全曲安定した歌唱。 清潔感があり、力のこもったヴォーカルと時折入るスキャットは聞きごたえ十分。 高音まで伸びきった声が素晴らしく、フレージングも滑らか。 プログラムは殆どがスタンダード。 ポール・ウイリアムズ(1940-)の「Love Dance」が異彩を放っている程度。 ボサノヴァ・タッチのアレンジで、軽快で粘らない歌唱が心地よい。 ジョン・ウイリアムスの「Make Me Rainbows」はコメディ映画Fitzwilly(1967)(邦題 ニューヨーク 泥棒結社)のナンバー。 ウォーキング・ベースから始まるアレンジがブルージーな雰囲気を醸しだす。 「In a Sentimental Mood」は声を震わせていて、ジェーン・モンハイトの歌い方にどことなく似ている。 バーリンの「Let's Face the Music and Dance」もボサノヴァ・タッチのアレンジがいい。 「Round Midnight」はギターとのデュオだが、ギターはかなり控えめで、ヒラリーの情熱的なヴォーカルが存分に楽しめる。
「It's You or No One」では美しいバース、一転明るくリズミックなコーラスのコントラストが鮮やか。 ブルージーな「The Sweetest Sounds」は後半のスキャットとドラムスの4バースから熱を帯びた情熱的なヴォーカルへと続く。 クリス・バイアースの管が時折入っているが、サックスはともかく、クラリネットやフルートは音楽が甘くなるようで気に入らない。 ヴァイブも管理人好みではない。 コールが初めて執筆したライナーノートによると、クリス・バイアースによるアレンジは、音に柔らかさとふくよかさが加わるので、ホーンを入れる代わりにヴァイブを入れたとのこと。
1.Duke Ellington:Sophisticated Lady 2.Burton Lane:Old Devil Moon 3.Irving Berlin:The Best Thing for You 4.George Gershwin:Somebody Loves Me 5.John Williams:Make Me Rainbows 6.Paul Williams:Love Dance 7.Duke Ellington:In a Sentimental Mood 8.Irving Berlin:Let's Face the Music and Dance 9.Thelonious Monk:Round Midnight 10.Sammy Cahn:It's You or No One 11.Richard Rodgers:The Sweetest Sounds
Hilary kole: Vocals Arrangements for tracks 2 and a Chris Byars: Arrangements for all tracks except 2 and Orchestrator tracks 2 and 8/ woodwinds on all tracks
Hilary kole(vo) Chris Byars (ts,cl,fl) Tom Beckham(vib) John Hart(e-g) Adam Bimbaum(p) Paul Gill(b) Aaron Kimmell(ds)