音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2017年08月07日
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カテゴリ: 映画


日本では5月から公開されているが、盛岡ではほぼ二ヶ月遅れの公開。
公開2日目で観客は20人ほど。
まあ、じみな映画なので熱心な映画ファンが見に行ったというところだろうか。
いつも利用している映画館での上映はなく、ルミエールでの上映。
フォーラムだと、もう少し入りはよさそうなのだが、当ブログはルミエールと言うと心理的に引いてしまう。
ここのいいところは、飲食OKなこと。
他は昔ながらの映画館そのままで、観客席の傾斜も緩い。
なので、前の観客の間から覗かないと字幕が見えないこともある。

おそらく全面汚れているようで、せっかくの美しい風景も台無しになってしまった。
見る前マンチェスターはてっきりイギリスのことかと思っていた。
主人公はボストンにいるし、会話の中で車で一時間半で着くと言っていたので、そこで初めてアメリカンの都市であることを理解した。
ブログを書くにあたって調べていたら、映画のタイトルのバイ・ザ・シーは形容詞ではなく、ニューハンプシャー州ヒルズボロ郡にある「 マンチェスター 」と区別をするために1989年に今の地名に変えたそうだ。映画のマンチェスターは「マサチューセッツ州エセックス郡ケープアン(英語版)に位置する町である。景色のいい浜辺や景勝地で知られる。2010年のアメリカ合衆国国勢調査によると人口は5,136人だった」( WIKI )
ほかにもロンドンデリーのようにイギリスの地名をつけた都市があるよう だ。
ちょっと複雑な関係で、アメリカ人なら自明のことだが、他の国の人ならすぐには分からない気がする。
あらすじは父親のジョー・チャンドラー(カイル・チャンドラー)が心臓病で亡くなり、ジョーの弟リー(ケーシー・アフレック)が残された息子パトリック(ルーカス・ヘッジズ)の後見人に指名されていたことから起こる出来事を淡々と綴ったストーリー。
まあ、普通に起こることなのだが、ちょっと普通でないのは、兄は離婚していて、母親は別の男と暮らしている。
リーも、不幸な出来事から妻と離婚している、という設定。

後見人を持った子供にしてもつらいことだろう。
終始重苦しい中に、酒を飲んで騒ぐ大人たちやバンドの練習、パトリックが女友達とじゃれあうシーン、ボートを操縦するシーンなどが入っていて、飽きのこないストーリーになっていた。
キャストでは、主人公よりも、別れた妻ランディ(ミシェル・ウイリアムズ)と甥のパトリック(ルーカス・ヘッジス)が印象深かった。
偶然リーと出会った元妻が、リーに許しを請うシーンでの迫真的な演技は素晴らしかった。
また、ルーカス・ヘッジスの自然体の演技を見ていたら、自分の子どもの振る舞いを思い出した。

ケーシー・アフレックは少し斜に構えたところが役にぴったり。
また酔っ払うと突然切れて殴りかかるシーンはなかなかリアルだった。
当初プロデューサーであるマット・デイモンが主役を演じる予定になってたが、アフレックに変わったことが却って良かったような気がする。
デイモンだと正面から向き合う感じの人物像になって、出来上がりがだいぶ違っていたと思う。
ほかには「キャロル」で印象に残っていたジョー役のカイル・チャンドラーがここでもかっこいい。
レスリー・バーバーの音楽はシンプルであまり表に出てこないが悪くない。
ア・カペラの「Floating 149 A Cappella」がいい。
挿入歌やバックで流れる音楽も趣味がいい。
特に、ジ・インク・スポッツとエラ・フィッツジェラルドによる「I’M BEGINNING TO SEE THE LIGHT」やメサイヤからの「主は羊飼いのようにその群れを養い」は印象深かった。
今週の金曜日までなので、ごご興味のある方はルミエールへ急げ!!


公式サイト





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Last updated  2017年08月07日 17時33分46秒
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