inti-solのブログ

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2022.12.29
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テーマ: ニュース(96564)
カテゴリ: その他
飯能3人殺害、夫婦は庭で長女は玄関付近で発見…容疑者が屋外で殴打する映像も
埼玉県飯能市美杉台の住宅で住人の夫婦と帰省中だった長女が殺害された事件で、夫婦が敷地南側の庭で倒れていた一方、長女は北側の玄関付近で発見されたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。近くの防犯カメラには、容疑者とみられる男が、屋外で被害者を殴打している映像が残っており、県警は被害者3人の位置関係も踏まえ、犯行状況の特定を急いでいる。(以下略)
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茅ケ崎男性刺殺 容疑者逮捕から1週間 工事関係者装って訪問 立ち退き命令に恨みか


関係者によると、男は、男性が所有する大阪市のマンションの家賃を滞納、男性側が大阪簡裁に提訴した。男は訴訟で反論したが、大阪簡裁は主張を退け、男の退去を命じる判決を言い渡したという。県警は、男が提訴されたことや退去を求められたことに対して一方的に恨みを募らせたことが犯行動機となった可能性もあるとみて調べている。

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理不尽な、という以外に表現のしようのない事件が立て続けに起こってしまいました。茅ケ崎の事件は、被害者が家主を務めていたマンションの家賃を、別報道によると5年間も滞納を続けた挙句、裁判で強制退去となったことを逆恨みしての犯行だったようです。
滞納したのは自分自身なのに、そのような逆恨みは理不尽としか言いようがありませんが、ともかくも動機の所在ははっきりしてはいます。しかし、反応の事件に至っては、犯人と被害者の接点すら定かではありません。以前から、犯人が被害者の車を再三傷つける行為を行っており、それで逮捕されたこともある(不起訴)というので、その時点でこの犯人には被害者に対する害意があったことは明らかですが、それが何故、何がきっかけでというのは、さっぱり分かりません。本人は「言いたくありません」と口を閉ざしているのだといいます。

考えてみれば、京都アニメーションに対する放火や、大阪北新地の精神科に対する放火事件、池田小無差別殺人事件なども、犯人の殺意が何故そこに向かったのか不明、あるいは常人にはとうてい理解不能な殺人事件でした。更に言えば、ストーカー殺人などの類も、その大半が同様に一方的で理不尽な動機に基づくものです。もちろん、世の中の殺人事件に理不尽でないものなど、ない(またはごく少ない)かも知れませんが。
飯能の事件は、1年も前から執拗に何度も被害者の車を傷付けた挙げ句の凶行です。そこまでの害意を長期間持続させるのは、よほどの恨みですが、これまでのところ被害者ろ加害者の間に、そのようなトラブルどころか、接点すら見つかっていないようです。結局、この犯人が被害者に対して一方的に、意味不明の敵意を募らせただけ、としか思えません。

それにしても、このような理不尽な怨恨による犯罪って、どうやって防げるのだろうと考えると、どうも非常に難しいと思わざるをえません。
世の中には、ごくわずかながら、この種の反社会的な人柄の持ち主がいます。それが幼少時から顕在化している人(池田小事件の犯人など)もいるけれど、若い頃、または人生が順風の間はそんなことはなかったのに、後年になって(あるいは人生が逆風になった途端に)そういう人格が顕わになる人もいます。京都アニメーションの事件の犯人や今回の飯能の事件の犯人がそうなのでしょう。北新地の精神科放火事件の犯人もそうかも知れません。
それでも、これらの事件とも、最終的な凶行の前から異常な行動や犯罪を繰り返していたわけですが、だからと言って事前にこんな事態を予測して防ぐ、というのは絶望的に不可能です。個別具体的な凶行の手段に対する規制は出来ます。例えば京都アニメーションの事件以降自動車への給油以外のガソリン販売に規制ができたように。


また、腹の中に抱えている害意の存在で人を逮捕することは出来ませんし、特定の個人を常時監視する、または警護することに要するマンパワーを考えれば、そんなことを「危なそうな人」一般にやることなど不可能なことが分かります。
なにしろ、警護が何人も付いていた元首相ですら、その警護の隙を衝いて殺害されることがあるくらいですから。

飯能の事件では、犯人が過去に自動車を傷つけていた件で逮捕されていたものの、不起訴になっていたことが報じられています。しかし、そこで起訴されて有罪となっていたとしても、まさか単なる器物損壊で懲役何十年なんてありませんから、数年で出てくる…。下手をすれば、初犯なら執行猶予かも知れません。
結局、いっそう犯意を募らせて、今のタイミングでなくとも、数年後に同じことをやるでしょう。
通常は、犯罪を犯せば処罰されるという事実が抑止力になりますが、何故かあおれが抑止力にならない人がいます。自分が処罰されることを意に介さない、またはそもそも犯行の成就と同時に自殺するような犯人もいるわけで、そのような犯罪者には刑罰が抑止力にならないのが現実です。

本当にひどいと思うし、何か有効な対策は、とも思うのですが、現実には、被害を受ける側には、逃げる以外の有効な対策が見つからないのが現実です。もちろん、逃げるというのは、ハンマーを振り回して追いかけてくる犯人から走って逃げるという意味ではなく、それ以前に害意を持つ人間の視界から消える、ということです。
もっとも、それも飯能の事件なら当てはまりますが、犯人の悪意の存在に事前に気付いていなければ対応しようがありません。茅ヶ崎の事件などどうしようもありません。世の中に家賃を滞納する人など大勢おり、明け渡し訴訟をする度に害意をもたれる前提に立つわけにはいきません。まして、京アニや北新地の精神科の事件など、法人や開業医では、逃げようがありません。
飯能の事件だって、借家ならともかくおそらく持ち家でしょうから、それを引き払って転居は、並大抵の労力ではないでしょう。

結局、事後に厳罰に処す、ということはできても事前に凶行を抑止する、有効な対策はない、と言わざるをえません。何とも理不尽で釈然としないことではありますが。

ただ、あえて言えば、社会の中で疎外感を感じている「人生がうまく行っていない人」(これらの犯人すべてに共通して言えるのは、人生がうまく行っていないことでしょう)の疎外感をなくすことが出来れば、もちろんそれで凶行を完全になくすことは出来ないですが、多少は減らすことが出来るかも知れません。それも、人生がうまく行かないからおかしくなった人はともかく、おかしな人だから人生がうまく行かないのはどうにもならないですが。

私なんかも、そういう人に害意を抱かれる可能性が低いとは言えない業務を長く担当していましたからね。ある知人からも、それに類する話は何度か聞いていますし、あんまり他人事ではありません。





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最終更新日  2022.12.29 09:00:08
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