森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.08.02
XML
カテゴリ: 行動のポイント
森田先生は安定した姿勢よりも、「不安定」な姿勢を勧めておられる。

これに対して体操の時の「休め」の姿勢、すなわち片足で全身の重さを支え、他のほうの足を浮かして、つま先を軽く地に触れている態度は、いわゆる「不安定」の姿勢である。
このときには、そのつま先で鋭敏に身体の動揺を感じることができて、周囲の変化に対して、迅速に適切に反応することができる。
この「休め」の姿勢の少し足を開いたものが、剣道・柔道・薪割りなどの姿勢である。
電車内でも「休め」の姿勢で立っていれば、つり革等をつかむ必要がなく、読書しながら、電車の動揺にも決してジタバタすることがなく、乗り換え場所を忘れることもなく、またスリにガマ口を取られるようなこともないのである。

不安定の姿勢というのは、ことさら注意を1つのことに集中してないからこそできることである。
これを生活の中で生かしていこうと思えば、 「無所住心」ということである。
我々の心は最もよく働くときは、 「無所住心」と言って、心が四方に働いて、昆虫の触覚が、ピリピリしている時のように、ハラハラしている時である。


神経症で苦しむような人は、神経症の症状1点に注意を集中させている。
注意を集中させると感覚が鋭くなる。
いわゆる精神交互作用が発生して奈落の底へと落ちていくのである。
そうならないためには、どんなに症状で苦しくなっても、注意を集中させないで、分散させることを心がけることだ。
症状を軽減するために、症状と重点的にかかわり合うという態度ではなく、それを抱えたまま目の前の仕事や生活のことに注意を向けていくのだ。
目の前のなすべきことに少し心を入れて取り組んでいけば、新たな感情が生まれてくる。
そう言う状態が常態化すれば、自分の症状一点に悩んでいるというわけにはいかなくなる。
症状を抱えたまま生活がどんどん前に進んでいくことになる。
そうして、あとで振り返ってみると、症状のことは忘れていた。
どうしてあんなに悩んでいたのだろう、と思えるようになる。
これは実際に体験してみないとなかなかわからない。


私も対人恐怖症で苦しい時、先輩から対人恐怖症の治し方については何もアドバイスをしてもらえず、実践課題の立て方やその結果の報告ばかりを求められた。
その時は、求めるものが求められずイライラしたが、アドバイスに従って行動した結果、 1年も経つと会社の中で仕事ぶりが評価されるようになった。
依然として人間関係では苦しむことが多かったが、意識を仕事の方にも向けていたので、四六時中対人恐怖症で苦しむという事はなくなった。
それとともに、仕事で他人から評価されるようになったので、仕事を辞めることもなく続けることができたのだと思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.08.02 06:30:05
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

休日の過ごし方の理… New! 楽天星no1さん

朝の体温を37度未… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん
真実追求ブログ 真実追求さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

森田生涯 @ Re[1]:目標を持って生活するということ(06/13) 楽天星no1さんへ コメントありがとうござ…
楽天星no1 @ Re:目標を持って生活するということ(06/13) 「短期目標(その日の目標、1週間の目標)…
森田生涯 @ Re[1]:最初は症状回復を意識した行動でも構わない(01/30) 長谷川勤さんへ ありがとうございます。 …
長谷川勤@ Re:最初は症状回復を意識した行動でも構わない(01/30) 森田生涯様 いつもお世話になっています。…
森田生涯 @ Re[1]:小林一茶の人生から学ぶこと(01/02) 楽天星no1さんへ コメントありがとうござ…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: