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開会中の定例県議会の代表質問で、危機的な長野県の財政状況について議論がされている。今では、多くの長野県民が知っているように、長野県の財政は、大変な借金を抱えている。県の予算全体に対する借金の割合が、全国47都道府県の中で悪いほうから2番目、ワースト2である。年間約1兆円の予算に対して、借金は1兆6500億円、その借金の利子だけで500億円、1日あたり1億5000万円づつ利子を払っていることになり、借金払いに使っているお金(公債費)は、なんと年間予算(一般財源)の4分の1を占めている。なぜ、こんなに借金ができてしまったのか。その理由は、90年代に、「借金は借金でも、あとから国が地方交付税で約半分を返してくれるのだから、有利な借金だ。」と、いわゆる「有利な起債」を使って、公共事業の大盤振る舞いをした結果だ。いくら「有利」といわれても、残りの約半分は、県の財政で負担しなければならないこと、地方交付税の総額が、借金に比例して増えなかったこと、予算に対する借金の割合が限度をこえていること・・・などが、長野県の財政を今の危機的な状況にしたといえる。私たち日本共産党県議団は、こんな財政運営には、ずっと反対してきたが、与党会派の皆さんは、賛成し、推進してきた。その意味で、今の長野県の深刻な借金財政の責任は、県議会の旧与党会派の皆さんにもあるといえる。ところが驚いたことに、旧与党会派の皆さんは、「長野県の財政が危機的になったのは、田中知事が今年の予算で公共事業予算を削ったため、建設業が大変になり、県税収入がその分減ったからだ。」と言い出した。県税収入は、確かに最悪の落ち込みだが、一番落ち込んでいるのは、電機、精密、機械の3業種で、建設業の落ち込みは3.5%に過ぎない。答弁の中で、知事や総務部長などが、繰り返しその事実を述べても、自分たちの勝手な理論を押し付けようとするばかり。もともと、公共事業の大盤振る舞いによる、全国ワースト2の借金財政は、田中知事になる前からのことであり、県税の最悪の落ち込みの前からだ。その最悪の借金作りにかかわった人たちが、自分たちの責任を棚に上げて、借金のおおもとの公共事業を見直そうとしている知事に、責任を押し付けているのは、まったくさかさまな話である。そればかりか何の反省もない彼らは、「公共事業を減らすな。」と声高に叫んで、借金をもっと増やしなさい、といっているのだから、どこまでも、救いようがない。
2002年02月28日
昨年12月、私の親しい友人の芝波田さんの息子さんとガールフレンドが、パトカーに追われた飲酒運転の車に追突されて炎上し、亡くなるという痛ましい事故があった。彼女は就職が決まったばかり、彼は彼女のためにもがんばろうと高校卒業を目前にがんばっていて、人生の一番楽しく幸せの真っ只中で、いよいよこれからという時に、命を奪われた。時速120キロにもなった、警察の追跡のあり方には、疑問の声もあがり、県議会でも、追跡時のマニュアルがあるのかどうかの質問が出たが、「マニュアルは、昔あったが、今はない。」と答弁した県警は、マニュアルがなかったことの反省も、尊い犠牲を教訓に、マニュアルを検討している気配もない。前途ある若い二人の、何の罪もない二人の失われた命は、二度と戻らないからこそ、後に残された者たちのしなければならないことがあるのではないだろうか。今日、芝波田さんが、私たちの議員控え室に来て、消えない悲しみと、同級生や先生、在籍していた高校の暖かさと、そして、お焼香に来ても、決してあやまらない県警への怒りを語った。メンツにこだわらない、人間の心を持った警察になってほしいと思う。
2002年02月26日
夜、わが朝陽地区の廃プラスチック処理場に反対する住民の会の世話人会が開かれた。なんと、区長さんを始めとする区の役員は、今月の14日に、すでに業者と協定書を結んでしまっていた。「反対する住民の会」の意見を聞かないばかりか、協定書の中身を区民に知らせないままに・・・しかも、今夜、結んでしまった協定書の中身を見た私たちは、みんなでびっくり!なんと、協定書の第2条には、「工場の事業の内容は、容器包装リサイクル法による、廃プラスチック類処理能力5t/日未満の再資源化施設と、再資源化された材料によるプラスチック類の成型施設を備えたプラスチック再生品化に係る事業を行うものとする。」と書いてある――つまり、「1日5t未満の廃プラスチックの処理施設」と「プラスチックを材料にした再生品化工場」と2つの施設を作りますよ、と書いてあるではないか!今の今まで、みんな5t未満のプラスチック破砕工場ひとつが造られると思っていた人ばかりで、指導にあたるはずの長野市も、地元中の地元の市会議員(協定書に印をついている)も、「5t未満の施設なので、市の許可は要らない。届出だけでいい。」などと、ひとつの施設のことしか言わなかった。建設がはじまった工場予定地の横を通るたびに、私も、「こんなに広い敷地に作る施設が5t未満であるはずがない。」と疑問に思っていたのだけれど、これでなぞは解けた。5t未満の施設はおとりのようなもので、となりに作る再生品化工場が本命なんじゃないかと思う。今まで、5t未満の施設を作るという業者の話しか出ていなかったのに、協定書はちゃんと2つの業者と結んでいる。なーんだ、みんなでだまされていたんだ、とわかって、みんなでむらむらと怒りが湧いてきた。こんなやり方ってきたない。そして、住民の合意もないのに、区の役員の人たちは、こんな協定を勝手に結んでしまって、そんな権利があるのだろうか。本当に責任をおえるのだろうか。住民は、こんなやり方は納得できないことを、業者と長野市と区の役員に文書で伝えること、このことをニュースにして住民に知らせることを確認した。
2002年02月25日
ソルトレークシティで開かれているオリンピックは、本当に興ざめだ。最初の頃は、4年前の長野オリンピックのことなど懐かしく思い出して、ああ、もう4年たったんだな―なんて、帳簿紛失事件とか、関連工事のゼネコン偏重ぶりとか、いくつか不満はあったものの、今までにない本格的なボランティアの活躍とか、選手の頑張りとか・・・オリンピックならではの感動も思い起こしていたのに。フィギュアスケートの審判の不正、あいつぐ失格者が、結果としてアメリカの金メダルにつながり・・・いったいこのオリンピックは、何なんでしょう。気分はますます悪くなり、だんだんオリンピックが、けがれていくみたい。一生懸命この日のために、純粋にがんばってきた選手たちがかわいそう。アメリカと言う国のイメージが、残念ながら、とても悪くなってしまった私。
2002年02月24日
今日は、第9回浅川部会。今日の部会の主な目的は、3月21日に予定している公聴会に提案する浅川流域の治水・利水対策案を作ることだ。前回までの8回の部会で、「安全です。」と言う報告をしたことになっている「浅川ダム地滑り等技術検討委員会」は、実は、安全性のすべてを検討したのではなかったこと、ダムを造っても、下流の内水災害は解決できないこと、ダムがあると、洪水時に、むしろ下流の内水災害は大きくなることなどを始め、いくつかの問題点が、今まで以上にはっきりしてきた。また、新たに3日間に渡ったダムサイトの断層のトレンチ調査で、FV断層が第4紀断層(活断層)であることも判明した。これだけの不安要素がそろっても、やはり今までどおりのダム計画がいい、という意見の人たちの考えが変わらないのは、本当に理解に苦しむ。土木技術への過信と言うのは、本当に恐ろしいものだ。結局、公聴会には、当初予想されたとおり、ダムによる案と、ダムなしで総合的な治水を行う案を提案することになった。浅川ダムは、治水、利水の目的を持つ多目的ダムだ。しかし、当初の計画より、人口は増えず、事業系も含めて、給水量の予測は、「水は足りる。」結果となった。そのことは認めつつも、長野市長の鷲沢氏は、「犀川からポンプアップしている水は、コストが10倍、ポンプの電気を使うのも環境に悪い。危機管理上、水源はたくさんあったほうがいい。」と主張した。ところが、他の委員から、ダム予定地の上にある産廃処分場は、何度も警告を受けている悪質な処分場であること、浅川ダムの利水のための負担金は、裾花ダムなどすでに取水している他のダムに比べて1立方メートルあたりの金額が10倍にもなり、水道料金値上げの心配もあること、などを指摘されると、突然席を立って、市の職員と打ち合わせを始め、事実上、会議を中断せざるを得なくなった。そして、1年に1回水質検査をしているから大丈夫、負担金が高くても、水道料金は上げない、と主張した。ポンプで上げる水は高いから、コストの安いダムからの自然流下の水がほしいと言ったばかりなのに、ダムの負担金なら高くてもいい、というのは、とても矛盾している。ポンプアップするのに電気を使うから、環境にやさしくない、と言いながら、サンドイッチのように、ピラミッドのように、何年もかかって積み上げた悪質な産廃処分場から流れてくる水を、市民に平気で飲ませると言うのも、もってのほかだ。無理が通れば、道理が引っ込む。ダムを造るためなら、なんでも理由になると言う論理で、まったくあきれてしまう。上流の住民が、どんな思いで、あの論電ガ谷池の被害や地附山地すべりを体験してきたのか、この産廃処分場の悪臭に悩まされてきたのか、わかっているのだろうか。
2002年02月23日
今日から定例の2月県議会が、約1ヶ月の予定で始まった。知事から新年度予算などの提案説明。①福祉・医療 ②環境 ③教育 ④雇用・産業 を重点課題として位置付けると言う基本方針で、宅幼老所や精神障害者への支援や、児童相談所・婦人相談所の充実で児童虐待やDV(女性に対する暴力)対策などを始めとする福祉の分野は、例年になくきめ細かく、今まで要望してきたことの何年間分もの願いが一度に実ったと言う印象だ。この点が、私としては、大いに評価できると思っている。ところが、公共事業を増やさないから気に入らない、今まで通りにやりたい、という議会の多数派の議員たちは、しばらく前から「知事不信任案」を口ばしっているので、今日の私へのマスコミのインタビューは、例外なく「不信任案が出たらどうしますか?」と言うもの。わが日本共産党県議団の態度は、もちろん、きっぱり「反対」だ。前県政とは、比べ物にならないほど身近になった県政、情報公開と民主主義がすすんだ県政に、「不信任」の理由は、見当たらない。必要なのは、お粗末な海外視察の実態からも明らかなように、税金の無駄遣いに無頓着な、県民からかけ離れた存在になってしまった県会議員たち自身への不信任ではないだろうか。
2002年02月21日
連続9期当選、88歳の小田切行雄県会議員の米寿を祝う会が開かれ、超党派の呼びかけと言うことで、私も発起人のひとりとなって参加した。約350人の参加者を前に、「お祝いをして、引退させようとしてもまだまだやめん。」と、88歳でこの元気!お祝いの言葉の中では、石田県議会議長が、「明日から波乱の県議会が始まります。」と宣戦布告(?)。溝上元県会議員(11期・89歳)は、「このごろは、県庁へ、ちっとも行きたいと思わん。もっと行きたくなる県庁にしてもらいたい。」なんて、自分勝手で、時代遅れなことを言っていた。現実には、「ガラス張りの知事室を一目みたい。」と、なかなかの人気の長野県庁は、県政を県民に身近なものにした。一部の「偉い」先生が、県政を県民に見えないところで牛耳っていた古い県政は終わったのだと、早く気がついてほしいものだ。
2002年02月20日
元県議会議長(現参議院議員)の吉田博美氏が、議長当時に行った海外視察は、事実上の観光旅行であり、公費の支出は不当、と返還を求めた住民監査請求に対し、長野県の監査委員会は、その言い分を認め、観光旅行と思われる部分の約200万円分の返還を求める勧告を田中知事に行った。私が知っている限りでは、住民監査請求の言い分が認められたのは、多分初めてといっていい。その意味では、今回の勧告は、評価に値する。県民世論の勝利だ。そして、思うのは、「これは、吉田さんだけ?」と言う疑問。そもそも、理解に苦しむ不思議な海外視察に、私たち日本共産党県議団は反対して参加していないけれど、150万円枠だ、20万円枠だと、先を競って、この3年間の間に、延べ54人の県会議員が公費で海外視察に行っている。その視察が、いったい県政にどれだけ役立ったか知らないけれど、税金を支出するのにふさわしくない「視察」は、果たして吉田さんだけだろうか。今回の事態は、ようやく氷山の一角が明らかになってきた、という段階に過ぎない。この際、真相のすべてを、明らかにしてほしい。
2002年02月17日
長野県の私立学校のあり方について意見交換する「私学振興懇話会」が開かれた。私は県議会選出の3人の委員のひとりだけれど、新任の委員で、今日は初参加。しかし、この間の検討で、各種審議会から、議員は基本的には選出しないようにしていこう(議員には議会と言う議論の場所があるため)と言う方向になっていることもあり、この懇話会は、発展的に解消して、私学審議会と一本化していこうということになり、今日は事実上最後の懇話会だった。私にとっては、最初で最後の懇話会となった。私学の問題では、昨年12月議会で、県が財政難を理由に私学への助成を縮小していく方針を打ち出したこともあり、私は、「不況の折、教育の機会均等の精神からも保護者の負担が増えるような見直しはしないでほしい。」と質問で取り上げた。結論的には、経常経費の実質2分の一の県費補助は今までどおり、さらに授業料補助の基準を今までの家族全員の収入を合算すると言う基準から、保護者の収入だけ、と限定することになって、対象者が増えることになり、新年度の私学助成予算は100・2%に増えることになった。しかし、その質問の際調べた資料によれば、私立高校と公立高校の保護者負担は4対1、授業料が全額免除になった場合でも、公立との比較では2対1の保護者負担の差があることを知って、びっくりした。同じ長野県の子供。もっと格差を少なくするための、行政の支援のあり方について、私学審議会の議論に引き継いでもらえるように、今日の懇話会で、私は提案した。
2002年02月14日
今日は、2月補正予算に関する知事への申し入れ(詳しくは申し入れのページを見て!)、そのあとわが県議団の会議など、夕方から夜にかけて、あわただしく、忙しかった。そして、かなり遅刻して、「野の花コーラス」の練習に。このコーラスは、あちこちにある「母親コーラス」「○○合唱団」等とは一味違い、技術的なことを厳しく追及したりするというよりも、障害のある人や、私のように、なかなか練習に出られない人でも、「参加することに意義がある。」「無理はしない。でも、参加できるときは、来て。」と言うアットホームなコーラスグループ。このごろは、グループのメンバーであるとし子さんの障害が徐々にすすんで、外出がだんだん大変になっていることと、でも彼女の最大の生きがいが、「野の花コーラス」しかなくなって来ていることもあって、いつもとし子さんの家にみんなで集まって練習しているので、彼女のお母さんがおいしいお漬物や煮物、お茶を出してくれるので、ますますアットホームなコーラスになっている。この野の花コーラスが、なんと今年は20周年。秋頃には記念コンサートもやろうよ!なんて大胆にも盛り上がり、今ちょっとみんなで燃えている。(とはいっても、相変わらず、練習は、あまり緊張感も無く、アットホームに続いているのだけれど・・・)20周年記念コンサート、さてどうなることやら。
2002年02月13日
もう何ヶ月も前に、私の地元にペットボトルなどのプラスチックの再処理工場を作りたいと業者が協力依頼にきた。そのときの説明によれば、プラスチックをリサイクルして再使用できる加工工場を、公害を出さず、安全処理で作りたいのだという。私は、住民の皆さんの納得と合意が条件だから、「住民合意で、情報公開もきちんとしていただければ協力します。」「プラスチックの処理は、長野市としても大きな課題だから、本当に安全なものなら、むしろ長野市の収集したプラスチックを処理するように、市と提携したらどうですか。」とすすめた。ところが、業者の答えは、「いや、とりあえず、モデル的に、他県のプラスチックを受け入れて再生原料にしたい。」と、首をかしげる話。それっきり、私のところには、業者からの連絡は来なくなった。ところが、業者は、その後、着々と準備を進め、「絶対に同意の印は押さない、説明も聞かない。」と言っていた地元の区長は、どういうわけか区の役員だけで説明を聞き、印を押してしまったらしく、あれよあれよと言う間に、大がかりな工事が始まってしまった。「1日5トン以下の処理料だから、届出だけで許可は要らない」と、業者も、区の役員も、なんと長野市の担当者までが口をそろえて主張するのだけれど、住民に対しての説明会は開かれないままだ。いったい、こんな状態で、1日5トンかどうかは、どんな形で証明されるのだろう。安全性は大丈夫なのだろうか。納得しない住民の皆さんが集まって、何度か相談会を持ち、正式な「反対する住民の会」ができ、今日は、公会堂でその会の集まりがあった。会場いっぱいの人たちが、夜の9時をすぎても帰らずに、真剣な話し合いが続く。今までのこの地域では、なかなか無かった光景だ。自分たちの地域は、自分たちで守る!そんな一人一人の人たちの思いが伝わってきて、心強かった。
2002年02月12日
今日は第7回浅川部会。前回、「浅川ダム地すべり等技術検討委員会」の関係者の説明を受け、あの委員会が「ダムサイト周辺の地すべり」と「ダムに支障となる第4紀断層」だけを検討した委員会だったこと、つまり、安全性のすべてについて検討した委員会ではなかったことが改めて明らかになり、安全性への疑問はますます深まった。今日の松島先生の調査結果の説明によれば、ダムサイト右岸の、溝状凹地は、「割れ目が口をあけ始めている」うえに、地盤が毎年2センチづつ隆起していて、そのことが、割れ目をさらに促進する役割を果たして、割れ目は、まるでお辞儀をするようにダムサイト側に崩れる可能性があると言う。そんな危険なところだったのか、と改めてみんなびっくりしたのだが、そんなことを、なぜ、今までの県の説明でしないのか、県はそのことを知っているのか、という質問に対し、「当然承知しており、そのことを前提にして計画してある。」と言う県側の説明だった。そうだっけ?10年以上にわたって浅川ダムの問題にかかわってきたはずの私でも、今まで、そのことの詳しい説明を県から受けた記憶はない。指摘をすると、そのつど「知っていた。」と県の担当者は言うのだけれど、それにしては、県民に、あまりにも説明不足だ。今日の部会で、安全性のための追加調査を、松島先生の申し出により、行うことになった。いったい、あの、「地すべり等技術検討委員会」は、何を検討したのだろう。解明されていないことが、まだまだある。
2002年02月10日
昨年末に破綻した上田商工信用組合の問題で、佐久でシンポジウム。私も木島衆議院議員とともにパネラーとして出席。昨年末に私たちが、関係機関をまわった時も、関係者は、「こんな地方の小さな金融機関に、都市銀行と同じ検査マニュアルを押し付ける金融監督庁はひどい。」と言っていたが、本当にそのとうりだと思う。大銀行には、国のお金で「公的資金」を投入し、その大銀行は「債権放棄」で、大企業の借金を棒引きにしてやり、結局、大きなところだけが政府に応援してもらって生き残る。小泉さんの「構造改革」って、弱いものいじめそのものだ。上田商工信用組合の5500件の融資先のうち1500件は中小、零細、個人業者。この人たちの融資が、打ち切られたら、倒産、失業は間違いなし。何とか、受け入れてもらえるようにしなければ。シンポジウムでは、「融資するから、出資してくれと100万円だした。」「破綻したあと、預金を下ろそうとしたら、融資と相殺だと言われて、下ろせなかった。」「手形が割り引いてもらえず、支払いができない。」など、深刻な実態が、次々に出された。弱いものいじめの政治は、もうやめてほしい。庶民の暮らしを応援する政治に、税金の使い方や金融制度のあり方を、変えていかなければ・・・あきらめないで、一人一人の声をあげていかなければ。
2002年02月09日
廃止の方針が出されていた高齢者と障害者の介護慰労金を、1年間存続することが、今日の知事の記者会見で表明された。残念ながら、支給額は半額(現在の年間3万円から1万5千円)になるが、いったん廃止の方針だったものが、存続されたことはうれしい。とりあえず、存続できて、よかった。田中知事は、「単に慰労金と言う現金を配るにとどまらない福祉の充実」をうたっており、そのことはもっともだと思う。しかし、現実には、介護保険は始まったものの、介護している家族の負担は一向に軽くならず、経済的にも負担は大きい。介護認定されて、使えるはずの介護サービスが、たった3分の1しか利用されていないのも、利用料が高すぎて、払えないから、という人が多いのが実情。新年度の県の予算で「宅老所」への補助制度が新設されたり、障害者の在宅福祉の予算が28%も増えるなど、福祉は大きく前進し始める。しかし、「介護慰労金を打ち切るのは、それらの事業が実施されて、もっと安心できる福祉環境に前進してからにしてほしい。」と、繰り返し要望してきた私たちとしては、あきらめずに主張し続けてきてよかった、と思う。今回の経験を、よい問題提起として、時代にふさわしい福祉のあり方を考え、福祉のいっそうの充実のためにがんばりたいと思う。
2002年02月08日
2月2日の「なんとしても4月から30人学級を!」の集会に集まった参加者たちが、一人一人の思いを書いて貼り付けたタペストリーと、15212人分の署名(なんと、わずか2週間ほどで、あれよ、あれよと集まった。)を持って、中野早苗さん代表の「子育て・教育・文化のネットワーク」のお母さんたちが、県庁を訪れた。知事には、タペストリーを渡し、山と積まれた署名の山を見てもらった。「集会、やったんですね。30人学級の予算は、きのうの査定をとおりましたよ。」とのこと。15212人分の署名を渡した教育長は、「皆さんのお気持ちは、よくわかります。」と言いながら、「全学年で30人学級がやれればいいが、お金がかかりすぎる。」「行政改革で職員を減らしている時に、教員だけ増やしづらい。」などと言ったのだけれど、でも、やっぱり、私は、納得できない。30人学級のために、先生を増やすことが、そんなに県民から批判されるような無駄づかいなのだろうか。全学年で、30人学級を実施すれば約200億円。浅川ダム400億円を始めとする大型公共事業を節約すれば、十分にまかなえるお金だし、それで不登校やいじめを未然に防げるようになったり、勉強がわかる子供、学校が好きな子供が増えれば、安いものだ。「行政改革」とは、本来、読んで字のごとく、行政の無駄遣いをなくし、節約しながら、大事なことのためにお金をまわしていく工夫をすることじゃないだろうか。「改革」というからには、それくらいのことをやらなくては、ただただ、お金がないからと、何もかも削っていくだけなら、何の工夫もいらずに、誰でもできる。教育にかけるお金を惜しむような、目の前の子供の成長や現実に背を向けるような、悲しい政治とは、早く、お別れしたいものだ。
2002年02月06日
今日は、私が顧問をしている「長野生活と健康を守る会」の総会。この総会のごあいさつで紹介した「ちょっといい話」。11月の「生活と健康を守る会」と県住宅部の交渉の際、駒沢団地に住んでいるMさんがお引越しをしたいと希望を出しました。Mさんは車椅子のひとり暮らしの男性です。ところが、今まで住んでいる所(県営住宅)は1階は台所兼用の一部屋しかなく、寝るためには狭くて急な階段を上って2階へ上らなくてはならないのです。「何とか階段を上らなくていいところに引っ越したい。」というのが、Mさんの願いでした。「県営住宅の空家の状態を調べて、何とか対応しましょう。」というのが、その日の住宅部のお答えでした。私は、Mさんのお部屋を見せてもらいにいって、これでは本当にお気の毒、何とかお正月は、新しく、使い勝手がいいお部屋で迎えていただきたいなあ、と考えました。早速住宅課の職員に実情を説明しましたところ、きめこまやかな対応をしていただき、本来お引越しの際、今まですんでいたところの障子やふすまを張り替えていく費用がいるのですが、それは免除となり、引越し用のトラックの手配とその費用、Mさんが自分で入れたお風呂の移転費用(なんと5万5千円)などは、県が長野市と交渉して、生活保護の費用で出ることとなり、個人負担なしのお引越しで、同じ県営住宅の中の、階段を上らなくてもよいつくりのところに移れたのです。Mさんは、使い勝手がよくなったお部屋でお正月を迎えることができ、引き続き老人クラブの「カラオケ部長」もつとめられることになりました。2,3日前に、県庁の廊下で住宅課長に会いましたので、「住宅部の皆さんに、いろいろお世話になりました。」とお礼を言うと、「いや、県職員たるもの、本来、当たり前のことをしただけですよ。」という返事が返ってきました。本当にその通りではありますが、今までは、なかなかそんな言葉も、そんな仕事も、県職員から示されたことが少ないのです。県職員は、県民の幸せのためにがんばっているのだという、最近あったちょっといい話。やっぱり、県政は、確実に変わり始めています。
2002年02月03日
今日は、朝から大忙し。長野県医療労働組合連合会の大会と、「30学級を新年度からなんとしても!」の集会、そして、新しく地方労働委員会の労働者委員に選ばれた工藤きみ子さんを励ます会に出席しました。「30人学級を新年度からなんとしても!」の集会は、50人くらい・・・という出席確認を大きく超えて、100人を上回る集まりとなりました。小さい子供さん連れのお母さんたちが子供さんを遊ばせるスペースつきの集会は、「1年生になったら」などの曲が流れる中で始まりました。「不登校気味のわが子だけれど、本当は学校に行きたいと思っている。先生の目が、自分に向いていると感じると、それだけで、うれしいみたい。もっとクラスの人数が減れば、もっと先生に目を向けてもらえて、学校を休まないでいい日が増えるのでは・・・」と、必死の思いのお母さん。「最初は気がつかなかったけれど、実は子供が、人間関係のコミュニケーションが取れない障害児だった。特殊学級にはいって、障害にあった学習を受けているはずなのに、悪くなるばかり。学校での勉強は、教科の学習だけでなくコミュニケーションを学ぶところでもあるはず。40人ではおおぜいすぎて、とてもきめ細かな、暖かい、先生と子供たちの人間関係は無理。わが子の為だけでなく、子供たちみんなのために、もっとクラスの人数を少なくしてほしい。」・・・このお母さんの発言には、みんなが泣きました。あわてて取り組んだ署名が、約2週間で1万4千名を突破!この思い、なんとしても実らせなくてはと、思いを熱くしました。資金ゼロで急きょ取り組んだ集会のため、会場費や、署名用紙代のカンパを訴えたところ、4万円以上集まりました。なんとうれしいことでしょう。そして、新しく、地方労働委員会の労働者委員に選ばれた工藤きみ子さんを励ます会へ。長野県では、今までずっと、地方労働委員会の労働者委員は、「連合」からしか選ばれませんでした。「県労連」(長野県労働組合連合)からも、是非、公平に労働者委員を選んでほしい、と私も議会で取り上げてきましたが、「労働者委員としてふさわしい人物を、総合的な観点から公正に選んでいる。」の一点張りで、事実上の県労連への差別が続いてきたのです。今回も労働者委員を独占しようと、「連合」がさまざまな圧力を田中知事にかけ、「次の選挙には押さない。」とまで言い、ついには天下の「連合」の笹森会長までのり出してきて、「県労連は、特定政党の支配下にあり、組合員はみんな党員。」などと言い出すにいたっては、もう、お粗末きわまりないと言わなければなりません。そんな不当な圧力に負けず、しかも、知事選挙では「連合」の支援を受けた田中知事が、正義を貫いたことは、本当に勇気のいる立派なことです。私も、心からの拍手を送ります。戦後、初めての民選知事として当選した、社会党員だった林虎雄知事が、労働者の圧倒的な支持を受けて選挙で選ばれた東芝労連委員長の新井さんを、占領軍の圧力に負けて地労委委員に選ばず、県民を裏切って変質していったと言う長野県の歴史をふり返っても、まさに今回の工藤さんの選任は、長野県の民主主義の歴史の新しい1ページを開くこととなったのです。新しく、地方労働委員になった工藤きみ子さんは、「県労連」推選の委員としては全国で4人目、女性では全国初めてということです。工藤さんは、早速、会社の不当な労働組合つぶしや差別を、裁判闘争でたたかっている高見沢電機の争議の担当になり、忙しく飛び回っているようです。そうはいっても、まわりは全員「連合」委員。ご苦労はいろいろあることでしょう。私も、11年前に、初当選したとき、36年ぶりの女性議員として、当時の県議会ではただひとりの女性議員、そして、唯一野党の日本共産党の議員ということで、まわりの人たちは「いじめられるよ。」とずいぶん心配してくれましたし、私自身もだいぶかまえていましたが、いざとなれば、いわゆる「いじめ」はほとんどありませんでした。県民の願いと正論をかかげてがんばる限り、表立ったいじめはできないのです。がんばって!工藤きみ子さん。労働者の人間らしく働く権利が守られるかどうかが、あなたの肩にかかっています。心からのエールを送り、ご活躍を期待しています。
2002年02月02日
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