トランクルーム貝塚のオヤジ奮戦記

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2018.10.24
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日頃トランクルームや不動産屋、音楽スタジオや卓球場のビジネスをしていると、お客さんから「社長さんが近所に住んでいるから安心です・・・」てな事をよく言わます。

確かに会社から自転車で1分の町内に住んでいます。

イヤ、住んでいるどころか、このトランクルームの所在地こそが、正に江戸時代末期(文久年間)の150年前に私の曾祖父が2軒隣の本家(泉州弁で母屋)から分家(泉州弁で隠居)した場所で、私の「本籍地」だったのです。

何かあれば、直ぐに駆けつけることが出来ます。

「オーナーが近所に住んでいる」という料金や設備といった面以外の利点が、お客さんに安心感を与えているのでしょう・・・

先祖代々名越に住んでいますし、もう還暦を過ぎていますので、50年前はあそこは田んぼだったとか、池だったとか、地元貝塚に関しては若手の不動産屋や他所から来た不動産屋よりも分かっているつもりですので、そういった不動産屋としてのメリットも計り知れないですねェ・・・

逆に地元出身ではない同業者から客付けしてもらい、共同仲介の方向でビジネスを進めるケースにもって行ってます。

昔は兄弟姉妹も多く親戚筋も3,4代遡れば、貝塚を中心に岸和田、泉佐野、熊取に会ったことも無い一族の数が天文学的に広がります・・・(笑)。

それが、チョット物件調査にアチコチ行くと、「あの人知ってる・・・」「あの人と昔の親戚や・・・」と話がスムーズに運びます。



50年前の昭和40年代前半の織物業が泉州で全盛期だった頃は、貝塚市から岬町まで680社も織物業者があり(タイルやニットや毛織りや毛布は別で、岸和田市から和泉市は小幅の零細織物業者が多く1200社くらい)、町内だけで11工場もありました。

単に工場の数だけで無く、町内だけで九州や四国から集団就職で来た何百人もの織物工場の従業員向けの駄菓子が7軒もあるほど(今はゼロ)、その「周辺産業」にも多大な影響を与えていたのです。

単に同業者の織物業だけでなく、繊維関連の地元の運送業、撚糸業、サイジング、機料店、ヘタ巻き屋、産元、整経屋、経通し屋、メンテナンス屋、水道屋、工具店、電気工事店、工務店(建物に付随する職人)、部品メーカー、糸や布ブローカーといった長年の周辺産業とのコネクションも見逃せません。

まァしかし、東京23区や大阪市内のトランクルームや音楽スタジオで、オーナー経営者が近くに住んでいるケースなんて殆ど無いでしょう。

織物時代も夜中に機械が故障すると「ヘルド枠のロープが切れた」とか「コンプレッサー止まってしまった」とか「空調から水が出てない」とかでよく電話で呼び出されました。

その度に、眠い目を擦りながら工場まで駆けつけたものです・・・

これが、車で15分とか電車通勤とかだと「朝まで機械止めといて・・・」で大きな機会ロスになっていたでしょう。

自転車で1分の距離だからこそ、夜中に駆けつけることが出来、 経営者は24時間体制の「覚悟」さえ決めれば何の事はありません。

覚悟・・・言葉を代えれば一種の「諦め」です。

オーナー社長として会社に100%24時間全身全霊捧げるという「覚悟」です。


本気スイッチが入るとか、ヤル気が身体の底から吹き出してくるとかいう表現でもイイかも知れません。

まァ、一般従業員やサラリーマン社長では絶対出来ない「芸当」です。

しかし、我々零細企業のオーナー経営者の多くは持っているモノだと思います。



そんな事にならないように、我々は仕事に必死になり「覚悟」を決めるのです。

弊社の場合バブルの1年前(1987年)に大規模な設備投資で約30%安く建物と最新機械設備を買い(何千万円も節約できた)、リーマンショックの2年前(2006年)で北京オリンピックの好景気に沸いていた中国に中古織機を高く転売でき、資産を何も処分せずに何とか廃業(転業)に持ち込みましたが・・・

一応ファンナンシャルプランナー資格を持っている私でも株は長期保有で売買は殆どしませんし興味もありませんが、「安く仕入れ、高く売った」のです・・・(笑)。

半年「判断」が狂っていたら(遅ければ)、大変な事になっていたでしょう・・・(汗)。

いずれにしろ、この「覚悟」は親に言われたり教えられたからとか、本に書いてあったとかセミナーで勉強したとか尊敬する先輩の助言とかで生まれるモノではありません。

ふとしたキッカケで天から降ってくるモノだと思います。


私の場合は30年以上前に機械設備を全面的に入れ替え(設備更新)した時に、据え付けのメーカーサービス員から「機械の運転(据え付け)が完了する2週間後に我々は会社に帰りますが、それまでに全部貴方に使い方を教えますので、従業員に貴方が全て指導して下さい・・・」と言われました。



大袈裟では無く、あまりのプレッシャーに卒倒しそうになりました。

社運をかけて新工場まで建設して何億も投資し、これで失敗したら本当に終わり・・・すべて自分に掛かっているという恐怖に全身が凍り付いたのです。

一瞬、倒産、夜逃げというシーンが頭を過ぎりました。

しかし、サラリーマンを辞め家業を継いで2年しか経っていませんでしたし、今更サラリーマンに戻るわけにも行かず、2人の娘も小さかったので、これは前に進むしかないと・・・

そしてこの彼の言葉の10秒後に、天から降ってきたのか「ヨッシャー!ヤッテやろうじゃないか!」という恐怖から「ヤル気」に変わっていたのです。

それまでの30年間の人生で、学業やトランペット、空手、ドラム、ウインドサーフィン、サラリーマン生活にしても、一生懸命やっているつもりでも「本気」を出していなかったのです。

言葉を換えれば、30年間いい加減で中途半端に生きてきたのです・・・

しかし、この時だけは「これまでとは何か違う・・」自分の潜在パワーを不思議と感じました。

正にこの「瞬間」から約20年間、織物工場を24時間エンドレス操業(年355日)で突っ走ったのです。

これが私の人生最大の「転機」でした。

この転機がなければ、20年後のトランクルームへの転業も何も無かった訳です。

もちろん不動産屋を開業することも、音楽スタジオも卓球場もあり得ません。

今では、この織機メーカーのサービス員に感謝、感謝です・・・(涙)。

数年前に堤真一主演の「俺はまだ本気出してないだけ」という映画がありましたが、 殆どの人は一生「本気」を出さずに人生を終える という「現実」の裏返しでしょうねェ・・・

そういう意味で、たまたま31歳になって人生で初めて「本気」を出せたラッキーさに正に感謝、感謝だったのです・・・(涙)。

30代40代の20年間に本気を出し切って、62歳になった今は「出し殻」になってしまいましたが・・・(笑)。

そしてこの当時新築した織物工場が、用途変更して今の「トランクルーム貝塚 本館」です。

ここが私の本籍地で、祖父や父がここで生まれたのです。

という事で、本籍地でビジネスを展開できている自分は幸せだと感じています。

割と順調に仕事が推移してきたのも、先祖のお陰かと・・・(涙)。

トランクルーム周辺を、いつも先祖が天から見守ってくれているのか・・・

まァしかし、5,600年以上も前からある名越の古い田舎の集落のド真ん中の道が狭くこんな不便な場所にある弊社トランクルームに、トランクルームだけでなくスタジオや卓球のお客さんが足を運んでくれるだけで感謝しかないです・・・(涙)。

私が仕事に出向くのではなく(不動産仲介は別)、お客さんが来てくれる事(来店)によって私の通勤時間は1分で、他に沢山の仕事ができるのです。

正に、こんな嬉しいことはありません・・・(涙)。

この「職住近接」は電車や車通勤によるストレスもありませんし、事故に巻き込まれる可能性も殆どありませんので、東京ではIT系オーナー経営者が好んでこのスタイルを取り込んでいるようです。

特に起業オーナー経営者は「アレもしたい、コレもしたい」といつも頭の中がアイデアや企画だらけで、時間がいくらあっても足りないのです。

タイム・イズ・マネー・・・たとえ30分でも余計に中身の濃い仕事をしたい。

悠長に電車や車に乗って通勤している場合では無いです。

一般サラリーマンだと無理して会社の近所に住んでも、常に転勤(海外転勤、栄転、左遷)や解雇のリスクに晒されますので、それもどうかと思いますが・・・

日本では普通にある妻子と離れる単身赴任も、世界から見ればチョット異常のようです。

外国では家族との生活が第一で、そこまで社員の一生面倒を見るはずもない会社に忠誠を尽くすのはチョット考えもの・・・だと。

ま、「職住近接」を言葉を代えれば、その分料金に還元できて、お客さんに低料金でサービス提供出来るのです。

正に好循環で、お客さんが最も望んでいる事です。

これからも、お客さんが1番望まれる「品質と価格の充実(お値段以上)」を第一に考えた商いを心がけたいと思います。

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Last updated  2018.11.11 09:32:40
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