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A NIGHT AT BIRDLAND/ART BLAKEY バードランドは、数々の歴史的名セッションを生み出してきた場所である。タイトルに「バードランド」「ライブ」の文字があるだけで無条件に反応してしまう結果、こういった盤を異常にたくさん持っているコレクターも私のみならず大勢いることだろう。これは私にとって高校生以来の愛聴盤。世の中のつまらなさと汚さに絶望しかけていたときに、ふとNHKラジオからVOL.1の2ONCE IN A WHILEが聴こえてきた。「ジャズ、こんなものがあったのか!世の中もまだまだ捨てたもんじゃない!」とすばらしい音楽によって生きる喜びと楽しみを与えられ、それ以来この盤はフレーズを全部覚えるくらい聴きつぶした。めったに見つけられない宝物を見つけたような感覚で、自分ひとり訳のわからない優越感に浸っていたように思う。とにかく比類のないクリフォード・ブラウンのソロ。凡百のプレイヤーとは全くレベルがもう違いすぎ。当時この場に居合わせたバディ・リッチは、ブラウンのソロが始まった瞬間食べていたものを落とし口をあんぐりあけたままになったと言う(ホントかウソか)。これはジャズの古典、人類の宝として末永く後の世まで伝えられるべきである。
2002年06月22日
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BIRDLAND SESSIONS/MILES DAVIS 1951年のマイルスは仕事がなく不調だったと伝えられるが、そんな定説を完全に覆すのがこの演奏だ。⑦HALF NELSONのなんと見事なことか。これは曲がいいのである。ミュージシャンが乗る曲というのは決まっている。波乗りのように「何かのうえに乗っかって」スイスイと音空間を泳ぐ。イルカやシャチが高速でボートに合わせてはね飛びまわりながら泳ぐ様を見ているような、そんな感覚だ。曲はタッド・ダメロンのLADYBIRDのコード進行をそのまま使っているが、しかしダメロンの作曲力には参ってしまう。ミュージシャンが音のサーフィンをするには乗れるくらいの波が必要だが、まったくすばらしい波を作る人物だ。⑨MOVE。完全絶好調。発掘版だが収録時間が長く80分近くあり、50年代初頭の熱気を実感できる。
2002年06月20日
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THE SERMON(THE COMPLETE JIMMY SMITH’S SUPER JAM VOLUME2) ジャズ語、というものが存在する。この世にいくつもの言葉が存在し、その言葉を使うもの同士が独自の文化を形成しているように、ジャズメン独自の共通語が存在する。そして彼らは日夜ジャズ語を駆使し、如何に美しく雄弁に語るか切磋琢磨しているのだ。当然個人個人の口調、口癖なども存在する。リー・モーガンは巻き舌べらんめえ調で、この個性はちょっとなかなか見当たらない。ヤンキイッシュとでも言ったらいいのか!?威勢良くまくし立てるのが得意。すなわち天才的不良、カッコイイ奴。華々しくアクロバティックに吹くことにかけては彼の右に出るものはいない。ソロを聴いていると、直感で次の音を出している。全く手本無しで見事な行書体の文字を書き上げていく書道師範を見ているようだ。ジミー・スミスは、早口で喋りつづけることにかけては一級品だ。①’S WONDERFULでは、「かまぼこぼこ、かまぼこぼこ、か~マぼこぼこ」とオルガンで早口言葉を連発。ジャズメンが集まってにぎやかに会話したときのものすごさは、聴いてみなければわからない。ちなみにタイトルのTHE SERMONとは、説教という意味。誰が一番気合の入った説教をたれるか微笑ましい競争を繰り広げている。
2002年06月07日
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