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September 12, 2013
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もうすぐ敬老の日ですね。こちらは、知的障害を持つ66歳の次女を世話していた長女の急死をきっかけに、次女と彼女を引き取ることになった三女、四女の奮闘を描くヒューマン・コメディです。老老介護というわけです。ベルギーが舞台なので花が沢山出てきます。

『ポーリーヌ』 / 日活
Pauline&Paulette
ベルギー映画

監督週間キリスト教会賞
監督&脚本
リーフェン・デブローワー

 長女マルタは、知的障害の次女ポーリーヌの面倒を見ていた。しかしマルタが倒れてしまう。三女ポーレットと四女セシールの前で読み上げられた遺言書には「施設に預けるのなら、遺産はすべてポーリーヌに。妹のうちどちらかが手厚く世話をするのならば、財産は三等分に。」家を売ってリゾート地に住みたいポーレットは、渋々ポーリーヌを引き取ったが…。

 知的障害者ポーリーヌの存在や行動に、健常者ポーレットやセシールが一方的に癒されてゆくような、よくある予定調和だったら嫌だと思っていたが、そこは上手に外してくれていた。

一緒に住んでいたマルタは、「靴のひもが!」とポーリーヌが言えば、結んでやる。出来る事を増やしてやろうというより、しないで済むように先に先に手を出す。自分が長姉だからという責任感もあったのだろう。これがマルタの接し方。
そして三女のポーレット。
やっぱりポーリーヌに言われて靴の紐を結ぼうとするが、ポーレットは太っているのでかがめない。だからポーリーヌを脚立に乗せて、紐を結ぶ。自分も動くけど、ポーリーヌにも動いてもらう。ポーリーヌの世話もするが、自分の生活リズムも崩さない。これがポーレットの接し方。そして四女のセシール。彼女の場合はちと複雑だ。長く離れていたので、最初は顔も覚えてもらってないし、ポーリーヌのリズムが一番つかめない。更にインテリの恋人という同居人にも気を使わなければならない。自分の生活をベースに置きながらも、美術館に一緒に連れ出したり、ポーレットの好きな『花のワルツ』のオルゴールをプレゼントしたり、出来る範囲内の事をする。
これがセシールの接し方。

 いろんな愛し方がある。最初、ポーリーヌに対するポーレットの態度が随分と邪険に感じられた。しかし第三者の意見を聞くと、「あれは姉妹だから、あそこまで言っても、普通でしょ。」と言われた。確かにポーレットも、ポーリーヌを愛していないわけじゃない。「ポーレットと一緒に住む」と主張するポーリーヌに、閉店セールに来ていた客が「一緒には住めないわね。」と言うと「意地悪言って!」と怒り出していた。どの姉妹もポーリーヌを虐待していないし、嫌ってもいない。最後にポーリーヌがポーレットの所へ行ったのも、「他に行く所がないから」ではなく「ポーレットが一番好きだから」なのだ。

 そしてポーリーヌが最後に履くのは、紐を結ばなくていい靴。大掛かりな音楽で、ポーリーヌがポーレットの元にかけより、ひし!と抱き合う大団円を用意する、ハリウッド映画では、こうはいくまい。
ああ、そうか、こういう発想の転換もありなんだ。
世話をする側だって、いつまでも元気とは限らない。
世話する側がいなくても、やって行けるように。
この着地点を選ぶ事で、穏やかな海辺で静かな時間を過ごす二人が、一層身近に感じられた。










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最終更新日  April 4, 2019 12:05:57 AM
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