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April 8, 2017
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みなさん、こんばんは。ギロチンって怖いですね。
フランス革命時代、何人が断頭台の露と消えたことか。その中にはルイ16世もその妻マリ―・アントワネットもいました。

そんな断頭台に立ち続けた男の評伝です。

死刑執行人サンソン
安達正勝

ヒトラーの懐刀であるラインハルト・ハイドリヒは締首人―死刑執行人―と呼ばれた。『死刑執行人もまた死す』は、彼の暗殺計画を元に制作された映画だ。このように、本来職業の一つである「死刑執行人」という言葉が、悪い比喩として用いられている。大方の者が「死刑執行人」にどういう印象を抱くか、明白である。

 漫画『イノサン』で日本でもだいぶ名が知れるようになったムッシュ―・ド・パリことシャルル・アンリ・サンソンは、代々続く死刑執行人の家に生まれた四代目だ。日本でも首切り役人の家系は定まっていたが、フランスでも世襲制で、異なる職業の者との婚姻は難しかった。また、給与もパリ革命前夜までは高給であったが、その代わり、あらゆる事において世間の目は厳しかった。その一例として「一緒に食事をしたのが死刑執行人だと知って訴えたX侯爵夫人」に対する反論が紹介されている。理路整然としており、言っていることも正論だ。しかしシャルル・アンリは同時に


「わかっていたのである。人間の自然の感情に対しては論理の力は無力であるということを。敵を殺した兵士は称えられ、相手を殺した決闘者は許されるけれども、処刑台で人を殺す死刑執行人は恥辱でおおわれ、忌み嫌われるのがこの世の習いなのだということを。」


 「処刑する側も嫌で見ている側も嫌ならば、単純に死刑自体を止めればよい」という話になるが、当時のフランスでは処刑はライブショーだった。




 さしずめSNSが普及している今ならば、残酷な光景が拡散されていたかもしれない。なんの事はない。人々の心に隠れている残虐性が大いに刺激されて、これはこれでストレス解消に一役買ったというわけだ、ひどい話ではあるが。

 多く頁を割かれているのはルイ16世との関係においてである。王に任命された職を誇りに思っていたサンソンが、自ら主君の息の根を止めることになるのは、何とも皮肉である。国王であった時のルイが「どうやればギロチンの刃が切れやすくなるのか」とサンソンと言葉を交わしていたというエピソードも、末路を知る我々にとってはぞっとする話であり、翻れば、一歩先の運命など誰にもわからないという極めて当たり前の事を教えてくれる。










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最終更新日  April 8, 2017 12:00:25 AM
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