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2026.06.02
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カテゴリ: イマジン
1933年9月21日宮澤賢治は亡くなった。
その10日前9月11日に柳原昌悦氏あてに書いた手紙がある。
賢治最後の手紙である。
そしてその内容が極めて自省の深い内容なのだ。

病気もだいぶよくなってきたが、咳が出ると2時間も続いたり、夜中胸がぴうぴう鳴って眠れなかったりしている。もう昔のようなことはできないと近況、心境を語った後で、
「私のこういう惨めな失敗はただもう今日の時代一般の巨きな病、「慢」というものの一支流に過って身を加えたことに原因します。
僅かばかりの才能だとか、器量とか、身分とか財産とかいうものが何かじぶんのからだについたものででもあるかと思い、じぶんのしごとを卑しみ、同輩を嘲けり、いまにどこからかじぶんを所謂社会の高みへ引き上げに来るものがあるように思い、空想をのみ生活しかえって完全な現在の生活をば味わうこともせず、幾年か空しく過ぎて、ようやくじぶんの築いていた蜃気楼の消えるのを見ては、ただもう人を怒り、世間を憤り、したがって師友を失い、憂悶病を得るといったような順序です。
・・・・・
しっかり落ちついて、一時の感情や興奮を避け、楽しめるものは楽しみ、苦しまねばならないものは苦しんで行きましょう。・・・」

おそらくは「雨ニモマケズ」はこうした自省の中から生まれでた祈りであり、願いであるのかもしれない。





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最終更新日  2026.06.02 10:00:05


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