2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全24件 (24件中 1-24件目)
1

"MEN IN BLACK II" 監督・・・バリー・ソネンフェルド原作・・・ローウェル・J・カニンガム出演・・・トミー・リー・ジョーンズ、ウィル・スミス、ララ・フリン・ボイル、リップ・トーン、ロザリオ・ドーソン、パトリック・ウォーバートン、マイケル・ジャクソン、他。 出演(声)・・・ティム・ブラニー・物語序盤・秘密裡に人類をエイリアンから守る準国家組織MIB。5年前、相棒のKにスカウトされ、捜査官となったJも、今では第一線でバリバリ活動するエリートと成長していた。しかし相棒には恵まれず、今日も泣き言を言う捜査官の記憶を、光る装置で消したばかりだった。Jは一時的に、犬型のエイリアン、フランクとコンビを組んだ。そんな時、密かに地球に飛来したエイリアン、サーリーナ。サーリーナは"ザルタの光"を求めて、宇宙を旅して回っていたのである。地球で見掛けた下着モデルの写真通りの姿になり、目当ての品を探し回るサーリーナ。情報を知っている店の主人がサーリーナに殺害される現場を、店員のローラは目撃する。彼は真っ二つに切り裂かれ、ゴムのようになってしまった。 観終わって何が残ったと訊かれると、何もと答えるしかない訳で(笑)取り敢えず、最後まで寝ないで観ましたよ。映画館では爆睡してしまったので…。そんなんばっかりだな、自分。ノリは良かったし、バカっぽくて楽しかったです。正直、許容範囲スレスレの馬鹿馬鹿しさでしたけど。感想を書けと言われても、困りますねぇ、このタイプの映画は。その場だけ楽しんで、後はスパッと忘れてしまうので。ララ・フリン・ボイルは「ツイン・ピークス」で好きになった女優さんです。その後、あまり活躍していないようですが、黒髪に妖艶な瞳がセクシーですね。マイケル・ジャクソンは、今では渦中の人で、エージェントMになる所ではありませんが、画面で観ると、人間というよりエイリアンですよね…笑。夢に出てくるくらい怖いです、その引き攣れた白い顔。(^^ゞ今回も前作同様、勢いとパワーだけで突っ走った感じでした。少しKとJの恋模様などもちらつかせて、その辺も二作目のお約束でしょうかね。なんか何も思い浮かばないので、短いですが感想を終わります。スミマセン。(^_^;)完全に頭を空っぽにして、おバカを受け入れられる態勢で臨む映画です。トイレみたいな所で、ごぉーっと流されるシーンは笑えました。出口は街中かよって感じで(笑)。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Mar 30, 2005

4/23(土)より全国ロードショーです。"分身娑婆(BUNSHINSABA)""OUIJA BOARD" 監督、脚本・・・アン・ビョンギ 出演・・・キム・ギュリ、イ・セウン、イ・ユリ、チェ・ソンミン、チェ・ジョンユン、ウン・ソウ、他。 ・物語序盤・閉鎖的な田舎の高校に転校してきた女子高生のイ・ユジンは、余所者を極端に嫌うクラスでイジメを受けていた。ユジンは同じくイジメを受けている同級生二人を誘って、いじめっ子達に復讐しようと考える。それは真夜中の教室で、呪われた29番目の机で、コックリさんを呼び出し、いじめっ子達に呪いを掛ける企みだった。その机は30年前に起こった、キム・インスクという女生徒に関わる忌まわしい事件に関係するものだった。果たしてその翌朝、呪いを掛けられた生徒が、顔面が焼け爛れた変死体となって、教室内で発見される。更に別の生徒も、同様の死に方をするのだった。事の重大さに恐れを感じるユジン達だが、時既に遅く、凶悪な怨念は殺戮を繰り返してゆく…。 当日はお笑いコンビのサバンナが司会で、サプライズ・ゲストとして、日本語吹き替え版でユジン役を担当する優香ちゃんが来てくれました~。ラッキー!でもラッキーはここまでです。映画本編は期待を真っ向から裏切ってくれました(笑)予告編を観た時は、もう少し怖いのかなと思っていたのですが、全然怖くもないし、ドラマとしても面白くないのです…。「ボイス」のアン・ビョンギ監督作品なので、過度の期待をしてもいけないでしょうけど。「ボイス」も二時間ドラマみたいな映画でしたからねぇ。しかしこの「コックリさん」は、それに輪をかけるヒドさでしたよ。怖さを演出しようとして、それらしいシーンをあちこちに入れてくるのですが、それらが全て唐突で意味不明なんです。これは全般的に言える事なのですが、各シーンのブツ切れが目立ちました。その為に、ドラマが寸断されて、全く感情移入ができません。エポック・メイキング的な作品「リング」の登場で、新たな恐怖の表現に遭遇した事は、ホラーファンにとっては喜ぶべき出来事でした。しかしその出現があまりにもセンセーショナルだった為に、その後のホラー作品と言えば、「リング」の真似物ばかり。ストーリーは全く違えど、長い髪の女がぎこちない動きで近付いてくるシーンは、「リング」のそれとしか言い様がありません。好い加減、「リング」的表現の模倣はやめてほしいものです。各シーンの繋がりの悪さに加えて、肝心のストーリーも陳腐です。残酷な話を作ろうとしている努力は判るのですが、全てが最初から見え見え…。少しはあっと驚く展開がほしかったですね。あと、ちょいネタバレですが、ラストに出てくる少女の不細工さには、あの母親からどうすれば、そんなブスな子供が生まれるんだとツッコミたくなりました。「ボイス」に出てくるあの少女ウン・ソウなんですけどね。多分、演技力はあるのでしょう。でもブスはブス。ただでさえ駄作なのに、更に台無しでした。(ーー;)ところでコックリさんは日本から輸入された文化なのですね。少女達の唱える呪文も、「分身様、分身様、おいで下さい」の部分だけは日本語です。友達を誘ったユジンが二人に、「絶対に目を開けてはダメ」と念を押しているのに、真っ先に目を開けているのには爆笑でした。お前の行動、意味不明~!もう一つ、出てくる人達がみんな、ストレートの長い黒髪の人達ばかりで、誰が誰か判別するのが難しかったです。最後にユジンは一体、何処へ行ってしまったのでしょうか?分かる方、教えて下さい。取り敢えず、つまらん映画を観てしまいました。でもつまらない事を確認したから満足ですけど。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Mar 29, 2005

"INSOMNIA" 監督・・・クリストファー・ノーラン出演・・・アル・パチーノ、ロビン・ウィリアムズ、ヒラリー・スワンク、モーラ・ティアニー、マーティン・ドノヴァン、ニッキー・カット、ポール・ドゥーリイ、ジョナサン・ジャクソン、他。・物語序盤・白夜の続くアラスカの田舎町ナイトミュートで、殺人事件が起こった。被害者は17歳の少女で、全裸でビニール袋に入れられ、ゴミ捨て場に放置されていた。事件の翌日、ロス警察のウィル・ドーマーが相棒のハップを伴って、応援に駆けつけた。だがこの人事には裏があり、二人は査察から目を付けられていたのである。何も知らない新米刑事のエリー・バーは、有名な警部と会えた事を心から喜んでいた。早速、遺体の検死に取り掛かるウィル達。遺体は丁寧に洗われ、犯人の痕跡は見当たらない。しかし暫く後に、彼女の遺留品が見付かり、ウィルは機転を利かせて、犯人を誘き出す作戦に出た。しかし思惑通り、海辺の小屋に犯人が姿を現わものの、警官隊は深い霧に犯人を見失ってしまう。そしてその濃霧の中で、ウィルはハップを射殺してしまった。咄嗟に犯人が落とした銃を拾い、ウィルはハップが殺人犯に射殺されたように偽装するのだった。 1997年にノルウェーで製作された同名作品をリメイクしたサスペンス・スリラーです。ショッキングな猟奇殺人モノのように思わせる公開時の宣伝が、いくら客引きの為とは言え、作品内容と掛け離れたものであった為、映画館で騙された人も多いと思います。私もその一人でした。映画館で鑑賞したのですが、疲労も相まって、途中で居眠りをするという体たらく…。今回リベンジという事で、じっくり鑑賞させて頂きました。今回は内容が初めから分かっていたので、人間ドラマにじっくり見入る事ができました。初見の時はともすれば退屈に感じられた展開だったのですが、今回腰を据えてじっくり鑑賞してみると、危機的な状態に追い詰められた人間が、白夜という象徴的な世界の中で、狂気の淵に足を踏み入れてゆく過程が面白く、よく出来たドラマだと思えました。内部監察で危うい状況にあるベテラン警部。彼をも道連れにしてしまう若い同僚の裏切りとも言える行為。そして唐突に訪れた絶好の機会…。彼が同僚を射殺したのは、故意だったのか偶発事故だったのか?極限状態に精神を追い詰める白い狂気の空の下で、主人公自身も自分の行為が何れのものだったのか判断が付かなくなってゆく。殺人事件は飽く迄、主人公を白夜の地に導く為の小道具といった存在に感じられました。これは一人の警官が、自らを狂気の世界に追い遣ってゆく人間ドラマですね。アル・パチーノが相変わらず草臥れた初老の警部を、渋い演技で魅せてくれます。対する殺人犯として起用されたロビン・ウィリアムズ。この作品の時は、まだ彼の悪役は目新しい役柄だったと記憶しています。わりとそれまでは、人間味のある優しい先生などという配役が多かったので、殺人犯役は彼にとっても挑戦だったでしょう。正直、あまりインパクトや鬼気迫るものは感じられなかったのですが。全体的にはなかなかの佳作だと思いました。ただ宣伝は正確にして頂きたいですね。(-_-;)↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Mar 28, 2005

4/23(土)より全国ロードショーです。"SHALL WE DANCE?" 監督・・・ピーター・チェルソム原作・・・周防正行 出演・・・リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ、ボビー・カナヴェイル、リサ・アン・ウォルター、オマー・ミラー、アニタ・ジレット、リチャード・ジェンキンス、タマラ・ホープ、他。 ・物語序盤・ シカゴ在住のジョン・クラークは、遺言書作成専門の弁護士。家族はデパートに勤務する装飾プランナーの妻ビヴァリーと娘ジェナと息子エヴァン。仕事は単調だが同僚には信頼され、家庭は円満で、これといったトラブルもない幸福な人生である。電車通勤しているジョンは、ある日の帰宅途中、車窓からふと外の景色を眺める。そこにはダンス教室があり、窓辺には物憂げな美しい女性が佇んでいた。その日から、毎日ダンス教室の窓を見上げるのがジョンの日課となった。そしてある晩ついに、ジョンは教室のある駅で電車を降り、恐る恐る、ダンス教室に足を踏み入れて行くが…。 基本的にストーリーの流れはオリジナルと同じですが、根底に流れる日米の思想の違いを強く感じましたね。第一にキャラクター達の設定が、一見似ているようで根本的に異なっています。主役の中年男性は、日本版では少し人生に疲れた、家族からもちょっとバカにされている真面目一筋の男性でした。しかしリメイク版では、焦燥感などを抱えている人物ではなく、職場でも人気者、家族にも愛される幸福すぎる男性。キャッチフレーズに、「幸せに飽きたらダンスを習おう」とありましたが、まさにコピーの違いが、この日米版の根本的な違いを如実に表しています。そして彼のワイフも、責任のある地位にあるキャリアウーマン。更にダンス教室の教師ポーリーンも、オリジナル版のように影はあまりなく、ラテン系の情熱的な女性でした。両方を見比べてみて、根底に流れる思考回路の違いを観察するのが面白いですね。日本人の私から見ると、やはり色んな面で自然と共感できるのは、オリジナル版です。でもアメリカ人が観ると、リメイク版の方がしっくりくるのでしょうね。リメイク版は、ドラマ面が薄いと感じました。ポーリーナの挫折や彼女が抱えた葛藤などが、全く表現されず、彼女に感情移入できません。同様に主人公にも、何故ダンスを習わねばならなかったのか、その理由付けが弱くて、共感できませんでした。夫婦の愛情表現が全く違う点は仕方ないのですが、夫婦愛にあまりに比重を置いた為に、肝心のダンスの面白さが伝わってきませんでした。しかもドラマ的にも、日本版の夫婦愛の方が切なくて良かったですね。この辺の感じ方も、私が日本人だからでしょうけれど。互いに独立していて、リスペクトし合う夫婦像より、趣味に没頭する夫に置いてけ堀を食らう奥さんの方が胸が痛むんですよね。ダンス競技前の、リチャード・ギアとジェニファー・ロペスの情熱的なダンスシーンは唐突で、取って付けたようでした。これに限らず、下手にオリジナル版を意識して、そこに合わせ様としているので、ドラマの流れが寸断されたり、無理があったりするシーンが何度か感じられました。ラストの感動的なダンスシーンも、打ち上げパーティーみたいでがっかりでしたし。蛇足ですが、細かいお笑いシーンなどは、かなりオリジナル版と同じにしてありました。それなりに纏まってはいますが、大ヒットするような素晴らしいリメイクではありませんね。日本版に軍配を上げたいと思います。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Mar 27, 2005

"HIGH FIDELITY" 監督・・・スティーヴン・フリアーズ 原作・・・ニック・ホーンビィ出演・・・ジョン・キューザック、ジャック・ブラック、リサ・ボネ、ジョエル・カーター、ジョーン・キューザック、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ティム・ロビンス、サラ・ギルバート、スージー・キューザック、ディック・キューザック、ブルース・スプリングスティーン、他。・物語序盤・ロブ・ゴードンはシカゴで小さな中古レコード店を経営する三十代の独身男。弁護士のローラと同棲していたが、彼女は突然、限界だと言って、家を飛び出してしまった。また店の経営は、マニア向けすぎて、音楽オタクの客で何とか持ち堪えている状況。店には二人の風変わりな店員、弱気なディックと尊大なバリーが居る。ロブは自分が何故、いつも恋人にフラれてしまうのか、過去の失恋経験を回想する事で自問する。そしてペニー、サラ、チャリーら、失恋の痛手トップ5の女性達を次々と訪ねては、自分の何が問題だったのかと質問して回るが…。 HIGH FIDELITY、日本ではハイ・ファイと呼ばれていましたね。翻訳すると原音忠実再生とか何とか、小難しい言葉です。キューザック・シブリング集結という感じですね。兄弟姉妹で同じ映画に出るって、本人同士はどんな気分なのでしょうか?ジョンとジョーンは他の映画でも競演してますが、仲の良い姉弟なのでしょうね。みんな揃って俳優というのも芸がないわね、なんて少し思ってみたりして(笑)。映画としては、私個人が音楽オタクではないので、頭では分かっても、心から共感できなかったのが残念でした。映画の作りが主人公の独白スタイルというのも、あまり好きなタイプではないです。加えて、メインが男のうだうだした恋愛の打ち明け話なんですよね。全然面白くない訳ではないのですが、ちょっと苦手なジャンルである事は確かです。優柔不断な男の愚痴に付き合わされてる気分で、正直、お前の愚痴に興味は無いと思ってしまいました(笑)確かに、長年自分にとって大事だったエピソードが、実際に当時の関係者に会ってみると、とても瑣末な出来事だったという事はありますよね。その辺の流れは、共感するものがありました。とにかく音楽ネタに付いて行けなかった所が痛いです。得意なジャンルなら、ニヤッとできたのでしょうけど。ブルース・スプリングスティーンが主人公の空想の中で出てきて喋っても、名前を知っている程度の人でしかなく、ピンと来ないというのが本音で…。ファンの人なら、おおっと喜ぶのでしょうけど。レコードショップの店員二人が愛すべきキャラクターで救われました。二人とも音楽オタクなのですが、性格は対照的。物怖じしっぱなしの気弱な青年と、流行歌を聴くような軽薄で無知な連中を見下している押しの強い太目の青年。特にジャック・ブラックは存在感がありましたね。恋愛モノが苦手で、音楽オタクでない私としては、ジャック・ブラックのマシンガン・トークに救いを求めるしかなくて。ラストの歌は上手くて、こちらも思わず指笛を鳴らしたくなりました。蛇足ですが、観ていて「アバウト・ア・ボーイ」のぐーたらさを連想したのですが、原作者が同じニック・ホーンビィの作品だったのですね。納得。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Mar 26, 2005

今日は珍しく、音楽関係のお話で。「バッハ・幻の結婚カンタータ復元コンサート~世界初演」というクラシック・コンサートに行って参りました。【曲目】J.S.バッハ:カンタータ第202番「消えておしまい、悲しそうなき影たち」BWV202カンタータ第210番「おお佳き日、待ちこがれた時よ」BWV210カンタータ第216番「満たされたプライセの町よ」BWV216、[復元演奏/楽譜復元:ジョシュア・リフキン]【出演】ジョシュア・リフキン(指揮)スザンヌ・リディーン(ソプラノ) 佐竹由美(ソプラノ)マリアーネ・ベアート・キーラント(アルト)他。 バッハ・コンチェルティーノ大阪 磯山 雅(音楽監督・解説) 昨年の春、ピアニスト原智恵子さんの遺品の中から、長い間行方知れずとなっていたJ.S.バッハの結婚カンタータの楽譜が発見されたというニュースが新聞などで報道された事をご存知でしょうか?かつてはバッハの直筆と言われ、西洋のオークションで高値で取引されていた手書きの楽譜です。現在はバッハの弟子の手によるものだと鑑定されておりますが、長年行方不明だった事は事実で、この度この“幻の結婚カンタータ”「満ち足りたプライセの町」が、約280年ぶりに復元され、世界で初めて演奏されるという運びとなりました。世界初演と言っても、厳密には東京で三度公演が行われた後なのですが(笑)歴史の流れの中に埋もれてしまっていたバッハの楽曲の発見は、一大ニュースだったのですが、実際に見付かった楽譜は、ソプラノとアルトの声楽パートのみ。当然、そのままでは演奏する事は叶いません。今回の演奏の実現に漕ぎ付けるまでには、依然として紛失したままの管弦楽パートの作曲が必要でした。その作業に当たったのが、ジョシュ・リフキン氏です。恐竜の骨から、恐竜を復元させる作業のようなものという事で、知識と想像力を駆使して完成に至ったのが、この"カンタータ第216番"という訳です。と、解説はここまでにして、演奏を拝聴した感想をば。先にお断りしておきますが、私はクラシックはたまに聴く程度の素人です。薀蓄は全く語れませんので、素人臭い感想しか書けません。普段たま~に聴きに行くのはオーケストラの演奏で、カンタータを聴きに出向いたのは初めてでした。結婚カンタータという位ですので、祝宴の席で少人数の演奏家によって演奏される曲です。室内向けの楽曲なので、バイオリンやビオラ、チェンバロ、オーボエなどの演奏者も、各1~2名程度の小規模な人数です。座席が後ろの方だったので、少し音が遠いかな…という感じでしたが、位置は中央だったので、左右の音のバランスは良かったと思います。メイン・イベントである"カンタータ第216番"は、他の二曲に比べて、陽気で可愛らしい感じがしましたね。バッハが個人から注文を受けて作曲しました!というのが、肌に感じられるというか。歌詞の中には、新郎新婦の名前が入っていて、特に新婦の持ち上げ方が大層で面白いです。魂には非の打ち所がなく、容貌は天使のよう、この上なく素晴らしい女性…云々という感じで、延々と新婦を褒め称えております。現代の結婚式の祝辞みたいなものなのでしょうね。時代は変わっても、人間の思考や行動は、結構変わらないのだなぁと、微笑ましく思いました。演奏会はホールで行われたものですが、バッハが生きていた頃の結婚の祝宴は、どんな感じだったのだろうと、何度もその場の光景を空想して楽しみました。新郎新婦共に富裕な家系の一族で、さぞかし盛大な宴が催されたのでしょうね。夫婦は幸せな結婚生活を送ったのでしょうか?色々と思いを巡らせていると、自分もその時代にタイムスリップした気分で、感慨深いものがありました。ここ何年かは、出掛けると言えば映画!という調子でしたが、クラシック・コンサートも楽しいですね。久し振りにそう思わせてくれる素敵な一夜でした。
Mar 25, 2005
今日は映画日記から脱線して、チワワんズについてのお話をします。前にチワワんを二匹飼っているというお話を書きましたが、私の中で、この二匹の位置付けは随分違っています。初めに飼った男の子は、わりと大きくなった子を、ペットショップで購入したわんこです。私にとっては、子分みたいな感じで、いじるとすぐに「う~」と怒る所が面白くて、何かと言えば、いじって遊んでいました。(虐待??)まあ、とにかく、犬は犬だったんですよね。それで昔から、ペットの犬を人間の子供のように扱ったりする人の事を、内心「気持ち悪っ」と思っておりました。その気持ちが180度変わったのが、去年の夏。二匹目のチワワんがやって来た時の事です。この子はまだわりと赤ん坊の時に、ブリーダーさんから購入した子でした。まだ幼いという事もあって、夜は心配でケージの横に布団を敷いて寝ました。でも夜中に、きゅんきゅん鳴くんですよね。それでぐっすり眠る事もできない。私、バチェラーで、勿論子供も居りませんが、この時に初めて、母親の実感を覚えました!そう、あの夏から、私は子を持つ母になったのです(笑)それ以来、「娘よ、私の可愛い愛娘よ」と毎日呼び続けております。今迄、ペットを子供扱いしていた人達をバカにしていて、本当にすみませんでした。私も完璧にママです。バカ親の親バカです。ちなみに前から居る男の子のチワワんは、"我が弟"と呼んでおります。不思議なもので、前はいじって怒らせるのが面白かったのに、"ママ"になってからは、それがどうして楽しかったのか思い出せません。大人になったのね、私(笑)そしてこの話が、昨日鑑賞した「世界で一番パパが好き!」に何故か繋がってしまう訳です。親子モノのハートフル・コメディと書きましたが、まさに子供が居る人と居ない人では、共感度が全然違うと思ったんです。多分、以前の私だったら、「ふーん、まあ可愛く纏めたかな。でも他人事だね。」と別に感情移入する事もなくスルーしていました。でも今の私は"ママ!"なのです。映画を観ている間ずっと、「ママはね、ママはね…、世界で一番、アナタが大切なのよ。」と"娘"を思い出して、うるるんな気持ちになっておりました。全然、泣く映画でもないのに、一人感動して涙ぐむという、恥ずかしい観客でございましたわ。いやぁ、映画って、観る人の立場の違いによって、全然受け止め方が違うものなのですね。自分がこんなに変化するとは、自分が一番驚いております。ちょっと映画感想の所に書くには、プライベートすぎる話題だったので、別の日記としてしたためてみました。
Mar 24, 2005

3/26(土)より全国ロードショーです。"JERSEY GIRL" 監督、脚本・・・ケヴィン・スミス 出演・・・ベン・アフレック、リヴ・タイラー、ジョージ・カーリン、ラクエル・カストロ、ジェイソン・ビッグス、ジェニファー・ロペス、スティーヴン・ルート、マイク・スター、マット・デイモン、ジェイソン・リー、ウィル・スミス、他。・物語序盤・オリー・トリンキは、ニューヨークで活動する、音楽業界の敏腕パブリシスト。恋人のガートルートとも婚約、結婚と順風満帆な人生を歩んでいた。その後妻は妊娠し、夫妻は我が子の誕生を心待ちにしていた。しかしガートルートは女児を出産直後に、動脈瘤破裂によって急死、オリーは悲しみのどん底に突き落とされた。それからのオリーは、赤ん坊をニュージャージーに暮らす父親の実家に預け、自分は仕事に没頭する毎日を送る。赤ん坊の世話を全くしないオリーに、彼の父親は呆れて、父親らしくせよと孫の世話を放棄する。大切な仕事の日に、赤ん坊連れでニューヨークにやってきたオリーは、苛立ちの余り、有名アーティストを公然で侮辱し、集まった記者達を罵倒してしまう。その一件が原因で解雇されたオリーは、父親の実家で暮らし、ブルーカラーの仕事に甘んじる事に。そして7年の歳月が流れた…。 ハートフルでキュートな映画だったと思います。ベン・アフレックが父親役を演じるという事で、ついに彼もそんな年か…と思ってほくそ笑んでいたのですが。とても自然な感じで、仲良し親子という雰囲気でしたね。子役のラクエル・カストロが可愛いのですよ。最近子役と言えば、ダコタ・ファニングが出ずっぱりという感じでしたが、ライバル出現を予感させますね。ラクエルちゃんは、少しラテン系の血が混じってますかね?名前から察すると、中南米あたり?とにかく、ダコタちゃんとは一味違った美少女です。芸達者な所は、両者譲らず、互角といった所ですが。 ストーリー的には見えていると言えば、そうなのですが、随所に可愛い笑いの要素が散りばめられていて、最後まで楽しめました。子供を取るか、仕事を取るかという選択は、多くの人が直面する問題だと思います。子供の気持ちを思えば、今の暮らしも悪くはないが、遣り甲斐や誇りの持てる仕事に就き、第一線でバリバリ活躍したいと望むのも自然な願望…。でも自分の願望を貫けば、子供の心を傷付け、周囲の人も悲しませてしまう。主人公の抱えるフラストレーションには、素直に共感できました。特に女性だと、仕事と家庭の両立が難しくて、家庭の為に折角のキャリアを捨てざるを得ない人も少なくありませんよね。そういう立場の方が観たら、自分に置き換えて、余計に考えさせられる所が多いのではないでしょうか。とは申しましても、この作品自体は決して重くなく、軽い気持ちで楽しめるコメディです。ちょっと小生意気な娘と、彼女を宝物のように思っている父親との愛情関係に心温まります。小品ですが、なかなかの佳作ではないでしょうか。余談ですが、この映画には、カメオ出演などで、有名な俳優が色々出てきます。キャストだけ見ると、とても豪華な映画みたいですよね。ジェニファー・ロペスは初めに出てきた時、本当にジェニファーかと目を疑いました。だって、昭和のオバちゃんみたいなクルクル・パーマで登場するんですもの(笑)それって、イケてるつもりで出てるんだよね…?私には、かなり微妙というか、女優生命の危機という感じに思えましたけど。ベン・アフレックの親友であるマット・デイモンも一瞬だけ出てきます。こちらは本当にワン・シーンのカメオ出演。そしてラッパーであり俳優でもあるW.S.さんは、ノン・クレジットという事ですが、主人公の人生の選択に関わる、とても重要な場面で登場します。ある意味、一番美味しい役だったかも。名前も何度も台詞に出てきますしね(笑)。
Mar 23, 2005

"MAX" 監督、脚本・・・メノ・メイエス出演・・・ジョン・キューザック、ノア・テイラー、リーリー・ソビエスキー、モリー・パーカー、ウルリク・トムセン、デヴィッド・ホロヴィッチ、ジャネット・スズマン、他。 ・物語序盤・1918年、ドイツのミュンヘン。第一次世界大戦で敗北したドイツは、戦争責任の為に多大な損失を被り、国の経済状況は悪化していた。 帰還兵達の中には、住む家も職も無く、裕福なユダヤ人に反感を抱く者も少なくなかった。そんな中、戦場で右腕を失ったユダヤ人帰還兵のマックス・ロスマンは、モダン・アートの画廊を開いていた。元々裕福な家系で、美しい妻ニーナや子供達、そして愛人リセロアまで抱える身分である。ある日、画廊に荷物を運んできた青年アドルフ・ヒトラーと立ち話をしたマックスは、彼が画家志望である事を知り、絵を持ってくるように言う。その後、アドルフはマックスの元を訪れ、マックスは画家として成功させる為に、アドルフに助言と資金援助をする。その一方で生活の苦しいアドルフは、陸軍将校に弁舌の上手さを買われて、反ユダヤの演説を街頭で行い、小遣いを得る生活を送っていた。 実話ではなく、架空の物語です。ヒトラーが出会った画商も架空の人物。ヒトラーが芸術家を目指していたのは有名な話ですが、これはもしもヒトラーが、ユダヤ人の支援者・理解者である画廊のオーナーに出会っていたらという歴史上の人物をモチーフにしたパラレル・ワールドの物語です。原題の"MAX"より「アドルフの画集」の方が分かり易くて、味わいがありますよね。ヒトラーの描いた絵を以前見た事がありますが、正直、あんまりパッとしない絵でした。確か美術学校に入学しようとして、不合格になったと記憶していますが。彼は独裁政権を立ててからも、ドイツ人の芸術を盛り立てようと運動していましたね。もしも彼が芸術家としての素質があり、その道に進んでいたら、どんな風に歴史は変わっていたのでしょう?それを考えると、この映画の着眼点は興味深いものでした。そして結末までの運び方も、上手く歴史に繋げていて、良く出来ていたと思います。アドルフ役のノア・テイラーですが、結構嵌まっていたと思います。未来の独裁者を感じさせる狂気や迫力といった点では、全く片鱗も感じさせないと言えるかもしれませんが、私の中の青年期のアドルフ・ヒトラー像というのが、わりとひ弱な頭でっかちの青年という感じなので、少し虚弱で病的な印象のあるノア・テイラーの演技は上手く感じられました。また彼が実は、反ユダヤ主義に反発していたという設定も面白かったですね。生活費の足しにしようと、口先だけでユダヤ人排斥を演説する青年という位置付けです。その彼が、少しずつ変化してゆく過程が微妙なタッチで描かれていました。対する画商役のジョン・キューザックですが、裕福な紳士です。あまり特徴のある役どころではなかったので、彼の魅力が前面に押し出されていたとは思いませんでしたが、主役でありながら、アドルフとの掛け合いの中で、彼を引き立てる演技は、彼の上手さを感じましたね。ユダヤ人の方は、この映画は観ないでしょう。ただ誤解しないでほしいのは、これはヒトラーを擁護する作品ではありません。飽く迄、もしこんな事があったらという立場に立って撮った、仮定の娯楽作品です。娯楽といっても、派手な展開はありませんから、静かな映画が苦手な人は退屈するかもしれませんが。個人的には、結構上手くできた映画だと思いました。
Mar 20, 2005

"THE HAUNTED MANSION" 監督・・・ロブ・ミンコフ 出演・・・エディ・マーフィ、ジェニファー・ティリー、テレンス・スタンプ、ナサニエル・パーカー、マーシャ・トマソン、ウォーレス・ショーン、ディナ・ウォーターズ、マーク・ジョン・ジェフリーズ、アリー・デイヴィス、他。・物語序盤・ 妻サラと共に、不動産会社を経営しているジム・エヴァースは、仕事中毒の男。家族との約束も、いつもすっぽかし、妻子からは呆れられている。そんな彼が汚名挽回にと、週末の家族旅行を計画するが、前日になって、大きな仕事の依頼が舞い込んできた。相手は大邸宅を売りたいという事で、妻のサラを取引相手に指名してきた。サラは気乗りしないが、ジムは折角のチャンスを棒に振れないと、家族旅行のついでに、その屋敷に立ち寄ろうと言い張る。一家を出迎えたのは、不気味な執事のラムズリー。屋敷は豪邸ではあるが、かなり古ぼけて、幽霊屋敷のようだった。 屋敷の当主エドワードに勧められるまま、食卓に付いた一家だったが、外は俄かに嵐に。家族旅行にも行けず、嵐の為に一家は屋敷に足止めを食らう事になってしまった。 ディズニーランドの人気アトラクションを、エディ・マーフィ主演で映画化したホラー・コメディです。結構話題作だったので、当初はスクリーンで観ようと思っていたのですが、結局レンタルで済ます事に。それで正解でしたね(笑)映画館に行っていたら、多分少し怒っていたかもしれません。作品は良くも悪くもディズニー映画ですね。ファミリーで安心して観られる点は、ディズニーならでは。逆に、映画好きの大人が一人で鑑賞するには、かなり物足りないです。しかし終始テンポも悪くないですし、無難に纏めた小品といった印象でした。ディズニーにアトラクションの映画化と言えば、「パイレーツ・オブ・カリビアン」が記憶に新しいですが、あの映画よりも、ずっとアトラクション色が強かったと思います。観客自身が登場人物の目線を借りて、お化け屋敷を探索しているような感覚ですね。故にストーリーを楽しむというよりは、シチュエーションを楽しむタイプの映画です。一応、大邸宅の主人に纏わるミステリーもあり、謎解き要素もあるのですが、それもアトラクションの中で行われる、ゲームを観ている気分でした。奥さん役のマーシャ・トマソンの美しさが印象的でした。顔立ちが少し白人寄りな感じだと思いました。エディ・マーフィーは特筆すべき所も無かったですかね。悪くはないですが、脚本上、はじけられる部分が与えられなかったみたいで。主演というより、コメディー映画の中の一登場人物という位置づけでしょうか。ところで水晶玉に入ったマダム・リオッタって、結局何者だったのでしょうか?見掛けは悪い魔女みたいですが、中身は協力的で親切な人なんですよね。エンドロール後にも再び現れますので、最後まで観て下さい。レンタルなら、まあまあ、普通に楽しめる1本でした。
Mar 18, 2005

"BROKEN ARROW" 監督・・・ジョン・ウー出演・・・クリスチャン・スレイター、ジョン・トラヴォルタ、サマンサ・マシス、ジャック・トンプソン、ハウイー・ロング、フランク・ホエーリー、ボブ・ガントン、カートウッド・スミス、クリス・マルケイ、他。・物語序盤・ヴィクター・ディーキンス少佐とライリー・ヘイル大尉は長年の相棒同士。ディーキンスは勝気な性格で、自分の才覚を評価しない軍の上層部に不満を抱えていた。ある日二人は飛行訓練で、二基の核弾頭を搭載したステルス戦闘機を操縦していた。しかし突如ヴィクターは、ライリーに銃を突き付け、ライリーは格闘の末に、機外へ放り出されてしまう。この暴挙は、核弾頭を強奪する為のヴィクターの悪企みであった。ヴィクターは核弾頭を放出した後、自らも脱出して戦闘機を墜落させる。一方、砂漠に落下したヘイルは、通報を受けて周辺を捜索中だったパーク・レンジャーのテリーと出会い、核弾頭の行方を追うが…。 「ハード・ターゲット」に続く、J・ウー監督のハリウッド進出第2作です。格別、特筆すべき素晴らしい点は無いですし、突出したアイデアも見当たらない映画ですね。核弾頭を強奪して、政府や軍を脅迫しようというネタは、はっきり言って使い古しでしょう。という訳で、中盤くらいまでは、少々退屈しておりました。しかし終盤で描かれる、畳み掛けるような派手なアクションシーンの連続には、そこまでの消化不良を一気に解消してくれる、スピード感と高揚感がありました。クリスチャン・スレーターのアクション映画というのは、正直、あまり嵌まっていなかった気がしましたが…。この方って、わりと普通のお兄さん顔なので、主役を張るにはインパクトに欠けるのですよね。その分、行き掛かり上、彼に協力する羽目になった、パーク・レンジャーのお姉さん、サマンサ・マシスの頑張りを加味して、パワー不足を補った感はありました。このパーク・レンジャーさんが、思いの他活躍するのですよ。何に驚いたって、主人公を放り出して、勝手に暴走している所。単身、悪者達の中に忍び込んで、事件を解決しようとしてくれます。お姉さん、単なる公園の管理人だから。頑張って凶悪犯と戦わなくても良いから(笑)と、思わず笑えました。悪役のトラボルタは、いつものトラボルタですが、最後はぶちキレてしまう所が面白いですね。この方って、悪役でも正義の味方でも、どちらもしっくり嵌まる所が得ですよね。悪役の時は、とことん灰汁の強い不敵なワル顔を、惜しげもなく見せてくれます。全体的に紛う事なきB級アクション映画なのですが、これはこれで楽しいですよね。アクションシーンは、ウー監督らしい上手さが出ていたと思いました。しかし鳩が出てこないのは珍しいです。二丁拳銃は出てましたけど。
Mar 16, 2005

"PUNKTCHEN UND ANTON" 監督、脚本・・・カロリーヌ・リンク原作・・・エーリッヒ・ケストナー出演・・・エレア・ガイスラー、マックス・フェルダー、ユリアーネ・ケーラー、アウグスト・ツィルナー、メーレト・ベッカー、シルヴィー・テステュー、グードルーン・オクラス、他。・物語序盤・点子ちゃんことアナルイーズとアントンは同級生で親友同士。アントンは今、病気の母親エリの代りに、アイスクリーム屋で働いている。それは学校にも母親にも内緒の事で、アントンは授業中に居眠りばかりして、先生に注意される。しかしアントンには父親が居らず、家計も苦しく、彼が働かなければ、母親は解雇されてしまうのである。一方、点子ちゃんはと言えば、裕福な家庭の一人娘。家には家庭教師のロランスや、家政婦のベルタが居て、何不自由ない生活である。父親リヒャルトは外科医で、母親ベッティーナは慈善団体の代表を務め、世界中を忙しく飛び回っていた。しかし両親共に多忙で、点子ちゃんは二人の不在を、内心寂しく感じていた。 *エーリッヒ・ケストナー*(Erich Kästner, 1899年~1974年)について。ドイツ人作家。ドレスデン生まれ。大学卒業後に、ベルリンで詩人として頭角を現す。子供向け小説『エーミールと探偵たち』(1928年)が好評を博し、その後数々の作品を発表して、児童文学作家の地位を築いた。代表作に、「エーミールと探偵たち」「エーミールと三人のふたご」「飛ぶ教室」「ふたりのロッテ」などがある。原作の小説が児童向けなので、ストーリー展開も安易だったりするのですが、なかなかどうして子供向け映画の枠には留まっていません。大人が観ても充分楽しめる、幸せで温かい作品に仕上がっています。純真な子供同士の友情や、様々なトラブルを含んだ親子関係・夫婦関係など、普遍のテーマが内在しているからでしょうね。生活は貧しいけれど、思い遣りと強い絆で結ばれているアントンと母親、一方、両親共に仕事で成功し、裕福で恵まれた環境にありながら、何処かちぐはぐで歯車が噛み合わない点子ちゃん一家。純粋で明るく、親友思いの点子ちゃんが、アントンの窮状を助けようと奮闘しつつも、アントン親子の親密さに自分の家庭を対比させた時に、ふと垣間見せる、寂しい表情が切なくて上手いですね。でもどんなに傷付いても、いつも前向きに頑張る点子ちゃんは、可愛らしくて、ついつい応援したくなります。そして彼女の周りにいる家庭教師と家政婦が優しい所が救いです。現実には、落ち込んだ時に傍でこんな風に慰めてくれる人が居る場合の方が少ないですが、この映画の場合には、冷めた感覚より救われた気持ちになれるのが不思議です。点子ちゃんのお母さんは、わりと意地悪な悪者役として描かれていますが、彼女の立場も自分達に置き換えてみると、気持ちはよく分かりますね。勿論、最後には和解というハッピー・エンディングが待っています。一言で言ってしまえば、たかが御伽噺なのですが、観ていてほのぼのと幸せになれる事、請け合いです。多少、無理のある嘘っぽいシーンもありますが、御伽噺モードに頭を切り替えておけば大丈夫です。子供向け映画とバカにせず、ご覧下さい。ほろっとしたい方に、お勧め致します。
Mar 15, 2005

"ALMOST FAMOUS" 監督、脚本・・・キャメロン・クロウ出演・・・パトリック・フュジット、フランシス・マクドーマンド、ビリー・クラダップ、ケイト・ハドソン、ジェイソン・リー、アンナ・パキン、フェアルーザ・バーク、ノア・テイラー、ズーイー・デシャネル、フィリップ・シーモア・ホフマン、マイケル・アンガラノ、他。・物語序盤・1973年、ロック全盛期のアメリカ。ウィリアム・ミラーは、大学教授である母エレインと姉アニタと暮らす、15歳の知的で多感な少年である。自由奔放な姉と厳格な母とは全く意見が合わず、ある日姉は恋人と共に家出をしてしまった。姉はウィリアムに、自分の好きなロックのレコードを置き土産に残していた。それに触発されたウィリアムは、ロックの魅力に取り憑かれ、学校新聞にロック記事を載せるようになってゆく。やがて、伝説のロック・ライターでクリーム誌の編集長・レスター・バングスに出会い、自分の記事を認められたウィリアムは、その後ローリングストーン誌からも記事執筆の依頼を受ける。早速ウィリアムは、売り出し中のバンド"スティル・ウォーター"に取材をしようと出向くが門前払い。そこで出会った"バンド・エイド"と称するバンドの追っ掛けの少女達の一人、ペニー・レインに、ウィリアムは心惹かれる。運良く会場内に入り込めたウィリアムは、バンドメンバーに気に入られ、ツアーに同行取材をすることになる。 キャメロン・クロウ監督が自身の体験を基に、少年の姿を描いた青春音楽ムービー。アカデミー賞で、脚本賞を受賞していたのですね。全然知りませんでした。そんなに凄い脚本だったかな~(笑)?実体験を元にして書かれた脚本だけに、青春の一ページを思わせるノスタルジーは感じましたね。弱冠15歳で、バンド・ツアーに同行して、記事を書くという経験をした訳ですから、稀有な経歴を持った人物です。クリエイターとしては、大変恵まれた体験をしたものです。映画としては、ロックと共に歩んだ青春、そしてちょっと年上の女性への憧れ交じりの恋心を描いています。甘酸っぱい記憶と共に過ぎ去った少年の青春時代ですね。何か特別凄いエピソードがある訳ではなく、ともすると中盤辺りは、だれる傾向にありました。その辺の鬱憤は、確りと終盤の飛行機のシーンで爆発させてくれるのですが。映画に漂う空気そのもののような、何処か本音を吐き切らないバンドのメンバー達。本音を吐露し合えば、すぐに切れてしまうような危うい絆の上に成り立っている関係ですから当然の事です。ボーカルより目立ってしまうギタリスト。他のメンバーは、なんだか面白くない。そんな蟠りを一気に吐き出す機内でのシーンは爆笑モノでした。ケイト・ハドソンは助演ながら、要所を押える役どころでしたね。原題ではバンドをメインとした、翻訳すると"ブレイク寸前"というようなタイトルですが、邦題はケイト・ハドソンをメインに持ってきています。彼女は主人公の青春時代の象徴でもあるので、このタイトルは上手いと思いました。彼が歩んだ道程は、ペニー・レインだけと共にあった訳ではなく、バンドのメンバー達と一緒だったのですが、ペニー・レインは少年の憧れでしたから。ペニー・レインは、バンドのグルーピーの一人で、ギタリストと恋仲にある女性です。でも彼には本命の彼女が居て…、という設定。少し気の毒な立場なのですが、最後は確り美味しい所を持ってゆきました(笑)。同じ時代に青春時代を送った人が観たら、ノスタルジーを感じるのではないでしょうか。個人的には、可もなく不可もなくといった感想でしたが。
Mar 14, 2005

"PRIEST" 監督・・・アントニア・バード出演・・・ライナス・ローチ、トム・ウィルキンソン、キャシー・タイソン、ロバート・カーライル、ジェームズ・エリス、クリスティン・トレマルコ、レスリー・シャープ、ロバート・パフ、他。 ・物語序盤・イギリス、リヴァプール。貧しい労働者層が暮らす教区に、理想に燃える若き新任司祭のグレッグが着任してきた。だが主任司祭マシューは、家政婦と称して、マリアという女性を同棲させていた。説教もリベラル派で左翼的であり、保守的な教えを貫こうとするグレッグとは全く毛色が違うタイプである。暫くすれば現実が見えて、理想も情熱も消えてしまうと諭すマシューに対して、頑なに努力は報われると頑張るグレッグ。しかし教区を周り、労働者階級の厳しい現実を前にしたグレッグの自信は揺らいでゆく。その果てに、彼はゲイバーで出会ったグレアムと、肉体関係を持ってしまう。罪の意識に苛まれ、急いで立ち去るグレッグ。だがグレアムは彼を愛し始めていた。 カトリックの司祭でありながら同性愛者である青年の苦悩を描いた作品です。同性愛問題の他にも、カトリック教会の権威主義、保守的・排他的な信者、告悔の秘密厳守という絶対的原則まで俎上に乗せた問題作。公開当時、カトリック連盟から激しい抗議運動が起こり、ついにはローマ法王庁から抗議声明まで発表されたという経緯もあります。先ず最初に、私自身はカトリックでもクリスチャンでもありません。幼少の頃、カトリックの教会に通い、毎週勉強会に出て、ミサにも参列していました。でも結局それだけで、洗礼を受ける事も無く、今に至っております。今、信徒の方とお話しても、正直言って、波長が合いません。清廉な気持ちで祈る事はできますが、神様が実在するとは思っていません。イエス=神の子という考え方も同意できません。イエスは私の中では一宗教家です。さて、私の宗教に対するスタンスを明らかにした上で、感想に入りたいと思います。まず、クリスチャンでなくとも、平易な問題提議と解釈をしているので、1本の映画として、とても観易い作りだと思います。更に若き司祭の直面した問題や、それらに対する彼の反応がとても人間的なので、感情移入しやすい脚本になっています。そしてより一般人に近く、聖人ではないが良識的且つ寛容な人物として、年上の司祭を狂言回しとして登場させた所が上手いですね。この映画に対して、カトリックがボイコットを表明したようですが、この動き自体が、上層部の腐敗や傲慢さを顕著に表していると感じました。一切の批判を受け付けない団体など、最早社会的団体と呼べるでしょうか?外部からの批判を受け付けないという事は、自浄作用が欠如しているという事です。これではその辺の強欲企業と何ら変わらないですよね。大体、神の前での平等を説きながら、何故厳格な階級制度があるのか、無神論者の私には謎です。上等の衣装で着飾った法皇や大司教など、両手に余る物を沢山持っています。この人達の存在って、何なのでしょう?この映画は決して、神の教えや存在を否定していません。現に、神への祈りに応えて、グレッグの望む奇跡は起りました。これは全ての信徒に、最も純粋で基本的な部分に立ち返って、自分にとっての信仰のあり方を考えてほしいという願いを込めて作られた作品だと思います。イエス・キリストが望んだ事を思い出してほしいと。他者を愛する事、そして赦す事、受け入れる事。現在教会で守られている数々の規律は、イエスの死後に、教会が拡大化する過程で築き上げられたものです。それらを、キリストの教えそのものだと鵜呑みにしている信徒達や、それらを押し付ける権力層に対して、今一度キリストが教えを説いていた頃の原点に戻ってほしいという思いを込めて作られた映画、それがこの作品でしょう。グレッグが自分の無力に苛立ち、十字架のキリストに向かって、「そんな所にぶら下がってないで、何とかしろ!」というシーンは胸を打ちました。そしてラスト、傷を負った者同士が互いを労わり合い、許し合う涙の抱擁。全てがハッピーに纏まった訳ではありませんが、希望の持てる結末でした。ところで、実の娘に性的暴行を加えている父親の憎憎しさはお見事でしたね。「近親相姦が罪悪なら、何故法律が無いんだ?それは皆がやりたいと思っているからだ」と開き直るクソ親父。フィクションながら、ぼこぼこにどついてやりたかったです。
Mar 11, 2005

3/19(土)より全国ロードショーです。"ROMANCE OF THEIR OWN" 監督、脚本・・・キム・テギュン 原作・・・クィヨニ 出演・・・チョ・ハンソン、カン・ドンウォン、イ・チョンア、チョン・タヘ、イ・ジヒ、他。 ・物語序盤・女子高生のチョン・ハンギョンは、父親の死に伴って、離婚した母親の暮らすソウルに戻ってきた。母親は再婚しており、一家は妹と弟、新しい父親の五人暮らし。妹の通うカンソン高校に転入したハンギョン。亡き父親の写真に大丈夫と語りかけるハンギョンだが、前から好意を寄せていた青年は、あっさり可愛い旧友に取られてしまい、出鼻からガックリ落ち込む。そんな彼女と、偶然バスの中で出会ったのが、パン・へウォン。彼はハンギョンと同じ高校に通う後輩で、学校ではリーダー的存在で、女学生のアイドルでもあった。また、ヘウォンと犬猿の仲である、隣の高校のリーダー、チョン・テソンとも、ハンギョンは巡り会う。彼はハンギョンを見た途端に、「お姉さん」と言って、彼女に纏わり付いてくる。全く見ず知らずの青年からお姉さん呼ばわりされて、ハンギョンは戸惑う。またそんなテソンの行動に煽られて、ヘウォンもハンギョンに興味を持つようになった。 韓国で爆発的人気を呼んだインターネット小説を映画化した作品です。何と言うか、一言で片付けると少女漫画ですね。それも日本なら、今時このネタは無いだろうという、全編コテコテ・ベタベタのノリです。少しどん臭い冴えない女の子が、高校を仕切っているようなイケメン二人から、熱烈なラヴコールを受けてしまう、如何にも夢見がちな女の子が空想しそうな、ウハウハな設定です。とても韓国らしい雰囲気のラブ・コメでした。日本映画でこのノリは、流石に無いでしょうね。一昔前に時代を遡ったような、古き良き時代のラヴ・ストーリーです。私は「冬のソナタ」を一度も観ていないのですが、あの作品の売りも、現代日本のドラマには無い純朴さでしたよね。この映画もそういう意味で、本当に韓国らしい、真面目に見ると「それは無いだろう」という設定を、真正面から演じている作品でした。宣伝文句には号泣ラヴ・ストーリーとありますが、はっきり言って、これは大袈裟です。正直、漫画みたいな設定なので、第三者的視点で観るしかなく、涙は一切出ませんでした。(それでも試写会場では、そこここから鼻を啜る音が聞こえてきて、花粉症か?と訝ったりもしたのですが。いやいや、泣いていたのでしょう。(^^ゞ)チョ・ハンソンとカン・ドンウォンは、韓国ではアイドル・スターなのでしょうね。だからこれはアイドル映画とも言えます。ですから中身の充実を望む方が間違いなのかも。と言っても、そこそこ笑えて可愛い映画に仕上がってはいますが。近親相姦ネタは韓国の十八番ですね。若干ネタバレですが、序盤からテソン君が公言しているので書きますが、テソンにとってハンギョンは姉に当たります。公然と実の姉を愛してしまう展開が、日本人にはちょっと抵抗があるかも…。血縁同士の禁じられた愛というネタは、儒教の思想が関係しているのかもしれませんね。しかし実の姉への愛情やら不治の病やら、ベタベタもここまで突き詰めると納得させられてしまいます。あまり深く考えずに、二人のイケメンを眺めて楽しみましょう。但し、若者向けの映画なので、大人には厳しい面も多いです。韓流にハマっているマダムは、青田刈りという事で鑑賞されるのも一興でしょうが。ちなみに二人に愛されるハンギョン役のイ・チョンアは、今作がスクリーンデビューだとか。一応ブスの設定なのでそのように作ってありますが、よく見ると可愛い顔立ちをしています。
Mar 10, 2005

"BEFORE NIGHT FALLS" 監督・・・ジュリアン・シュナーベル原作・・・レイナルド・アレナス『夜になるまえに』(国書刊行会刊) 出演・・・ハビエル・バルデム、オリヴィエ・マルティネス、アンドレア・ディ・ステファノ、ジョニー・デップ、ショーン・ペン、マイケル・ウィンコット、他。 ・物語序盤・1943年、レイナルド・アレナスはキューバで誕生した。レイナルドは父と別れて実家に戻った母と、祖母の家で大勢の親族の中で成長する。幼い頃からレイナルドには、詩の素質があったが、貧しい生活の中では、役に立つ能力としては評価されなかった。やがて成長したレイナルドは、カストロのキューバ革命軍に熱狂してみたりした後、ハバナに移住。学生時代に国立図書館で働き始め、二十歳の時に作品が認められて「夜明け前のセレスティーノ」で作家としてデビューを果たす。だがカストロの独裁政府は、芸術家を弾圧する傾向にあり、しかもレイナルドはホモセクシャルという、これもまた迫害の対象となる危険な立場にあった。ほどなく、彼は身に覚えの無い未成年への性的暴行容疑を掛けられ、警察に追われる身に。逃亡生活の後に逮捕され、刑務所へ収監されてしまう。刑務所の中でもレイナルドは執筆活動を続け、「夜になるまえに」を書き綴った。 レイナルド・アレナス(1943~90)キューバ出身で後にアメリカに亡命した作家。「夜になるまえに」は彼の自伝で、出版されたのは、彼の死後3年の後であった。キューバ革命について実は、ジョニー・デップが出演しているという、ミーハーな動機で鑑賞しました(笑)。少し前に、チェ・ゲバラの青春時代を描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観たのも、興味をそそられた遠因ですが。チェ・ゲバラが革命を先導する立場の人物なら、この映画の主人公レイナルド・アレナスは、その革命によって弾圧される真逆の立場にいる人物。二つともキューバ革命そのものを描いた作品ではありませんが、同じ国に生まれながら、全く違った人生を歩んだ二人を対比させて観比べると面白いですね。主人公が作家だけあって、時折ナレーションで読まれる文章は響きが美しいです。自分自身を"失敗の果実"と位置付けた彼の生活は、彼の文章を読む限り、経済的にも精神的にも満たされてはいませんでしたが、決して陰惨なものではなかったようです。幼い頃の彼は、自分を取り巻く自然の中で、完全なる孤独という大いなる自由を満喫して育ちました。子供の頃から、文才に恵まれていたようで、物事を客観的に観察する優れた洞察力の持ち主だったのでしょう。精神同様、性的にも早熟だったようですね。最初は普通に女性と関係を持っていたのですが、ゲイである文学青年と知り合う事で、ホモ・セクシャルに目覚めてゆきます。キューバ革命だけに限りませんが、革命が起こると、大抵弾圧されるのが、芸術家やインテリ層ですよね。彼等は一般大衆に比べて知能が高く、革命家のプロパガンダに踊らされずに、自分自身の考えに従って行動するという意味で、為政者からは非常に危険な存在です。アレナスも他の仲間と同様に、カストロの独裁政治下で、不当な弾圧を受ける事に。刑務所の中のアレナスの暮らしぶりがリアルで、人民の為に起こされた筈の革命の裏側を見せられた気分でした。さて、この刑務所でお目当てのジョニー・デップが登場する訳ですが、見事に女装しています。金髪のお姉さま(?)で、ヒップも見せてくれるサービスぶり。(^^♪美しい人はどんな姿でも美しいですね。色気すら感じました。他にもアレナスを弾圧する側の軍人としても、ジョニーは出てきます。何れも短い出演なのですが、彼の役に掛ける役者魂を感じさせ、存在感は抜群でした。主人公のアレナスを演じたハビエル・バルデムは、これでアカデミー主演男優賞にノミネートされています。アレナスになりきった演技は見事なもので、賞賛に値すると思います。最初に出てきた時は、作家というには少し大柄かなと思ったのですが、独裁政治に反抗して、作家活動を続けた人物としては、バルデムくらい屈強さを感じさせる俳優が良かったのかもしれませんね。映画の流れは淡々としているので、静かな雰囲気が苦手な人には向きません。結末も物悲しいですしね…。弾圧から逃れて、自由の国アメリカに辿り着いても、結局彼の人生に幸福は訪れなかったのでしょうか。でも自分の信念を貫き、闘い続けた人生だったから、きっと彼は後悔していなかったと思います。そう信じたいですね。
Mar 9, 2005

只今、公開中です。"SHARK TALE" 監督・・・ビボ・バージェロン、ヴィッキー・ジェンソン、ロブ・レターマン出演(声)・・・ウィル・スミス、ロバート・デ・ニーロ、レネー・ゼルウィガー、ジャック・ブラック、アンジェリーナ・ジョリー、マーティン・スコセッシ、ジギー・マーリィ、ダグ・E・ダグ、マイケル・インペリオリ、ピーター・フォーク、ケイティ・クリック、他。 ・物語序盤・リーフシティは魚達が暮らす海底の都市。高級なアップタウンは、街を牛耳るサメ達のエリアだった。ホンソメワケベラのオスカーは、海底のシケた暮らしに飽き飽きし、いつか伸し上がってやろうと夢見るお調子者の若者。しかし現実は、クジラの身体を洗う"ホエール・ウォッシュ"で働く、最下層の労働者でしかなかった。ガール・フレンドのアンジーは、海底の暮らしも悪くないと諭すが、オスカーは聞く耳を持たず、ちゃらんぽらんな生活を繰り返していた。街の大ボスである、ホオジロザメのドン・リノには、二人の息子フランキーとレニーが居た。ゆくゆくは二人に大ボスの座を譲ろうと考えていたが、弟のレニーが気弱な問題児たった。レニーはベジタリアンで、魚達を襲うサメの生活に馴染めないという悩みを抱えていた。ある日、レニーは兄フランキーにサメとしての教育を受けている最中に、上司との借金トラブルが元でクラゲの二人組みに縛られているオスカーと出会う。フランキーはレニーに格好の訓練だと、オスカーを食うように命令するが…。 本編の内容とは無関係ですが、上映途中でいきなり字幕版から吹き替え版に変わるというハプニングがありました。その後、一時フィルムが停止して場内が明るくなり、すぐに上映を再開しますとのアナウンスがあるも、なかなか再開せず、結局5分以上止まっていたと思います。なんだか一昔前の映画館に居るような気分でした。昔はよく、映写機トラブルで中断していましたよね。さて感想です。90分という短い上映時間があっという間に過ぎてしまいました。ストーリー自体は捻りの無い直球といった、ファミリー向けの定型なのですが、動きが滑らかで丁寧なCGとノリの良い音楽、擬人化された魚達のキャラクターが愛らしく、楽しい作品に仕上がっていました。声にはアメリカ・アニメらしく、著名な俳優を起用しています。アメリカでアニメをヒットさせる鉄則は、有名俳優の起用する事らしいですね。個人的には、声優は専門の方に演じて頂きたい派なので、ハリウッド形式はちょっと苦手です。けれども担当する各俳優の顔立ちに似せて作られたお魚キャラは面白く、後ろで演じている俳優さん達の顔が浮かぶようでした。ウィル・スミスは最近は映画俳優としての活躍が目覚しいですが、今作では久し振りにラッパーらしい一面を見せていました。ノリの良いリズムに乗せて、軽快に台詞を喋り捲るウィルは、まさにラッパー。英語が分かれば、もっと楽しめるのでしょうね。字幕も頑張って、上手く翻訳していたと思いますが、やはり韻を踏むラップの歌詞を違和感無く訳すのには限界があります。それでもラッパー、ウィル・スミスの演技が聴けるので、字幕版で観るのが正解だと思いますね。他にも、ベジタリアンのサメ・レニーを演じるジャック・ブラックはもじもじした所がキュートで、ガールフレンド役のレネー・ゼルウィガーも彼女らしい演技を披露してくれます。悪女役のアンジョリーナ・ジョリーの、唇ネタには笑いました。またマフィアのようなサメのボスに、ロバート・デ・ニーロやピーター・フォークなどが当たっています。ドン・リノの顔立ちなど、そのまんまデ・ニーロなので、観ているだけで面白いですね。スコセッシ監督も、何故だか知りませんが参加しています。結構、上手かったですよね。監督でアカデミー賞を取れないので、俳優に転向してみたら如何でしょう(笑)?エンドロールも最後まで各キャラクターが登場して喋ってくれます。最後まで手を抜かない所が良いですね。
Mar 8, 2005

只今、公開中です。監督・・・君塚良一 原作・・・郷田マモラ『MAKOTO』(講談社モーニングKC刊) 出演・・・東山紀之(白川真言)、和久井映見(白川絵梨)、哀川翔(四条優)、室井滋(中江桃子)、ベッキー(坂下久美)、河合美智子(野田泉)、小堺一機、中島啓江、別所哲也、佐野史郎、武田鉄矢、他。・物語序盤・白川真言は法医学研究所に勤める監察医である。同僚等と共に、死体の解剖に明け暮れる毎日。しかし彼には、他の者には無い、ある特殊な能力があった。それは、この世に強い想いを残して死んだ者の霊を見る事。真言は物言いたげに無言で佇む幽霊達の思いを理解し、それ等の真相を解き明かす事に情熱を注いでいた。しかし仕事と霊達の意思の解明に追われる真言には、良き理解者である妻・絵梨と過ごす時間は殆ど無かった。絵梨は温かな態度で夫を支えていたが、内心寂しさを募らせていた。そしてある日、真言と別れた後、絵梨は交通事故に遭い、そのまま帰らぬ人となってしまう。生前、真言にとても大切な話があると言っていた絵梨は、霊となって真言の前に姿を現すが、彼は謎を解き明かせば、彼女が消えてしまうと、彼女の霊を半年間も放置しているのだった。 原作はドラマ化された「きらきらひかる」で有名な郷田マモラの作品です。「きらきらひかる」と同様に、監察医という職業を扱っています。原作を未読なのですが、映画を観ていて浮かんだのは、原作の持ち味を活かしきれていないのではないかという疑念です。恐らくエピソードとしては、原作からピックアップしているのだと思いますが、どれも表現が中途半端で、心に響いてきませんでした。漫画で読んでいたら、じわっと泣けてくるシーンも、今回の映画化では、表面だけを引っ掻いていて空回りしているという印象を強く受けました。とにかく、鑑賞し終わっても、何一つ心に残らないのですよね。メイン・エピソードも引っ張るだけ引っ張って、全然大した事では無いので、はっきり言って退屈してしまいました。大した事ではないと書きましたが、現実的に考えれば大問題なので、描きようによっては、どうにでも化ける可能性を秘めていました。これを消化不良の眠気が漂う映画にしてしまったのは、やはり緩い脚本の所為でしょうね。更にサブ・エピソードの描き方も、メインと同様に、心に全然響かないのですよね…。幼くした逝った少女と母親、年頃の娘を亡くした両親、どれも漫画で読むなら、涙の一粒も出た筈なのに、何一つ心を動かされないのは何故なのか。真言の能力によって、普通なら判らずに終わってしまった筈の真実が解き明かされてゆく。しかしそれは必ずしも、人々に幸福や満足感を与えず、逆に遺族が知らない方が良かった真相まで暴露してしまう。 その辺のジレンマの書き方が弱すぎて、頭では理解できるけれど、映画としてストレートに心に流れ込んでこないのですよね。何度考えても、脚本がお粗末です。その他、気になった点は、漫画が原作という事で、登場人物、特に脇役達に現実味が無く、妙に軽かった事。そういう悪い部分だけは、確り漫画原作という点を引き摺っていて、色々な意味で残念な映画でした。更に、脇役のキャスティングもかなり問題があると思いました。武田鉄矢の父親役は浮いていたし、小堺一機などは不要でした。ウェイトの軽い役に有名人を使うと、タレント個人のキャラクターが浮き上がってしまって、映画の流れが止まります。特に芝居が秀でているという事も無く、彼等が出てくる必然性が無かったので、無名の役者を使うべきでしたね。これは、不思議な能力を持った監察医を取り巻く、哀しい人間ドラマがベースの物語です。しかしどの面も中途半端で、あまり褒めるべき点も見当たらない作品でした。強いて言えば、風景は全体的に幻想的で綺麗でした。
Mar 7, 2005
「オオカミの誘惑」http://www.ookami-yuwaku.com/top.htmlごめんなさい、単なる覚書です。観たら、正式にアップします。
Mar 6, 2005

4/9(土)より全国ロードショーです。"FLIGHT OF THE PHOENIX" 監督・・・ジョン・ムーア原作・・・エルストン・トレヴァー 出演・・・デニス・クエイド、タイリース・ギブソン、ジョヴァンニ・リビシ、ミランダ・オットー、トニー・カラン、ヒュー・ローリー、スコット・マイケル・キャンベル、ジェイコブ・ヴァーガス、ジャレッド・パダレッキ、他。 ・物語序盤・ モンゴルのとある石油採掘所は、石油が出ないので閉鎖される事になった。 現場監督のケリーは激怒するが、会社の方針なので反論は無駄だった。そこへやって来たのが、フランクが機長を務める貨物輸送機。スタッフ達は必要な機材を機内に積み込み、油井を後にした。しかし飛び立って間も無く、輸送機は大きな砂嵐に遭遇し、片方のエンジンは大破、墜落は辛うじて免れたものの、砂漠の真ん中へ不時着してしまった。無線も壊れていたので、緊急信号すら送れていない状況である。10人の生存者は、七月炎天下のゴビ砂漠で、自分達の置かれた絶望的な状況を悟る。しかしその中の一人エリオットは、貨物機の残骸を使って、新たな小型飛行機を作れば脱出できると言い出した。 ジェームズ・スチュアート主演の「飛べ!フェニックス」(1965)のリメイク作品です。オリジナル作品があまりに古いので、全然知らない映画だったのですが、一緒に観ていた父が、「この話、知ってるような気がするんだけど。」と終了後にぽつりと漏らしました。私がリメイクだよと教えたら、「そうか~!昔観たのと同じ話だもんな~。」と。流石に長老(笑)、長生きしているだけの事はあります。オリジナルを鑑賞していた模様です。ちなみにオリジナル版に出てくる飛行機はもっと原始的なもので、今作は他の面も色々と現代的に直してあるらしいです。さて、私の感想ですが、一言で言うと、面白かったです。ストーリー設定は至って簡単です。砂漠の真ん中に飛行機が不時着して、救助隊が来る見込みも無い。さて、どうしよう。よし、飛行機を作り直してしまえ。書いてしまえば、二行ほどで終わってしまう内容です。ジャンルとしては、パニック映画の一種でしょうかね。一般にパニック映画というと、派手な映像の反面、人間描写が弱く、またツッコミ所もてんこ盛りというジャンルです。しかしこの映画は、そういうパターンには嵌っていません。映像面では、序盤の砂嵐に巻き込まれ、輸送機が不時着するまでのシーンは見応えがありました。始まってすぐに危機が訪れるので、退屈している時間はありません。その後、次の問題はすぐに起こってきます。一応墜落死は免れたが、砂漠のど真ん中で、どうすれば良いのか?この映画の長所は、人々が砂漠という環境によって、移動する事が出来ない分、一箇所で繰り広げられる人間ドラマに重点を置けた部分ですね。それぞれのキャラクターの性格描写がよく出来ています。しかも善人・悪人の区別が単純ではないです。リーダー的な機長が、分からず屋の頑固者だったり、一見役立たずな男が重要な鍵を握っていたりと、当たり前の事ですが、人間はそう単純な生き物ではないと改めて感じさせてくれました。更にそのキー・パーソンについては、過酷な環境下で、裏側の部分も露見してきます。舞台は墜落した飛行機の周辺のみと、本当に狭いのですが、その中の人間模様がなかなか巧みに描かれていて、最後まで飽きる事がありませんでした。また人間ドラマは凝縮されていますが、決して後味の悪いものにはなりません。最後まで観終わって、爽やかで陽気な気分になれる映画でした。ツッコミ所としては、あの飛行機は飛んだら絶対に空中分解するだろうという所でしょうか(笑)それか飛ぶ前に潰れるでしょう…。でもその辺は、脚本が上手く練られているので、然程気になりませんでした。一つ勉強になったのは、飛行機のエンジンを掛ける時に、赤いピストルの弾のようなものを爆発させてスターターにする事でした。序盤でもこのアイテムが出てくるので、何だろう?と思っていたのですが。小型の飛行機は、あんな風にエンジンを始動させるのですね。結構マイナーな映画ですが、娯楽作品として秀作だと思います。砂嵐のシーンなどは、大きなスクリーンで観た方が迫力があると思いますので、機会があれば、劇場に足を運んでみて下さい。
Mar 5, 2005

監督・・・北村龍平 原作・・・小山ゆう『あずみ』(小学館) 出演・・・上戸彩(あずみ)、原田芳雄 (爺/小幡月斎)、小栗旬(なち)、成宮寛貴(うきは)、小橋賢児(ひゅうが)、金子貴俊(あまぎ)、石垣佑磨(ながら)、佐野泰臣(ゆら)、鈴木信二(あわ)、永山瑛太(ひえい)、山口翔悟(こもろ)、北村一輝(井上勘兵衛)、松本実(飛猿)、オダギリジョー(最上美女丸)、岡本綾(やえ)、伊武雅刀(浅野長政)、佐藤慶(南光坊天海)、竹中直人(加藤清正)、りょう、他。 ・物語序盤・ 戦国時代、関が原の戦いが徳川の勝利で終わり、天下の覇権は豊臣家から徳川家へと移った。しかし全国各地では、未だ豊臣家こそ天下を治める正統な家系であると主張する武将達も居た。家康の側近である南光坊天海は、配下の小幡月斎の命じて、天下泰平の為、これらの不穏分子を抹殺する刺客を育てよと命ずる。そこで集められたのが、戦災孤児のまだ年端も行かない少年・少女達だった。彼等は"爺"こと小幡月斎の元で、日夜厳しい修行に勤しんでいた。それから十年の月日が経過した。あずみを含む若者達は、今や立派な剣士へと成長していた。月斎は彼等を集め、最後の修練だと仲の良い仲間を二人ずつ組ませ、互いに殺し合うよう命じるのだった。あずみと対峙したのは、彼女が兄のように慕い、仄かな恋心を抱くなちだった。突然の出来事に、戸惑いを隠せないあずみだが…。 順序が逆になりましたが、「あずみ」を鑑賞しました。単純に比較すると、私は「2」の方が好きですね。「2」の方が漫画映画としてB級娯楽に徹していて、その分潔かった印象があります。この作品は、途中にしんみりさせるシリアスドラマを挟み込んで、ドラマ面でも感動や共感を呼ぼうという企みが見え隠れしていて、すっきり楽しめませんでした。所詮、漫画なのだから、一流の映画にする必要性は無いのですよ。カッコ良い映画にしてやろうという意図が裏目に出て、鬱陶しいと感じましたね。漫画が原作なので、出てくる敵キャラは如何にも漫画の悪役です。本当に猿のような(ナイナイの岡村かと思った…)飛猿や、ロン毛の耽美兄ちゃんの美女丸(このネーミングからして変…)など、漫画キャラ丸出しの笑っちゃうような敵です。こういうおバカキャラを出すのに、反面では人間の生き方をくどくどと語ってみせる。この辺のバランスの悪さが気になりましたね。バカなら痛快娯楽アクションに徹しろというのが、私のアドバイスです。とにかく、あずみが刺客への道を覚悟する迄の心の葛藤を描いた部分が、物語を停滞させてしまったので残念でした。あと、原作を未読の私ですら、多くのシーンを無理矢理端折って、早送りにしたなという感じがしました。不要な部分に重点を置くより、もっと描くべきシーンがあったのではないかと思います。アクション面も今ひとつ盛り上がらなかったというのが、私の感想です。噂の二百人斬りも迫力が無い…。北村監督って、自分がアクションを撮るのが上手いと慢心していませんかね?やたらと止めのポーズを入れて、カッコを付けたがる癖は、どうにも好きになれません。この程度のアクションしか撮れないのなら、長回しや俯瞰の撮影は減らして、カメラの切り替えで誤魔化す方が余程迫力が出ます。上戸彩はアイドルです。他の俳優もレベルは似たり寄ったり。従って、鍛え上げた剣士のように、剣を力強く振る程の筋力はありません。監督には、役者の力量を見極めて、フォローを入れてやる位の配慮は欲しかったです。スローモーションなどは入れていましたけど、もっと抜本的なテコ入れが必要だと感じました。俳優では、伊武雅刀とりょうの使い捨てに驚きました。特にりょうは、ワンシーンで台詞すら無いという役柄でしたね。これにはビックリでした。他、オダギリジョーのイッちゃってる感はわりと良かったです。
Mar 4, 2005
去年の夏に我が家にやって来た時は、まだ赤ちゃんで、元気一杯だけど、小さくて頼りない生き物だなぁと心配していたチワワん。未だに踏ん付けてしまいそうで、いつも足元を注意しながら歩いていますが。その足に噛み付いてくる困ったちゃんです。噛み癖も成長と共に、少しずつ止んできましたけどね。しかしまだまだ子供だと思っていたチワワんが、もう初めての生理を迎えたというのは驚きでした。実は女の子のわんこを飼った経験が無かったので、犬の生理も初体験。お布団に血が付いているのを見て、「何処か怪我してるのか?」と本気で思いました。その後も点々と出血の跡が見られたので、そこで初めて「生理なのか?!」と思い付く始末。ネットで仔犬の生理がいつから始まるか調べてみたら、生後8ヶ月くらいで来るんですね。犬って早熟だぁ~!ビックリ。(無知な飼い主ですみません。)早速、本屋さんにも行って、色々調べてみました。生理(発情)は半年に一回くらいの割合で来て、妊娠は骨格形成などの問題から三回目以降にした方が良いとか。男の子とは接触させない事と書かれてあったので、早々にわんこを隔離しました。(ちなみに我が家のチワワんは男の子と女の子の二匹です。詳しくはわんこの紹介欄を見てね。)チワワん(♀)がお部屋で遊んでいる間は、チワワん(♂)はケージの中に監禁。お蔭でチワワん(♂)は、始終ひんひん鳴いています。オスの本能って凄いですねぇ。寝食を忘れるという言葉がありますが、散歩も食事も興味無しという恐ろしい事態に陥っております。「散歩。おしっこ。」と言っても、チワワん(♀)の事が気になって、外に出たがりません…。困った事に、その分隠れて、家の中でおしっこしてるの…。ばか。早く発情期が過ぎてくれるように、今は指折り数えて待っております。いつか仔犬が生まれたりするのかなぁ。それは飼い主がある程度決められる事なのですが、凄く複雑・微妙です。勿論、初めての経験なので、仔犬が生まれる事に感動するのでしょうが、実際生まれたらどうするのか、その後の判断に苦しみます。生まれた仔を手放すなんて、できるんだろうか。絶対に悲しくて寂しくて泣いてしまうよ~。だからって、これ以上飼えないし…。ああ、どうしよう。悶々。取らぬ狸の何とやらで、今、悩み中のママりんです。
Mar 3, 2005
えーっと、私事ですが、母が入院致しました。急病ではなくて、ベッド空きを待っていての入院だったので、予定範囲の事なのですが。でも暫くは病院に行き来したりと、色々忙しくなると思います。しかも、ちょっと遠い病院だったりする。映画も観る暇はあまり無いでしょう。そんな時間があるなら、少しゆっくり眠りたい。何より精神的に疲労しているし…。(^^ゞと言いつつ、気晴らしに観るかもしれませんけどね(笑)。なんと言うか、どちらにどう転ぶか、予定が自分でも判らない状況です。入院もいつまでという、はっきりした期限も無く、どの程度のものになるかも不明で…。という事で、暫くは日記更新が出来ないか、飛び飛びになってしまうと思います。いつもお立ち寄り下さる皆様には、大変申し訳ありませんが、斯様な事情ですので、暫くはご容赦下さいませ。書ける時には書くつもりですし、母が退院したら、また映画三昧の日々を送ってやろうと目論んでおりますので、その時はフル回転で再開したいと考えております。どうぞお見捨てにならないで下さいね~。
Mar 2, 2005

3/12(土)より全国ロードショーです。監督・・・金子修介原作・・・小山ゆう『あずみ』(小学館) 出演・・・上戸彩、石垣佑磨、栗山千明、小栗旬、北村一輝、遠藤憲一、宍戸開、前田愛、根岸季衣、永澤俊矢、神山繁、高島礼子、平幹二朗、他。 ・物語序盤・戦国時代末期。徳川と豊臣との戦いにも勝敗が見え始めていた頃。徳川方の刺客として、豊臣に組する武将を暗殺してきたあずみ。彼女は今、過酷な修行の末に唯一生き残った仲間・ながらと二人、最後の標的である真田昌幸の抹殺を目論んでいた。しかし数多の者達を斬殺してきた二人も、今や多くの敵から宿敵として追われる身だった。主君をあずみ達に殺された井上勘兵衛も、復讐に執念を燃やす一人である。一方、あずみの狙う真田昌幸の元には、妖女・空如率いる甲賀忍者達が集っていた。からくも敵の追撃をかわしたあずみとながら。あずみはながらの為に、人里に食料調達に出掛けた。そこで出会った与太者集団の中に、あずみは、かつて自分が手に掛けた初恋の相手なちと瓜二つの若者銀角を見出す。 サプライズ・プレゼントとして、金子監督と上戸彩ちゃんが舞台挨拶に来てくれました。いつも前の方に座るので、こういう時はラッキー。金子監督は人前で話す事には不慣れなご様子で、つまりつまり話されていました。でも誠実で温厚そうなお人柄に好感が持てましたね。彩ちゃんは、やっぱり可愛いな。(*^_^*)当日の服装はセンスがイマイチと思いましたが、中身が可愛らしいのでマルです。ちょっと甘ったるい話し方で、現代っ子という感じでしたね。さて、本題の映画の内容についてです。原作も未読なら、前作も未見という状態で試写に臨んだので、「続編なのに大丈夫か、自分?」という状態でしたが、チラシで前作の荒筋をチェックしたら、普通に理解できるお話でした。取り敢えず、子供の頃から刺客となるべく仲間達と共に育てられ、卒業試験みたいな形で仲間同士殺し合った末に生き延びたのが"あずみ"なのね、と。その際、仲間で初恋の相手だった若者を手に掛け、今作では彼と瓜二つの青年に出会ったのだという程度の知識があれば、この物語は楽しめます。お話は漫画が原作だけあって、漫画みたいです(笑)。でもそれは初めから了解済みの事なので、頭を女剣士漫画モードにしておけばOK。原作に思い入れのある人は、別の意味で厳しいものがあるでしょうが。前作を観ていないので比較できないのですが、監督のお話によると、前作よりあずみの内面の描写に拘ったとか。刺客として難局を乗り越え成長した、凛とした表情のあずみが登場します。使命だけを胸に、前へと進み続けるあずみ。しかし初恋の相手なちとそっくりの銀角という若者との出会いで、一人の女性としての思いが再び目覚めます…。全編、特撮ヒーローの時代劇版みたいで、真剣に見てしまうと苦しい部分もありますが、そこそこお話も盛り上がりましたし、面白かったと思います。アクション面では、カメラワークと音響で上手くカバーして、迫力を出していました。鬼気迫る迫真の殺陣には程遠いですが、アクション俳優でない役者さんの演技だと思えば、許容範囲ではないでしょうか。しかし"Death or Love"というサブタイトルは、如何にもチープで戴けないですね。あまり本題にもマッチしていなかった印象でしたし。敵方の甲賀忍者軍団が、子供向け特撮ヒーロー物に出てくる悪役みたいで笑えましたが、何度も言うように、漫画なので全て笑って許しましょう。頭目の空如役の高島礼子さんの服装が、あまりと言えばあまりなセンスで、少々お気の毒でしたが(笑)。ピンクのタオル地みたいな生地で作った、へんてこなチャイナ服のような着物の上に、これまた微妙に滑稽な甲冑を付けて出てきます。よくOKしたな、高島礼子…と思いました。彼女は終盤で、極妻のセルフパロディーのような台詞を吐くので必見です。若手の演技は、若手なので期待しないで下さい。上戸彩ちゃんは何を演じても上戸彩ちゃんです。でも可愛いから、それで良いです(笑)。許して遣わすぞえ。あと、個人的に贔屓の若手女優・栗山千明さんが、如何にも彼女らしい役柄で出ていたので美味しかったですね。
Mar 1, 2005
全24件 (24件中 1-24件目)
1


