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August 21, 2014
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みなさん、こんばんは。戦争って本当に嫌ですよね。
イタリアを舞台に戦争によって引き裂かれていく男女のラブストーリーを紹介します。


悲しみの青春
IL GIARDINO DEI FINZI-CONTINI/THE GARDEN OF THE FINZI-CONTINIS

アカデミー外国語映画賞 ベルリン映画祭金熊賞

監督
ヴィットリオ・デ・シーカ

出演
ドミニク・サンダ  ヘルムート・バーガー



 冒頭、自転車に乗った若い男女の一群が屋敷入口にやって来る。この屋敷に住むユダヤ人家族の長女で若者グループのマドンナ的存在がドミニク・サンダ演じるミコル。成績優秀でヴェネツィアの大学に通っている金髪美人。幼馴染のジョルジュもユダヤ人だが、彼の家庭は中流、ミコルの家は上流。

ジョルジュが図書館使用を禁じられたり、ユダヤ人と異人種の結婚が禁じられたり、ミコルの卒業でもナチスの制服を着た熱血教師との間でひともめあったりと、ユダヤ人迫害が強まっていく様が断片的に登場する。
自転車で移動しなければならないほどの敷地と、500年以上の樹齢の木と、頑丈な門。有力者達との知己と有り余る財産。逃げようと思えば逃げられる材料は全て持っていたコンティ―ニ家が、映画の終わりでは総てを奪われる。なぜこんな事になったのか。
ジョルジュの父がコンティ―ニ家を「庭を一種のゲットーにしている」と言う。また、ユダヤ人のブルーノがミコルの様子を「ずっと家にいる 兄と同じく家の外を危険視してるようだった」と語る。自分たちを守っているはずの行為=引きこもりが、世間と彼等の距離を作り、結果的に情報に疎くなってしまった。逆に弟を訪ねてグルノーブルに行ったジョルジュは、収容所帰りの弟の学友に会ったり、雑種婚を禁じた法律のせいで別れたカップルを目の当たりにして、危険を察知することができたので、母や妹を連れて町を去っている。父親の残留は自らの選択だろう。

 冒頭で朝日の元テニスを楽しみ、太陽の下がもっとも似合うミコルが、最後に向かう先は日も射さない収容所。影の部分は映画で描かれないが、それだけに一層視聴者の想像力の中でコントラストが際立つ。

「会いたかった 愛してる こんな気持ちは一生に一度の事だ」
「私はあなたを愛してない 愛とは互いを打ち負かすものよ 今の私達はあまりにも似通ってる」
二人の恋はミコルがジョルジュを振る形で終わってしまうが、理由はジョルジュの父が考えるような家格の違いではない。わざわざ見せつけるかのように、窓の外にいるジョルジュを裸で見つめるミコルは一切台詞がなく、視聴者を謎めいた彼女にぐっと惹きつける効果を挙げている。
 ジョルジョ・バッサーニの小説『フィンツィ・コンティーニ家の庭』原作。











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最終更新日  November 10, 2020 04:30:58 AM
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