組曲「マスター・オヴ・サスペンス(2023)」はヒッチコックの映画からインスパイアされたトランペット協奏曲で、中間部はフリュゲルホーンが使われている。 各々の楽章は「裏窓」、「マーニー」「北北西に進路を取れ」から印象に基づく。 第二楽章はフェイドアウトしていてちょっと中途半端な感じがする。 第3楽章のワルツが最もジャジーだ。 レックス・リチャードソンのソロはまずまず。 これも3曲からなるハイパーリンク(2022) 指揮者ブラムウェル・トーヴィ(1953–2022)へのオマージュ「ブラムのための讃歌」は荘厳な雰囲気を感じさせる。 いきなりバッハの「トッカータとフーガ」から始まる「ハイパーリンク」はThe National Youth Brass Band of Great Britainの70周年を祝うために作曲された。 色々な記念日に因む音楽にリンクするという意味で、多数の曲が引用されているらしいが、曲を知らない筆者にはその面白さがあまり感じられなかったのが残念。 ただ、第3曲の「VIVAT」がハイテンポでグイグイと迫ってくる演奏で素晴らしかった。
Rex Richardson(tp track 2,4,Flh track3) David Childs(Euph) Black Dyke BandNicholas Childs
Recorded: 31 October (track 6-8),24 November(track12),2022 9 March(track 2-4)) and 17 May (track track 9-11) 9 and 30 May(track1-5),2023 at Morley Town Hall, West Yorkshire, UK