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2026.06.06
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カテゴリ: 坐禅

宝慶記 道元 略出

(「宝慶記」大谷哲夫 講談社学術文庫、水野弥穂子現代語訳注参照)


書簡により如浄に随時参聞を願う

道元、幼年より菩提心をおこし、本国に在りて道を諸師に訪い、いささか因果の由る所を識る。然もかくのごとくなりといえども、いまだ仏法僧の実帰を明らめず、いたずらに名・相の懐幖(文字・言句)に滞る。後に千光禅師(栄西)の室に入り、初めて臨済の宗風を聞く。今、全(明全)法師に随って炎宗(宗の国)に入る。航海万里、幻の身を波濤に任せて、遂に大宗に達し、和尚(如浄)の法席に投ずることを得たり。けだしこれ宿福(前世からの因縁による福)の慶幸(しあわせ)なり。

 和尚、大慈大悲、外国遠方の小人の願う所は、時候(時間)に拘わらず、威儀を具せず、頻繁に方丈に上って、愚懐を拝問せんと欲す。無常迅速、生死事大、時、人を待たず、聖を去りては必ず悔いん。

 本師堂上、大和尚、大禅師、大慈大悲、哀愍(あわれみ)して、道元が道を問い、法を問わんことを許したまえ。伏してこいねがわくは慈照(慈悲をもってこの書簡を照覧せんことを)。

小師(弟子)道元、百拝叩頭して上覆(申し上げます)。




大谷哲夫
p.12 道元の仏法を学びたいと思いながら・・・つまずき、頓挫し、明らめている人々に、筆者は、まずは『宝慶記』の精読を勧めたい。
それは若き道元の求道の志が、展開されているからである。

・『宝慶記』は道元が如浄に実参した室中の記録である。





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最終更新日  2026.06.06 08:24:44


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