第3話 パーソナリティ症 新宿ゴールデン街の BAR でアルバイトをしている小山内風花は、可憐な容姿の一方で、気性が激しく感情を上手くコントロールすることができない。裕福な家庭で育った彼女は、バイトの給料だけではおぼつかない生活費や遊興費を、父の正一と母の昌子からの仕送りでまかなっていた。風花のボーイフレンド・優は、風花に二股を掛けられながらも、彼女を優しく見守り続ける日々を送っていた。ある日、風花のリストカットの傷が日に日に増えていく事を心配した友人のセイコが、近所にある“ひだまりクリニック”を勧める。弱井のもとを訪ねた風花に、弱井は“パーソナリティ症”という病名を告げる。弱井のことを気に入り上機嫌で帰って行く風花だったが、研修先から戻った雨宮は、風花の後ろ姿を見てなぜかがく然とする。