音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2018年12月31日
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カテゴリ: その他の音楽

このところ、以前コンサートの レビュー をしたバンドネオン奏者の三浦一馬(1990-)のCDを集中的に聞いている。
といってもCDを買っているわけではなく、tsutayaのレンタル。
やっと最新盤の「Libertango」を借りることが出来た。
曲は以前のコンサートで演奏された演目がかなり入っている。
コンサートではPAの不具合で、だいぶ不満の残る演奏になっていたが、CDはその不満が全くなく、彼らの演奏を満喫した。
コンサートで問題になっていた、「五重奏のための協奏曲」も最後のギター・ソロが普通に聞こえていた。

理由は音の輪郭がぼやけるためだ。
当ブログとしては、エコーはかけるべきではなかったと思う。
ピアソラも他のレコーディングでは、エコーをかけていない。
参考までに「五重奏のための協奏曲」が収録されている自作自演の「タンゴ・ゼロ・アワー」(AMERICAN CLAVE)を聴いてみた。
レコード芸術の月評氏が作曲者自身の次に聴くべき演奏と評していたのを眉唾物と思っていたが、実際にそうだったのには驚いた。
「五重奏のための協奏曲」の演奏時間はピアソラよりも三浦の演奏がちょうど1分長い。
楽譜がきっちり書かれてあり、9分程度の曲でこの違いは大きい。
ピアソラは軽快でメリハリがありスケールが大きい。
それに比べると三浦は音楽が若干平板で硬さがある。
カデンツァも物足りない。
とはいえ、この若さでピアソラの演奏に肉薄した音楽を作る三浦一馬は大したものだ。

サイドメンでは山田武彦のダイナミックなピアノが光っている。
石田泰尚のヴァイオリンは生とあまり変わらず、個人的には骨太でもう少し熱のある演奏が聴きたかった。
大坪純平のエレキ・ギターは控えめなところは生と同じだが、録音のほうが積極的なプレイに聞こえる。
コンサートでは聞けなかった「92丁目通り」や「プレパンセ」も楽しめた。
聞くたびにじわじわと良さが実感される、素晴らしい名盤。

三浦一馬:Libertango

1.92丁目通り
2.プレパレンセ
3.天使の死
4.アレグロ・タンガービレ
5.タンガータ
6.キチョ
7.アディオス・ノニーノ
8.鮫
9.五重奏のためのコンチェルト
10.リベルタンゴ

三浦一馬(Bn)
石田泰尚(Vn)
黒木岩寿/髙橋洋太(b)
山田武彦(p)
大坪純平(e.g)





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Last updated  2018年12月31日 16時50分11秒コメント(0) | コメントを書く
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