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おはようございます、紙太材木店の田原です。台風一過の気持ちのいい朝です。今まではあまりの暑さに蚊がそれほどいませんでしたが今朝は窓やドアを開けて涼んでいると蚊が入って来ます。残念なことに事務所の窓やドアには網戸がありませんから涼風で蚊を取るか閉め切ってエアコンを取るか一歩譲って涼風+蚊+蚊取り線香か悩むところです。「本音のエコハウス」が送られてきました。鎌田紀彦先生の新著でこれまで建築知識ビルダーズに書かれたものがまとめてあります。建築知識ビルダーズのように本に掲載された記事は、付箋などをつけておいてもあの記事は何月号だったのかなどと探さなければなりませんでしたが、一冊の本にまとめてあると読者として探す手間が省けて楽ちん。今回の本は一般の方にはあまりお勧めで来ませんが(住宅検討者 上中級者向き)実務者には必読の書でしょうか。鎌田先生は現在新住協の代表理事をされてますが数年前に国立の室蘭工業大学を退官されてからはフリーの身。現在のZEHの制度についてもご自由に発言されています。現在のZEHは言ってみれば国策で推進されていますが問題がないわけではありません。ZEHはゼロエネルギーハウスの略語ですが簡単に言えばエネルギーゼロの家と解釈できますし多くの方はそう思っています。しかし実際は家庭電化製品に使うエネルギーつまり、TVやラジオ、ドライヤー、洗濯機、乾燥機、食洗機、電気ポット、パソコンなどで使うエネルギーは除外されていますし、調理に使うエネルギー(IH、ガス、炊飯器等)も省かれています。それらを除いてのZEH(ゼロエネルギーハウス)であることを忘れてはいけません。単に十年間の高額買取で電気代がプラスになっていても10年後、買取金額が10円以下になったらたちまちまた電気代を払うZEHの家が相当数出てきます。多くのZEHの家では建てる時にそんなことまでは計算していません。ご本人も10年後は蓄電池入れれば大丈夫と高を括っているかもしれませんが、実際はZEHで建てたのにZEHじゃなくなったという悲喜劇が起こるでしょう。新住協ではReal ZEHと言って家電や調理に使うエネルギーも含めて本当のネットゼロエネルギーハウスをリアルゼッチと言い目指しています。現行の省エネ基準の家の消費エネルギーの25%ほどにするとそれは十分可能です。アメリカではZEH Readyと言って太陽光パネルを搭載しなくてもパネルを搭載しさえすればZEHになる家をそのように呼び認定しています。とても合理的な考えだと思います。日本のように官が国策として補助金をぶらさげて強引に誘導するというのもアリかもしれませんが、美味しい話の裏にはそんな時は何かあるんじゃないかと眉に唾を付ける必要があります。ZEHの補助金制度まだ数年は続くと思われますが年々補助額は下がっています。10%の消費税も視野に入ってきましたが冷静に判断する必要があります。
2018年07月30日
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北住まいるヴィレッジ設計ATELIER O2 施工アクト工房Ua値0.21おはようございます、紙太材木店の田原です。週末は台風がこちらに来るようですが岐阜や名古屋の辺りは直撃のようで本日は現場の台風養生です。過去には足場が倒れたり(幸い被害なし)建前に現場に置いてあった資材の床合板がお隣の田んぼに何枚も舞っていたり仮設のトイレが倒れて道路をゴロゴロと転がっていたりと対策を取っていても思いがけないことが起こるのが台風自然を侮らず謙虚に準備をしなけれななりません。現場では常に事故の可能性と隣り合わせでこの時期は熱中症も現場作業者を悩ませるものの一つですが昨日のニュースでは建設中の工事現場の火災が大きく報道されていました。鉄骨を切断中、近くにあったウレタンの断熱材に火花が飛んで出火したとあります。そのせいかこのブログの過去記事「断熱材は燃えるか?」のアクセスが急増していました。昨年書いたものですが断熱材の自己消火性について一般消費者が誤解している部分や自己消火性という言葉のみを都合よく使うメーカーもありでロンドンの高層ビルの火災を機会に書いたものです。この断熱材は自己消火性をもっているので極めて燃えにくい、などと言われるとそう、燃えないんだなどと勝手に思ってしまうかもしれませんが”自己消火性とは”と検索してみると火源があれば燃え続けるが、火源がなければ燃焼を継続しないとあります。建物が火災になれば木部が火源となって燃えるわけですから断熱材もそれなりに燃えると考えていいでしょう。自己消火性という言葉は発砲系の断熱材でよく使われる言葉ですが同じ発砲系の断熱材でもフェノバボードの一部の製品には建築基準法の不燃を取得しているものもあります。断熱性能が高い(厚みに注意する必要があります)、あるいは吹き付けて断熱すると気密が確保しやすいなどメリットと感じる部分もありますが火災時の「自己消火性」については住まい手により分かり易く伝える責任があります。発泡系の断熱材で建築基準法の不燃認定を取っているのはフェノールフォームを主原料とするフェノバボードやネオマフォームと言った断熱材でしかもその全製品ではなく一部の特殊な加工をした種類に限られています。住宅の建築現場で直接壁に吹き付ける断熱材では建築基準法の不燃認定を受けている断熱材は私の記憶の限りありません。断熱材が燃えるのかどうか知る一番簡単な方法は小片をろうそくの上に置いて燃えるかどうか確認する方法です。これならだれでも簡単にできます。ろうそくの上にかざして黒い煙が出るようなら住まいが火災になった時も同じようになると思われます。断熱材の燃焼実験
2018年07月27日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょう。上の写真は工事中、花池の家の温度と湿度時刻は昨日の13時頃のものです。高性能な家でも何もしなければこの時刻ご覧のような気温になります。全ての窓を開放してますから当たり前と言えば当たり前ですけど。面白いのは気温ではなく湿度で40%を切っています。これくらいの湿度だと確かに暑いのですが蒸し暑さは感じませんし扇風機に当たっているとそれなりに気持ちがいいものです。何をしていたかと言うと気密シート貼りのお手伝い気密シートは住まいの性能の一つであるC値を決める重要な要素の一つですから必ず手伝いに行きます。特に2階の屋根や天井のシートには家という箱の上部になりますから上部に溜まった暖かい空気が外に出ようとしているわけで室内から外に出ようとする圧力がかかっています。簡単に言うと熱気球が浮かぶのは暖かい空気の浮力のおかげ室内にも暖かい空気があるわけで、その浮力が2階の天井や屋根にかかっています。小さな隙間や穴があれば熱気球に穴が開いているのと同じですからその穴から勢いよく空気が漏れます。冬に暖房した空気が天井や屋根の隙間や穴から出ていくと出ていった空気の分だけ外の冷たい空気が入ってきます。外の冷たい空気はどこからよく入って来るかと言うと1階の床面にある隙間や床と壁の間床面から入ってきた空気は冷たいので床上30cm程度のところに溜まります。足元が寒いからと暖房を強めても更にいきおいよく天井や屋根の穴や隙間か空気が逃げていきます。熱気球が上昇しようとしてガスを勢いよく燃やすのと同じです。気球は高い温度でますます浮力が増しますから上昇しますが家は残念ながら上昇しません。天井や屋根の隙間から今まで以上に大量の空気が逃げていくだけです。空気が逃げるとその分1階の床附近の隙間から同じように大量の冷たい空気が入ってくるというイタチごっこになります。いくら暖房しても足元が冷たい家と言うのはこの隙間の多い家と言うことになります。この家中の隙間がどれだけあるかを測る機械が気密測定器というものです。100m2の家と言うと30坪くらいの広さC値は家の隙間全部合計したものを床面積100m2で割ったものC値0.3と言えば1m2当たり0.3cm2(平方センチ)の穴があるいことを言います。これは100m2の家だと30cm2ですから5cmx6cmくらいの穴が開いていることを示しています。名刺1枚程度の広さでしょうか。これくらいの穴なら家の中で暖房したり冷房したりしても穴が小さいのでそれほど空気は逃げていかないでしょう。暖房しても冷房しても効果は早く、長続きします。でもこの穴がハガキ(10cmx14cm)くらいだと結構大きな穴天井に名刺1枚くらいの穴が開いてるのとハガキくらいの穴が開いているのでは見た目も随分違うのが分かります。C値1.4のお家ということになります。C値2だと200cm2の穴(10cmx20cm)C値5だと500cm2では(25cmx20cm)最近の熱損失を計算するソフトではこのC値の違いによる熱損失も計算できます。大きな穴が開いていればそれだけ熱も逃げていきます。もちろん冷房で冷やした空気も逃げていきますからできるだけ小さなほうが経済的ということになります。本日は一般読者の方からC値って何?というご質問がありましたのでお答えさせていただきました。Q値も何?と聞かれているのですがそれはまた次の機会に(^^♪
2018年07月25日
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南幌町みどり野 きた住まいるヴィレッジ 新北方型住宅2018 南幌まちなか住宅設計:山本亜耕 施工:アシスト企画おはようございます、紙太材木店の田原です。暑い日が続きますが冷房の効いた事務所にいるとそれが分かりません。暑い日には少しは汗をかく必要があるだろうと1時間ほど日中に時間が取れましたから気になっていた土場の草刈りをしました(^^♪11時半から12時半まで。私自身はいい汗かいてシャワーを浴びてすっきりだったんですが家人からはどこの誰がこんな暑い時間に草刈りをしているんだろうニュースでは散々熱中症の事を言っているのに・・・と思っていたら私だったということで呆れられてしまいました。さて、高性能な住宅にお住いの方だけでなくこの時期の夜の暑さは尋常ではありません。通風だけで過ごせる地域は限られていますからぜひエアコンを利用して寝ていただきたいのです。しかし、エアコンをつけたまま就寝することをお勧めしてますが8畳提程度の寝室でエアコン冷房すると寒いという方も数多くみえます。エアコン冷房で寝たけど寒くて途中で目が覚めるというケースです。このような場合、住んでいる部屋の温熱環境(断熱、換気)は千差万別なのでいろいろご自分で試してみる必要があります。もちろんご夫婦でも暑さ寒さの感じ方が異なりますからなおさらということになります。お勧めしている夜間のエアコン冷房の仕方は(この場合途中でタイマーで切ることはせず朝まで通しで利用します)温度設定を27度、あるいは28度、29度の冷房にして風量は自動にします。最近のエアコンにはエコ設定だとか様々な機能がありますが何も使いません、上記の設定温度と風量自動でOKです。温度設定はご自分でいろいろ試してください。エアコンを設定したら同時にしていただきたいことがあります。多くの方は部屋のドアを閉め切って寝られますが入口のドアを10cm~30cmほど開けてください。エアコンから出る冷気は温度設定が27度なら27度の冷気が出てくるのではなく実際は11度から12度くらいの冷気が出ています。冷気は冷たく重いので部屋の空気を撹拌しながら床から順次溜まっていきますがエアコンの温度センサーはエアコン本体についています。エアコンの取付位置は通常2.2mぐらいで天井近くについてますが皆さんがお休みになるのは床上かベッドなら床上40cm程度のところエアコンが部屋の温度が27度になった、と天井近くで認識した時には床付近の温度はもう少し下がっていますから冷気が床に溜まらないように逃がしてあげる必要があります。この10cmから30cmのドア開けが微妙なところで冷気が溜まり過ぎても困りますし、逃げていきすぎるのも困ります。何度かご自分の部屋で調整していただく必要があります。実はこの寝室のドア開けにはもう一つの役割があります。それは寝室のCO2濃度を下げること。一般的に室内でのCO2濃度は1000ppm以下(ビル管理法)が推奨されていますが(外気は400ppm程度)寝室でドアを閉めて夫婦二人、あるいはお子さんも含めて3.4人でお休みになると3000ppm~5000ppmの濃度になります。3000ppmを越えると目覚めの倦怠感や頭が重いといった症状が出る人もでてきます。夏に限らず毎朝目覚めは頭が重いとか疲労感が抜けないという方は寝室のCO2濃度が関係しているかもしれません。私の家は24時間換気扇が付いていて寝室に給気口があるから大丈夫、と思っている方でも気密が取れている家でなければ給気口から空気が入っているか疑問です。(壁付けの換気扇程度ではまず無理)ティッシュを細く切り裂いて寝室の給気口の前に置いて揺れるようならOKです。この暑い時期そんなに長くは続きませんし寝室のエアコンを8時間つけたままにしても電気代は100円以下で済みます。朝からすっきり快適に起きて体調万全にして夏を過ごすには住まいの環境はとても大切です。便利なエアコンがあるのですから我慢せずにいろいろ試してみてください。CO2濃度は室内の換気と深い関係があります。これから家を建てる方は換気にも目を向ける必要がありますがHM任せ、設計者任せでは付いているだけの換気扇になりがちです。ご自分でも換気について勉強しておく必要があります。通風だけで健康で快適に過ごせるわけではありません。
2018年07月23日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。北海道に来ています。南幌町みどり野きた住まいるヴィレッジというところです。北海道建設部住宅課が呼び掛けて道内の設計事務所と工務店がコラボして6棟の住宅が建てました。簡単に言うと道が音頭をとっている建売住宅です。北海道は開拓初期から過酷な気候に対応する住宅を考える必要があり全国の自治体の中ではほとんど見られませんが「地域の家づくり」に緊密に関与してきました。今現在でもその住宅施策は引き継がれ住宅性能についての経験と知見は全国の自治体の中ではトップです。そのような施策が行われてきましたから一般住宅の基本的な性能では「室内の暖かさ」についてもユーザーである住まい手は考えなくてもよい状態です。つまり燃費の事を考えなくても「家は暖かいのが当たり前」というのが一般消費者に浸透しているということです。ですから上記の住宅の性能値の平均はUa値は0.23、C値は0.35となっています。今回の工務店と建築家とのコラボは一般消費者にとって「性能は当たり前の時代」の次に求めるのはデザインということを先取りしたものです。高性能(性能の低い地域から見れば)な家が常識の地域では性能の比較は無意味というわけです。それほど遠くない将来、東海地方でもそのようになると思われますが北海道と大きく違うのは建築家や設計事務所のレベルです。北海道では多くの設計事務所が断熱や気密、換気についての知見を持っていますし数多くの経験もしてきていますから高性能な家を建てる工務店と性能について対等に話ができますが東海地方ではそのような設計事務所を私は知りません。高性能な家(上記レベル)はほぼ100%工務店主導で建てられています。設計事務所ではいままでそのような家を建てる機会がなかったわけですからそれは仕方がありませんが経験や知見を積むのにはまだ相当な時間がかかると思われます。さて、今回の訪問では6棟それぞれの建物を設計した建築家の方から建物内をそれぞれ案内して設計趣旨や意図を解説していただきましたが換気装置については驚いたことがあります。どの建物にも第一種の熱交換換気装置が付いていません。内地では第一種の全熱交換の換気装置が流行りですが既に北海道ではその先を行っているんですね。どんどん変化している、進化していると感じました。第一種の換気装置の問題は内地ではそれほど認識されていませんが北海道ではそれが意識されているからと思われます。上の写真の北海道科学大学の福島先生も懇親会の冒頭の挨拶で完璧な換気装置なんてないんだよ。と言われてましたが北海道に学ぶことはまだまだ多くあります。この換気に付いてはいつか取りまとめて書いてみたいと思います。
2018年07月20日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。蒸し暑い朝の美濃地方です。朝早くでしたら気温も上がっておらず気持ちのいいはずなのにここ数日は事務所のドアや窓を開けても生ぬるい空気で湿度も高いので早々に窓を閉めて朝の6時からエアコンです。今朝の予報では美濃地方は8時過ぎには30度になるとか気温27度 湿度60%が何もしなければ汗が出ない環境でも今朝は6時でご覧のように気温28度 湿度77%湿度が高いのは困りものです。夏の暮らし易い室内環境を家の中に人がいる間は確保する必要があります。外も室内も同じ温度、同じ湿度ではたまったものではありません。ところで、子供のころは畳に布団が敷いてあってその上に部屋の四隅から蚊帳(かや)が吊ってありましたが今ほど気温が高くなかったのかそれほど寝苦しかったという記憶はありません。父や母の時代はそれが当たり前でしたから隔世の感があります。今の子供たちでは蚊帳が何か分からない子も多いでしょう。室内を暮らし易い温湿環境にし尚且つ常時換気をして新鮮な空気を入れる。屋外はご覧のように湿度が80%近くありますから室内を除湿して湿度を低くしても換気をするということは外の湿度を大量に含んだ空気を入れることになりますからイタチごっこになります。その状況の中で室内を暮らし易い温度、湿度環境にするわけですから設計者は頭をひねる必要があるのはご理解いただけると思います。お金をかければ簡単なんですがコストパフォーマンスをよくしようとするとそれほど簡単なことではありません。先日、メンテナンスで訪れた大福町の家目的の一つは常時換気をしている換気フィルターの動作確認簡単に言うと目詰り具合を検査して交換の必要性があるかを検査します。この換気フィルターは一つが面積が8m2二つ設置してますので16m2の面積があります。一般的な壁掛けの24時間換気扇の給気口は寝室や子供室の壁についてますが直径が12cmほどで家中で5.6個設置してあるでしょうか。全部合わせた面積は0.067m2洗えば再利用できますがエアコンのフィルター掃除も最近は面倒だということでお掃除ロボなんて言うのもでるくらいですからマメに掃除する人は恐らく少数派多くの人はしないかも、でしょう。フィルターの詰り具合は住んでいる地域に拠ってかなり違いますから交換時期も差がでてきます。花粉症の方や喘息気味の家ではこまめに交換されているかもしれませんが一般家庭では交換しなくても不都合はないという考えの方もいます。でもこのフィルターが室内の空気を綺麗にしてくれていると考えれば少しは面倒を見てやろうと考えても損はありません。暮らし易い室内環境であれば「こんな暑い日に家から外に出ようなんてこれっぽっちも思わない、家が一番」大福町の家の住まい手の感想です。もう一つ「でも、運動不足になっていかんわ、少し太った」無垢の手摺もいい色合いになってきました。
2018年07月18日
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MOKスクール 講義後の懇親会こんばんは紙太材木店の田原です。世間一般では3連休ですが住宅業界は言ってみればサービス業ですから連休ではなく三連荘で仕事ということになります。10%の消費税も視野に入ってきましたから新築や大規模のリフォームをお考えの方が大きく動いていて友人の工務店も休みなしの状況です。来年3月末までの契約であれば、10%の消費税が施行される来年の10月を過ぎて建物が完成しても税金は8%のまま。ところが来年3月を過ぎての契約だと、10月までに完成させなければ税金は10%になってしまいます。「多くの方が切羽詰まったギリギリにならないと動かない」というのは本当で8%に上がる時も5%に上がる時も同じ動きでした。住まいの大規模なリフォームや改装、新築をご計画中の方は早め、早めにご相談と行動をお願いします。m(__)mということで、ブログの更新がこんな遅くになりました。ご容赦下さい m(__)mさて、この暑さ。連休中は岐阜県が暑くて注目されてましたがまだしばらくこの暑さが続きそうです。通風で涼をとろうなんて考えた人はおそらく皆無。見栄を張らずにエアコンのお世話になっても誰も非難はしません。吉田兼好も現代に生きていれば、逆の意味で、夏を旨とした家づくりを推奨したかもしれません。つまり、きちんとエアコンを入れて涼しく過ごせる家が大事だと。現代の住まいでは多くの家ではLDKが一体となり、その広さは都会のような狭い敷地の家でも15畳程度は必要で、田舎のように広ければ20畳を越えるケースもあります。リビング階段で2階の一部と空間を共有していればさらに広い空間を涼しくする必要がでてきます。更に欲を言えばトイレや洗面室といったそれ以外の部屋、つまり家中涼しくできれば言うことはありません。となれば、10畳用のエアコンが何台必要なんだと考えるかもしれませんが住まいの性能が良ければ1台で済みます。もちろん、冷房だけでなく暖房でも同じことが言えます。住宅は今や性能が第一と考えるべきですが、多くの方はその性能が何も考えなくても自分の家には付随してくるものだと思っている節があります。でも、そんなことは決してあり得ません。性能の時代だからこそ自分自身で見極める必要があります。今夜のような蒸し暑い夜中でもぐっすり気持ちよく眠れるのは住まいの性能のおかげです。もちろん、電気代は気にする必要はありません。性能がよければ、電気代も節約できるからです。どんな家を作るか夢は膨らみますが、ベースは性能でそれが出来て初めてデザインやインテリアに目を向ける必要があります。それを逆にしてしまうとせっかくの住まいも残念な結果になってしまいます。家の中では夏が暑いのは当たり前、冬が寒いのは当たり前ではありません。夏は暑さのストレスが無いのが当たり前冬は暖かいのが当たり前です。
2018年07月16日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。ここ2日ほど珍しく体調が悪く猛烈な疲労感と倦怠感それに夜間頻繁に目が覚めて眠れないという状態でしたが栄養ドリンクを2本飲んだらそれなりに回復今朝は快調で気持ちのいい朝です。梅雨が明けていきなりの暑さでしたから夏バテのようですね(^'^)さて、先日、家電量販店にスポットエアコン古い言い方だとウィンドエアコンつまりサッシに直接取り付けるエアコンを物色に行きました。最近、建築中の現場で簡易的に取り付ける大工さんが増えているので会社でも用意できないかと行ったわけです。エアコンコーナーに行くと新規のエアコン取付は2週間待ちと張り紙がしてあります。横ではお客さんが店員さんに何畳用のエアコンがいいんですか?、どんなのがいいんですか?そうですね、お部屋が10畳程度なら最近出てきたお掃除機能のついたこれなんか・・・と一般的な会話がされています。ネットでもエアコンの適正サイズの選び方、というのを検索するといくつも出てきます。多くはカタログの見方を説明していて8~10畳用という表記があればこれは木造住宅なら8畳用鉄骨やコンクリートなら10畳用というのを表していますという簡単な説明ぐらいでしょうか。でもこの木造で8畳というのは誰が決めているのか?エアコンの定格能力や消費電力は機種によって違っていてこの能力なら8畳というのはメーカー各社が勝手に決めているわけではなく国の規格があるわけですが何を基準に決めているか?いつ決められたか?無断熱の木造住宅を基準に40年以上前(以後改正なし)実際、日本の家の40%程度はまだ無断熱の家なので家電量販店で相談する無断熱の家に住んでいる40%程度の人には店員さんの説明でもOKです。じゃあ、残りの60%の人は?残念ながら店員さんに相談しても無駄です・・・店員さんは選び方を知りません。残りの60%の家は様々な性能の家があります。日本の住宅の省エネ基準は順次向上していて次世代省エネ基準以降でも平成25年基準が出ていて2020年には基準が義務化されようとしていますが正しい機種を選ぶには住んでいる家の断熱性、気密性が分からないと計算できません。それができるのはその家を設計した人かその家のQ値やC値が分かった人でないと計算できませんがそもそもQ値やC値が分かっている家自体がそれほど多くはありませんから店員さんは安全側を取って(無断熱の家を基準に)10畳用のエアコンがいいですよ、なんて勧めてきます。既に家を建ててしまった人は仕方がありませんがこれから家を建てる方はご自分の家には何畳用のエアコンが最適かエビデンスのある説明をしてくれる設計者か確認する必要があります。残念ながら今流行りのUa値だけでは計算できません。換気による熱損失は断熱性が高まれば高まるほどその割合が大きくなりますからQ値やC値を考慮に入れる必要があります。(Q値は0.5回と固定してあるので)性能の良い家にお住いの方のエアコン選びの相談先は熱計算のできる設計者となります。家電量販店の店員さんやHMの営業担当者ではありません。psもちろん、どの位置にどの向きに取付けるか?というのは設計者でも実は難問ですから覚えておいてください。
2018年07月13日
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10年目の神戸町の家おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝も快晴ですが、午後は雷の予報未だに飛騨川は濁った濁流でまだ数日は続きそうです。私の住む川辺町では50年ほど前の8.17と呼ばれる水害がありました。我が家では玄関土間に水が入り込み下駄が浮かんでいたのが記憶に残るぐらいでしたが考えてみると床下にも水は入っていたわけでその後の自宅の床下の消毒をしたのかどうかなどは記憶にありません。当時の田舎ですから水洗トイレではなく汲み取り式が100%町中では至る所に石灰が撒かれていたようにおもいます。その後、私の家では水害はありませんが35年ほど前お隣の美濃加茂市で9.28豪雨災害(1983年)というのがありました。この時は紙太材木店で建てさせていただいた家も浸水し床上1mほどまで水に浸かりました。水に浸かった壁のプラスターボードは剥がして処分断熱材も全て引っ張り出して入れなおしましたがまだ水がしたたり落ちてくるほどでしたから撤去してしばらくはそのまま骨組み状態にして乾かしました。一番難儀したのは床下の汚泥ツーバイフォーの家でしたので床合板は根太ボンド併用で釘打ちしてありますから剥がせません・・・ところどころに点検口を開けますがそれでも構造上その穴はできるだけ小さくできるだけ少なくということになりますから8畳、10畳の部屋でも1か所のみその穴から床下に入り込みバケツに汚泥を入れて運びますが床下空間の高さは40cmしかありませんから全て床下で腹ばいになっての作業になります。浴室、トイレ、脱衣室など基礎で囲まれ配管入り組んだところではそこまで床下に潜り込んで行くしかありません。汚泥は濡れてるときは塊で袋やバケツに入れて出せますがそれでも6割ほど残りを出すときにはかなり乾いてきますから箒と塵取りで掃き出しましたが臭いと埃に汗も混じってしかも床下、それを目の前ですることになります。最後は掃除機を使って完了今でも作業をして頂いた職人さんと話す機会がありますが出てくる言葉はあの時は大変だった。さて、現在の住宅の1階の床構造は剛床と言って24mmの合板がフローリングの下に貼り付けてあります。つまり構造上はツーバイフォーと同じですから床下の汚泥の撤去は同じような方法になりますが当時は基礎に換気口(15cmx40cm程)があってそこから大量に土砂が入り込みましたが現在の床下の換気部材は通気パッキンがほとんど2cm程の高さで基礎の全周に取り付けてありますが空気は抜けていきますが小動物は入らない工夫がしてあって水に浸かっている時間にも拠りますが汚泥の入る割合は少ないと思われます。それでも一旦床下に浸水すれば清掃、消毒は必須ですからどのようにそれをするか考える必要があります。床上まで浸水していればフローリングと合板に開口部を作って床下の汚泥を撤去30年ほど前と同じですが今では上の作業はムリでしょうとなるとできるだけ多く床に穴を開け床下の撤去作業の効率を上げ修復するときは既存の床の上に再度床合板を張ってフローリングを貼るということになります。水害にあった時は役場や市役所では罹災証明を出してくれますから先ず、行政に相談ということになります。火災保険は火災だけでなく様々な災害にも対応してます。もちろん、水災もその一つで保健の約款を今一度確認してみてください。水害にあった時の対応はネットでいろいろ出ていますが建築時にハザードマップを確認せずに建ててしまった人は行政のHPなどを見ると確認できます。火災保険料を安くするために水災を外してしまった人は再考する必要があるかもしれません。
2018年07月11日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。久しぶりの快晴で気持ちのいい朝ですが昨日は飛騨川が今まで見たこともないほどの濁流が流れていました。高山方面に行く41号線も川辺町から通行止めと豪雨の影響を受けていましたが名古屋方面は朝から青空も垣間見えるほどで岐阜と名古屋の違いに驚きました。各地で亡くなられた方も多くご冥福をお祈りします。昨日は花池の家で断熱、気密の見学会でした。天気を心配していたのですが杞憂に終わり何組かの方とお話をさせていただきました。予約制でしたので人数も限られお電話を頂いてもお断りするケースが何組かありましたのでお早目の予約をお願い出来ればと思います。ただ、1組1時間でしたがこれでも時間が足りないくらいで次の時間帯に押せ押せになっていましたのでこれ以上組数を増やすわけにもいかず悩ましいところです。断熱や気密、あるいは換気といった完成後では隠れてしまう部分見えなくなってしまうところがどのようになっているかなぜそのように施工してあるかなどご自分で家を建てると30年、40年あるいは50年と住むわけですからせめて、今のところの正しい断熱施工、正しい気密施工とはどんなものか知っておいても損はありません。住宅というものはネットが普及している現在でも建てる側と建ててもらう側の情報量の格差がとても大きいので、何も知らなければこれが標準です、これが普通です、これがうちのやり方ですと言われれば信じるしかありません。いくら営業担当者が誠実で信頼できても技術のこと、施工のことはわかりません。断熱材の入れ方や気密シートの貼り方に疑問や不安があって営業担当者に聞いてみても返ってくる返事は技術の者に聞いてみます、ぐらいでしょう。実際に施工するのは大工さんであり、電気屋さんや設備業者でありそれを管理しているのが現場担当者です。現場の担当者が知らなければ、あるいは知識があやふやであればきちんとした工事はできません。新築を検討するする方には断熱や気密は当たり前とお考えかもしれませんが、実際に施工する職人さん達にとってそれは今までには無かった余分な仕事になります。いきおい断熱材は壁の中に入っていればいい気密シートは貼ってあればいいと考えがちです。設計者の中にはいまだに日本の家には断熱材は不要(壁の中が湿気でかびる、夏を旨とすべし)まして気密シートなど入れる必要はないという考えの人も多くいます。もちろん職人の中にも同様の考えが根強く残っています。これらの人はある意味、確信犯的に存在していて本人は絶対にカビだらけになる、絶対腐ると思い込んでいますから施工するときに、こんなことをするとこの家にとって良くないでも、現場の担当者は入れろ、貼れと言うし仕事だから仕方がないか。そういう考えで断熱材を入れる、気密シートを貼るのと絶対に寒いとは言わせない、絶対に壁の中に水蒸気を入れないそういう気持ちで断熱材や気密シートを貼るのでは当然違いが出てきます。住宅は人が現場で作るもので機械が作るものではありませんし工場で生産されるものでもありません。最後は「人の手」によるものですから気持ちが大切です。
2018年07月09日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。少し降り過ぎでしょう、と言いたくなるほど雨が降ってる美濃地方昨日も今日も大雨警報が出ていますが子供の頃は警報が出るほどの雨というのはあまり記憶にありません。建築中の建物も外回りの仕事ができませんから工程の組みなおしを迫られています。さて、断熱と気密と換気これがワンセットで住まいの基本性能と日頃お話ししてますがこれらは写真で見てもあまりインパクトはありません。断熱材の写真気密シートの写真換気装置の写真インスタ映えがしないので誰も注目しません。まして工事中の写真なんて誰も見向きもしてくれません。上に挙げた写真も気密シートが美しいと感じるのは相当なマニアかオタクと言っていいかもしれません(^.^)しかもそれは実務者であり、一般の方にとってはなんでこんな写真がわざわざ出てるのか理解に苦しむといった所でしょうか。しかしこれらは伊礼さんの言葉を借りれば「見えない空気と熱をデザインしている」わけです。昔の粋な人の羽織やスーツの裏地に絵柄があったりして江戸の裏勝り(えどのうらまさり)という言葉もあるくらい見えない部分でお洒落をしていました。それが粋というもので決して人に見せびらかすものではありません。プロヴァンス風の外観やWEB内覧会に出てくるようなインテリアインスタ映えするキッチンやコーディネートも素敵ですが見えない隠れた部分での圧倒的な性能の差というものも存在します。見えない、裏地なんてどれも同じ見えない、断熱材、気密、換気なんてどれも同じではありません。住まいの見えない部分でお洒落をするそれは自分だけが知っていればいいことでひとに自慢することではありませんが訪ねてきた友人がこの家暖かいね、気持ちがいいねと言ったときに思わずニコッとする自分を想像してみてください。素敵なキッチンね、の中には多少のお世辞も入りますが暖かいでお世辞を言う人はあまりいません。住まいの粋は断熱や気密、換気で決まります 笑笑花池の家 断熱、気密見学会開催日時 7月8日(日)予約受付帯(10:00~15:00)(close 16:00)完全予約制です・見学のお申込み要領・1.HPのイベント予約の「7月のカレンダー」からお申込み下さい。2.希望の見学時間帯にチェックをいれ、必要事項をご記入してください。3.お申込みのお客様には改めて現地へのアクセスを案内いたします。
2018年07月06日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。台風はどうやら逸れてくれるようですが今日からしばらくは雨の予報昨日、一昨日と晴れでしたから良しとしましょう。さて、上の写真の本はこれから家を建てようとする方や50代、60代で現在の住まいの温熱環境を何とかしたいとお考えの方にお勧めの本です。「人生を変える 住まいと健康のリノベーション」甲斐 徹郎、星 旦二著住まいの温熱環境とは簡単に言うと夏の暑さと冬の寒さ著者の一人である星旦二先生は医学博士で予防医学がご専門紺屋の白袴ではありませんがご自身が2002年に建てられた住まいは身内の建築家に設計を依頼し施工は大手のHMがしたというものですがご本人の弁を借りると「とんでもなく寒かった欠陥住宅」とかでも住んでいるときは冬に寒いのは仕方がないという程度であまり意識してなかったとか。ところが2005年から住環境と健康との関係を明らかにする研究チームに予防医学の研究者という立場で参加することになりご自身の家が多くの問題を抱えていることに初めて気づいたという次第です。住まいの温熱環境と健康性の関係については高性能な住宅を設計したり実際建てている実務者の間では常識ですが実務者というのは住まい手との間に利害関係があります。ですから様々な事例を元に話をしても伝わる部分がある程度差し引かれてしまいます。簡単に言うと、その話は売らんが為の誇張された話ではないかと取られる可能性があります。今回取り上げた本には既存の住まいをリノベーションしたいくつかの事例が挙げられていますしその住まい手のインタビューもあります。さらに言えば高性能な住まいを作る実務者の間では知らない人がいない星先生ですがご自身の建てられた家は2002年ですからまだ15年ほどしかたっていませんがその当時すでに次世代省エネ基準が出ていてもその基準では建てられていなかったことなどリノベーションに至るまでの失敗談など赤裸々にお話しされています。50代、60代で住まいの温熱環境に不安がある方やリフォーム、リノベーションをお考えの方には必読の書と言っていいかもしれません。もちろん、新築をお考えの方にもとても参考になりますし実際リノベーション工事をした建物に住む方の生の声はとても参考になります。同じような内容の本は以前ご紹介した新住協が出している「この『家』にしてよかった。」会澤 健二著があります。どちらの本もこれからの住まいの温熱環境がどういうものになるか先取りしていますから暮らし易さをお考えの方は手に取っても損はありません。どちらの本からもHM任せ、工務店任せ、設計事務所任せでは暮らし易さは手に入らないことが分かります。先ず、自分自身で調べることが大切です。
2018年07月04日
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折立の家 正面玄関 2014年8月竣工おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日は朝の6時から土場の草刈時折、休息を挟んで3時半に終了。4週間前にも草刈りをしてますが間が4週間もあるとこの時期の草は伸び放題。全部刈ってやるっ、という強い意志がないと途中で挫けてしまいますが何とか完了。本日は疲労が体に残りながらも気持ちのいい朝です。さて、古い民家の再生が最近では当たり前のように行われていますが先駆的な仕事をされた降幡廣信さんが有名です。ご興味のある方は検索してみてください。現在の再生工事の主なポイントは耐震性+断熱性+デザインの3っつでしょうか。降旗さん以前の古民家の工事は住まい手と大工さんあるいは工務店の相談で工事内容が決められ、耐震性や断熱性、デザインよりも部分改修的な工事がメインでした。言わば古くなったから新しくする的な改修工事でその手法は大工さんや工務店の経験と勘に拠るものが大半でした。多くは真壁の柱を隠し大壁とし床は合板のフローリングで俄か洋風スタイルというものです。ただ、最近はブームのように古い民家を改修しておしゃれな飲食店や店舗にするケースもありますが、デザイン優先で耐震性や断熱性などに?の付くケースも多くあります。日本の再生工事、あるいは改修工事の多くは先ほども書いたように大工さんや設計者の経験と勘が大半で改修や再生の手法が法的にあるいは技術的に確立されていません。ですから、店舗に再生なんてケースではデザイン優先、回転率優先となれば木造でこの大空間はまずいんじゃないか…耐震性は何も考えていないという再生工事も出てくることになります。欧米では古くから歴史的建造物の補修が盛んでしたから、その補修方法や技術が蓄積されそれが大学での講義の中に組み込まれています。特に英国では多くの大学に建築病理学という講座があり、木造に限らず建築物の設計や施工、経年変化による不具合やその診断、予防に関して講義を受けることができます。もちろん補修方法だけでなく建物の適法性や担保価値の評価などさすがに古いものは壊さないイギリス人。様々なリスクを回避し建物を再生しそこに付加価値というより価値を新たに創造しています。ですから古い建物の補修方法や維持メンテナンス手法など実務者の中では技術的な共通の認識があります。残念ながら日本ではこのような講義をしている大学はほとんどありません。大学では関東学院大学の中島先生の研究室と岐阜の森林文化アカデミーの木造建築病理学講座。民間では(社)住宅医協会の住宅医スクールぐらいでしょうか。体系的な古い民家の再生方法などはこれらの講義を受けることで初めて理解できますが、残念ながら今の現状の多くは設計者や工務店大工さんの経験と勘が多くを占めます。もちろん、経験や勘が悪いわけではなく優れた技術者も数多くいますからその判断は住まい手自身がすることになります。日本の再生工事にはまだまだ様々な問題がありますが再生工事自体は増えています。上記の意味で言えば再生工事はまだ緒に就いたばかりと言っていいでしょう。不定期ですが古い建物の再生工事について何回か書いてみます。折立の家 着工前 玄関
2018年07月02日
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