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日本政府と小泉首相のやり方は、本当に恥ずかしい。外務省が、アフガニスタン復興支援NGO(非政府組織)会議への日本の2団体の出席を認めなかったと言う。理由は、「政府は掛け声ばかり」「お上の言うことはあまり信用しない」と日本のNGOの代表が新聞のインタビューに答えたからだと言う。(だって、発言の中身は、あたってると思う。自由な発言を抑えるなんて!)政府の見解にしばられない、独立した自由な立場だからこそ、NGOなんじゃないの。本当に、今の日本は、何時代?って言いたくなる。しかも、排除されたNGOの代表に、外務省は「記事の内容は遺憾である」「鈴木宗男先生が怒っている。謝りの電話を入れてほしい。」と連絡したことが、関係者から繰り返し証言されている。田中真紀子外相は、鈴木氏の、世界に恥ずかしい圧力をはねのけて、NGOの代表者を会議に出席させようとしたのだし、国会の答弁でも、本当のことを言っていると思う。それなのに、小泉さんときたら、田中真紀子さんが悔しさのあまり、「私は事実をいっている。」と記者団に涙を見せて語ったことを、まるで人ごとのように、「涙は女性の最大の武器だからね。」と女性を侮辱する発言。そればかりか、「けんか両成敗」とばかりに、食い違った答弁をして鈴木氏をかばおうとした野上事務次官と一緒に田中外相を更迭するなんて!世界に恥ずかしい、こんなことを平然とやってのけて、真実を覆い隠す小泉さん!「自民党を変える」なんて、やっぱり、口先だけのうそだったんだ。国民を甘く見ないでね、と、私は言いたい。きのうは、大橋巨泉さんも「民主党に居場所がない」と国会議員を辞めてしまった。昨年秋の国会では、自衛隊海外派遣の国会承認に反対して厳重注意を受け、鳩山由紀夫代表の姿勢を批判していたことから考えれば当然のことかもしれないけれど、民主党という党のいいかげんさが目立つ結果になったと思う。海外から、「日本を変えたい」と戻って来て急きょ立候補したはずの巨泉さんの無念に、民主党よ、どう責任を負うの?本当に、狂ってるね、永田町は。「狂ってるね、長野県議会は。」と言われないように、がんばらなくては。
2002年01月30日
長野県会議員の海外視察が、今、県民の批判を浴びている。それは当然のことで、私が当選した10年前のころは3期以上の議員でなければ、海外視察に行く資格がなかった。年功序列、ごほうび的な視察は反対と批判したら、今度は、1,3,5期の議員はひとり20万円、2,4,6期の議員はひとり150万円で視察するというばかばかしい案を、「改善した。」などというので、これも、全然だめと反対し、日本共産党県議団は、ただの一度も参加していない。今回、県民の批判が高まる中で、ひとり80万円以内、実施計画書を、全会派の代表からなる審査会でチェックし、実施にあたっては旅行業者の入札を行って節約につとめ、実施報告書を議会のホームページで公表する、という案を出してきた。そして、県財政厳しき折、3年間実施を見送る、ということなので、私たちは、「見送る。」という部分に賛成した。厳しいチェックは、大きな前進だけれど、ひとり80万円と言う感覚は、大いに疑問。150万円と20万円を足して2で割った85万円から5万円引いただけで、田中知事からは「20万円の人は4倍になったではないか。」と反論されていた。そのとおり。先に80万円ありきは、絶対、県民の納得は得られない。必要不可欠な視察のみ、節約して実行すると言う、当たり前のことがなぜできないのだろう。本当に情けない県会議員たち。こんな人たちの仲間とは、思われたくない。
2002年01月29日
今日は、浅川部会。「浅川ダムは安全だ。」という結論を出したとされている、「浅川ダム技術検討委員会」の川上委員長をはじめとする関係者に出席していただき、説明を受けた。聞けば聞くほど、安全性への疑問は深まるばかり。なぜならば、ダムサイト左岸の大きな地すべりの可能性も、ダムサイト右岸の溝状凹地と断層との関係も、「調査の必要なし。」と片付けて、「10人中9人は一致した。」「立派な論文をたくさん書いている先生ばかり。」と、それだけ言われて、安全だと信じなさいと言われてもねえ。しかも、浅川ダム事務所の所長さんの説明によれば、ダムサイト周辺に広く分布しているスメクタイトという地質は、空気に触れたり、水を含むと、溶けて流れる脆い地質のため、ダムを造るときには、掘ってから24時間以内に、さっとコンクリートで覆い隠すと言う、神わざのような工事で、脆い地盤を覆い隠すのだと言う。そのうえ、地下からは、今でも鉱泉などのアルカリ性の水が湧き出しているので、(川上委員長は、この鉱泉についても、関係ないから、調査の必要はないと言った!)コンクリートは、予想以上にみるみる劣化してしまう。なぜ、それほどまでして、あんな危険な地すべり地帯に、無理やりダムを造らなくてはならないのだろう。そして、説明の最後に、川上委員長と、やはり委員であった赤羽教授は、「あの委員会は、治水のことや、ダムを造ることがいいのか悪いのかを議論する委員会ではなかった。」と口をそろえていったのだ。いったい、何のための委員会だったのか。委員会の中で、最後までただひとり、「県の対策はおおむね妥当。」という委員会の取りまとめに反対した奥西教授は、「先にダム建設ありきの委員会だった。」「安全性の点で、疑問なことを解明しようと提案すると、『時間がない。』『お金がない。』と拒否された。」と語った。聞けば聞くほど、簡単に安全性の問題で、引き下がるわけにはいかない。ことは、住民の命の安全にかかわる問題だから。改めて、「学者の良心って、なんだろう。」と考えさせられた。私も、浅川部会長として、自由で民主的な議論が尽くされれば、必ず真実が見えてくることに確信を持って、がんばりたい。
2002年01月28日
私の住んでいる地元の朝陽地区で、3ヶ月に1度、毎回開いている「県政報告会」を朝陽支所の2階で開きました。最近の特徴は、子育て世代の若いお母さんの参加が増えていることで、それも、「お知らせのビラをみたので・・・」と、自主的、積極的なもの。前回初めて参加してくれた若いお母さんが、今回、「30人学級実現」の署名を集めてきてくださったのには感激しました。今日の報告会では、北長池で始まる「廃プラスチック再処理工場」建設問題に対する住民運動の代表者の新海先生からの報告と訴えもあり、参加者も「反対する会」に入会して、一緒にがんばりましよう、と確認しました。「県政報告会」では、参加者から、「政党助成金をたくさん受け取っている政党の、助成金の使い道や受け取った総額などをもっと宣伝して、日本共産党だけが政党助成金を受け取っていないことも宣伝するべきだ。選挙のときのように、たくさんビラが来るとあまり読まないので、今のように、選挙がないときこそ、もっと宣伝してほしい。」「浅川ダムは、絶対造ってはいけない。あそこは危険すぎる。」「浅川部会の傍聴に行きたいが、日程や場所がよくわからないので、もっと、みんなにわかるように宣伝してほしい。」などの貴重なご意見がありました。寄せられたご意見を生かして、引き続きがんばります。
2002年01月26日
今、長野県の新年度予算編成の大詰めです。日本共産党県議団として、すでに田中知事に約300項目の予算要望をしてありますが、今日は、改めて、重点的な問題で、5項目の緊急提案をしました。(詳しいことは、「申し入れ」ページでお読みください。)申し入れの主な内容は、①30人学級の新1年生からの実施を必ず!教員の資質向上、評価は保護者や子供の評価を中心に。 ②乳幼児医療費の窓口無料化の早期実施 ③介護慰労金を、条件整備が整うまで当面存続、特に低所得者対策の検討を。 ④同和特別対策の終結 ⑤公共事業の公平性、透明性を高め、「談合」調査なども行う第三者による調査機関の設置。などです。とりわけ、30人学級の実施と、乳幼児の医療費の窓口無料化の問題は、長い間の関係者の皆さんとがんばってきた運動と、そこにこめられた多くの県民の願いが実るかどうかの瞬間であり、ぜひとも!と願わずにはいられません。午後の知事記者会見では、公共事業の透明性を高めるための第三者による調査機関の設置が表明されました。ときあたかも、国家議員の元秘書の公共事業を巡る「口利き」が、社会問題となっていますが、税金を使う公共事業をめぐる、このような利権がらみの事件は、本当に怒りが湧いてきます。情報公開が大きくすすみ始めた田中県政のもとで、利権がらみの黒い霧が晴れていくことを期待したいものです。
2002年01月25日
今日は、30人学級の問題をはじめ、教育のことで明け暮れた一日でした。まず、午前中は中野早苗さんが代表の「子育て・教育・子供の文化ネットワーク」のお母さんたち約30人とご一緒に、県教育委員会義務教育課と「30人学級」のことで懇談。私も初めて聞いたのですが、長野市内のY小学校の1年生の担任の先生が、1学期だけで事実上の「過労死」してしまい、そのクラスの子供たちは、今、臨時採用の先生が学級担任をしているのだそうです。亡くなられた先生は、今年、中学校から移ってきたばかりで、「小学校は大変さが違う「」と言いながらも、必死に、一生懸命取り組んでおられたとのこと。また、小学校低学年の授業参観に行くと、いつも必ず2,3人の子が、教室をうろうろ歩き回ったり、出たり入ったりしていて、担任の先生がとても大変、という話も出ました。不登校気味の小3のわが子を連れてきたお母さんは、「先生から声をかけてもらっただけで、子供はうれしい。先生が好きになれば、勉強が好きになり、学校が好きになる。」と、話してくれました。子供が好きで好きで、小学校の先生になった学生時代の友人が、声をからしながら授業でがんばり続けたせいか、「のどが痛い。」「のどが痛い。」といっていて、若くして喉頭がんで死んでしまったこともあり、友人の無念の思いを受け継いで、なんとしても30人学級を実現したい、と思いを語ってくれた若者もいました。新年度からの、小学校1年生からの30人学級の実施を、田中知事が表明していますが、実現すれば、本当にうれしいことです。他の学年にも、早く拡大していきたいですね。午後は、教育長と日本共産党県議団の懇談をしました。30人学級、教員の資質向上、同和教育などについて、意見交換しました。教員の資質向上の問題では、行政側の評価でなく、保護者や子供の評価を重視してほしいと要望しました。懇談の中で教育長が、30人学級のことにも関連して、「厳しい 県財政の中で、30人学級を実施すれば、全部県単独事業としてお金がかかるので心苦しい。」といったことが、私は気になりました。確かに限られた厳しい財源ではあるけれど、多くの心ある県民は、子供たちのために使う30人学級の、約3億円の予算に賛成してくれるに違いないと私は考えています。今までの県政は、教育長にそんな思いをさせるほど、教育に冷たかったのでしょうね、きっと。
2002年01月23日
暗いニュースの多いこのごろだが、うれしいニュースをいくつかご紹介。狂牛病の問題では、農家や焼き肉屋さんの被害が大きい。ところが、やっとできた、農家のための融資の制度は、借りても1年で返さなければだめ、という国の方針で、これでは、制度はあっても借りられない。「もっと、困った人の立場にたって、借りやすい制度に。返済期間を延ばして。」と、私たちも、知事に申し入れ、国、県に働きかけてきた。12月県議会では、わが日本共産党県議団では、農政委員会所属の藤沢のりこさんのがんばりも大きく、議会最終日には、農政委員全員で、知事に要請するという事態にもなった。田中知事は、無利子で、返済期間5年の長野県独自の融資制度を創ることを表明した。全国で、初めてのことだ。「5年なら、借りたい。」と、すでに希望が出始めている。危険を知りながら、肉骨粉の輸入を禁止しなかったばかりか、今なお無責任な政府の対応とは対象的だ。また、厳しい県財政を理由に、見直しの対象にされていた私立学校への補助金を、田中知事は、関係者との懇談で「増額を検討する。」と表明した。この問題は、私も12月議会の質問で取り上げただけに、うれしい。今日の「信濃毎日新聞」に、長野市の男性の「期待できそう、県の補正予算」という投書がのっていた。総額78億円のうち75億円を中小企業予算に向けた、12月補正予算を評価している。「今年は何かいいことがありそうな気がする。」と・・・税金の使い方が、変わり始めている。長野県政は、確かに変わり始めている。
2002年01月19日
今日、事務所へ、私宛にお電話をいただいた。私は、そのとき事務所にいなくて、山口典久さん(知るひとぞ知る、あの、参議院候補の山口さんです。)が受けてくれたのだけれど、その内容は、「夫が勤めていた建設会社をリストラされた。会社は、県の土木部長から、天下りを受けないと仕事がなくなるといわれてきたが受け付けなかった。ほとんど公共事業が取れなくなって、夫はリストラされてしまった。天下りを受け入れた会社は、天下りした元県職員一人当たり1400万円から、人によっては2000万円も払っている。そして、公共事業を取って太っている。特に、前田建設(浅川ダムを造ることになっている)は、談合の仕切り屋だ。そして、その中心人物はU氏です。前田建設は本当にひどいことをやっています。浅川ダムなんて、絶対に反対。是非石坂さんにがんばってほしい。」と、泣き声での訴えだったそうだ。公共事業が、そういうきたない仕組みによって動かされていることは、かねてから聞いてはいたものの、やはり、許せない思いでいっぱいになる。だって、公共事業は、県民の税金を使ってやるんだから、決して土木部の職員の天下り先を確保するためのものじゃないはずだから。こんなきたない仕組み、許せない。田中知事の下で、ようやく始まった公共事業の見直し。改善するべきことがいっぱいある。課題は重い。
2002年01月18日
今日は、浅川ダムの検討をする「浅川部会」。田中知事が「一時中止」した浅川ダムを、造るのか、造らないかの結論を、3月末をめどに出すように・・・とおおせつかっているので、やたら忙しい。でも、私は、この「浅川部会」が、全面公開で開かれていること、住民の代表を公募で選んだことは、とても気に入っている。今日の部会で、正式に、次回(1月28日)の部会に、「浅川ダムは、安全である。」との結論を出したこととされている、「浅川ダム地すべり等技術検討委員会」の川上委員長をはじめとする、関係者に出席してもらうことが決まった。本当に、浅川ダムは安全なのか。さあ、いよいよその議論が始まりまーす。こう、ご期待!
2002年01月17日
午前中は柳町団地、午後は若槻団地を訪問。中部電力のパート職員で、浅川のループ橋方面へ電気のメーターの検針に行っているという人は、「行くたびに、どうしてこんな危ないところにダムを造らなければいけないのかと素朴な疑問。だって、本当に、今でも崩れてる。」と。若槻団地では、「浅川総合治水対策連絡協議会」が、回覧板で、「ダム建設促進」の署名をまわしたことに、「住民の中で、賛否両論に分かれているものを、こんなプライバシーも守られないようなやり方で、おかしい。」と。そして、雨を一度に浅川に流れ込まないように、各戸でタンクなどにためて、庭の木や花のために使えば一石二鳥などなど、住民が、みんなで知恵を出し合えば、必ずダムに代わるよい方法が見つかるのだと、大いに玄関先の議論が盛り上がりました。いろんな人たちの声や思いを聞くことが、私の大きなエネルギーのもとになります。
2002年01月14日
市会議員選挙を間近に控えた更埴市の女性の集いにお呼ばれし、県政の変化や私の思いを30分ほどお話しました。更埴市では、「新幹線の更埴駅を作ることをめぐって、賛否両論。議会は12対9に分かれました。賛成が12です。新幹線が更埴にとまれば今より便利。でも、そのために、市の年間予算の半分もの多額のお金が必要です。介護保険が始まっても、施設は足りず、特別養護老人ホームに入れず待たされているお年寄りが約100人。入所者の誰かが亡くなったら順番がまわってくるというような、残酷な事態を解決するためには、施設はまだまだ足りません。莫大なお金をかけて、新幹線の駅を作っても、新幹線の「早い」というメリットを損なわないためには、一日何本かしかとめることはできません。そのために、年間予算の半分を使ってしまうなんて。安心して誰もが介護を受けられるような政治にしたい、養護学校の先生をもっと増やしてほしい、30人学級を新年度から必ず・・・1軒1軒まわりながらの対話の経験が交流されて、集まった約50名の女性たちのがんばりが伝わってきます。残念ながら新幹線駅に賛成の12人の議員の中には、3人の女性議員が含まれているとのこと。女性なら、誰でも女性たちの思いの代弁者になれるということでもないのです。人間らしく生きていくために、譲れない思いを抱えて、1軒1軒たずねて対話し続ける更埴市の女性たち・・・私も、この女性たちに励まされて、いっそうがんばりたいと思います。
2002年01月13日
夜、長野市医師会の新年会に来賓としてお呼ばれ。春日医師会長は、あいさつの中で、「経済政策に失敗したからと、そのつけを国民に押し付け、老人医療費の患者負担を増やしたり、診療報酬を引き下げたりする小泉内閣のやり方は、断じて納得できない。」と述べていたが、まったく同感。小泉さんは、この医療改革(ちなみに、来賓であいさつした県医師会副会長は、「これは改悪だ。」と述べていたが、これも同感。)を、大岡裁きにたとえて、「三方一両損」などといっているが、大岡越前は、自分も1両出してトラブルをまるく治めたのに、小泉さんは、政府はお金を出さず、国民と医者などに出させて、始末をつけようというのだから、まったくひどい。小泉首相には、私も言いたいことが山ほどある。「構造改革」「構造改革」って、いったい誰のための政治?景気は、なかなかよくならず、これからの暮らしの不安がいっぱいの国民が、医療費の負担でさらに大変になるように仕向けていく・・・税金の使い方、おかしいんじゃないですか?国民の暮らしや健康を守るためにこそ、税金、使ってください。今日の医師会の新年会で、予想以上におおぜいの人から、「浅川ダムだけは、やめさせてくれ。」「浅川ダムは、俺も反対だ。」「浅川部会長、がんばって。」と声をかけられた。正直言って、びっくり。こんなことは、今までなかった。改めて、がんばらなくては、と思う。本日の知事の定例記者会見で、乳幼児の医療費の窓口無料化について、平成14年度の早い時期の実施の可能性を検討しているとのこと。実現をめざして、一緒にがんばってきた新日本婦人の会に、1月28日の「検討委員会」で、15分間の意見陳述をしてほしい、と連絡が来たとのこと。14年度からの実施は、いろいろあって、半ばあきらめかけていただけに、もし本当なら、うれしいこと。
2002年01月11日
今日は、「浅川部会」。前回の部会で、浅川ダムの安全性を議論するためには、「長野県の対策は、おおむね妥当」と結論を出した「浅川ダム地すべり等技術検討委員会」の川上委員長はじめ、関係者に出席してほしいと要望が出され、出席を要請することになった。浅川ダムは、地すべり地帯に計画されている。地震のときに、本当に大丈夫なのか、ダムサイト右岸の多数の割れ目(線状凹地)は大丈夫か、左岸のスメクタイト化した広い地域の地質の状態は?住民の意見陳述を断ったり、委員から希望があればもう一度委員会を開いてまとめるといっておきながら、委員会を開かないまままとめてしまったのはなぜ?・・・まだまだ解明が必要なこれらの疑問に、次回の部会で、こたえていただくように、要請することとなった。また、今日の部会で、委員の松島先生が、浅川のダムサイト周辺の地質を独自に調査された中間的な報告をした。それによれば、私たちが考えていた以上の危険な状態であることは確か。ダムサイト左岸のスメクタイト(熱性変質)化した地盤は想像以上で、その上へのダム建設は、技術的には不可能ではないが、相当の難工事になることと、多分、今考えている以上のお金がかかる。さらに完成後も、絶えず補修が必要となり、安全性と費用の問題がでてくる。「それほどまでにして、ここにダムを造らなければならないのか、と、こうなれば人間としての倫理観の問題」と、松島先生は言っているが、私もまったく同感。新潟大学の大熊先生も、常時満水になるところまで、地滑りを押さえ盛土で抑えて、そこへダムを造るというのは、全国にここしかないのではないか、と指摘した。やっぱり、危険がいっぱいの浅川ダム。また今日は、ダムに変わる治水対策の提案も、6人の委員から出された。次回以降にこれを具体的に議論していくこととなる。浅川の治水を考える場合、千曲川の合流点の問題も大きな課題。3月末までを一つのめどに結論を、ということだが、一ヶ月に3回の部会のスケジュールは、正直言ってつらいところ。浅川部会長としての私の役割は、議論を尽くす中で合意を造っていかれるように、充分な議論のテーブルを保障していくことだ。議論を尽くせば、必ず合意できる。それにしても、本格的な議論はこれから。果たして、浅川ダムは、これからどうなる。
2002年01月10日
昨夜来、降り続いた雪で、30センチも降り積もり、出かけるのに、車が出るところだけでも雪かきしようと外にでると、ご近所の皆さんがみんな雪かきしてるんで・・・「まずい!」・・・愛想よく、「おはようございまーす」というわけで、しっかり雪かきする羽目になり、今朝にかぎって、夫は事務所の泊まりなので、汗びっしょりで私が雪かき。すっかり、予定が狂ってしまった。朝から大仕事をして、やっと家からスタート。ところが、松本での会議に向かう途中、高速道路の景色はみるみる変わり、長野から離れるにつれて、雪などぜんぜんなし。松本なんて、道路にも周りにも、雪など見当たらず、からからに乾いている始末。な、な、なんなのー。朝の、あの、私の苦労は、なんだったんだろう。がっくりくるような、同じ長野県でも、この違い。長野は、広いって、ことでしょうか。話は変わって、昨夜、佐賀県の県会議員の武藤明美さんから、新聞で読んだと、「30人学級」の問い合わせあり。どこでも、「30人学級」は、切実な願い。本来、国が制度化することだと、改めて思う。でも、だからこそ、どうしても、新年度、長野県で実施できるようにがんばらなくては・・・
2002年01月09日
クラス編成の問題で、伊那東小学校のPTAのお母さんたちが、県教育委員会へ要請にきて、そのあとわが控え室にも要請にみえた。 伊那東小学校の5年生は、いわゆる不安定学級。1学年121人以上だと4クラスなのに、一人子供が減って120人になると3クラスになってしまう。120人すれすれの人数のため、毎年、年度末になると、クラスが減る、減らないと、先生も、親たちも大騒ぎになってしまう。 このような事態を避けるため、長野県では3年前まで、小学校1年生から2年生になる時、5年生から6年生になる時には、子供の数が減っても、県で先生をひとり配置して、クラスを減らさないでもすむ「初卒年加配」という制度があった。全県で、わずか20人くらいの先生の配置をすれば解決できる。ところが3年前、長野県は、この制度を、私たち多くの県民の反対を押し切って、廃止してしまった。 今日、要請に来た伊那東小学校の5年生は、今のままでは4月から1クラス減らされてしまう。6年生になってすぐ実施される修学旅行の事前学習をグループごとに進めてきているのも、クラスがえになれば、みんな白紙から・・・友達のつながりや、クラスの集団で積み上げてきたものを壊さないで!というこの声に、教育委員会は、答えてほしい。 先生の人件費がかかる、クラスがえも子供の発達には大切なこと・・・など、何度も言い古されたせりふを県教育委員会は、お母さんたちに述べたという。本当に、子供たちの立場になれば、そんなことが言えるとは、私は思えない。 「初卒年加配」の制度を復活してほしい。同和教育のためだけの。クラスも持たない「同和加配」の先生が94人も配置されており、来年度からは、「同和加配」はなくなるのだから、本当に必要な加配に振り向けてほしい。 たまたま、伊那東小学校は、私の母校。だから、ということではなく、長野県中のこどもたちにかかわる問題だから、子供たちのために、1週間に約1,800人近い署名を集め、伊那から県庁まで出かけてきたお母さんたちの思いを受けとめて、私もがんばりたい。
2002年01月08日
12月28日に破綻した上田商工信用組合の問題で、今日、木島日出夫衆議院議員や、上田市議の高藤さん、高村京子さんたちと、田中知事はじめ、関係各方面への申し入れを行いました。 知事、商工部長からは、「うえしん」から融資を受けていた業者の融資や資金繰りがつながるように、県としてもできるだけの事をしたいとの表明がありましたが、県信用保証協会、八十二銀行などに申し入れをしてみて、現実はかなり厳しいと感じました。 結局、簡単にいえば、今の制度のもとでは、小さな金融機関と、そこからしか融資を受けられないような中小、零細、個人業者は、みんな、破綻し、切り捨てられていく運命だということです。 大銀行には、莫大な公的資金で応援し、小さい金融機関は、厳しい基準でチェックして切り捨てる・・・こんな政治は、本当に間違っています。 今のままでは、庶民の暮らしは、ますます厳しくなりそうです。 暮らしを守る政治にしたいものですね。
2002年01月07日
今日は毎年恒例の消防出初式。消防団は、江戸時代以来の伝統ある地域ボランティアで、火事や、水害や、行方不明になったお年寄りの捜索など、日常の暮らしになくてはならない大切な部分を担ってがんばっている。昨年は、私が住んでいる朝陽地区でも、火事が比較的多かった。しかも、世相を反映してか、放火などが多い。水害も、8月に、短時間の夕立などで、地元の北堀商店街や我が家の玄関前の側溝などが溢れ出す騒ぎだった。最近の水害の様子をみていると、雨のトータルの量はたいしたことはなくても、すぐに溢れ出し、明らかな都市型水害の様相となっている。ところが、これを、すぐに浅川ダムなどの問題に結び付けて、「だから、早くダムを作らないと・・・」などと言い出したり、宣伝する人たちがいるのだが、これは、大いなる誤解。どんなに、浅川ダムができても、わが地区の都市型水害は、解決しない。ダムですべてを解決しようというような単純な問題ではないこと、住民の知恵と協力がその意味でますます大切であることを、多くの人たちに理解していただくためにも、「治水・利水検討委員会」や「浅川部会」での議論が、とても大切だと思っている。次の「浅川部会」は、1月10日。
2002年01月05日
今日の田中知事の定例記者会見で、長野県として、新年度小学校1年生からの35人以下学級(平均26人前後で、30人以上のクラスには補助教員をつけてティームティーチングにするという、実質私たちが願っていた30人学級に匹敵するもの)を実施していくという方向に、知事の意向が固まってきたこと、教育委員会も、そのための予算措置などのシュミレーションをしていることなどが、ほぼ明らかになってきた。やった!実施までには、まだ細部の検討は必要だけれど、実現に向かって、大きく動き出したことは確か。私も、引き続き、がんばろう。
2002年01月04日
朝起きたら、一面の銀世界。雪は、一日中、ほとんどやむことなく、あたりを埋め尽くしていました。名古屋は、41年ぶりの大雪とか、飛行機や新幹線の運行に支障が出た、などのニュースが報道されていました。スキー場には、うれしい雪ですが、大雪の被害がでないことを祈ります。 本日付「信濃毎日新聞」に、1日の「長野日報」に続いて「30人学級」のことが報道されていました。田中知事の「30人学級」へのかなり強い意欲を受けて、来年度の新1年生からの35人から22人程度の少人数学級が、実現に向けて検討されているとのこと。私も、実現をめざして関係者の皆さんとがんばってきたものの一人として、本当にうれしい思い。 12月県議会の私の質問に、田中知事は、「新年度から実施できるように、一歩でも、二歩でも前進させたい。」と答弁しましたが、新一年生からの実施と、その後、2年生以降に拡大していくという方針は、賛成です。 今、長野県では、年間30日以上続けて学校を休んでいる子(いわゆる不登校児)が、年間2,500人。全国でも、不登校児が多い県です。私たちが子供だったころとは、まったく違う複雑な社会・教育環境の中で、子供たちが発信する心のサインを、いちはやくキャッチできるように、先生の目がゆきとどく教育の環境を作ってあげたいー―と願っています。
2002年01月03日
毎年1月2日は、私が住んでいる朝陽地区の成人式。心配していたお天気も、朝起きてみたら、青空が見えてほっとした。21世紀を迎え、希望に満ちた船出のはずだったのに、同時多発テロ、長引く不況、リストラや就職難・・・若い成人の皆さんには、厳しいスタートだ。 同時多発テロでは、3000人を超える罪もない人々が犠牲になったが、アメリカの報復戦争では、やはり、3700人もの罪なきアフガンの人たちが犠牲になっている。先日のテレビでも、小学生くらいの男の子が、ちょうど、お使いにパンを買いに出かけたら、我が家が爆撃にあい、家も、両親も、妹も、一瞬にして失ったと、悲しい体験を語っていて、胸が締め付けられる思いだった。 今朝のNHKテレビでは、ノーベル平和賞の歴代の受賞者たちが、衝撃的な同時多発テロについて、次々にコメントしていた。その中で、私の心に残ったのは、「この時代を人間らしく生きようと思えば、勇気がいる。勇気を選ぶのか、失望を選ぶのか、選ぶのは、あなた自身だ。」という言葉だった。私は、来賓としてのあいさつで、新成人の皆さんにこの言葉を送った。「どうか、勇気を選択してください。そして、若い皆さんの正義感と行動力で、希望ある世界を切り開いてください。もちろん、私たちも、微力ながら、ご一緒にがんばります。」――と。 わが地区の成人式は、よそで聞くような騒ぎもなく、もちろん、式が始まる前や、第2部の祝宴になれば、若者らしいおしゃべりはあるものの、みんな真剣に、あいさつも聞いてくれる。同じ地区内の、久しぶりに会う同級生や恩師との出会いが楽しみで、出席もいいほうだと思う。やはり、懐かしい、顔見知り同士の、小さなコミュニティならではのよさではないかと思う。 厳しい時代ではあるものの、若い力に、未来を切り開く力強さを感じて、新成人に幸多かれと祈る。
2002年01月02日
いよいよ2002年を迎えた。毎年、元旦は、善光寺の仁王門前で原水爆禁止長野県協議会の皆さんと「ヒロシマ・ナガサキからのアピール署名」(核兵器廃絶署名)を集める。今年は24人の参加で、午前9時半から1時間で約350名分の署名が集まった。アフガニスタンの子供たちや、アメリカの報復戦争で犠牲になった罪なき人々のこと、つい最近、またしても、臨海前核実験を行ったアメリカのことなど考えながら署名行動に参加した。 続いて、やはり恒例の、初詣の皆さんへの日本共産党の新年の街頭宣伝。今井県委員長を先頭に、中野早苗さん、原田市会議員、阿部市会議員と私が弁士。今年こそ、平和な年であってほしい、何とか景気をよくしたい、県政で始まった変化を、本物の流れに・・・そんな思いを込めて、初詣の皆さんにごあいさつ。 本日付「長野日報」には、田中知事が、新年度から「30人学級」を1年生から実施することに強い意欲を示していると報じられている。新年度からの実施が実現するように、私もがんばりたい。
2002年01月01日
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