年を取ってからアカデミー助演男優賞を獲得したジャック・パランスが隼(Marshall=保安官という名前)を共に宿敵を狙うニヒルな悪役を好演。利害や目先の得ばかり見ていたバスコとヨドが、教授の崇高な生き方に触れて変化していくのはお約束。ラストがかっこいい。政府軍がやってきて武器は殆どない村を一度は去ろうとしたヨドだが、やってくる軍隊を見てやおら引き返し、「ぶっ殺そうぜ同志たちよ(バモサマタール、コンパネロス!Vamos a Matar!Companeros!)」と叫ぶ。戻ってきたな、とにやりと笑うバスコ。教授と出会って生き方を変えた彼は、革命の女性闘士と結婚したばかり。圧倒的な兵力の前に勝利の確率はわずか。死に向かっていくはずなのに、笑えるバスコとヨド。そこへかっこいい主題歌が被さってくるという男泣かせの西部劇。