ウィルキー・コリンズ「ザント夫人と幽霊Mrs. Zant and The Ghost 」 ケンジントン公園で遊んでいた娘ルーシーといたレイバーン氏は、娘から「おかしな女の人がいる」と言われる。気になってついていくと、彼女ザント夫人は義兄と一緒に暮らしていた。家政婦から義兄はザント夫人と結婚したがっていると聞いたレイバーン氏は彼女の事が気になって。半ばラブストーリー。娘ルーシーが素直で可愛い。
ダイナ・マリア・クレイク「C─ストリートの旅籠The Last Hous in C-Street」 三人称小説だが、すぐにドロシー・マッカーサー夫人の語りになる。かつてエドモンドという相愛の相手がいたドロシーは、体調の悪くなった母親を心配していた。これも幽霊譚というより悲恋もの。
エドワード・マーシー「ウェラム・スクエア十一番地No.11 Wellum Square 」
フローレンス・マリヤット「シャーロット・クレイの幽霊The Ghost of Charlotte Clay」 作家シャーロットをその気にさせて、アッサリ振った出版社社長シギスマンドは、怒り狂った彼女の捨てぜりふを笑い飛ばすが。義理堅い有言実行型幽霊(笑)。 。