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少し間が開いてしまいましたが、続きましてプラカット・マーブル部門第9位の発表です!第9位は、カッパー&ホワイト・マーブルのこの個体!!マーブルとしては、基本色がカッパーとプラチナホワイトと言う事もあり随分とシックな感じがします。しかし、逆に派手だったりサイケだったりする事が多いマーブルの中では、この落ち着きが随分とその存在感をアピールしている気がしてます。 バンコクでもほとんど見かけない稀品種ですが、見かける個体はすべてカッパー&プラチナホワイトであり、白地がクリームホワイトの個体は今のところ見かけたことがありません。ブルー&ホワイトの系統にはプラチナホワイトとクリームホワイトの2系統が存在するのに不思議な現象です。やはりもう一方のカラーであるカッパー(渋めのメタルグレー)を表現する色素胞の存在が影響しているのでしょうか?・・・ってまったくの推測ですけどね(笑) 個人的にはかなりお気に入りの品種なんですけど、我が国での人気はどうでしょう?こちらの気合の割には今ひとつブレイクしない気が・・・。でも、その最大の理由は私の撮影技術の拙さ(毎度の事ですが)にあるのは判ってます(涙)。輝くようなプラチナホワイトと鈍く光るカッパーという明暗両極端のカラーの組み合わせのためでしょうか?手持の非一眼レフ(笑)のデジカメで撮影すると、露出がアンダーかオーバーのどちらかにぶれてしまい、この品種の実際の見た目をなかなか的確に表現できないんです。 例えば、今日の画像だとシルキーホワイトが光りすぎて、肝心のくっきりと色別れした美しいマーブルパターンが全然表現できてません。まぁ、シロウトなんだから仕方ないもんねっ(笑)!でも、実物はカラーリング・体型ともにほぼ文句の付けようが無いほど美しい絶品でした!そうそう、この系統は往々にしてヒレ先にダークレッドの模様が入る事が多いようですが、やはりシックな事が売りの品種だと思ってますので今日の個体のようにレッドの混入していない個体のほうを私は良しとします!でも、これは個人の勝手ですから皆さんは各自の判断で理想とする個体像を作り上げてください。 同じような現象はプラチナホワイトのボディを有するレッドドラゴンでも言えることで、この場合はレッドが黒ずんじゃいます。でも、カラーバランス調性してレッドを鮮やかにするとプラチナホワイトの表現がぁ~!
2007/09/24
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さて、ついにプラカット・マーブル部門の殿堂入り魚の発表もベスト10に突入しました!今日の個体はトリカラーマーブルです。ターコイズブルー、ホワイトそしてレッドと言うトリカラーマーブルとしてはもっともオーソドックスな配色ですが、3色がぞれぞれ他の色彩を侵食する事無く鮮やかな外見をキープしています。生後3ヶ月弱の若個体ですが、体型や遊泳姿勢なども非常に良好です。いわば、優等生タイプの逸品とでも言えましょう。 この系統のと言うかターコイズ&ホワイトのマーブルの系統全般に言える事ですが、成長に伴い大きくその模様が変化する傾向が強いのが特徴です。だから、現時点でベストの個体が将来も絶対素晴しい個体であり続けてくれるかどうかは定かではないんです。この個体も、2ヵ月後位にどのように変貌を遂げているのかどうかは予測が出来ません。この予測不可能な部分と言うかあいまいな部分が逆にマーブルの魅力でもあると思います。 例えば、この個体は現時点ではボディの後半部分がほぼターコイズ一色に染まっている点が短所と言えるでしょうが、ここにくっきりとしたホワイトのマーブル模様が入るようになれば、さらにこの個体の観賞価値を高める事は確実です。個人的には、ボデイ後半部分のターコイズブルーの上に、やや色が薄いもやもやした部分がいくつかある点に期待しちゃってます。つまり、ここが白く抜けるんじゃないかって(笑)。 まぁ、こちらの思い通りに行くかどうかは神のみぞ知るってとこですけど、そんな事もあって、やっぱりマーブルは長い間手元において観察したい品種なんですよね~。本音を言えばね(笑)。それと、逸品堂で販売するにしても、写真撮影後1ヶ月もすると随分外見が変貌しちゃったりする事もあって販売側、購入側を共に煙に巻いてくれる愉快な奴?でもあります。
2007/09/22
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今日はプラカット マーブル部門の第11位の発表です!この個体は、以前も紹介した事があるんですけど、見た目はホワイト&イエロー・バタフライでしょ?でも、実際にはマーブル系統なんですよ。無理やり名称を付けるとすればホワイト&イエロー・マーブル・バタフライ?ってな事になるんでしょうか(笑)。 この個体に対する評価は普通の方にしてみれば「え~、これで殿堂入り??」ってもんだと思います。確かに、色彩的に特別艶やかな訳ではないし体型はどちらかと言えばダメな部類に入ると思います。たぶん種親の一方にショーベタ系、もう一方にバリバリのワイルド体型の個体を使ったのでしょう。背ビレや尻ビレは中途半端に大きく、尾ビレは悲しくなるほど小さいって言う究極のアンバランス! でも、でもでも(笑)この個体って思い切りタットワイラーに近いと思いません?先日も紹介したタットワイラー崩れ?のマーブルはバンコクでごく稀にお目にかかれますが、基本的にすべてブルー&ホワイトかレッド&ホワイトのカラーパターンの奴だけです。これとても物凄いレア物ですけど、今日の個体は希少価値から言えば空前絶後って言うレベルの魚だと思います。そもそも、イエロー&ホワイトのマーブル自体見たことが無いのに、そのパターンがタットワイラー崩れなんて・・・。これはもうタットワイラーオタク(笑)の私にとっては、女房質に入れてでもゲットしなくてはならない絶品です。 ただ、残念な事にこの系統はその後バンコクでは姿を消したようです。って言うか、元々レッド&ホワイト・マーブル同士のペアリングで生まれた子供の中にたった1尾だけ出現した突然変異だそうです。保有していたブリーダーが言ってましたが、ごく稀に親のペアリングからは通常では考えられないような色彩の子供がポッと出現する事があるそうです。ただ、ほとんどと言ってよいほどその形質は子孫に受け継がれないって言ってました。ベタは全部で4層の色素胞が重なって見た目のカラーリングを作りだしているため、例えば外見がソリッド・ブルーでも、その下地にイエローとかが隠れている事が往々にしてあります。何かの具合に、上の階層の色素胞が欠乏したりすると、今まで外見からはうかがい知る事が出来なかった下層のカラーリングは出てくるって訳です。 例えばこの間バンコクでホワイト&クリア・バタフライのプラカット見つけましたが、この個体の両親は共にバリバリのラベンダー・バタフライだそうです。ブリーダーが言うには、時々この表現のバタフライがでてくるけどまったくと言ってよいほど次世代には引き継がれないそうです。おそらくは、今日紹介した個体も次世代に引き継ぐ事は出来なかったんでしょうね~。本当は手元に置いておきたかったのですが、逸品堂オーナーの強い意向(笑)でお客様に売られていきましたぁ~(涙)。この個体を発送する時なんて頭の中でドナドナ(ある晴れたぁ~昼下がりぃ~・・・っていう歌)がエンドレスで流れるほどって言うか、後ろ髪が引きちぎられるほど名残惜しかった事を今でも憶えてます。
2007/09/21
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さて、今日はプラカット・マーブル部門の第12位の発表です!今日登場するのはブルー&ホワイト・マーブルの逸品です。マーブル系品種の基本中の基本とも言うべきブルー&ホワイト・マーブルですが実際にはいくつかの明らかに異なる系統が存在します。(1)ターコイズブルーとクリームホワイトのマーブル模様。(2)ロイヤルブルーとクリームホワイトのマーブル模様。(3)ターコイズブルーとシルキーホワイトのマーブル模様。(4)ロイヤルブルーとシルキーホワイトのマーブル模様 今日紹介する個体はこのうちの3番目の系統と言う事が出来ます。地色がクリームではなく純白なので非常に艶やかな感じがする系統です。また、この系統は他のブルー&ホワイトに較べてマーブル模様が細かく入るような気がします。それと、地色がクリームの系統に較べると時間の経過と共にマーブル模様が変化する割合が少ないのも特徴の一つです。 改めて今日の個体を見てみると、各鰭はシルキーホワイトに縁取られているため、バタフライ・マーブルと呼んでも十分いけそうな感じです。ボディのマーブルパターンも適度に全身に散っていてグッド!また、この個体が殿堂入りを果たした最大のポイントが各ヒレに散在するレッドやイエローの小斑の存在です。この色彩が加わる事によって、ものすごく華やかな個体に仕上がっていますね~。もう少しくっきりとレッド&イエローが入るようであれば、これはもう夢のマルチカラー・マーブルという事になります。 私が知る限りでは、今のところ各ヒレにレッド&イエローのスポットが散在する系統を繁殖させているのは1件だけのようです。一見すると猛禽類のようないかめしい顔つきの痩せた老人がブリーダーなんですが、厳しいのは外見だけで実際にはかなりシャイな性格のようです(笑)。値段交渉の時なんか、価格を紙に書いてこちらに手渡すんですが、盛んに照れたようなそして申し訳ないような素振りをしてから紙切れをこちらに差し出してきます。ただ、まるっきりと言ってよいほど英語を話せないのでなかなかこの系統作出のキーポイントを聞き出すことが出来ません。一体、大元の種親にどんな系統使ったんでしょうか?気になる所なんですが・・・。 また、彼の作出する個体の特徴として非常にがっちりとした大柄のボディをしている事が上げられます。これは、元々そのような系統である事も要因の一つでしょうが、彼が他のブリーダーよりもより大量の餌を与えて育成している事が最大の要因だと思われます。個人の好みの問題ですが、私個人としてはもう少しだけほっそりとしたボディにした方が好きなんですけどね~。だって、ここまで見事なボディにしちゃうとどうしてもヒレが少し貧弱に見えてしまうからです。皆さんはどう思われます? ただ、いずれにせよ「内気な鷲爺さん(笑)」には是非ともこの系統を極めて欲しいと思います。ヒレのレッド&イエローがより大きく鮮やかになれば、バンコクNo.1プラカットブリーダーの名声は爺さんっ、あんたのもんだよっ!!
2007/09/20
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さてさて、どんどん「ベタの殿堂入り」個体の紹介をしていきましょう~♪今日は第13位!トリカラー・ドラゴン・マーブルです!!最近バンコクでポピュラーになりつつあるドラゴン系のマーブルですが、地色とプラチナホワイトのドラゴンパターンが上手くマッチしていると思います。この手の品種はボディの模様が今一歩の事が多いのですが、この個体では頭部にあるダークレッドの斑紋が全体のイメージをより一層素晴しいものにしていると思います。まだ生後3ヶ月未満の若い個体なので体つきが幼いですが、後2ヶ月もすればかなり迫力のある個体になってくれるのではないでしょうか。 ところで、このマーブルのベースとなっているのはバンコクでグリーン・マーブルとも呼ばれる緑青とホワイトのマーブルです。この系統は各鱗にメタリックグリーンの輝点が並ぶ事が一番の特徴です。しかし、もう一つの特徴としてボディが細身と言う点もあげなくてはなりません。そのため、全体的に精悍と言うよりは上品なイメージの個体が多いようです。 これについては、以前バンコクのブリーダーからこの系統はプラカット(スプレンデンス種)に別の種類であるsp.マハチャイを交雑して作り出した品種だと聞いたことがあります。ちなみにマハチャイとはバンコク近郊南西部にある漁村マハチャイ周辺で採取されるワイルドベタである事から付けられた通称で、学名はまだありません。現時点では、独立した種なのかスプレンデンス種の地域変異なのか、はたまたスマラグディナ種の亜種辺りなのかその分類学的位置が定まっていません。そのため、この交雑が異種間交雑なのか否かは定かではありませんが、この系統の細身のボディは確かにsp.マハチャイのそれに似通ったところがあります。 このグリーン・マーブル系のプラカットキープするにあたっては、体高のある典型的なプラカットに較べると闘争心が弱いようなので、隣の水槽にあまり強大なライバルを飼育して絶えずその姿を見せていると萎縮してしまう傾向が強い事を憶えておいた方がいいかも。実際に闘争させなくても、ガラス越しでも強弱は判るようで弱者は完全にいじけちゃうんですよね~。
2007/09/19
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さて、昨日に引き続きプラカットのマーブル部門のお気に入り第14位の発表です!第14位はブルー&ホワイト・マーブル・バタフライです。この個体は観賞と言う点だけに絞ってみるとそれ程大した個体ではないのかもしれません。ブルー&ホワイトでしかもヒレがバタフライパターンのマーブルは他にもいますから。それに、この系統の個体のほとんどは頭部がブラックで、しかもそこにあまり美しくないホワイト・マーブルが入っちゃうものですから人によっては汚いって思う人もいるんじゃないでしょうか? じゃあ、何がお気に入りなのかって?それはヒレのバタフライパターンの入り方にあるんです。通常のバタフライはヒレの外縁が縁取られているのですが、この個体ではホワイトバンドがヒレの中央部分に存在し、その内外をターコイズブルーでサンドイッチした状態になってますよね。このカラーパタンが完成して、ヒレの中ほどにボディを取り囲むようにリング状のバタフライパターンが生じた個体を、作出者の名前をとってタットワイラーパターンと言います。以前も書いたことがあるのですが、個人的にこのタットワイラーパターンは永遠の憧れなんです。って言うか洋書のモノクロ画像以外に完璧なこのカラーパターンのベタをみた事がありません。まさしく幻の逸品といえる存在です。 以前からタットワイラーパターンはバタフライの発展形とされているようですが、個人的にバタフライを追及してもタットワイラーは作出出来ないと思ってます。今回の個体のような、マーブル・バタフライから作るのが正しい道だと信じてます(笑)。でも、おそらくは系統として固定は永久に不可能で、大量のマーブル・バタフライを繁殖させて、その中にごく少数だけタットワイラーが出現するって言う事になるんでしょうけど。 そんな理由から、バンコクでこの手のマーブル・バタフライ見かけるとついつい仕入れちゃうんですよね~(苦笑)。今の私を取り巻く環境を考えれば、じっくりと繁殖なんてやれない事は本人が一番良く判ってるくせにね~。
2007/09/18
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逸品堂を始めてから、必要に駆られてと言う事もありますがやたらとベタの写真を撮ってます。毎回バンコクに仕入れに行くたび200尾以上は仕入てきますから、これまでの撮影個体数は莫大なものだと思われます。もちろん、バンコクの市場で自分の目で確認して良いと思う個体をチョイスしてきているのでどれもお気に入りの個体なのは確かなんですが、やはりものすごくインパクトのあった個体や今でも脳裏にその姿が焼きついているような逸品もあります。よく、逸品堂の問合せに「今までで一番素晴しいと思った個体は?」って言うのがありますが、確かに今まで入手した逸品をこのまま過去の物としちゃうのも何だかなぁ~? ・・・と言う事で、今まで入手した逸品たちに無理やりランキングをつけて発表しちゃおうっ!と言う新企画でして。まぁ、本音を言えばこの手を使えば最近サボりがちなブログの更新が少しは頻繁になるかなって言う下心も(笑)。まぁ、その辺はさておいて早速殿堂入りを果たした逸品たちを紹介していく事にしましょう。 まず、はじめのカテゴリーは私が一番力を入れているからです。毎回の仕入れのかなりの割合がプラカットの「プラカット マーブル部門」マーブルで占められている現状を考えると、私が一番多く手がけている品種である事は確実です。それだけに、紹介したい逸品が多すぎて困ります。そんな訳で他のカテゴリーはベスト10なんですが、このカテゴリーだけはベスト15で行かせていただきます!(笑) それでは発表させていただきます!プラカット マーブル部門 第15位はぁ~?トリカラー・マーブルの逸品です。マーブルって言う品種は、複数色が大理石模様やモザイク調に混ざり合うのが特徴の品種です。品種としての自由度が高い反面、誰が見ても美しいと思えるような配色の個体は希少です。これは、色彩が多くなればなるほど顕著で2色のマーブルよりも3色のマーブルの方がより難易度が高いと言う事です。もっとも、ただ全身に3色のマーブル模様が存在する個体作るだけなら別に難しくも無いですけどね。 今日紹介する個体は、そんな色彩の配置が難しいトリカラーマーブルにしては異色とも言えるほどシンプルな色彩の配置が特徴です。今まで本当に沢山のマーブル個体を見てきましたが、ここまでシンプルかつはっきりとした配置の個体は他にお目にかかったことがありませんね~。まぁ、複雑な大理石模様をよしとするマーブル本来の視点からは決して絶品とは言えないのかも知れませんけど、私は大好きでした。
2007/09/17
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さて、過去2回にわたって何故にバンコクのエンドラーズを取り上げてきたかと言うとぉ~っ!それは今日の記事の前振りだったからでしたぁ~(笑)。昨日紹介したゴールデン・エンドラーズを私に鼻で笑われたと感じたバンコクの故T氏似の青年は「このままこの日本人に帰られちゃぁ、男がすたるゼッ!」・・・と思ったかどうかはともかく、店から帰りかけた私に「明日もう一度店に来てくれっ」って言い始めました。でも、翌日って言うと、夜の飛行機で日本に帰らなきゃいけない日だったので内心はパスしたかったんですが、あまりに熱心な彼の誘いを断るのも何だかなぁ~って事で、頑張って翌日の午後に再度彼のショップを訪ねてあげました。 そこで彼が自慢げに披露してくれたのが今日紹介のこの品種!彼が言うにはエンドラーズ”ピングー”だそうです。つまり、エンドラーズにグッピーの1品種であるピングーを交雑して作り出したのだとか・・・。でも、グッピーに関しては思い切りシロウト同然の浅学には随分と自信と定評のある(苦笑)私が、軽い気持ちで「ああ、メタルピングーねっ」って言ったのが彼のプライドに火を付けてしまったのでしょうか?その後、彼のもの凄い勢いでまくし立てる薀蓄を1時間以上にわたって延々と聞かされる羽目になりました(涙)。あっ、もちろん彼はタイ語でベラベラ解説しまくっていて、隣のフラワーホーンオヤジが滅茶苦茶困った表情でいい加減に英語に変換した言葉を聞いただけですけどね(苦笑)。 なんでも、メタルピングーは全然別物でそもそも尾びれはイエロー系になる事が多く、またピンクに染まったとしてもこのような鮮やかなサーモンピンクに染まる事は無いのだとか・・・。ウーン、知りませんでしたって言うか、そこまでグッピーシロウトの私に熱く語られてもって思っちゃいましたけどね~。それに、途中から通訳を勤めるオッチャンの勤労意欲が確実に低下し始めてもの凄くいい加減な翻訳になっていた事は確実と思われ(笑)、後半部分の会話はほとんど意味不明でした。 まぁ、この品種が彼の言うとおりエンドラーズとピングーの交雑なのか、それともメタルピングーもどきなのかは別として、個人的にこの手の魚って嫌いじゃないんですよね~って言うかかなり好きです(笑)。そんな訳で、彼の熱意にも敬意を払ってこの品種を仕入てきました。日本に持ち帰って落ち着いたオス個体には、確かにボディにエンドラーズ特有の眉毛模様らしき斑紋が見え隠れする事があるような気がします。よしんば、エンドラーズとグッピーの交雑種じゃなくっても、これだけギトギトしたカラーリングなら我が家でキープしてもいいかなって少し考えています。 でも、やっぱり正体を知りたいって言う気持ちはあるので、どなたかこの辺りに詳しい方が何かの拍子に間違えてこの駄文読んでたら、御教授いただければ幸いでございます。
2007/09/15
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さて、なぜ前回バンコクのエンドラーズについて触れたかと言うと当然続きがあるからなんですね~(笑)。ちなみに、エンドラーズ自体はバンコクの数多くのショップが扱ってますのでバンコクの市場に出向けばどなたでも容易にゲットできます。 ところで、私が前回紹介したエンドラーズを購入したショップはオーナーに特徴があるんです。見たところはただの内気な青年なのですが、なんとなく雰囲気と言うか全身からでるオーラみたいなものが、私にとってのエンドラーズのルーツである故T氏に似てるんです。細身で長身・長髪のところも、内気そうに(あくまでも外見は)ボソボソと語る口調も・・・。もちろん、顔立ちとかは全然違うんですけどね。でも、雰囲気が似てると好みまで似てくるのか(笑)、彼の店にはよそとはチョット毛色の違う小型美魚が揃ってます。特に、卵胎生メダカは結構な充実振り!エンドラーズもよそと違い、かなり厳しく選別しているのか粒ぞろいなんです。 何だか妙な懐かしさもあって、バンコク行くと必ず彼の店に顔を出す事にしてます。もっとも、彼は故T氏とは異なり語学の方はからっきしダメ(苦笑)みたいでタイ語しか話せません。当然我々の会話は成り立たないので、私が行くと彼が隣の店(フラワーホーン屋)のオッチャンを連れて来て通訳させる事になります。まぁ、隣の店のオッチャンの語学力もTOEIC300点前後って感じなので、かなりいい加減な会話になっちゃうのが問題です。私が思うに、彼は私の質問に対し本家故T氏ばりの薀蓄を述べてくれているんだと思いますけど、それがオッチャンの通訳フィルターを通った瞬間に・・・(笑)。こうなりゃ、こっちがタイ語の猛勉強するしかないなっ! そんな彼の店で彼が自慢そうに指差してアピールしていたのが、今日紹介のゴールデン・エンドラーズ。まぁ、平たく言えばエンドラーズのメラニン欠乏個体ですね。すでに固定されているのか、相当数のペアが彼の店の水槽に泳いでいました。彼の話では、純粋な?エンドラーズから作出された突然変異だと言う事らしいですが、ボディの大きさなどから考えるとグッピーのゴールデン系と数代前に交雑している気がしますけどね(笑)。ただ、メスの形状などは明らかにグッピーとは異なり、細身のエンドラーズ体型してます。 彼にとっては相当の自信作だったみたいですが、私の個人駅な評価は・・・ウーン。メラニン色素が欠落したためにエンドラーズの最大の特徴であるボディの眉毛模様がなくなっちゃった訳で、個人的にはあまり好みではありませんね。それに、このタイプはすでに我が国にも存在してるの知ってましたから、あんまりインパクトはなかったと言うのが正直なところです。 彼にも、すでに日本にこの系統は存在するって言ったらものすごくショックを受けてました。でも、個人的には元々のエンドラーズ自体バンコクには日本から種親が渡ったと考えてますから、この品種の種親も・・・。もっとも、彼にあまりショックを与えてもいけないんで余計な発言は控えておきましたけど(苦笑)。 やっぱりエンドラーズは原種のままが一番の気がします。原種があそこまで完成度高い外見だと、どんな変異でも改良じゃなくって改悪になっちゃうのも仕方ない所でしょうかね~?
2007/09/15
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さて、今回慌しく見て廻ったバンコクの熱帯魚市場でしたが、そこはそれ、根っからの熱帯魚好きですからちゃんとベタ以外も見てきましたよ(笑)。以前紹介してやたらと人気のあったピクタ・レッドも今回は結構な数を仕入れる事が出来、やっとバックオーダーをすべて捌き終えました。 ところで、バンコクでは結構グッピーをはじめとする卵胎生メダカの人気が高いんですよ。なんか東南アジアのグッピーって言うといわゆる「外産グッピー」・・・つまりはボディがどっしりとしていて、尾ビレが短めの奴を想像するでしょうけど、バンコクではそうでない奴!つまりは「国産グッピー」も沢山存在するんです。・・・ってこれじゃ説明になってないか(苦笑)。つまり、我が国で「国産グッピー」と言っているいわゆるお値段の高めのグッピーをわざわざ日本から輸入してバンコクのブリーダーたちも一生懸命「お高いグッピー」作りに励んでいるんです。 正直申しまして私改良グッピーにはあまり詳しく・・・って言うか完全に疎い男でして(苦笑)、故筒井氏と唯一?グッピーの話を出来ない知人でした。そんな私でもアンテナに引っかかる卵胎生メダカって存在するんです。まぁ、前述のピクタ・レッドあたりはそれですけど、今回はバンコクで大量に生産され始めたエンドラーズを紹介しましょう。 いまやグッピーとは完全に別種扱いとなったエンドラーズ(P.wingei)ですが、バンコク産の奴が何処まで純粋なエンドラーズかは判りません。そのため、我が国のバリバリのエンドラーズマニアには受けないでしょうが、純粋に綺麗な小型魚って言う観点からのみこの魚を評価する人にとっては十分納得できるレベルではないでしょうか?少なくとも、現在我が国のショップで良く見かけるどうみてもグッピーにしか見えない国産エンドラーズもどき(笑)よりは、色彩も鮮明で数段上のレベルだと思います。 想像するに、我が国の「お年玉」と言われる系統をバンコクのブリーダーが入手して繁殖させ始めたのでしょう。表現形が良く似ています。気になる固定度ですが、少なくとも市販されている個体に関してはほとんどが今日紹介した画像と同レベルですし、グッピーと掛け合わせた系統に見られがちなメスの巨大化も見当たりません。 これで、現在我が国で出回っているエンドラーズよりも大分お得な価格で入手可能なはずなので、水草水槽に大量にこの魚を群泳させたいとお考えのアクアリストなどには朗報です。
2007/09/13
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今日も頑張ってブログ更新です(笑)。昨日紹介したパステルオレンジは何だかやたらと評判いいですね~♪私もバンコクでこの品種を見た時に綺麗だなぁ~とは思いましたが、ここまで皆さんが好意的だとは想像してませんでした。 所で昨日も書きましたが、同じ品種でもブリーダーによってそれぞれ特徴があるんですよ。この作出されて間もないと思われるパステルオレンジでも同様の事が言えます。昨日の1枚目の個体のブリーダーは、全身に均質にオレンジとパステルが混在するいわゆるマルチ系の系統を維持しようとしてます。 これに対して今日のトップの画像の個体を作出したブリーダーは、ヒレに鮮やかなオレンジのバタフライパターンが入る方向で改良して行きたいそうです。まぁ、どちらの個体が好みかは人によると思いますが、このようにブリーダーの個性が作出されるベタに反映されるのは面白い事です。それだけに、バンコク行くとメインで仕入れる所は4箇所位に絞られているにもかかわらず、やっぱり十数件のベタショップをすべて廻らないと気がすまなくなっちゃうのは困ったもんです(苦笑)。 両手に合計30kgオーバーのベタが収容されたズタ袋をぶら下げて、気温35℃以上で湿度のムチャクチャ高い市場の中を人ごみ掻き分けてヨタヨタ彷徨っていると、ふと我に帰って自分が哀れに思える事もしばしばです(笑)でも、これがやめられないんですよねっ!! 2枚目の画像の個体を作出しているブリーダーは、どちらかと言うと透明感に欠ける反面はっきりとした色彩のグラデーションが狙いのようです。また、彼の作り出す個体はヒレにメタリックブルーの絞り模様が入るのも特徴でして、いわばオレンジ&パステル&ブルーのトリカラーになってます。 いかがでしたでしょうか?皆さんは以上3タイプの内どのタイプがお好み?私はバタフライ好きなので今日の1枚目の画像の、バタフライ系が好みです。でも、次回の訪タイの時果たしてどの系統が生き残っているかは神のみぞ知るって所です。下手すりゃ、パステルオレンジ自体が市場からすっかり姿を消しているなんて事も十分ありえるのがバンコクベタ界の恐ろしい所でもあり、また面白い所でもあるんですよね~。
2007/09/10
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やったぁ~♪先月半ばからちんたらと作業を続けていた逸品堂ですが、先ほどめでたく?新規スタートにこぎつけました。昨日のブログ更新から延々とほぼ不眠不休で撮影とHPの更新を続けた結果ですぅ~!!まったく、40過ぎのオヤジが何やってんだか?でも、我が家から分離したおかげで、家族からの余計な妨害が入らないだけ仕事に専念できる様な気がします。 ところで、今回バンコクではやたらとオレンジ系のショーベタが目に付きました。なんだか、バンコクにも流行みたいなものがあるのか、ある一時期に複数のショップで似たような系統のベタをリリースする事が良くあるんですよね~。しばらく前には、プラカットのマスタード・ガスの絶品が各所からいっせいにリリースされてましたけど、今回の訪タイではほとんど見かける事が出来ませんでした。 別にブリーダーが一箇所と言う訳ではありませんから、同じ系統と言っても各ショップで微妙に表現形が異なるのがこれまた嬉しい所です。個人的には、冒頭の画像のパステルオレンジ・マルチとでも言うべき系統がお気に入りです。オレンジ牛乳(どう言う例えだ?)のような柔らかく暖かみのある色彩は、秋口からのシーズンにはもってこいでしょう!ショーベタとしての完成度もなかなかのもので、ヒレの形状など新品種にしてはかなり良好です。メスも入手できましたから、この系統として今後も維持は十分可能でしょう。 また、別の店ではオレンジマスタード・ガスがドッサリ陳列されてました。こちらも、ヒレの形状など仕上がりは上々で十分コンテストでも通用するような個体も見受けられましたよ。でも、不思議なもので2~3ヶ月もするとバンコク市場からいっせいにオレンジ系品種が姿を消したりするんですから不思議なものです。 そんなことを考えると、冒頭のパステルオレンジ辺りは自家繁殖させて系統維持したいんですけどね~。現状の月一回の海外出張ペースだと、出張までに稚魚をそこそこのサイズまで育成できないので帰宅してみるとごっそり稚魚が減っちゃってるんですよね。あ~あ、こうなりゃ温室の管理責任者をアルバイトででも雇おうかなぁ~。
2007/09/09
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まだまだ、温室の整理やら新たに仕入れてきた魚の仕分けやらやらねばならぬ事が山積状態の私ですが、きょうも頑張ってブログ更新っ(笑)。先日、バンコクで恒例のベタ仕入れを行っていた時の事。今回は日程も短く時間がなかった事と、イギリス出張の帰路に立ち寄った事もあり、連日のハードな日程から古傷の腰痛の状態が大変よろしくない為仕入れはマーケットだけにしておいたのですが、そこでの一コマ・・・。 いつものように、馴染みのベタショップに入って行き女主人と「サワディカップッ!(こんちは)」と挨拶を交わしベタを品定めをしていると、これまたいつものように女主人が知り合いのベタショップに連絡を入れて馴染みの店の人間がその店に集まってきました。どうも、タイ人にはライバル意識ってもんが希薄なのか、同業者に「オイッ、またあのチョットおかしな日本人が店に来たぞッ!」ってわざわざ連絡してやるんです。そうすると、彼らはこの上客を逃してなるものかと言わんばかりに(笑)、最初の店に集合し私の確保に余念がありません。 そうして、最初の店でみんなでああでもないこうでもないとベタ談義に花を咲かせるんですが、これが結構楽しいんです。もちろん、私にはタイ語は良く判りませんからカタコトの英語で会話する事になるため、上手く意思の疎通が図れなかったり微妙なニュアンスが汲み取れなかったり・・・。 彼らは私がその店でセレクトする個体についてもいちいち論評を加えています(苦笑)。どうしてもその様な状況下ではこちらもいっぱしのベタマニアっぽく振舞いたくなるのが人情と言うもの。ついつい、玄人好みの一品ばかりチョイスしてしまいがちです。 そんな中、私が冒頭のソリッド・ブルーの個体を選ぼうとすると女主人からすかさず一言!「その個体は普通の個体だから、アンタには売れないよっ!」はぁ~??「普通の個体は売ってくれない??」実は彼女は「そんな普通の個体をアンタは選んでいいのかい?」って言いたかったようなのですが、語学力の関係から前者のような発言になってしまったようです。それでも、周りの人間が彼女の発言に一様にうなずいたのは何故?ほわ~い?? やはり私はタイ人の目から見ると、「わざわざへんちくりんな個体ばかりをセレクトして大量に買いつけていく変な外人」と言うように見えているのはどうも確実なようです(苦笑)。そりゃ、確かに全買い付け個体数の1/4前後がマーブル個体って言う状況ではそう思われても致し方ない事なんでしょうが、これからは「普通の個体」もきちんと仕入れるように心がけたいと殊勝にも心に誓ったさかなおやじなのでした。
2007/09/08
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皆様、本当にお久しぶりでございます(苦笑)。先月8月末に移転とお知らせしていた逸品堂ですが、やはりと言うか当然の如くこの猛暑の中温室移転と言う無謀な試みのため当初の予定から大幅に遅れ、本日ようやく移転作業がひと段落いたしました。だって、ほんの10分も引越し作業しているとクラクラと立ちくらみがぁっ!まったく、今年の夏ってば何でこんなに馬鹿みたいに暑いんでしょうね~? しかも温室移転作業中というにもかかわらず海外出張を組み入れると言う、「馬鹿には程が無いっ!」と言われても仕方ないほどの無計画ぶり(笑)。今回の出張のメインはもちろんイギリスだったのですが、帰りには頑張ってというか思い切り気合入れてバンコク立ち寄ってきましたっ!そりゃもうキツイのなんのって(涙) 詳しい話は新事務所兼温室の整理が出来てからアップしますが、何はともあれ逸品堂は無事移転作業を終了いたしましたぁ~♪・・・って、無事にか??まだこれから新たに仕入れてきた魚を容器に収容したり、逸品堂のアップに向けて撮影しなけりゃイカンってのに・・・。 ところで、冒頭の画像のマーブルいいでしょ?今回仕入れてきた中では一番のお気に入りです。プラチナ&レッドのマーブルだけでも十分希少価値あるのに、さらにヒレにはイエローの発色があるんです。何だか、少し落ち着いて自分の温室でこんな魚の作出に没頭してみたいなぁ~っと思いつつ、これから頑張って仕入れた魚の仕分け始めますっ!(笑)
2007/09/07
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