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May 3, 2020
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みなさん、こんばんは。英国の若手俳優ジョシュ・オコナ―が出演しているBBCミニドラマを見ました。ナイーヴな若者を演らせたらぴかいちの彼の良さは後半に出てました。

レ・ミゼラブル
Les Miserables

原作
ヴィクトル・ユーゴー

脚本
アンドリュー・ディヴィス

出演
ドミニク・ウェスト ジョシュ・オコナ― オリヴィア・コールマン リリー・コリンズ


1815年、ワーテルローの戦いのあと、戦場で略奪をしていたテナルディエは偶然、ポンメルシー大佐の命を救う。お針子のファンテーヌは、学業のためパリに滞在しているフィーリックスと出会って恋仲になり、明るい未来を夢見る。パンを盗んで投獄されたジャン・パルジャンは刑期を終え、19年ぶりに外の世界へ出る。しかし、元囚人が持つ黄色い旅券を提示しなければならず、行く先々で追い払われてしまう。

トップバッターはワーテルローで腐肉を喰う鴉と共に死者の持ち物を漁るテナルディエ(庶民代表)。バリバリの王党派祖父とナポレオン信奉者父の間で未来の苦悩が予測されるマリウス。世の中の理不尽を19年で思い知ったバルジャンと世の中をまだ何も知らないファンテーヌの運命が交錯。

何がびっくりって リリー・コリンズ の第一希望はファンテーヌではなくエポニーヌだったこと。オーディションで選ばれずファンテーヌに。まあ汚れ役をやってみたいものですよね。

第二話
マドレーヌという偽名を使い、モントルイユの人々の尊敬を集め市長となったジャン・バルジャン。工場も経営し、巨万の富を得ていた。そんな町へ、仕事を求めてパリからファンテーヌがやってくる。運よく仕事を見つけられ、すべては順調に行くかと思われていたが…。時を同じくして、トゥーロンの徒刑場の元看守ジャベールが警部として警察署に着任。市長マドレーヌが、元囚人のジャン・バルジャンではないかと疑いを持つ…。

ザ・クラウン Season3&4でエリザベス女王を演じる オリヴィア・コールマン 登場。対面時明らかにコゼットの服の方が上等なのにテナルディエ夫人の嫉妬など思いもよらないファンテーヌ。ここから彼女の底なし借金地獄が始まる。燭台を売らずにきたバルジャンにジャベールの追撃が。

第三話
祖父に育てられた少年マリウスは、ひん死の父ポンメルシーのもとに向かい、最期の言葉を聞く。ファンテーヌは、テナルディエ夫妻から要求される法外な金を、自らの身を売ってまで工面する。しかし、ある雪の日に通りすがりの男にからかわれたファンテーヌは騒ぎを起こし…。逃亡犯ジャン・バルジャンが逮捕されて裁判にかけられるという話を聞いたマドレーヌは、無実の人間を救うために自分の素性を明かすべきか苦悩する。

幼きマリウスにその意味もわからぬうちからナポレオンと父への敵意と軽蔑を教え込んだ祖父。テナルディエの名がマリウスに伝えられ彼等との縁が生まれる。正義感とファンテーヌへの責任感のせめぎあいの末やはり前者を選んだバルジャン。自分が正しかったことを確信するジャベール。

第四話
ジャン・バルジャンは、コゼットを探すためにモンフェルメイユへ。テナルディエの宿でひどい扱いを受けていたコゼットを救い出し、二人はパリへと向かう。パリ警視庁にいるジャベールは、モンフェルメイユで宿の娘がさらわれたという報告を受け、バルジャンが絡んでいるとにらむ。その後、テナルディエを聴取し、バルジャンはパリに逃げたと推測したジャベールは町中に人相書きを張り出す。



第五話
マリウスは、祖父から裏切り者だと教えられていた父ポンメルシーの真実を知り、家を飛び出す。そして、友人に連れられて行ったカフェで、革命を目指す青年たちと交流する。何年も修道院の中だけで生活してきたコゼットは外の世界に憧れる。ジャン・バルジャンはそんなコゼットの願いを聞き入れ、危険を承知で外での暮らしを始める。やがてコゼットに運命の出会いが…。

「私と同じ人間だ」恐らくはコゼットに自分の過去を話すつもりだったバルジャンだが思わぬ彼女の拒否反応にきっかけを失う。あっという間にボナパルティズムに染まるマリウスを諭すアンジョルラス。ABCの友は美形揃い。テナルディエ、バルジャン、ジャベールが時を経て再会する次回。

男に声をかけてもらうためにわざとハンカチを落とすテクは修道院の女友達仕込みかコゼット。あとバルジャンが洋品店で「姪だ」と言ってるのにコゼットがパパ呼びして女主人が「ああやっぱり(若い愛人ね)」みたいなしたり顔をした場面がツボだった。

第六話


エポニーヌが欲しいのは金でなく感謝の言葉だったかもしれない。お坊ちゃんマリウスの誤解がコゼットとのすれ違いを生む。コゼットの中に別の存在がいることに何となく気づいているジャン・バルジャン。

6月蜂起は決して彼一人のせいではないけど「パリで不穏な動きが」という部下の報告よりも逃げたジャン・バルジャンに執着することが初動の遅れを引き起こす。

王党派の祖父とナポレオン信奉者の父、父の命を救った相手と愛する女性の父、革命と恋愛。マリウスは物語の中で常に悩み続ける存在。革命を経て現実の生活に戻る彼は革命を支持していたユーゴ―の投影かもしれない。

第七話
パリでは市民が蜂起し、各地でバリケードが築かれる。騒動にジャン・バルジャンが現れると確信したジャベールは市民に紛れ込もうとするが、警官であることを見破られ拘束される。コゼットとすれ違いになったマリウスは恋に破れたと思い、死に場所を求めてバリケードへと向かう。そのことを知ったジャン・バルジャンもまた、バリケードへ。しかし、到着したバルジャンを待っていたのは、宿敵との再会だった…。

マリウスが父を通じ心酔したナポレオンが鍛え上げたフランス軍が銃を撃つ事さえおぼつかな民衆を制圧。「コゼットに会えないなら生きていたくない」という言葉を聞いて再度の失恋と自分がしたことの意味に気づくエポニーヌはそのつけを自分で払うことに。STAYHOMEして欲しいコゼット。

扉を開けようとするコゼットと元の家に行くマリウス。コゼットの手紙の写しを読むジャン・バルジャンと本文を読むマリウス。カットバックが多用された回。マリウスとジャン・バルジャンがバリケードで会う場面は一言も台詞がなく二人の表情だけで感情を察するように演出されている。

ジャベールの持論によれば「悪人は最後まで悪人で法で厳しく罰されなければならない」のだが目の前のジャン・バルジャンは殺されるはずの自分を開放したばかりか逮捕しに来いとまで言う。信じられないものを見たジャベールの葛藤&戸惑いがここで始まり次回につなぐ。

最終話
ジャン・バルジャンは、バリケードから救い出したひん死のマリウスを川岸へと運ぶ。だがそこで、ジャベールに捕まってしまう。バルジャンの頼みを聞いたジャベールは、マリウスを送り届け、さらに自宅に立ち寄ることを許す。バルジャンが外に出ると、待っているはずのジャベールの姿はもうなかった。意識を取り戻したマリウスは、めでたくコゼットと結婚する。幸せいっぱいのコゼットだったが…。

自分の幸せを奪いに来る者を助けたバルジャンに「Are you insane?(正気か?) 」と聞き家に寄るのを許してバルジャンに「Can you trust me?」と驚かれ彼を逃がしたことを「温情故の行為か」と聞かれ「乱心故だ」と答える。信念が揺らぎつつ必死で自分を保とうとしたジャベールの選択は。

自分の罪だけを話し善行を秘め2人から去ったバルジャンだが皮肉にも敵だったテナルディエがバルジャンの悪行を暴くつもりで全て明かす。「初めての善行が報われた」第1話冒頭で死体を漁っていた彼にも救いが訪れるがパリの下町にはまだミゼラブルな孤児たち(未来のバルジャン)がいる。


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最終更新日  January 18, 2021 12:16:26 AM
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