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September 22, 2021
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みなさん、こんばんは。今夜は中秋の名月でしたね。
今日もクロフツ作品を紹介します。

マギル卿最後の旅
Sir John Magill's last journey
F・W・クロフツ
東京創元社

 本作はフレンチ警部シリーズでも一、二を争う“代表作”らしい。とあって、著者も煽る煽る。
「ジョン・マギル卿事件は、フレンチが今までに取組んだ難解な事件中でも最大の難解な事件と言ってよかった」
「長いあいだその例を見なかったほどの陰惨な悲劇の、開幕を告げるベルが鳴りだしたわけなのだ」

 ところが、当のフレンチ警部はこの事件に乗り気ではない。時系列としては『フレンチ警部と紫色の鎌』から13か月経過という設定。大変な事件をこなしてきたばかりだ。

 上司のミッチェル主席警部に呼ばれたフレンチ警部は、ベルファスト駐在のアルスター警察署の部長刑事アダム・マクラングから協力を頼まれる。ロンドンの富豪マギル卿が息子の工場へ出向くといって邸を出たまま、消息を絶ってしまった。北アイルランド警察の捜査では卿の帽子が見つかっただけだった。アイルランドでいなくなったんだからアイルランド警察が探せばいいじゃん!とフレンチ警部は何度も固辞するが、なぜかアイルランド警察は退かない。

マクラング警部
「われわれの知りたがっていることは、たいていロンドンで探れるのではないかと思います。」
アルスター警察署長レイニイ警視
「イングランドで計画し、イングランドの悪人どものやった、イングランドの犯罪だよ!ぼくが前にも言ったとおりではないか?」
「きみにはロンドンで努力してみてもらう必要がある。ジョン卿の家から、あの男の足どりが辿れるかもしれない。」

「“問題はぼくの一番最初の理論に帰ってくることになる―つまり、完全な解答は、ロンドンで見出せるはずだ”という」

あくまで謎の中心はロンドン説を唱える。

 上司にも言われて渋々捜査したフレンチ警部だが
「だいたいに、彼はなじみのない警察と協力して仕事をするのは嫌いだった。常に、こちらは招かれて行っているにもかかわらず、嫉妬が生じた。彼が仕事を手伝ってやっている人たちが、鼎の軽重を問われているように思うらしかった。従って、しばしば暗黙の敵意に当面させられ、それを征服するために、エネルギーの半分をつかわせられるしまつだった。それだけではなく、どんなに好意を持っていてくれたにしても、なじみのない人からは、平成自分の訓練した部下から絵ているような助力は、頼めるものではなかった。」

「一方フレンチ警部はこの事件の謎の解決はアイルランドにひそんでいると、彼は信じていただけでなく、ロンドンで調べる必要のあることはもうこれで片づいたという気がした。」
「フレンチは首を振った。自分には、ロンドンで探り出せることはもうないように思う。そりゃ悦んで引き返して、もう一度やってはみるが、その結果にはほとんど希望が持てない、と彼は言った。」
鍵はアイルランド!という考えが消えない。この問答が作中かなりのボリュームで登場。いや、どっちでもいいから早く事件解決を!そもそもイングランドとアイルランドは歴史上の対立もあったので、その辺りを意識しているのかもしれない。


『中古』マギル卿最後の旅 (創元推理文庫) ​​ KSC






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最終更新日  September 22, 2021 12:00:20 AM
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