ゲミュートリッヒな暮らし~Seit 2005
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札幌市に移住して気がついたこと、それはマンションのベランダに「物干し竿をかける設備がない」こと。物干し竿はどこにあるのか?それは風呂場にあった。湯船のすぐ上に、取り外し可能な簡易物干し竿があるのだ。ご承知のとおり、札幌市の冬は氷点下の世界。太陽が出ているからとベランダに干したら凍ってしまう。汽車に乗って札幌近郊の風景を眺めてみたが、どのマンションを見てもベランダに物干し竿がかかってる雰囲気ではない。と云うか、ベランダが無いマンションの方が多い気がする。どうも日本の景色じゃない。極東ロシアかサハリンの集合住宅を感じさせる。なるほど、室内で干す前提だからベランダを使う必要も無い、と云うことか。洗濯機から取り出した洗濯物を風呂場の物干し竿にかける訳だが、狭いので普段の洗濯物一人分でもたちまち一杯になってしまう。風呂場の換気扇を「強」にして丸一日おいておくと、まあ何となく乾いているような。もちろん自分が風呂に入る時は干せないから、洗濯物を移動させなければならない。シーツのような大きいものは工夫を要する。普段の洗濯物は一日おきに実施し、空いてる日にシーツ類を洗濯することにした。風呂場に干すと場所を全て占領してしまうからだ。とにかく朝早めに洗濯を始め、夜には乾いてもらう必要がある。一日ただ干しただけでは乾きそうもない。どうする?シーツぐらい、コインランドリーを使ってもいいと思ったが、はっきり云って家からかなり遠い。最近、吹雪いている日も多く、洗濯物持って出掛けるのはけっこう辛い。衣類乾燥機があると便利だそうだが、どう考えても置く場所が無いのだ。自分なりの答えは、「風呂場で換気扇回しながらドライヤーで乾かす」と云う単純なもの。数時間毎にドライヤーの風を当てると、まぁ大体夜には仕上がる訳だ。タオルケットのような厚めのものは、シーツより頻繁にドライヤーを当てないと乾かない。さすがに遠くてもコインランドリーに通うのが賢明のようだ。拙者のような独り者なら洗濯物も少ない訳だが、大家族だったら大変だ。部屋中洗濯物だらけになるだろう。北国の生活では、洗濯一つ取っても様々な工夫が要る。道端で洗濯物を万国旗のようにぶら下げていられる南の国々がうらやましくなってきた。冬の札幌はこんな景色ばかり
2011.01.15