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結成37年のベテラン・バンド=スターダスト☆レビューのニュー・アルバムを買って聴いた。前作「SHOUT」から4年ぶりのリリースで、タイトルは「還暦少年」。この4年でメンバーはついに還暦を迎えたのだ。でも届けられた楽曲には変わらぬポップでロックでブルージーでオリエンタルな多彩フレーバー。「高い音楽性と低い腰」をモットーにするバンドの面目躍如だ。(?)ただ今回ちょっと違うのは、引っ張りだこのセッション・ギタリスト=佐橋佳幸が全曲のアレンジとアルバムのプロデュースをしているところ。そのせいか、全体にシンプルなギター・バンド的なアルバムに仕上がっているように感じる。もちろんギタリスト=佐橋佳幸としてもアルバムに参加し、ギター・ソロを聴かせてくれている。こうして出来た「還暦少年」は、派手さはないが実にいいアルバムだ。オープニング・チューン「海月」は、ヒット曲「夢伝説」に通じるポップで美しいメロディーが感動的だ。続く「You're My Love」は、なつかしの60年代ポップス調。「恋のTシャツ」は、モータウンっぽいホーンがいい。「世界はいつも夜明け前」は、根本のハイトーン・ボーカルとギター・ソロが魅力的だ。「Blues In The Rain」は、佐橋のストリングス・アレンジが絶品。アルバム・タイトル・チューン「還暦少年」は元気いっぱいのロックン・ロール。涙が出る。自分のバンドでコピーしたくなった。根本と佐橋のギター・ソロのハモリが興奮もの。「Windy」は、アコースティック・ギターのシンプルな伴奏がいい。ベースの柿沼のオリジナル「ジグソーパズル」は、フォークの名曲「ミスター・ボージャングルス」を彷彿とさせるいい曲だ。ちょっとほめすぎでっか?根っからのスターダスト☆レビュー・ファンなので許してちょーだい。サザンもいいけどスタレビも忘れないでね。最後に一句。 「 死んだ蝉 還暦少年 走る朝 」
2018.08.25
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今年は、フランスの印象派音楽の作曲家で、後のジャズ、ミニマル・ミュージック、ポップスなどに影響を与えたドビュッシーの没後100年にあたる。その関係で、クラシックのコンサートでよくドビュッシーの曲が演奏されている。先日のN響アワーでもドビュッシーを特集していた。曲目は、「ピアノと管弦楽のための幻想曲」、「牧神の午後への前奏曲」、交響詩「海」、弦楽四重奏曲。番組冒頭でN響のコンサートマスター篠崎史紀ことMAROさんがいいことを言っていた。「ドビュッシーの時代は、写真や録音技術が発明され、これまでの絵画や音楽のよりどころが根底から覆された。そんな中ドビュッシーは、既存の長・短音階ではない新しい旋法や、自由な和声法による曲作りをした。ひとつひとつの楽器が楽譜の音を奏でると、それが見事なアンサンブルとなり1つの曲になっていく。」・・・確かそんなことを話していた。なるほどな。印象派の絵画のように、部分を見ると点描にしか見えないが、それを一歩下がって全体を見通すと、見る者の胸を打つ風景画に変わる。それを音楽の世界で実践したわけだ。だから彼は「印象派音楽」と呼ばれるようになったんだな。「牧神の午後への前奏曲」と交響詩「海」は知っていたので、さほどの感慨はなかったが、「ピアノと管弦楽のための幻想曲」と弦楽四重奏曲は、それぞれ面白かった。「ピアノと管弦楽のための幻想曲」のピアニストは、ジャン・エフラム・バウゼ。カジュアルな黒い上着で登場。風貌からしてクラシック奏者というよりジャズマン。ドビュッシー20代の頃の曲だ。後の「牧神の・・・」や交響詩「海」に比べると、古典的な色彩が残っている感じがするが、第3楽章のジョージ・ガーシュインと東洋音階を足して2で割ったようなメロディーが印象的。ドビュッシーならではの色彩感覚にあふれるの曲の萌芽を感じさせた。弦楽四重奏曲も初めて耳にする曲だった。不協和音、ピチカート奏法、各楽器のソロ・・・など演出が多彩な曲だ。聴いていて飽きない魅力がある。しかもとても力強い曲だ。たったの4人で奏でているとは思えないようなパワフルさを感じる。演奏していたアキロン・クァルテットがまた魅力的だった。(上掲写真)2016年に開催されたボルドー国際弦楽四重奏コンクールで優勝した女性4人組だ。外見のかっこよさとミスマッチ感のある力強い演奏が印象的だった。学生時代からの仲良し4人組だけあって息がピッタリ合っている。いい演奏を聴かせてもらった。最近は、たまにブルックナーやマーラー、ショスタコーヴィチの交響曲を聴くぐらいでドビュッシーなんてとんと聴いていなかったが、聴いてみると、ジャズや現代音楽を聴いているような味わいがあった。たまにはドビュッシーもいいな。アキロン・クァルテットもナマで聴いてみたいな。最後に一句。 「 蝉時雨 ドビュッシーの不協和音 」
2018.08.10
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新聞の新譜紹介記事を見ていたら、「ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル / ジェフ・ベック」を発見。これって、1~2ケ月くらい前にWOWOWで放送してたよな。確か録画していたはず。さっそく録画リストを調べると、あった、あった、ありました。そういえばまだ見ていなかった。テレビで放送したにもかかわらずわざわざCDとして発売するのだから、これは相当クオリティーの高いライブだったのだろう。よし、じっくり試聴するぞ!このライブは、ジェフ・ベックのデビュー50周年を記念する公演を収録したもの。1時間半のライブには見どころ、聴きどころが満載!あっという間に試聴を終えた。その理由は、50年の彼のキャリアの中の名曲を網羅していること、そして豪華ゲストとの共演が曲に新鮮な魅力を加えていることだ。中でも一番興奮したのは、キーボード奏者=ヤン・ハマーを迎えてのコーナーだ。演奏曲はもちろんベック・ボガード&アピス解散後にコンテンポラリー・ジャズに急接近したインスト・アルバムを発表していた頃のものだ。禿げて太ってしまったヤン・ハマーの外見は悲しいが、ジェフとのアドリブの掛け合いがなんとも刺激的でカッコイイ!挑発的なリフでお互いを刺激し合っている。聴く者を興奮のるつぼに落とし入れる。もう45年くらい前の曲だが、今聴いても古さを感じない。そのくらいエッジの効いた躍動感にあふれている。手元のアップ映像を見て、ジェフのギター・テクの肝を目の当たりにする。それは、トレモロ・アームを操りながらフィンガー・ピックングする右手だ。この右手によって、速弾きにもかかわらず、チョーキングやスライドの効果が生まれるのだ。これがジェフ独特のギター・テクを形づくっているのだ。ジェフがリスペクトするブルースギタリスト=バディ・ガイとの共演は感動的だった。「バディ・ガイがここに来てるなんて信じられない。・・・」とジェフが紹介していた。82歳のバディのリード・ギターがとても艶やかで色っぽかったな。女性シンガーソングライターのベス・ハートとの共演も印象的だった。ドスがきいていてソウルフルなベス・ハートの歌うスローバラードの間奏部にジェフのアドリブ。こんな役回りの時のジェフがまたいいんだよなあ。泣きのギター炸裂。でもただ泣くだけではなく能弁に挑発的なフレーズを展開しボーカルを煽るのだ。これもジェフならではの魅力だ。アンコールは、ゲストも全員ステージに上がっての「パープル・レイン」。プリンスのヒット曲だ。ボーカルは、ベス・ハート。バックボーカルにはスティーブン・タイラーも。全員が熱唱。ジェフのギターもそれに応えてエンジン全開。う~む、涙腺が・・・・・。やっぱり、ジェフ・ベックは偉大なギタリストだ。エレキギターをこんなにも多彩に能弁に奏でるミュージシャンはいない。匹敵する若いギタリストが現れていたらギブソン社は倒産しなくて済んだかもしれない。録画を見終え、すかさずDVDにダビングし永久保存版にした私なのでした。最後に一句。 「 クールなり トレモロアームと ピッキング 」
2018.08.04
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