森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2026.05.04
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森田先生のお話です。

ミスや失敗をしたときに、修養のできていない人は、すぐに自己弁護をする。
不祥事をあらゆる手段を使って隠蔽しようとする。あるいは、人のせいにする。
責任転嫁して私には何の落ち度もありませんというと言い張る。

形外先生言行録に片岡武雄氏が次のような話をされている。
ある入院生がウサギの世話をしておられた。
ウサギにエサをやりに小屋にはいったとき、突然猛犬が飛び込み、一羽のウサギを加えて逃げ出し、噛み殺してしまうという事件があった。
その方はこれは入り口の作り方が悪いからこんなことになってしまったと弁解された。
途端にそこに居合わせた私たちもびっくりするほどの森田先生のお叱りがあった。

(形外先生言行録 59ページ)

私が思うに、この方も一瞬「かわいそうなことをした」という感情は沸き起こったと思う。これは初一念であるが、初一念の特徴はすぐに、初二念、初三念にとって代わる。
すると言動としては、この方のように自己弁護するようになるのである。
森田先生は、不都合な事実をごまかさないで素直に認めるようになるには、相当の修養が必要になると言われている。
茨の道ではありますが、「純な心」を身につける必要があります。
人間は大脳が発達しているために、初一念の感情が湧きあがってきても、すぐにかき消されて、初二念や初三念が主導権をとってしまいます。
観念に基づいた行動は、事実を無視してしまう。観念優先で対応しようとする。
その結果事実と観念との間に容易に埋めることができない溝ができてしまう。
まずはそのからくりを森田理論できちんと理解すること。
あとは実際の生活の場面で、今のは初一念に基づいた行動だったのか、あるいは初二念、初三念だったのか検討してみる。その繰り返しである。
「純な心」を体得したいと思えば、数多くの失敗体験を積み重ねて、徐々に体得していくものであると考えます。

それは観念と事実の乖離がなくなるからだと思います。
「事実唯真」の心穏やかな世界が訪れてくるのです。





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Last updated  2026.05.04 06:20:05
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