森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.09.22
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若いお母さんは、子供の食事で気になることは、自分の作った料理の食い付きだそうです。
子供にうけるかうけないかに注意を払っています。
よく食べてくれたものは「あたり」、そうでないものは「はずれ」となります。
「はずれ」た料理は食卓から消えていく運命にあります。
なかには子供に「まずくて食べれない」といわれると、自分のことを非難され、自分が否定されたように感じるお母さんもいます。

昔からお母さんは、子供の成長や家族の健康を願って、栄養のあるもの、バランスのとれた食事を朝昼晩と用意してきました。
子供が少々嫌いなものであっても、「これを食べなさい。食べないのなら食べなくてもよい」というぐらいのイニシァティブを持って料理を作っていました。
子どもは嫌いなものでも我慢して食べるということを学んでいきました。

現代は子供のリクエストにこたえて、それぞれの子どもの好きなものをいろいろ取り揃えて、好きなものを食べてもらうというように変わってきています。

食べるものは個人個人バラバラ。食べる時間もバラバラ。こんなことで家族して機能していくのでしょうか。家族はいまや烏合の衆の集まりです。

またこういうふうにして子供の言うとおりにしていると、子供は「食べてやっているのだ」という横柄な態度になってしまいます。当然わがままな子供に育ちます。そのわがままはしだいにエスカレートしてきます。
成長してわがままが聞き入れなれなくなるとどうなるでしょう。
当然「我慢する」「耐える」ということはできなくなります。
この世は自分を中心に回っており、なんでも自分のやりたいことや考えたことが通るはずだという誤った考えを持つようになります。
小さい子供はすぐにきれて泣き散らし、大きくなった子は親に反抗して、家庭内暴力に向かうのではないでしょうか。
さらに悪いことに社会人となった子は自分の思い通りにならない問題が起きると、すぐに困難を回避したり逃避したりするようになります。
対人折衝能力が育たず、弱い者にはけんかをうり、強いものには巻かれて劣等感を募らせていくことになります。
社会生活がスムーズに送れなくなってしまうのです。

そういう家庭は、食事のしつけ、箸の持ち方、会食のマナーなどはほったらかしとなります。
そうしたしつけができていないのです。すると他人に迷惑をかけても悪いと感じることができない大人になってしまいます。


いつも子供のいいなりになるということは、対立を避けて、子供に干渉しない他人行儀な家族関係を作ってしまいます。
子供にとっては自分の意見が通らないこともある、我慢しなければならないこともある、つらくても耐えなければいけないこともある。そういう経験が不足してきます。親と対立して自分の意見を主張してみる。そして親に言い負かされて悔しい思いをする。さらに親との和解の道を模索していく能力を身につける機会が持てなくなってしまう。

あまりにも子供の意向を尊重して、子供の一挙手一頭足に親が合わせているととんでもないことが起こります。子供がわがままになり、気分のままに好き勝手なことばかりするようになります。本来親は子供をきちんとしつけて、大人になって苦労しないように毅然とした態度が求められます。

食事で子供のいいなりになって、場当たり的なもので対応するということは次から次へと問題を拡大させるということです。
食事を作るという日常茶飯事に自分の意思を込めて真剣に取り組んでいくことは森田の原点であると思います。





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