森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2026.04.07
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カテゴリ: 物の性を尽くす
秋田県の藤里町社会福祉協議会会長の菊池まゆみ氏のお話です。

2002年藤里町の人口4000人のうち15歳から64歳までの現役世代の113人の人が引きこもり状態にあったそうです。
現在藤里町の人口は2700人余りだそうですが、何と引きこもりゼロにした町として脚光を浴びています。
ちなみに日本全国では生産年齢人口において約146万人の人が引きこもり状態にあるという。

藤里町の社協の取り組みは、最初は「弱者救済」から始まりました。
引きこもっている人に声掛け運動を行っていたのですが、引きこもっている人たちは福祉の世話にはなりたくないといって受け入れてはくれなかったのです。
でも放っておいても、状況ははどんどん悪化するばかりだったのです。
藤里町の取り組みは、単に「弱者救済」だけを行っているわけではありません。
引きこもっている人たちの本音は、普通の生活を取り戻したい、お嫁さんをもらえるくらいの収入が欲しい、人に馬鹿にされない仕事に就きたいなど切実なものだったのです。

現在は介護施設や農作業など、町内の人手が足りない現場に登録者を派遣する「コミットバンク」の活動をしています。
そこから登録対象者を拡大した人材派遣サービス「プラチナバンク」の仕組みを作り、現在若者からシルバーまで全世代に参加を呼びかけ、約400人の方に登録していただいているという。
地域創生としては、白神山地のマイタケを使った特産品キッシュ(タルトのようなもの)を開発した。
その他、リーマンショックを機に国が立ち上げた基礎訓練制度の導入が大きかった。
これは再就職を希望する失業者が、ヘルパー二級の資格を取得できる講座を半年間受けながら、毎月10万円の給付金を受け取れる制度で、これに地域の一般の人と共にひきこもりの方にも参加してもらった。
こうした様々な取り組みを通じて113人いた引きこもりの方は何らかの形で社会との繋がりを取り戻すことができた。
(人間学を学ぶ月刊誌 致知 2026年3月号)

この話は森田理論の「物の性を尽くす」ということと関係があります。
引きこもりの人たちが社会と繋がる支援施設「このみ」を作り、さらに社会と繋がる仕事を作り、地域の人と共に社会に引き出したことが大きい。
引きこもりの人たちに、居場所を作り能力に応じて社会に出て働くことで、結果的に引きこもりゼロを実現できたことは、ほかの市町村でも大いに参考になります。






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Last updated  2026.04.07 06:20:04
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