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うーん、またしても海外出張ですぅ~(苦笑)。今年に入って今度で4回目です。なんか以前のように海外に出かける前の気持ちの高ぶりなんてものは何にも感じなくなっちゃいました。仕事の上では、海外慣れしたって事でプラスなんでしょうけど・・・何だかなぁ~。 でも、今回は日程の関係から出張の帰りに毎度のように立ち寄るバンコクで金曜日が丸1日開いてますっ!いつも、滅茶苦茶ハードな日程を組む私にしては本当に珍しい事で、おかげで1日のんびり出来そうです。・・・って、絶対のんびり出来ないんですけどね(苦笑)。貧乏性なのか、何もしない時間がポカァ~ンってあるとすごく損した気になってイライラしちゃいます。だから、金曜日も何かしら用事を見つけて忙しく立ち回っちゃうんでしょうけどね。 今回は金曜日丸一日を使って、バンコクの植物関係をじっくり見てこようかなって考えてます。元々大好きなんですよね~植物って。別にこのブログがさかなおやじじゃなく植木オヤジでも全然構いません(笑)。バンコクと言えばラン辺りを想像する方が多いと思いますが、実は非常にガーデニングに熱心な国で本当に色んな植物が溢れかえっています。 冒頭の画像は、そんなバンコクの市場にあった種子屋(笑)です。日本で植物の種売っていると言えば園芸ショップで売られている種は当然園芸植物って言うのがまず普通でしょ?でも、さすがバンコクはそんなチンケな常識なんてどこかにポイッです。この店で売っているのは、なにやら得体の知れない種ばかり。店の人間と言うか、道端に勝手に店を展開しているオッチャンは当然日本語も英語もさっぱりしゃべりませんから、詳しくは分かりません。しかしどうやらジャングルの中に分け入って、何か面白そうな種子を見つけると拾ってきて売ってるみたいな雰囲気です。2枚目の画像の種子なんて面白いでしょ?本当は日本に持ち帰ってどんな植物が芽吹くのか確かめてみたいんですけど、植物検疫がねぇ~(涙)。いつも、後一歩のところで犯罪者になるの踏みとどまってます(笑)。 バンコク郊外には、私がいつも行くウィークエンドマーケットとは別に常設の植木市場がある模様です。今度の金曜日はバンコクの友人を利用して、その辺りを徹底的に攻めてきたいと思います。・・・でも、友人にはまた有給取らせないといけないなぁ~(笑)。 と言う訳で、このブログも約1週間ほどまたまたお休みさせていただいちゃいますので、皆様ご理解の程お願いもうしあげます。
2007/02/25
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昨日、さんざん地味だの何だのこき下ろしてしまった哀れなブラック&ホワイト・マーブルですが、一度この品種にドラゴンの血が入ると事態は一変しちゃいます!品種名で言えば、これまたやたらと長くなるので嫌なんですが(苦笑)ブラック&プラチナ・ドラゴン・マーブルとでも言いましょうか、とにかく精悍なイメージと言う点では絶品です。 特に冒頭の個体は、私がバンコクでプラカットを捜し求めるようになってから莫大な個体数の中でも、間違いなく10指に入るものすごいインパクトのある個体でした。それこそ、今から20年以上前のCMではないですがインパクトの瞬間ヘッドは回転しちゃいますっ!(笑)。 考えてみれば、プラチナシルバーのドラゴンパターンが一番映えるのは漆黒のボディですから、この組み合わせのマーブルがものすごい個体になる事は当たり前なのかもしれません。ただ、ここまでインパクトのある個体を作り出すには、元親となる余程グレードの高いブラックを持ってないとダメでしょうね。この個体も2番目のこちも、昨日チョット話に出てきたブラック&ホワイト大好きって言う少し変な?(笑)ブリーダーの作品です。もちろん、彼のファームには見事なソリッド・ブラックの個体も存在します。 2番目の個体は、それこそ典型的なブラック・ドラゴンの体の前半部分にベッタリとプラチナシルバーのマーブル模様が載る個体です。ボディの漆黒と言う点から最初の個体には少々負けますが、マーブルとしてはかなりの上玉なのは間違いないところ。後は、次世代以降でどこまでボディの黒を磨いて行くかって事でしょう。・・・でも、漆黒ボディを作出するのに必要なレベルのメス個体ってなかなか手に入らないんですよね~(涙)。 そう言えば、昨日をもって逸品堂恒例の?(って第一回目じゃん)新春セールが無事終了いたしました。今回も、店主の想像をはるかに超える御注文を賜り本当にありがとうございました。今回のセールで気が付いたのですが、メスを探している方は私の想像よりもはるかに多いみたいです。考えてみれば、ベタの繁殖を楽しむのにはオスメスはどちらもその重要度においてまったく差がない訳ですからあたりまえか。 本当はもっと沢山のメスを用意したいのですが、価格がねぇ~(苦笑)。冗談抜きで、自分でバンコクに行き自分の目で選んだベタを買い付けてくる方法で、現在の販売価格以下で販売できるとはとても思えません!と言うよりは、今の価格なら商売としてはやらない方がマシ状態なんです。以前も書いたようにバンコクではオスメスの価格差はありません。下手すりゃメスのほうが高い事もざらです。そうかと言って、メスの価格が安いのが当たり前みたいな感じの日本でオスと同じ価格って言う訳いかないですし・・・難しいもんです。
2007/02/21
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それではそろそろ次なるマーブル系品種の紹介に移る事にしましょう。今日紹介するのはホワイト&ブラックと言う非常に地味な(笑)品種です。どちらかと言えば原色の派手な美しさが売りの改良ベタの世界で異色とも言うべきモノトーン!ここまで渋いと、変にひねくれたマニアでさえ手を出さない分野かも?写真の順序が逆転してますが、2番目の画像が一番良く見かけるホワイト&ブラック・マーブルの系統です。うーん、正直言ってここまで渋いと褒め言葉が容易に見つかりません(涙)。 実際の所ホワイト&ブラックと言う系統は、コレ単体ではあまり市場で見かけません。売れ行きの鈍い品種は誰だって生産したくないですからね~。ただ、この地味男(笑)は他のマーブルの元親としてはかなり優秀です。以前ブルー&ホワイト・マーブルでもブルーの発色の下にブラックがあるため精悍なイメージに仕上がった個体を紹介しましたが、コレなどは確実にホワイト&ブラックの血が入ってます。このように、ブルー&ホワイトやレッド&ホワイトのマーブルに交配してトリカラー・マーブル作る時には絶対に必要な系統です。 マーブルの国内生産に励んでおられる方は、この系統のメス個体を常にキープしておくと面白い表現形のマーブル作り出すことが容易になると思います。それと、その時出来るだけブラックの発色が明瞭なメスを用いた方が良い結果が出ると個人的には思います。と言うのも、このブラックのマーブル模様はどちらかと言えば退色する傾向が強いため、白地の面積が多い個体やぼやけたようなブラックの個体を種親に使っていると、次世代以降にクリームホワイト一色のマーブル?が頻出するようになるからです。この辺りは更紗流金の種親選びと同じですね。 それでも、バンコクに数いるベタブリーダー達の中にはヒネクレ物も存在するようで(笑)、この系統だけをとことんブリーディングしているブリーダーもいます。彼の所に行くと、本当に様々なホワイト&ブラック・マーブルのカラーバリエーションを見る事が出来ます。冒頭の画像の個体は、元親にドラゴンかシルキーホワイトの個体を使ったと見えて白地の色が格段に改良されてます。この個体なら我が国でも好きな人確実に存在すると思います。・・・って書いている本人がすでに結構お気に入りだったりするんですけど。
2007/02/20
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昨日「理論上はすべてのマーブル系品種でバタフライパターンの作出が可能」と言いましたが、今日はその実例を一つ。この個体はホワイト&ブラック&イエロー・マーブルの中から出てきたバタフライパターンの個体です。その事は、バンコクの上記品種のブリーダーのファームに直接行って多数の兄弟の中からチョイスして来たので確実です。 この個体には、本来この品種にあるはずのブラックのマーブル模様が消失しちゃってますからマーブルとしての評価はあんまり・・・。しかも、原種並みに小さな尾ビレと他のヒレのアンバランスな所から形状でもあんまり・・・。しかも、しっかり全身にコショウ病が出ちゃってますから3たびあんまり(笑)。私がこの個体を選んだ時も、ブリーダーは「そんな出来損ないの個体なんてやめときなよ」って心底忠告してくれちゃいました。えっ?この個体手放すのが惜しくなっちゃったんじゃないかって?どうもそうではなさそうです。と言うのも、彼はこの個体ただでくれましたから。 この個体のように、ボディとヒレが同一色でヒレの中程にリング状にバタフライパターンが出現する品種を、作出者の名前をとってタットワイラー(タットウィラーって呼ぶ方が、人の名前に近いかも)と呼びます。写真の個体は本来のタットワイラーというカラーパターンから考えると、尾ビレのイエローがチョット弱いかも。今から20年以上前の第一次ショーベタブームの時には、かなり多くの人がこの品種に思いを馳せたものです。ただ、私も含めてほぼ全員が実物を見たわけではなく、洋書に冴えないモノクロ写真で紹介されていた個体をポカァ~ンと指を咥えて眺めていただけの事ですけどね。 当時、20代前半にもかかわらず今よりも大規模の熱帯魚温室保有していた私も、タットワイラー作出目指してバタフライ系の繁殖しまくりましたね~!冗談抜きで1000尾以上は確実に殖やしました。当時入手可能なありとあらゆるバタフライのペアでね。でも、ただの1個体も出てきませんでした、タットワイラー・・・。今考えれば当たり前の事で、この品種はバタフライ系じゃなくてマーブル系から作出するんですから仕方ないですけど。 そんな訳で私にとっては夢の品種であったタットワイラーですが、昨日も書いたようにマーブル系の宿命としてこの形質は固定化できないはずです(涙)。つまり、瞬間芸に過ぎないって事です。それでも、タットワイラーパターンのショーベタただの1尾でも作出できたらヒレの開きがいまいちでも何でも(笑)、コンテストで総合優勝しちゃうかもしれません。なにしろ、コンテストの審査する人達はみんなベタ昔からやってますから幻のタットワイラー目の前にして冷静な審査できないでしょうから(爆笑)
2007/02/19
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さて、数回にわたってブルー&ホワイト・マーブルのバリエーションを紹介してきましたが、最後にこの品種の一つの未来形とも言うべき品種を紹介しましょう。それはチョット名称が長いのが気に入らないのですが(苦笑)ブルー&ホワイト・マーブル・バタフライです。その名の通りブルーボディで各ヒレの先がホワイトエッジと言うバタフライパターンなのですが、ボディの所々がまだらになっている事からお判りのように、実はマーブル系の品種なのです。 ここのところ、バンコクの市場でチラホラその姿を見かける様になってきました。レッドボディにホワイトエッジと言う人気品種のラベンダーバタフライでも言えることですが、ショーベタと異なりヒレの短いプラカットでは、バタフライの最大の売りであるヒレ先の縁取りがどうしても面積の狭いものになってしまう傾向があります。純粋なブルー&ホワイト・バタフライのプラカットも極少数ですが確かに存在します。しかし、そのほとんどが痕跡に程度にホワイトエッジがあるだけで、とてもショーベタのバタフライのようには行かないというのが現状です。 そんな中、このマーブル系のブルー&ホワイト・バタフライはホワイトエッジの幅が広く見応えのある個体に出会う事があります。ただ、純粋なバタフライに較べるとホワイトエッジが均等ではなく若干デコボコした感じになってしまうのは、マーブルなんですから致し方ないところでしょう(笑)。ただ、同じようなバタフライパターンのマーブルを複数見かける事から推察するに、確実に各ヒレが白く縁取られるカラーパターンのマーブル系統が存在する事は確かなようです。 この素晴しい系統の唯一の欠点と言うと、マーブル系の宿命ですが表現形がいつまでたっても固定するということがない事でしょうか。何代にもわたって累代系統繁殖させていけばマーブル・バタフライの出現率は高まっていくのでしょうが、結局はマーブルですから(笑)その外見と言うかカラーパターンは永久に千差万別って事になっちゃうでしょうね~。 ただ、理論上はすべてのマーブル系でバタフライパターンは出現する可能性があるわけですから、普通のバタフライからは想像も出来ないようなものすごい色の組合せをしたバタフライが出現しても少しも不思議ではないはずです。固定できないので瞬間芸って言われちゃえばそれまでですが、コンテストや展示会などで花形となる事は間違いなしでしょう!
2007/02/18
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さて、前回はホワイトの部分がシルキーパウダーをまぶした様に見えるブルー&プラチナ・マーブルを紹介しましたが、ほぼ同じような外見でもう一つ別パターンの系統が存在します。それが今日紹介するブルー&プラチナ・ドラゴン・マーブルです。・・・って名前が長すぎてなんだかなぁ~っ(笑)。でも、名前の通りプラチナの部分が明らかにドラゴン系由来のカラーパターンになってます。どちらかと言うと優しくて繊細なイメージがあるシルキー系に較べると、こちらは精悍なイメージが強い気がします。 もちろん、それはドラゴンパターンによるものなのですが、もう一つなぜかこの系統はブルーの発色の下にブラックの発色が隠されている個体が大部分で、その事がこのマーブルのブルーの部分をより精悍なイメージに仕上げているのだと思います。 個人的には非常にお気に入りのマーブルで、バンコクでの仕入れの際はかなりの数量この系統を買い付けちゃいます(笑)。体型もなぜか素晴しい個体が多いのもこの系統の特徴です。 ただ、そんなお気に入りのマーブルなのですが今の所系統維持に関しては今ひとつ分かっていません。と言うか、我が家で繁殖させたF1に親と同じようなブルー&プラチナ・ドラゴン・マーブルが出てこないのです。なぜか、マーブルではないドラゴン系かドラゴンの掛かっていないマーブル系のどちらかに分離しちゃってます。まぁ、この辺りは2~3回の交配実験で判断する事は出来ませんから、もう少しこのマーブルについては繁殖をさせてみたいと思ってます。 それにしても、むやみやたらと出張で家を空けることが多くベタの稚魚の育成もままなりません(涙)。生後2週間もすれば3~4日の絶食には何とか堪えてくれるベタ稚魚ですが、月に2~3回出張がある現状では、成長が遅くて遅くて・・・。本来ならば、生後2ヶ月程度でカラーパターンに関してはある程度判明するので、その時点で第一回目の選別が可能なのですが、最近では早くて生後3ヶ月、遅いと4ヶ月も選別開始まで要する事があります。 ベタは観賞魚の中では比較的長期にわたって成長する種類のようで、他の熱帯魚では稚魚~幼魚期に餌が不足すると、サイズが小さいまま親の体色になってしまう状態になりがちですが、ベタならば生後半年以上にわたり成長期があるようで生後4ヶ月の時点で発育にやや難がある個体でも、その後に十分な餌を与えれば普通のサイズまで成長してくれるのが救いですけどね。
2007/02/17
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さて、ここまでブルー&ホワイト・マーブルのバリエーションについて紹介してきましたが、昨今ではさらに新たなバリエーションが加わるようになってきています。従来のブルー&ホワイトでは白地がクリームホワイトなのですが、この新品種では見事なシルキーホワイトに仕上がっています。個人的には、このシルキーホワイトにも2つの系統があると考えています。一つ目は今日紹介するオペック・ホワイトあたりに源を発する白地の上にシルキーパウダーを満遍なく散らしたような外見のもの。このカラーリングは、ソリッドカラーのオペック・ホワイトやゴールドもしくはプラチナ・イエローと呼ばれる品種でもっとも顕著にその傾向を認めることが出来ます。そして、もう一つはドラゴン系の品種から派生したと思われるシルキーホワイトで、こちらは次回に紹介します。ただ、バンコクではこの2つの系統を区別していないようで、この手のホワイトに対してプラチナと言う名称をつけて呼ぶことが多いようです。 私の拙い撮影技術では白地のシルキーな感じがうまく表現できていませんが、冒頭の個体が噂の?ブルー&プラチナ・マーブルです。2枚目の画像のブルー&ホワイト・マーブルに比べて格段と華やかな感じがする逸品です。個人差はあるでしょうが、誰が見てもよい華やかなイメージがあり、今後のブルー&ホワイト・マーブルの主力となることは確実だと思います。 ただ、このブルー&プラチナで唯一気になる点と言えばブルーの上にもプラチナが乗っかってしまっているようで、マーブルとしては中途半端な表現の個体の割合が多いのです。ブルー&ホワイトではどうみてもホワイトの上にブルーのマーブル模様が乗っかっているのですが、プラチナの場合もしかするとブルーの発色よりも上の層に色素が存在するのかもしれません。・・・ってまだ確認したわけではなく、あくまでも個人の主観ですからね(笑)。この、良個体が思ったより少ない事と写真ではなかなかその美しいシルキーホワイトをうまく表現できないと言う点が、逸品堂店主と言う立場からすると少々困り物ですが、美しい新品種の登場であることは間違いのないところでしょう。 ところで、逸品堂通信のバックナンバーがいつの間にか間違えておりました(笑)。正しくは今回でvol.046でしたぁ~!お詫びして・・・って誰も気にしていないだろうけど今回の号から訂正します。
2007/02/14
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さて、ブルー&ホワイト・マーブルについて1日目はマーブル模様の多少、2日目はブルーの色調で分類してみましたが、まだまだ先がありますゾ(笑)。今日は、色の濃淡で分けてみましょう。冒頭の個体はロイヤルブルー&ホワイトの典型的なマーブルです。ロイヤルブルーとクリームホワイトの境目がくっきりとしているのが特徴です。このくっきりとした色使いがマーブル好きにはたまらないのですが、逆に何だかすごく人工的な感じがして嫌だなぁ~って感じる人も確実に存在するみたいです。 ところで、話が少々脇にそれますがどうもバンコクでものすごく沢山のブルー&ホワイト・マーブルを見ていて一つ気が付いた事があります。それは、なぜか体の前半部分はクリームホワイトに染まりやすく、逆に後半部分はブルーに染まるものが非常に多いと言う事。確かに、中には全身にバランス良くブルーのマーブル模様が散りばめられた個体もありますが、過半数は冒頭の個体のように、前半がホワイトで後半がブルーです。これが一体何故なのか今の所その件に関して述べた文献も見た事がありませんし定かではありません。ただ、ソリッド・ブルーの頭部も青く染まらないでブラックフェイスの個体がほとんどである事から推測すると、ベタの頭部にはブルーの色調は乗りにくいのかもしれませんね~。 それでもって2番目の画像は、おなじロイヤルブルー&ホワイトの個体ながら色の境界線で両方の色が混ざり合っていて境界線が明瞭ではないタイプです。同じブルー&ホワイトでもずいぶん印象が異なるものでしょ?私は、この個体からはなんとなく日本的な雰囲気を感じちゃいます。従来のマーブルにはあまり心を惹かれなかった方は案外こちらのタイプならOKかもしれませんね。 さて、3日にわたってブルー&ホワイト・マーブルを見てきましたが模様の多少・ブルーの色調・色の明瞭と3つのファクターだけを考えてみても、組み合わせは8通り存在する訳ですから実際には本当に無限大の組み合わせが存在すると言っても過言ではありません。それだけに、マーブルは自家繁殖を楽しむアクアリストにとっては奥が深くどこまで言っても終着駅がないカテゴリーなんですよね~♪ソリッド・ブルー辺りは2~3回繁殖を繰り返すと生まれてくる子供たちはほとんど金太郎飴状態になっちゃいますから、飽きが来て飼育を止めちゃう人も多いようです。そんな方には、是非ともこの怪しく危険なマーブル系ワールドにお越しいただきたいものです(笑)。
2007/02/12
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さて、昨日はブルー&ホワイト・マーブルをマーブル模様の多少で分けてみましたが、今日は色調と言う観点から見てみる事にしましょう。冒頭の個体はブルーの発色がやや緑がかったいわゆるターコイズ・ブルーの個体です。ソリッド系でもそうですが、現在ブルーの色調の中ではもっともポピュラーな色だけに、ブルー&ホワイトの中でも最も普通に見かけ事が出来ます。鮮やかさと言う点では、ブルーの色調の中でも一番なのでとにかく華やかな印象があります。個人的にも一番好きな色調ですね~。 以前はブルー系の発色にコバルト・グリーンに近い発色のグリーンと呼ばれるものがあったのですが、近年まったく見かけなくなっちゃいました。ところが、この間バンコクでメス個体を物色していたら、かつてのグリーン系統と非常によく似た色調のメス個体を発見しましたから、もしかしたらバンコクではグリーン系の品種の復活が見られるかもしれません。そうなれば、ブルー&ホワイト・マーブルにもコバルト・グリーンの物が作出される事は大いにありえることでしょう。 2枚目の画像は、我々がイメージするブルーに最も近いと思われるロイヤル・ブルーと呼ばれる発色の個体です。ターコイズ系に較べると落ち着いた高貴なイメージがありますね~。どちらが好みかと言うのは、コレはもう個々の問題ですからどうぞ御自由にお選びください(笑)。ただ、ターコイズ系に較べると、ロイヤルブルー&ホワイト・マーブルの個体数はかなり少なく、比率で言うと10:1位でしょうか?一回のバンコクでのベタ仕入れ旅行でせいぜい1、2尾しか入手できない事がほとんどです。個体数が少ないということは、それだけ選択肢も狭まると言う事ですから、この系統の良個体を入手するのはかなり大変です。 3枚目の画像は、さらに希少なスチールブルー&ホワイト・マーブルです。ソリッド系でも同じ事が言えると思いますが、ブルー系の色調の入手しやすさはターコイズ>ロイヤル>スチールの順番です。それだけに、スチール系マーブルがお好みの場合は模様の好き嫌いとか考える前に見かけたら即ゲットが鉄則です!もっとも、作出難易度は別に特別高いとは思えません。単に、市場での需要に応じた生産量と言うだけの事だと思います。確かに、艶やかさと言う部分ではスチールではターコイズに勝てませんから・・・。どちらかと言うとマニア好みのカラーリングと言えるでしょう。後、人が持っていないものを持っていると嬉しくなるタイプの人とか。また、他に華やかなカラーリングのベタを多数保有しているとこの手のシックなし基調がすごくいとおしく思える事もあるって言うのも事実です。
2007/02/11
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さて、今日から逸品堂通信は新しいカテゴリーに突入します。題材はマーブル系品種です。マーブルつまり大理石模様って言う品種名からお判りのように、体に不規則なマーブルパターンが存在する品種をこう呼ぶのですが、ベタの品種の中では一番マニア好みの品種といえるでしょう。その理由はなんと言ってもその奥の深さにあります。他の品種のように指標となるべきカラーパターンが存在せず、見事なまでに千差万別!一つと言って同じ色彩の個体はありません。ソリッド系ならばひたすら混じりけのないピュアな色彩、バタフライならば・・・ってある程度の目安が決まっている方が品種改良はしやすいですからね。 それだけに、マーブル系品種にはこうあるべきって言う姿が決まってませんからコレはもう飼育者の嗜好のままに行っちゃって構いませんっ!(笑)。特に、自分で繁殖まで手がける中級以上のマニアの方にとっては本当に遣り甲斐のある品種です。 まず、今日紹介するのはマーブル系品種の原点とでも言うべきブルー&ホワイト・マーブルです。このブルーとクリームホワイトのモザイク模様が特徴の品種はもう20年以上前からアクアホビー界にその存在が知られていましたから、マーブル系の最古参と言って間違いないでしょう。 すぐ上の画像の個体辺りがもっとも一般的なブルー&ホワイトのカラーパターンでしょうか。全身が大まかにブルー&クリームホワイトに染め分けられ、頭部には濃オレンジの発色が認められます。ただ、最近のブルー&ホワイトでは頭部にオレンジの発色が見られない個体の方が多くなっている気がします。まぁ、個人の好みですけど個人的には頭部にはオレンジ色が乗っている個体の方が好きですね~。 それでもって、3番目の画像の個体は最近出回るようになってきたマーブル模様より精巧な系統の個体です。マーブル模様と言う観点では、2番目の個体よりもこちらの方がより細かいためハイクオリティなのですが、個人的には頭にオレンジが欲しいですね~。 順序が逆になりましたけど、冒頭の画像はつい先日バンコクで見つけてきた個体です。マーブル模様と言うにはチョット大柄ですけど見事に色分けされてて非常にお気に入りの個体です。どうも、私は細かくマーブル模様が散在する個体よりもこのようなザックリとした大胆な色分けの個体の方が好みみたい。 最近バンコクではマーブル系品種の作出が盛んなようで、色んなお店でブルー&ホワイトを見かける事ができる様になってきました。中には、マーブル専門店とさえ言えるほどマーブル系に偏った品揃えの店もあり、また同じブルー&ホワイトでもブリーダーによってガラや色彩に違いが認められ、まぁマーブル好きの私にとってはたまらない状況になりつつある訳で(笑)、最近の逸品堂の買い付けの30%くらいはマーブル系個体が占めるようになってます。・・・って、コレ完全趣味入ってますね~(苦笑)
2007/02/10
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今日は私がバンコクで食べられるフルーツの中でイチオシとも言えるザボンの紹介です!もっとも、コレが本当にザボンなのかどうかは定かではありませんが、とにかく巨大で人間頭並の大きさ、分厚い外皮、非常にあっさりとした味などまぁ、ザボン辺りを想像していただければまず間違いない味です。現地ではソム・オーって呼ぶみたいです。 このソム・オーは前述のように巨大な柑橘類で、外皮も分厚いため丸ごと購入して自分で皮を剥くと言うより、画像のようにすでに皮を剥いた状態のものを購入する事がほとんどです。ちなみに、写真のものは大きめのザボンを丸々1個剥いて盛り付けたもので、これで100バーツ、つまり日本円で300円前後です。剥く前の丸ごとを購入すると80バーツ位ですから、皮を剥く手間賃は65円位(笑)。それなら、断然はじめから向いてある奴が世良いに決まってるじゃありませんか! たぶん重量的にも優に1kgを超えていると思いますが、これで私のほぼ1日分です!バンコクに行くと、市場でこれを3皿位まとめ買いしますから市場のオバチャン達に指差されて笑われても仕方ないかも・・・。 とにかくあっさり系の味なので、大量に食べても飽きません。やたらと高温多湿のバンコクでビールやコーラをがぶ飲みして大量の汗をかき体調崩すくらいなら、断然こちらがお薦めです。もっとも、私の場合ホテルの冷蔵庫の製氷室で半分凍らせてシャーベット状になったものをバクバク食べるので、お腹の弱い方は一気に下痢一直線かもね(笑)。 それでもって、こちらはソムです。・・・上のザボンがソム・オーって事からも想像できるように、タイ語でミカンの事をソムって言うみたいです。画像を見る限りでは日本の温州みかんそっくりですが、実物は非常に小粒で小さいものはせいぜい金柑位の大きさです。実はこのミカンは今回初めて食べたんです。どうもシーズンがあるみたいで1年中出回るような代物ではないようです。ただ、今の時期は色んなところで見かけました。 でもってお味の方は・・・・。ってコレがものすごく美味でしたぁ~♪温州みかんというよりはオレンジ系の濃厚な味で実に美味しゅうございます(笑)。ちなみに、画像のミカンは撮影後その日のうちに私の胃袋の中に収納されてしまいました。次ぎ行った時も、コレ売ってたら大量に買い付けなくっちゃ!
2007/02/08
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さて今日紹介するのは、日本でおなじみのフルーツ、パイナップルです。画像には2種類のパイナップルが写っていますが、左側が日本で食べているのに近い品種、右側はスナックパインと呼ばれる品種です。元々は中南米原産みたいですが今では世界中の暖かい地域で栽培されているみたいで、バンコクでも非常にポピュラーなフルーツの一つです。特に、街のあちこちで見かける手押し車のフルーツ屋?(笑)では定番商品で、クラッシュアイスの敷き詰めてあるガラスケースの中には必ず皮を剥いて1/4にカットされたパインが入ってます。そして、こちらが注文すると、店のおやじはケースの中からパインを取り出し手の上に広げたペラペラのビニール袋を俎板代わりに、スパスパと食べやすい大きさにナタみたいな包丁でパインを切り刻んでくれます(笑)。価格は一切15バーツくらいですから、日本円で考えると50円くらいでしょうか? まぁ、我々日本人にもなじみの深いフルーツなので見知らぬ異国の地で、未知の食べ物食べると必ずお腹にたたりがある(笑)様な繊細な方は特に安心できるフルーツだと思います。あっ、でもビニール袋越とは言え店のおやじの見事にババッチイ手の平でスパスパされたパインは、繊細な人の胃腸に多大な影響を及ぼすか?? お味の方は画像左のノーマルタイプの方は小振りながら甘味も十分でジューシィととても美味しゅうございます。我が国の生パイン(缶詰でない)では時たま舌がピリピリする奴に出くわしますが、バンコクでは今の所ハズレに出くわした事はありません。右手のスナックパインの方は、若干水分が少なく食感もサクサクした感じです。甘味もやや押さえ気味なので、パインの濃厚な甘味がどうも苦手という方にはこちらがお薦め!どういうものか、このパインは真の部分もまったく問題なく美味しくいただけます。 どちらも美味しいパインですが、個人的にはスナックパインの方が好きかも知れません。それにしても、タイの人々はサクサクした食感のフルーツが大好きなようです。スナックパインといい、グアバといいそしてチョンブー・・・。でも、確かにヤミツキになる恐れのある食感なんですよね~♪
2007/02/07
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さて、ここ2回ばかりキワモノっぽい改良品種ばかり紹介しちゃいましたが、もちろんバンコクではキワモノ改良だけが行われている訳じゃありません。今日登場したのは、ソリッド・ゴールドです。今までプラカットではチラホラで回り始めていた品種ですが、ついにショーベタとして登場です!ブリーダーの話では、ソリッド・イエローとプラチナ(シルキーホワイト)の交配で作るって言ってましたけど、メス個体も確認してますから品種としてほぼ確実に確立されたと言えるのではないでしょうか。 今まで幾多のゴールドと呼ばれたベタの品種はありましたが、ここまで見事なカラーリングのものは初めてだと思います。まさに黄金色に輝く美麗品種の登場です!!まだ、バンコクの市場でも見かける事はなく、ただ一人のブリーダーのところでしか入手できませんでした。もっとも、次にバンコク行った時には市場に沢山出回っているんでしょうけどね~(笑) まだ生後2ヶ月強の若い個体なのでヒレの伸びなどはまだまだですが、どうです?しっかり尾鰭もスーパーデルタと言えるレベルまでは広がってますし・・・。コレでハーフムーン個体作出すれば、国内のコンテストで結構注目されるのは確実だと思います。今までのイエロー系品種はどうも好きになれないという方も、この色彩なら文句なしでしょう!久々にショーベタ界でヒットの予感がする美麗品種が登場したなぁ~♪
2007/02/02
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さて、今日紹介するのはプラカットの最新品種の一つです。明らかにドラゴン系の血が混ざっているなかなかに妖艶な品種でしょ?この個体は、ウィークエンド・マーケット内にあるブリーダー直営のベタ専門店で見つけました。今回の仕入れ旅行で、いつものようにその店に入って店のお姉ちゃんと挨拶しながら展示してある個体を素早くチェック!(笑)。常時200尾くらいを小さなガラス容器に入れて展示してあるこの店で一番早くに目に付いた個体がコレっ! 何だか、今までにあまり見た事のない色合いだったのでピンっ!と来た訳です。そうしたら、店の人間が笑いながらこうのたまいました。「さすがぁ~!いち早くこの個体に目を付けるなんて」「そりゃ、今までに見た事がないカラーリングだからねぇ~」「それってマハチャイのハイブリッドなんだよ」「はぁ?マハチャイのハイブリッドぉ~??」「そう、マハチャイとレッド・ドラゴン交雑したF1個体だよ」「・・・。でも、スプレンデンス(改良ベタの種名)とマハチャイって一応別種なんじゃないの?だとすると、ハイブリッドって不稔(繁殖応力がない)じゃないの?」「全然問題ないよ!うちの兄ちゃん(店主の兄=ブリーダー)はよくマハチャイとかインベリスとかと交雑して新品種作ってるよ」「・・・」 要するに、今日紹介した個体はショーベタやプラカットの元であるスプレンデンスというベタとマハチャイと呼ばれている一応別種だと思われるベタの交雑種な訳です。以前も、このブログで書いた事があるのですが、元々スプレンデンス種の尾鰭はラウンドテールなのに最近のプラカットにはスペードテールの個体が多く見られるのは、他の種類との交雑によるものの可能性があるとは思ってました。しかし、日常的に交雑が行われていたとは・・・(苦笑) それでもってすぐ上の画像の個体が、噂の(笑)ベタsp.マハチャイです。sp.が付いているように、未だ学名とか付いていないのですが明らかに改良ベタの大元であるスプレレンデンス種の原種とは全然違う外見をしています。どちらかと言うと、ベタ・スマラグディナに近縁なのでしょう。細身の体と、美しく妖艶なブルー系のボディ、そして何より尾鰭がスペードテールになるのが特徴です。sp.マハチャイ自体はバンコクの郊外にあるマハチャイと言う街の周辺で採取する事が出来ます。バンコク中心地から50km弱しか離れていませんし、近くには観光名所にもなっているローズガーデンもあるので、バンコクに行かれたついでに暇な方は、ご自身で採集を楽しむ事も出来ます。 まぁ、改良ベタの原種であるスプレンデンス種とその近縁種であるインベリス種・スマラグディナ種の間では簡単に交雑が行われ、子孫も継続可能である事は以前から判ってましたからそれ程衝撃的なわけではないんですけどね。でも、交雑した次世代以降に繁殖障害(生殖的隔離機構)が働かないって事は、生物学的には同種なんじゃ?せいぜい亜種レベルの違いなんじゃないでしょうかね~?? それにしても、マハチャイの原種とか改めて撮影のためにじっくり観察してみると、実は改良品種よりも綺麗なんじゃないか?と言う非常に危険な思想に行き着いちゃいますね~(笑)。バンコクの水田とか水溜りには、この手の極彩色のベタたちがピロピロ泳いでいるんですからたまりません。
2007/02/01
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