミリーの数も何故か?増えすぎてニッチモサッチモいかず、残念ながら祭りどころではありません・・・(涙)。

まァしかし、ドラムのREMOのヘッドとは違う、牛の腹の皮を張った2尺5寸のだんじりの大太鼓のドーンという音を聴くと、心の底まで響くのは泉州人だけです。

東京在住の泉州人は涙しても、同じ大阪でも大阪市内や北摂の人にとっては耳障りかもしれません・・・(笑)。

だんじりと盆踊りの基本中の基本は、和太鼓と歌のコラボレーションです。

それが、1970年代サーフィンの大ブームと共にレゲエが流行ったことが、泉州人の魂とドッキングしたのです。

それが、未だに脈々と我々の身体の中に流れていたのです・・・

それがあるからこそ、「泉州の音楽は不滅」と言えるかもしれません。

ひとつの現象を捉える場合、やはりその歴史を遡り分析する事によって解明できるのだと思います・・・

それは、地元の人間しか理解しえないかも・・・


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Last updated  2017.07.29 08:06:53
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