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OSCAR PETERSON TRIO+ONE, Clark Terry これ、最高。こいつら、上手すぎ。6 MACK THE KNIFEでのクラーク・テリーのソロは、マイルスやブラウンをも凌駕する暖かさ、コクが感じられる。陽的な人間性のなしえる究極の「はしゃぎ」世界。5 MUMBLESでのスキャットとも歌詞ともつかない唸りにテリーの実力が表れている。このうえなくスインギーな、ジャズにおけるスイングの教科書のような音楽をボーカルで展開しているのだ。テリーはおそらく、マイルスに奏法うんぬんよりもこういった「スイング勘」を教えたんだと思う。この人がそれを教えずして何を教えたというのだろう、また他の何を多く教わる必要があろうか。大事なのはまさにこの「音でいかに見事に、美しくはしゃぎまわるか」ということなのである。演奏によって人生を楽しむこと。ジャズを演奏することは人類のなしうる最高級の遊びである。その命題を体現するテリー、ピーターソンに敬意を表したい。
2002年12月23日
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TAYLOR’S TENORS/ART TAYLOR チャーリー・ラウズと、フランク・フォスターのテナーバトル盤なのだが、こういう渋いのがあまり話題に上ることもないのは残念なことだ。バトル大好き人間にはたまらない通好みのプレスティッジ盤である。このレーベルは洒落たブルーノートなどと違い、管楽器の数を芸もなくそのままアルバムタイトルにした盤をいくつも出したりしている。これに関しても「テナーズ」ということでそのまんま。しかし内容はといえば演奏者の質が水準以上で楽しませてくれる。ミディアムテンポの③CAPE MILLIE、⑤FIDELが実にいい曲で、両者のアドリブも冴え渡る。気持ちの良いスイング発表会。聴いている我々審査員も甲乙つけがたい。それにしてもチャーリー・ラウズのダーティーな音色とフガフガしたフレージングは、さすがモンクバンドに入るだけのことはあってユニークだ。
2002年12月16日
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THE MUSINGS OF MILES/MILES DAVIS しばらく仕事を頑張って、ひと段落ついたときに「そういえば、ジャズ最近聴いてないな。」達成感に満ちた精神状態にはたとえばこんな趣味のいいジャズがぴったり合う。音楽全体が柔らかく、いわば音のリフレクソロジー。レッド・ガーランドとオスカー・ペティフォード、フィリー・ジョーが醸し出す穏やで暖かな音場に、ひたすらスムーズに流れるマイルスのワンホーン。②I SEE YOUR FACE BEFORE MEの究極のミュートプレイをぜひとも聴くべし。耳のそばで囁いているようなこの音色こそがマイルスの真骨頂である。モード以降疾風怒濤時代に入って失われる以前の、50年代マイルスの良さがここに凝縮されている。③I DIDN’Tでは、オープンホーンでミディアムファスト、あの独特の「間」の効いたフレーズを連発。しかしこの独特のタイミングの取り方だけは失われることがなかった。体に染み付いたスタイルなのだろう。④A GAL IN CALICOに到ってはもう何もいうことなし。わかったわかった、もう五つ星にしたる、と批評家さんも降参。
2002年12月11日
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