音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2024年01月12日
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カテゴリ: ジャズ

フィニアス・ニューボーン・ジュニア(1931-1989)のコンテンポラリー盤「A World Of Piano」のハイレゾがCraft Recordingからリリースされた。
昔々アナログ盤で楽しんでいたレコードだった。
風通しの良い録音とフィニアスの驚異的なテクニックが売りの録音だった。
聞かなくなってから数十年経つが、以前の印象とそれほど違っていなかった。
とにかくフィニアスのオクターブ奏法に圧倒される。
アドリブでもオクターブ奏法をやるという信じられない技術。
私はピアノが弾けないので確かなことをは言えないが、とにかく困難なフレーズを簡単に弾いていることに驚いてしまう。
ハイ・テンポの「Daahoud」「Oleo」などのドライブ感も凄まじい。
打鍵が強く、エッジの立ったサウンド。

ラヴェルのソナチネ第二楽章をイントロに使った「ラッシュ・ライフ」が実にしゃれていることに気が付いた。
この部分、少しぞんざいな弾き方になっていているのが惜しまれる。
このアルバムでは、マイルス・デイヴィスとキャノンボール・アダレイ二つのグループのリズム・セクションを使い分けている。
同じ日の録音なので、何らかの理由があるのだろう。
個人的にはフィリー・ジョーの活きのいいドラムスが好みだ。
これまでのCreft Recordingでのコンテンポラリー盤と同様にノイズの聞こえない快適なサウンドで音楽に集中できるのが嬉しい。
音は細身でリミックスではないので中音域が寂しいのはアナログと変わらない。
右にベース、左にドラムス、中央にピアノという配置で、どの楽器も良く聞こえ、若干ピアノが引っ込み気味ではあるが、バランスは悪くない。
静かな部分ではテープヒスが僅かに聞こえるが、鑑賞には差し支えない。
音量を上げると、生の演奏を聴いているようなリアル感が出てくるのも不思議だ。
昔は新しい録音にしか興味がなかったが、最近のハイレゾでのリイシューが常態化して、昔の録音に耳を傾けることが多くなった。


Phineas Newborn:A World of Piano!

1.Charlie Parker:Cheryl
2.Luciano Chano Pozo Gonzales, Walter Gilbert Fuller, John Gillespie:Manteca
3.Billy Strayhorn:Lush Life
4.Clifford Brown:Daahoud
5.Sonny Rollins:Oleo

7.Leroy Vinnegar:For Carl
8.Roland Alexander:Cabu

Phineas Newborn Jr.
Paul Chambers(b track 1-4)
Philly Joe Jones(ds track 1-4)

Phineas Newborn Jr.;Paul Chambers(b);Philly Joe Jones(ds)
Phineas Newborn Jr.;Paul Chambers(b);Philly Joe Jones(ds)
Phineas Newborn Jr.;Paul Chambers(b);Philly Joe Jones(ds)
Sam Jones(b track 5-8)
Louis Hayes(ds track 5-8)

Recorded October 16, November 21, 1961,Contemporary Records Studio, West Hollywood, California





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Last updated  2024年01月12日 00時00分18秒
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