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「そうだ 歌舞伎 いこう 」と、
JR西日本の京都いこうのパクリですみません。
歌舞伎の一幕見を観に行ってきました。
(c)松竹 ※尾上と岩藤
友人スカーレットと試写会を観に行った帰り
歌舞伎座の前を通った時に
しげしげと看板の 板東玉三郎
を観ていた彼女が
「いいなー、観たいな。でもチケット取れないのよね。」
先日、会社の人と「NINAGAWA十二夜」を観た彼女。
すっかり菊之助さんに魅せられてしまったみたい。
その菊之助さんと
以前から好きだった玉三郎さんの出る歌舞伎。
今まで歌舞伎にはあまり興味のない彼女の心が動いた様子。
そう言えば彼女は以前から
「歌舞伎に連れてって」
と言ってました。
ところが「ききみみや」のブログを読んでくださる方は
よくご存じですが、自分でチケットを取ったことがなくて
おまけのようについていくのがほとんど。
連れられて 孝雄さんの頃の片岡仁左衛門さん
と
玉三郎さん
のコンビの舞台は
何度か観ましたし、 勘九郎さん
の世話物も観ました。
猿之助さん
のスーパー歌舞伎はチケットいただいたしね。
でも、「キレイ」「素敵」で終わってあんまり詳しくないしな。
けれど真面目でしっかり者の彼女
お世話になることはあっても
私がお返し出来る事は めったにない。
「 確か、一幕見とかって、
あまりいいお席じゃないけど、
好きなところだけ観られるはずだよ。調べておくね」
お昼休みに図書館で借りてきた本に目を通し、
彼女のガイドが出来るように予習して、いざ歌舞伎座へ。
歌舞伎座の正面玄関、向かって左に幕見専用の窓口があります。
発売時間は約30分くらい前くらい、
詳しくはホームページを確認、
または電話で問い合わせしてみてください。
毎月の演目により異なるので、詳細は初日が開けてからでないとわかりません)
さて、発売時間になったら窓口で
「鏡山、通しでください」と1900円を支払う。
けど、
今日は演目を三幕分観るのでこの値段。
襲名披露のような特別な時は
満席で観られないときもあるけど。
ふだんなら銀座へお買い物のついでに
ふらっと立ち寄れる気軽さもいいでしょ。
(前売りなし。当日並んだ人しか買えない。)
中央に赤い布は引いてあるものの
殺風景な階段をひたすら4階まで上ると、
小さな受付には筋書き(1200円)、
オペラグラス、説明が聞けるイヤホンガイド。
(イヤホンガイドは400円でレンタル出来て
とっても詳しい。オススメです)
あとは、 トイレとお茶の自販機と必要最低限
。
おみやげを買う楽しみなどは
残念ながらないけれど、
係の人は皆、程よいサービスで心地よかった。
さて、扉を開けると天井が目に入り、
舞台は遠い。
でも、 端から端までよーく見渡せて
いつもと別の楽しみ方が出来る。
下の席の時よりも建物の古さを感じるし、
俯瞰だとファントムになった気分。
歌舞伎座のてっぺんで
オペラ座の怪人を思い出す私は ちょっと変かな。
4階は二列90席
、
ちょうど3階席(2520円)の最後の列の後ろを
手すりで区切ってある感じ。
後ろではあるけれど、
木の手すりの上にお茶を置いたり、
花道を観たくて身を乗り出す時に
肘がつけて便利、便利。
ちなみに1階席(16800円)は
素敵なお召し物でドレスアップが常識だけど、
幕見の時はカジュアルなのがエチケットなんですって。
本日の演目は通し狂言 「加賀見山旧錦絵」
と書いて
「かがみやま こきょうの にしきえ」と読む。
通称鏡山。
(c)松竹 ※尾上と岩藤
お局岩藤
に 尾上菊五郎
。
目の敵にされ、ついには自害する 中老尾上
に 板東玉三郎
。
彼女に仕え、仇を打つヒロイン お初
が 菊之助
。
その活躍が小気味よいんだな~。
歌舞伎では女方は敵役を演じないのが原則。
そのため 岩藤
と 岩藤方の奥女中
は
男役の役者さんが演じる。
意地悪な役でもコミカルで笑えるシーンがたくさん。
一方、 尾上方
は元から女方なので、
いかにも女性らしいしとやかさ。
しぐさだけでなく高島田、片はずしなど
髪形や帯の結び方の対比も興味深い。
菊五郎さん
や 玉三郎さん
の円熟味は
もちろんだけれど、 菊之助さん
が旬で艶やか。
声も口跡もきれいでウットリでございます。
女形の中でも華やかな「赤姫」
(武家のお姫様役。大きな銀色の花櫛をつけて、
赤い華やかな振り袖を着る)を演じるのが
大姫
役の 隼人君
(平成5年生まれ)。
可憐なお姫様でよかったけれど、
おかあさんの気持ちでドキドキしてしまった。
ベテランに囲まれての大役、
おとなの俳優さんだったら
プレッシャーで脱走したくなるよね。
長い難しいセリフがたくさんあったけど立派でしたよ。
「萬屋!」
と声をかけたいところですが、
「大向う」は女性はだめ
なんですって。
人前で大声を出すのは下司だということと、
女形が演じる歌舞伎の雰囲気を壊すというのが理由です。
(※最近は女性も認められているみたいです・・・2008年11月追記)
そして 「大向う」は特定の贔屓の役者にではなく、
名場面を盛り上げるように公平に
かけるもんなんですって。
お弁当はお向かいの 創業130年、
歌舞伎見物と言ったら木挽町辨松!
幕間に買いに出ました。
デザートも食べたかったので
小さめのお弁当にして、
隣の岩手銀河プラザでくるみゆべしをゲット。
舞台見物は飲食禁止が多いけど、
歌舞伎座はOKなので気楽でいいな~。
ただし、他の方の迷惑にならないように!は
原則ですけどね。
そう言えば「携帯の電源を切って」の放送もなかった。
観客が携帯世代じゃないからかしら。
前の方は銀色の御髪の方が多いものね。
4階の住人を見渡せば、
ほとんどは年配のご婦人だけど、
幼稚園くらいの女の子を連れた若いおかあさん、
日本通の外国の方の姿も。
そして意外や ひとりで来ている若い男性も多く
、
長い足を折り畳んで窮屈そうにしていた。
歌舞伎座は昭和26年に建てられたので
その頃の人のサイズでは私だってきついもの。
もっとも、昔の人はお行儀よく座ってたんだろうけれどね。
ここで見ている人はもしかすると、
他の要素がない分、純粋に
歌舞伎全体を愛している人たちなのかもしれない。
もちろん、着飾ったり、お食事を楽しんだり、
おみやげを選んだりそういうお楽しみを
否定するものではないけれど。
それにしても、
柿色
、 黒
、 萌葱色
の定式幕の向こうに
江戸時代が存在するのは感動的。
バタバタ効果音を鳴らす「ツケ」
だったり、
三味線だったり、襖に描かれた見事な日本画だったり、
伝統芸を守り続けてきてくれた関係者の方の
ひとかたならぬご苦労を思う。
役者さんも苦労はあるだろうけど、
華やかな脚光を浴びるでしょ。
目立たない裏方さんに感謝です。
NHKの人には悪いけど、舞台中継は限界がある。
歌舞伎は特にライブが絶対いい。
今度はいつ来られるかわからないけれど、
すっかり幕見が気に入った私たち。
帰りは 歌舞伎関係の方御用達の
アリス
に寄って
フルーツタルトとおしゃべりを楽しんだ。
「初めてのお給料で 玉三郎
さんの写真集を買ったの。
いつか 『鷺娘』
が観たい」と言ってたスカーレット。
その時はおしゃれして良いお席にしましょうね。
※注:友人スカーレットは、「風と共に去りぬ」
「スカーレット」が愛読書の東北美人。
国籍は日本です。あしからず。
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