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TWO TRUMPETS/ART FARMER, DONALD BYRD なんと言っても④DIG、これに尽きる。この一曲だけでもこの盤を買う価値がある。大音量でかけると、これぞまさしくジャズというべき音の塊が剥き出しのまま迫ってくる。アート・ファーマー、ドナルド・バードの両者はバースを繰り返し、そのうち演っている二人にしか分からないある境域に突入していく。これでもかと続くバトル。そのうち聴いているほうも「まだやるのか、すげえ」と徐々にのめりこまずにいられない。元気のよさではやはりバードに軍配が上がるが、ファーマーもマクリーンもつられていつになく派手に飛ばしており、全員バトルで普段以上の力が引き出されている。「ジャズバトルの名盤。
2002年03月30日
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KNOW WHAT I MEAN/CANNONBALL ADDERLEY この盤に漂うなんともいえない冴えわたった感じを、なんと表現すればよいのだろうか。例えばすがすがしい秋晴れの朝、きりっとした冷たい空気の触感に適度な身の引き締まりを覚えるといったような、心地よい緊張感。演奏者のぬくもりや息吹もアルバム全体にみなぎっている。キャノンボール・アダレイという人は、実は凄く繊細で気配りのよく利くタイプなのだと気付かせられる。ただのファンキー親父などでは決してないのだ。マイルスバンドで一緒だったビル・エバンスが要。彼が凛とした緊張感を作り出している。アダレイとは冷熱の交流だが、湯と水が混ざり合って実にちょうどよい演奏の温度を作り出している。1 WALTZ FOR DEBBY、このエバンスの名曲は無伴奏ピアノのテーマから始まるが、アダレイがすっと入ってくるときの音場の変化が、たまらなく良い。寒い時期に外から帰ってきて暖房の効いた建物の中に入りホワッとした暖気に包まれるような、そんな感覚。実に肌触りのよいジャズだ。
2002年03月15日
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THE WASHINGTON CONCERTS/CHARLIE PARKER ☆ドラえもん1号パーカー☆ 最近発掘された鳥人パーカーのライブで、飛翔度はこの時期の他の盤と比較しても抜きん出ている。単なる超速テンポのかっとばしも見られるマッセイホールのライブ盤などとは違い、もっとのびのびと気持ちよく歌っているのだ。50年あたりのパーカーのライブに見られた狂気に近い命を削るようなアドリブ合戦(バードランドでのパウエルやナバロとのエアチェック盤が有名)は影をひそめ、既にパーカーは悠然として戦勝将軍のような構えを見せている。特に①から⑧までのビッグバンドを従えてのアドリブ演奏。漂うなんともいえない風格。52年にはもうビ・バップという戦国時代が終わりを告げようとしていたことをうかがわせる。⑧ROUND HOUSE、OUT OF NOWHEREのコード進行を使ったジェリー・マリガンの曲。パーカーはアルトで最高の歌を歌う。しかし目玉はやはり⑨ORNITHOLOGYからのカルテット4曲だ。敵もいないのに一人でビ・バップ戦国時代逆戻り、噴出する音楽。⑫ANTHROPOLOGYはあまりに凄まじ過ぎて唖然。⑬SCRAPPLE FROM THE APPLEではコンガの気持ち良いリズムに乗って目のさめるようなスイング。パーカーやクリフォード・ブラウンのような天才の音楽を聴いていつも思うことだが、いったい彼らはどこからあんな完璧な音楽を取り出してくるのだろうか。きっと4次元ポケットでも持っているのだろう。したがって、ドラえもん1号パーカーと名づけておこう。2号はブラウン。
2002年03月10日
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BARRELHOUSE AND BLUES/SAMMY PRICE ブルース・スイング寄りの作品だが、「大当たりっ!」てな感じの旨盤。全員聞いた事も無いパーソネルだが、実によくスイングし、バンドがまとまっており聴いていて肩がこらず、素晴らしくリラックスできる。それとなくラジオから聞こえてくるにぎやかな無名の音楽、でも「オッ!」と耳をそばだてずにはおれない、といった感じ。メインストリームの喧騒やかましい1969年にこんなやつらがいたんだー!と驚いてしまう。パーソネルはSAMMY PRICE(p,vo) KEITH SMITH(tp) ROY WILLIAMS(tb) SANDY BROWN(cl) RUAN O’LOCHLAINN(g) HARVEY WESTON(b) LENNIE HASTINGS(ds)となっている。⑦のSTRUTTIN’ WITH GEORGIAが圧巻。SWEET GEORGIA BROWNのコード進行にのって、ROY WILLIAMS(tb)がフルコーラス歌い倒し。歌の洪水。KEITH SMITH(tp)もペットでフルに唸り倒す。ブルース・スイング系は演奏でどれだけ唸りが効いているかがポイントだが、本盤はホーン陣が特に五つ星級。
2002年03月08日
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