音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2013年12月09日
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カテゴリ: 映画

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 「アーティスト」「オーケストラ」の製作陣が作った映画で、予告編からして期待させる内容だった。

上映が一週間だと思ってあきらめていたのだが、2週間に延びたことを知り、見ることが出来た。

結論からいくと、大変面白かった。

基本的にはロマンチック・コメディで、筋は予想できるのだが、それでも期待を裏切られることはなかった。

その原因は、フランス映画らしい洒落てウイットに富んだ粗筋だからだ。

古い映画のような感じのソフトフォーカスでカラフルな色彩もいい。

シリアスな映画もいいが、こういう映画を見る時の楽しさは、また格別であることを思い出させてくれた。

舞台は1950年代のフランス。

田舎から出てきた雑貨屋の娘が、不動産事務所の秘書として雇われ、雇い主に才能を見染められて、特訓の末、タイプの早打ちコンテストで世界一になるという物語。

主人公のローズ(デボラ・フランソワ)がNHKの9時のニュースの井上キャスターにそっくりで、びっくりした。

例のことわざではないが、本当に似ている人っているということを見せつけられた気分だ。

まあ井上キャスターの方が彫が深く美人ではあるが。。。

当時は秘書はあこがれの職業で、その中でも最もステイタスを得られるのは「タイプライターの早打ち大会」で勝つことだったそうだ。

最初の大会で敗れた後の特訓シーンが面白い。

爪にタイプライターと同じ色を付けたり、ピアノの練習をしたり、ランニングで体力をつけたりと、涙ぐましい努力が続く。

色を付けるところは面白いアイディアで、実際にやりそうな方法であることが味噌だ。

後半はこの大会の模様で引っ張っていくが、大会で優勝して、マスコミに引っ張りだこになるところは、かなり嘘くさい。

結局、この早打ち大会は、メーカーの宣伝になってしまっているように描かれている。

実際のところどうだったんだろうか。

ローズの指があまりにも速いため、アーム式のタイプライターではメカが追い付かず、後にゴルフボール状の「タイプボール」になるところが映されていた。

 キャストでは主人公のデボラ・フランソワがキュートな魅力を振りまいていた。

それから、タイプを特訓するルイ・エシャール(ロマン・デュリス)の少し斜に構えて気取った演技が、この役柄にぴったりだった。

これがまともな人間像だったら、面白くなくなるところだが、この設定がストーリーに膨らみを持たせていた。

ルイ・エシャールの友人の妻でエシャールの昔の恋人マリーは「アーティスト」でペピー役を演じていたベレニス・ベジョ。

たいそう魅力的だったが、あの時の女優とはわからなかった。

音楽は出だしから絶好調。

甘くノスタルジック、時にはコミカルな音楽で映画にぴったり。

決して新しくはなく、むしろ映画で描かれている時代のスタイルだが、古臭い感じは全くなかった。

当時のジャズやスタンダードなども使われていて、かなり効果的だった。

オリジナルでは、冒頭の「Forgotten Dream」や「Girl On Calender」が、ワクワク感を感じさせる音楽で、とてもいい。

それでアルバムがほしくなり、いろいろ探したが、CDは手に入れるのは難しいとあきらめかけていた。

その後、Import_CDをチェックした時に思い出して検索したら、ヒットしたので、すぐ注文した。

また、来ていないが凄く楽しみにしている。


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Last updated  2013年12月09日 22時36分15秒
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