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K君が入院していることは、私として耳にしていたので、彼の入院は知っていた。入院のお見舞いをするため、病院を訪れ、短い時間のお見舞いをした。 悪性でなかったので、わたしは安心し、短い対応となった。彼はベッドから立ち上がり、二・三歩、歩いてうれしそうな表情をした。私にして見れば、悪性というのは、夢の中にも出てこない言葉だった。 奥さんはエレベーターまで私を送ってくださったが、さえない表情だった。その言動には全く力なく、介護に全てのエネルギーを費やしていたのだろう。 悪性であることは、親族だけにしか知らせていなかったようだ。 三児の父として、本当に子どもたちを可愛がっていた。夫として95点、父として95点、母に対して95点、つとめ・まじめさ95点。あらゆる点が、私の見立てでは95点と思われた。 その彼がどうして、父・母・妻・子供を置いて、悪神のはびこる天国へ若くして行かなければならなかったのだろうか。 天国では、悪神に比べ善神が少なくなってしまっている。彼は善行を重ね善神に支えられ、きっと成仏の境涯を過ごしているに、違いないと確信する。
2011/07/21