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今年は松田聖子のカウントダウン・ライヴが復活しました。会場はいつもの大阪城ホール。例年チケットは売れ残り、オークションで安く入手できるのを知っていたので、今年もマンネリかな~と思いつつ、格安チケットをネットで漁っておりました。チケットは先日の日記にも書いたように、ダブって落札してしまい焦りましたが、無事に捌けて大損は回避できました。と言うか、偶然の結果手に入れたアリーナ席のチケットが、買値よりも高く売れたので、実質600円でチケットを入手できました。かなり心配したのでラッキーとも素直に喜べませんが、8000円の定価を思えば、ラッキーなのですよね。ライヴは今年から(?)、原田真二さんとのコンビが解消されて、それ以前に組んでいた小倉良さんのプロデュースで行われました。これが原因なのかは知りませんが、歌われた曲目が変わりましたね。前半は、今迄久しく歌われる事の無かった曲が多く選ばれていました。逆に当然かもしれませんが、原田さんの曲は全然無し。私、ずっと昔はアルバムの曲も全曲そらで歌えたのですが、今はすっかり忘れてしまい、曲自体はよく覚えているのに、タイトルが思い出せない曲が何曲かありました。カウントダウン後の恒例のサイリューム・ライトでの合唱は、「ONLY MY LOVE」でした。後半はシングル曲のヒットメドレーで盛り上がり、スタンド席でも立ち上がって応援している人もちらほら。アンコールが聖子さんも予想外の長さになってしまったのが楽しかったですね。皆を送り出すBGMとして流している「赤いスイートピー」を、観客が全員で合唱し出したので、それに合わせて聖子さんも歌い出し、「もう最後まで歌っちゃうよ~」とサービスしてくれました。更にこの後もアンコールの声が止まず、急遽異例の追加曲が。と言っても想定外の事態だったので、一度歌った「20th Party」をもう一度歌ってくれました。そして再度流れた、お見送りBGM「赤いスイートピー」で、観客がまたもや合唱。聖子さんもこの熱い応援に応えて、「最後まで歌っちゃうよ~」と一緒に歌ってくれました。こんなに盛り上がったフィナーレは初めての経験です。皆さん、凄い熱気でしたね。今迄で最高のカウントダウン・ライヴだったと思います。ただ残念だったのは、私の席の周りの数人の男性客のマナーが悪かった事です。聖子さんが歌っている間でも平気で喋り続け、携帯で電話すらしていました。空いている前の席に足を乗せていましたし…。コンサートに来ているなら、歌に集中してほしかったです。ともかく、内容はとても良かったので満足しています。来年も開催してくれるかな~?↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 31, 2005

DIRTY PRETTY THINGS 監督・・・スティーヴン・フリアーズ Stephen Frears 出演・・・オドレイ・トトゥ、キウェテル・イジョフォー、セルジ・ロペス、ソフィー・オコネドー、ベネディクト・ウォン、ズラッコ・ブリッチ、他。・物語序盤・イギリス、ロンドンのとあるホテル。昼はタクシー運転手、夜はフロントで働くアフリカ系黒人のオクウェは、ホテルの常連の娼婦から部屋をよく見ろと謎めいた事を言われる。オクウェが調べると、便器に人間の心臓が詰まっていた。オクウェはホテルの支配人に警察に通報するように言うが、彼は逆にオクウェが不法滞在者である事を警察に知らせると脅迫してきた。一方、トルコからパスポートなしで政治亡命してきた若い女性シェナイは、入国半年間の就労が禁止されているにも関わらず、ホテルでメイドをしていた。そしてシェナイは周囲には内緒で自分の部屋をオクウェと共同で使っていた。彼女の夢は自由を手に入れ、従妹の居るニューヨークへ行く事だったが現実は厳しく…。 公開時から評判を聞いていて観たかったのが今頃になって漸く鑑賞です。全体的な感想は、「へぇ、そういう映画だったのか~」です。予備知識無しで観たものですから。少し面食らったのは、オドレイ・トトゥが主役だと思っていたのに、黒人医師のキウェテル・イジョフォーが主役だった事です。オドレイの方も準主役の大切な役どころでしたが。社会の底辺で暮らす不法滞在者を扱った映画なので、もっと陰惨なタッチかと思っていましたが、それほど暗くはありませんでしたね。題材としては、充分シリアスで残酷なお話なのですが。映画のトーンがわりとライトな雰囲気なので、題材の割に重苦しくならずに済んだ感じでした。この辺は、やはりイギリス映画だからでしょうかね。残酷なお話でも、一定の上品さは保っています。序盤からトイレで人間の心臓が見付かり、謎めいた幕開けです。何故、ホテルの客室のトイレに心臓があるのか?一体、どういうお話なんだろう?と、映画の中に引き込まれます。そして話が進んでゆく内に、このホテルには何かとんでもない秘密が隠されていると判ってきます。オクウェとシェナイの日常生活に、バラバラにスポットを当てつつ、少しずつ謎を明かしてゆく脚本が巧みですね。祖国で指名手配され、イギリスへ逃亡してきた、込み入った事情のありそうな真面目な黒人医師。トルコから亡命し、渡米する事を夢見る若い娘。二人に自由と安息の日は無い。異国の地で、自分を証明する為のパスポートを持っていないから…。インテリでありながら、ろくな仕事にも就けないオクウェと、法的に働く事が許されていないシェナイ。二人とも、どうしても果たしたい願望があるが、それを叶えるには、大きな代償を払わねばならない。二人はそれぞれ、どんな選択をするのか…?格別スリリングという程でもないのですが、移民という日蔭の人々にスポットを当てた、異色のサスペンスでしたね。大作ではありませんが、上手く纏めた秀作だと思います。オドレイがトルコ人というのは、少々違和感がありましたが、脚本が上手かったので楽しめました。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 31, 2005
完璧にプライベートな話です。身内の恥です。書くのも情けないですが、書かないと気分が収まらないので。読む価値は全くありません。年末ばたばたしていましたが、取り敢えず、無事にお正月を迎えられそうかなと思っていた矢先、今日の事件が…。朝、一本の電話が掛かってきました。兄から父にです。内容は、金を貸してほしいというもの。聞けば、何やら怪しいものに投資しているらしく、銀行口座から毎月数十万の金が引き落とされているという事でした。そして一緒に取引している相手とここ暫く連絡が付かず、兄だけが一方的に金を払い続けている様子。要するに、テレビや新聞でよく報道されている詐欺です。投資すれば配当金が貰えて儲かるというような甘い話を信じたのですね。兄によれば、来月引き落とされる金が無いので貸してほしいが、来月になれば相手と連絡が取れて、金が戻ってくるとの事。アホです。本物のアホです。典型的な詐欺のパターンなのに、まだ自分が騙された事に気付かず、更に金を払おうとしているのです。こんな大バカ野郎が居るから、詐欺事件は後を絶たないのですね。警察に被害届けを出すように言われても、聞き入れようとしません。自分の貯金だけ失ったのなら、まだバカだねで済みますが、その為に借金を作り、義姉の金まで吸い上げて、全部つぎ込んでいるみたいです。結果、来月の家のローンと義姉が経営する店の仕入れ代金が払えず、我が家の貯金で賄う事になりました。義姉によると、正月を迎える金も子供達のお年玉も無い状況とか。昔からバカで性格も悪く大嫌いな兄でした。バカのくせに自分は悧巧だと思い上がっているところが度し難い。こんな身内、居なければ良いのにと、何度思った事か。人に騙されたのも、当然今度が初めてではありません。昔からこんなトラブルに、何度となく遭遇し、正直うんざりしていました。それでも結婚して子供も大きくなって、大概いい年になって、そろそろバカも落ち着いて、まともな暮らしをしているのかなと思った矢先に、またこれです。我が家だって、決して裕福などではありません。特殊疾患で痴呆一歩手前の母と、病気をあちこちに抱えている年老いた父を抱えて問題だらけの一家です。普通だったら、子が親の世話をする番じゃありませんか。それを何故、こちらが向こうの尻拭いをしないといけないんですか?自分のケツくらい自分で拭け。好い加減、世間一般の常識くらい身に付けろ。できないなら、とっとと死んじまえ、バカ。心配事は、まだローン会社との契約が生きているので、更に金が引き落とされる可能性がある事。盗人に追い銭をやるような真似だけは、何としても防がねば。でも当の本人が、騙されたと認めないから、積極的に動こうとしない。単身赴任しているから、管理の目も届かない。これからどうなるのか、考えるととても不安です。カードは一度義姉が取り上げたそうですが、その後また自分で作ってしまったようですし。こういう人間は準禁治産者にしてもらわないといけないですね。笑い事ではなく、本気でそうしないと、底なしに借金が膨れ上が可能性があります。これ以上、両親の大切な老後の貯蓄をあんなバカに奪われるのだけは許せない。明日、義姉の実家に行って、住宅ローンと仕入れの金と当座の生活費を渡してきます。憤懣やる方ないです。ついでに警察に引っ張って行って、詐欺の被害届けを出させる予定です。大晦日だと言うのに、心が落ち着かず、何も手につきません。最低の年末です。あんな奴、生まれてこなきゃ良かったんだ。マジでそう思ってます。人間性も全て大嫌いです。ああ、気が立って、眠れそうもないです。・・・準禁治産者の制度って、民法が改正されて無くなったのですね。単なる浪費者は枠組みから外されたとか。じゃあ、こういう人が金を浪費するのを、どうやって止めたら良いのでしょう?
Dec 30, 2005

"BRIDGET JONES: THE EDGE OF REASON" 監督・・・ビーバン・キドロン原作・・・ヘレン・フィールディング『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(ソニー・マガジンズ刊) 出演・・・レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース、ヒュー・グラント、ジム・ブロードベント、ジェマ・ジョーンズ、ジャシンダ・バレット、サリー・フィリップス、シャーリー・ヘンダーソン、ジェームズ・キャリス、他。 ・物語序盤・自称敏腕ジャーナリストの独身OLブリジット・ジョーンズと、人権派のエリート弁護士マーク・ダーシーが付き合い始めて6週間が経過した。ブリジットは人生最高の時を過ごしていたが、友人達はマークの浮気が怪しいと仄めかす。それを証明するように、マークは美人助手のレベッカと何やら怪しい雰囲気。今迄恋人との幸せを持続させた事の無いブリジットは、途端に不安に駆られる。その後も行き違いや誤解が重なって、二人はついに決裂してしまうのだった。 つい先日、「プライドと偏見」を観て、これが「ブリジット・ジョーンズの日記」の元ネタだと知り、続編を観ていなかった事を思い出しました。「プライドと偏見」(高慢と偏見)を観た後だと、ダーシーのキャラクターが本当にそっくりで、彼の心理や行動パターンがより良く理解でき、また共感できました。前作では個人的に印象が強くなかったダーシーですが、今回は主役よりも可愛く見えたりして、好感度アップでした。レニー・ゼルウィガーは、この映画の為にまたまた体重を増やしましたが、ここまで太って大丈夫かと思うほど、むちむちになっていました。戻すのが大変そう…と思いましたが、そこはプロだから、確り元の体型に戻すのですよね。お話は、前回ダーシーとハッピーエンディングを迎えたブリジットの甘い生活から始まります。御伽噺は大抵、めでたしめでたしで終わりますが、実際の人生にはその続きがあります。幸せになるのは意外と簡単です…、幸せを維持する事に比べれば。何事も持続させるのは難しいのです。それが一度も経験した事のない領域なら猶の事。理想の恋人が居て、幸せいっぱいの状況になった事がないブリジットが、その環境を上手くコントロールできないのは当たり前の事態です。幸せになったけれど、これからどうしよう?果たして、この幸せは続くのだろうか?その観点から書いた脚本は上手かったと思います。そして肉付けとして、前作のお騒がせ軽薄男ダニエル・クリーバーも、確り登場してくれます。女好きで好い加減な、でも憎めないキャラクターも健在。今回は、麻薬事件まで起こって、ラヴコメなのに大変な状況に陥ってしまい、ちょっと展開にビックリしましたけど。(^^ゞでもコミカルで微笑ましい雰囲気は相変わらずで、ラヴコメ嫌いの私でも充分楽しめる一本でした。ブリジットとマークは、不釣合いな所がお似合いなカップルですね。幸せが続きますように。(^^♪↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 28, 2005

"THE WHOLE TEN YARDS"監督・・・ハワード・ドゥイッチ出演・・・ブルース・ウィリス、マシュー・ペリー、アマンダ・ピート、ケヴィン・ポラック、ナターシャ・ヘンストリッジ、フランク・コリソン、ジョニー・メスナー、サイラス・ウェイア・ミッチェル、タシャ・スミス、他。 ・物語序盤・伝説の殺し屋、ジミー"チューリップ"チュデスキが歯科医オズの隣に引っ越して、殺気に満ちた大騒動を引き起こしてから4年の月日が経過した。現在ジミーは稼業を引退し、妻ジルとメキシコに住んでいた。毎日家事に没頭し、すっかりかつての面影も無い生活ぶり。プロの殺し屋を目指しているジルは、仕事が失敗続きでヒステリックに。一方、歯科医のオズは、ジミーの元妻シンシアと幸せな結婚生活を送っていたが、以前の騒動によるマフィアの復讐に怯えていた。そんな中、ハンガリー・マフィアのボスで、かつてジミーに殺されたヤンニの父ラズロが刑務所を出獄してきた。ラズロはジミーへの復讐を開始するが…。 前作を観ないまま観てしまいました。観始めてすぐに失敗したなと後悔しました。完全に続編の形になっているので、登場人物達の関係が全く判らず、暫くは置き去り状態でした。やはり順序は守るべきですね。全体的には、こじんまりした作品でした。クライム・コメディなので、この程度が適当なのかもしれません。でももう少し、何か捻りやトリックがあれば、面白みが増したと思うのですが。特に何と言って、心に残るシーンもありませんでしたね。観ている間は、コメディなのでそこそこ楽しいのですが。でも爆笑とか、そういう笑いとは無縁の出来でした。脚本自体も筋が通っておらず、行き当たりばったりな感じでした。邦題の"全弾発射"というには程遠い地味な作品ですねぇ。そんなに嫌いでもないけれど、すぐに全部忘れてしまうような、凡作でした。1作目も然程、評判は良くないようですが、機会があれば鑑賞しようと思います。ともかく話の経過が分かると思うので。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 25, 2005

"FAHRENHEIT 9/11" 監督、製作、脚本・・・マイケル・ムーア出演・・・マイケル・ムーア、ジョージ・W・ブッシュ、他。 ・物語序盤・2000年の大統領選挙で、ジョージ・ブッシュは、激戦と混乱の末にゴア候補を破り、第43代アメリカ合衆国大統領に就任した。選挙の裏側には、何やら怪しい裏工作があったようだが…。2001年9月11日、ニューヨークとワシントンをハイジャックされた旅客機が襲うというテロが勃発。テロの実行犯はオサマ・ビン・ラディン率いるアルカイダと判明した為、ブッシュ政権はアルカイダが潜伏するアフガニスタンを攻撃する。しかしアルカイダの存在は何処かへ押しやられ、アメリカの矛先はいつの間にかフセイン政権下のイラクへと移ってゆく。 マイケル・ムーア監督作品を観るのは、「ボウリング・フォー・コロンバイン」以来2作目です。公開当時大変話題になった作品ですが、思い出したように今鑑賞しました。先日戦争の裏事情を描いた「ロード・オブ・ウォー」を観たので、これを観てみようと思い立ちまして。序盤でブッシュとゴア候補の対決が描かれていて、そんな事もあったなぁと思い出しました。あの選挙もかなり不透明な部分が多かったのですね。もしゴア氏が大統領になっていたら、イラクへの派兵は行われなかったのでしょうか。もしかしたら歴史が変わっていたのかもしれないと思うと、色々と考えさせられました。さてこの映画、初めの方は結構展開が難しいです。アメリカについて良く知っていないと、容易には理解できません。描いている内容は、要するに、政治と戦争は表裏一体であって、その背中同士をくっ付けているのは金であるという事です。国は正義の為になど戦争はしません。多数の人々、企業、国家自体が儲かるから、戦争を起こすのです。映画を観ていると、この基本的な事を、アメリカ国民のどの程度が本当に理解しているのか、とても不安になりました。本気でイラクが悪いから戦争を起こし、イラクでの犠牲は当然だと信じている人達が大勢居るのかと思うと、ぞっとします。戦争の構図というのも厭ですね。犠牲になるのは、どの国でも貧困層であるという事実。軍隊に入るしか、教育を受けたり、生活費を稼ぐ事ができない人々が、戦闘要員として駆り出されて行く。一方で戦争を鼓舞している上層階級の子弟は、決して戦場に行かない。まるで三文小説の筋書きみたいに、出来過ぎていて情けないです。この映画を撮る事で、ブッシュ大統領の再選を阻止したいと願ったムーア監督ですが、どの程度のアメリカ人がこれに賛同したんでしょうね?アメリカ万歳映画を観て喜んでいる国民なので、あまり期待はできません。日本人も大概バカですが、やっぱりアメリカ人て嫌いだ…。その"アメリカ人"というのも、何処から何処までが入るのか微妙ですけど。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 24, 2005
"MEMOIRS OF A GEISHA"当方のスケジュールの都合で、この映画の鑑賞は日程が延期になりました。既にTBして下さった方がいらっしゃるので、こちらは削除せずに残しておきます。詳細・感想は1/12の日記をご覧下さい。SAYURIの感想
Dec 23, 2005
カウントダウン・ライヴのチケット、オークションでダブって落札してしまった~!!最悪です。まさかあの低価格で落札できるとは予想だにしておりませんでした。落札メールが来た時は、頭が真っ白になってしまいましたよ。今から発送してもらって、それを再度オクで捌かないと、私、丸損です。こんなギリギリで捌けるのか?!すげー、困ったぞ。マジで顔面蒼白っす。どなたか、大晦日の晩、大阪城ホールで行われる、松田聖子のカウントダウンに一人でも行きたい方、いらっしゃいませんか~?アリーナのチケット、格安で売りま~す。もう号泣だよ~ん。
Dec 22, 2005

"NORTH COUNTRY" 監督・・・ニキ・カーロ原作・・・クララ・ビンガム、ローラ・リーディ「集団訴訟」出演・・・シャーリーズ・セロン、エル・ピーターソン、トーマス・カーティス、フランシス・マクドーマンド、ショーン・ビーン、ウディ・ハレルソン、ジェレミー・レナー、リチャード・ジェンキンス、シシー・スペイセク、他。 ・物語序盤・夫の暴力に耐えかねたジョージー・エイムズは、二人の子供と共に家を飛び出して、実家に戻ってきた。しかし父親の態度は冷淡だった。暫くして地元の友人に会ったジョージーは、彼女に誘われ炭鉱で働くようになる。しかしそこは男の職場。会社も従業員も、女性労働者を歓迎していなかった。金は多く稼げるものの、毎日男性の同僚達から執拗なセクハラを受け、ジョージーは追い詰められてゆく。憤懣やる方ないジョージーは、会社上部に上訴に出るが…。 現実にあったセクハラの集団訴訟を題材にして作られた映画です。非常にシリアスで重厚な作りで、見応えがありました。観終わった後、結構ずしっと来るので、軽い気持ちでは観られません。と言っても、正視できないようなシーンはありませんが。まだ炭鉱などの肉体労働が男だけの職場だった頃の話です。今ではこういう職場で女性を見掛ける事も多くなりましたが、そのパイオニア達の苦労を思うと頭が下がる思いでした。何故、人間はマイノリティーを迫害するのでしょうね?ただ他の労働者と同じように、働きたいと思っているだけなのに、あからさまな嫌がらせをしてくる同僚達。悲しい事ですが、迫害・差別の歴史は、人間の歴史なのですよね。人種差別、性差別、国籍差別…。相手を自分と対等の人間だと思えない人間の心理って何なのでしょう?みんな、同じ人間なのにね。誰が来たって、両手を広げて受け入れてあげれば良いじゃないですか。平然と相手を集団で踏み躙って楽しんでいる人々を見ていると、その思考回路がとても悲しく感じました。この映画の主人公の場合、父親までも彼女の迫害者である事がつらいんですよね。娘をアバズレと見下して、失望している父親。彼女が自分と同じ職場で働き始めた事で、余計に親子の溝は深まります。この親子の確執が大きいだけに、ラストでの感動はひとしおです。現実的に考えると、そんなに甘くないよ、と思ったりもするのですが、この映画では救いが欲しかったので、報われた気分になれました。これは決して過去の話ではないと思います。今現在でも、差別は色々な形で私達を圧迫しています。それを改めて認識させてくれる作品でした。シャーリーズ・セロンが今作でもまた、体当たりの演技を見せています。なかなかの力作だったと思います。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 21, 2005

1/14(土)より全国ロードショーです。"PRIDE & PREJUDICE" 監督・・・ジョー・ライト原作・・・ジェーン・オースティン『高慢と偏見』 出演・・・キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン、ドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブレシン、ロザムンド・パイク、ジュディ・デンチ、サイモン・ウッズ、ルパート・フレンド、トム・ホランダー、タルラ・ライリー、ジェナ・マローン、ケイリー・マリガン、クローディー・ブレイクリー、他。 ・物語序盤・18世紀末。イギリスの田舎町に暮らすベネット家には、5人の娘が居た。近所に独身の資産家ピングリーが引っ越してくると知ったベネット夫人は、娘を何とか彼と結婚させようと躍起になる。と言うのも、この時代、女性には遺産の相続権が無かったのである。父親が亡くなれば、家族は路頭に迷うことになり、資産家との結婚はベネット家にとって死活問題だった。ピングリー氏は美人の長女ジェーンに心を奪われ、ジェーンもまた彼に好意を抱いた。一方、次女のエリザベスはピングリーの親友で富豪のダーシーと出会うものの、彼の高慢な態度に腹を立て、嫌悪感を抱く。またエリザベスはベネット家が住む土地の相続人である牧師のコリンズから求婚されるが、強く拒絶して母親を怒らせた。 このお話が「ブリジット・ショーンズの日記」の元ネタとは知りませんでした。ダーシーという名前もここから取ったとか。この映画を観ながら、「何だか筋書きを知っているなぁ。」と思っていました。文芸作品の名作なので知っていても不思議は無いのですが、私は原作は未読でした。どうやら以前テレビで放映されたイギリスのドラマ「高慢と偏見」を観ていたようです。今回、エリザベス役はキーラ・ナイトレイです。前回お目に掛かったのが、「ドミノ」のハードな賞金稼ぎ役だったので、180度違った役柄です。でもピタリと嵌っている辺り、流石ですね。この映画、18世紀のイギリスの風俗や物の考え方が判って、なかなか興味深いですね。女性には相続権が無いというのは、女の子しか子供の居ない家庭にとっては一大事ですよね。ベネット夫人の大袈裟な振る舞いを見ていると、浅ましい感じもしますが、路頭に迷うとあれば、娘の結婚に必死になるのも当然なのかもしれません。社交界の規則も難しいですね。姉が結婚していない内は、妹は社交界に出てはいけないなど、どうして?と言いたくなる様な厳めしい決まり事が沢山あります。駆け落ちに対する考え方も、今とは随分違います。家族に駆け落ちをした恥さらしな者が居ると、他の子供達の結婚にも影響が出てくるとは、何とも厄介な時代です。今で言えば、家族に重犯罪者が出たのと同じ感覚です。エリザベスとダーシーとの仲より、個人的に、姉のジェーンとピングリーの関係の方が気になりました。エリザベスは結構強気な女性なので、放置しておいても大丈夫かなと思わせるタイプでしたので。内気で優しいジェーンが、愛する人と引き裂かれてしまうのが可哀想でした。しかもこの時代だと、男にふられるのは赤っ恥みたいでしたし。更に別の意味で気になったのは、男の尻ばかり追い掛けていた妹。性悪のウィッカムと何とか結婚はしたものの、この人、絶対に不幸になるよね…笑。バカな小娘なので、少し痛い目に遭った方が薬になると思いますが。最後は全て丸く収まって、めでたしめでたしで、ロマンス物として完結しています。たまには上品な文芸作品も良いですよね。私が一番気に入ったキャラクターは、牧師のコリンズ氏でした。背が低くて、周囲から少し小バカにされているタイプでしたが、何だか憎めないタイプでした。風貌は少し岡村っぽかったです。性格も真面目で、旦那さんにするにはいい人だと思うんですけどねぇ。私は気位の高い大富豪より、真面目で小人物の牧師さんの方が好きです。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 20, 2005

1/7(土)より全国ロードショーです。監督・・・杉山慶一 アニメーション制作・・・GONZO 出演(声)・・・勝地涼(アギト)、宮崎あおい(トゥーラ)、古手川祐子(ヨルダ)、濱口優(よゐこ)(カイン)、布川敏和(ハジャン)、遠藤憲一(シュナック)、大杉漣(アガシ)、他。 ・物語序盤・今から300年前、遺伝子操作の失敗によって、植物は意志を持つようになり、人々を襲って、都市を破壊し尽くした。生き残った人々は、少しずつ瓦礫を開拓し、各地に都市国家を形成していった。森との共存を選んだ中立都市に生きる少年アギトは、ある日泉の奥で奇妙な機械を発見する。中には300年前の過去に眠りに就いた少女トゥーラが居た。長い眠りから覚め、変わり果てた世界に愕然とするトゥーラ。アギト達はトゥーラを温かく迎え入れる。しかし飽く迄森と対決しようとする軍事国家ラグナから、シュナックという男がトゥーラを迎えに来る。シュナックもかつて過去から目覚めた男であり、彼は昔地球の緑化プロジェクトの責任者だったトゥーラの父親の知り合いでもあった。異常な世界を元に戻したいトゥーラは、シュナックと行動を共にするが…。 まあ、普通に面白かったです。世界観としては、「ナウシカ」と「ラピュタ」を足して、そこに少々味付けしたという感じでしょうか。テーマが自然と人間との共存・関係のあり方なので、思考回路が宮崎監督テイストですよね。パクリというと聞こえが悪いので、宮崎監督の諸作品を観続けてきた監督諸氏が、それらを吸収して、新しい作品を作り出したと評しておきましょう。気に入ったのは、主題歌を歌っているKOKIAさんの声質。今流行の揺らぎを持った声です。映画を観て、主題歌に一番感動しているのも何ですが、堂々としていて、それでいてしっとりとした歌声に惹かれました。映画を観終わって、果たして主人公達の下した選択は正しかったのか、少し悩んでしまいました。自然を破壊する人間は悪いと思います。でもこれまで築き上げてきた文明にだって価値はある筈。蛮人のように自然と共に暮らすのが、人類にとって最善の生き方なのでしょうかね?アギトにもシュナックのどちらにも、一理はあると思いました。敢えてどちらかと言うと、私は全てを一度リセットしてしまえば良いと思いましたけどね。声は相変わらず、俳優を起用しています。許しがたいというレベルの人は居なかったと思いますが、やはり声に表情が無いです。全身を使って、感情表現をしている俳優と、声だけで全てを表さなければならない声優とでは、全く演技のメソッドが違いますよね。皆さん声優という仕事には素人なので、台詞を読むのに必死で、感情を込める余裕が無かったのではないでしょうか?それでもそこそこ聞けるレベルの声でしたけどね。アギトとカインは、結構自然体だったかな?あとは俳優が棒読みスレスレで演じているという感じでした。作画などのクオリティーは安定していて、日本アニメの質の高さを証明していました。しかし無垢で可憐な少女が、人類の未来を握るキーパーソンであるという設定は、あまりにも使い古されすぎていて新鮮さが無かったです。逞しい少年が可憐な少女を守り抜くという物語って、アニメの十八番ですね。そこに美形の悪役が絡んで、とパターン化しています。まあ、常套だけに安心して観ていられるという点もありますが。高所恐怖症の私は、絶対にあの中立都市では暮らせないと思います(笑)。アギトの家に続く梯子の橋を渡ったトゥーラには驚いた。私なら間違いなく固まります。(^^ゞアギトは強化体になる前から、結構パワーがありましたね。彼の超人ぶりは「未来少年コナン」を彷彿とさせました。常識的に考えると、アギトとトゥーラは何回も死んでいると思います。真面目に考えると、ツッコミ所は沢山ありますが、「まあ、ファンタジー・アニメだし~。」という一言で、何となく片付けられる気がしました。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 19, 2005

"THE PUNISHER"監督・・・ ジョナサン・ヘンズリー出演・・・トム・ジェーン、ジョン・トラヴォルタ、ウィル・パットン、ジョン・ピネット、ロイ・シャイダー、レベッカ・ローミン=ステイモス、ローラ・ハリング、エドゥアルド・ヤネス、ベン・フォスター、オマール・アヴィラ、サマンサ・マシス、ケヴィン・ナッシュ、他。 ・物語序盤・FBIの潜入捜査官フランク・キャッスルは、ある晩、おとり捜査で武器密輸の現場に居た。駆け付けた警官隊によって、犯人達は射殺され、一部は逮捕された。射殺された者の中には、裏社会の大物ハワード・セイントの次男ボビーが含まれていた。息子の死を知ったセイントは、フランクとその家族全員を始末するよう部下に命ずる。愛する妻子、両親を殺害されたフランクだったが、彼自身は奇跡的に命を取り留めた。フランクは単身、セイントに復讐する事を決意するのだった。ああ、全然面白くな~い!なんだこのかったるい展開は?原作はアメコミのようですが、こんなに面白くない映画化も珍しいかも。制裁人、仕置き人みたいなタイトルとは裏腹に、内容は単なるだらだらした復讐劇。「これは復讐じゃない。制裁だ!」と主人公は言い放っていますが、どう見ても、家族を殺された事に対する復讐です。主人公がアンチヒーローになって、世の悪人共を次々に血祭りに上げてゆく痛快な映画だと思っていたので、がっかりしました。大体、脚本も下手ですね。主人公の行動に、説得力がありません。元々FBIの捜査官だった主人公が家族を殺された後、法では裁けない悪がある事を思い知り、制裁者として立ち上がるというのが、本来この映画のストーリーが伝えなければならないものの筈。しかし主人公の心の葛藤や法への失望感が全く描かれていないので、彼が唐突に人殺しに豹変してしまったとしか映りません。アクション映画のわりに、ストーリー展開が遅いのも致命的でした。同じアパートに暮らす人達と仲良くなったりとか、どう考えても物語の流れを止めてしまうエピソードが多いです。復讐の方法も、相手の仲間や家族を罠に掛けたりと、どうもまどろっこしくて、スカッとしません。大体、元はといえば、主人公のせいで相手の家族が射殺された訳ですから、復讐と言っても、どっちもどっちという感じで、主人公に共感できません。更に問題なのは、主人公フランク・キャッスルを演じるトム・ジェーンに、全く華が無い事。彼を主役に抜擢した意図を疑いますね。この話は制裁人が誕生するまでの過程を描いた脚本になっていますが、制裁人というキャラクターの本質や魅力を発揮する為には、既に彼が制裁人として悪を懲らしめているという段階から物語を始めた方が良かったですね。取り敢えず、時間がとても長く感じられるだるい映画でした。鬱陶しくて、途中で観るのをやめようかと、何度も思いました。これは駄作と言われても仕方のない出来でしょう。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 18, 2005

"NATIONAL TREASURE" 監督・・・ジョン・タートルトーブ出演・・・ニコラス・ケイジ、ハーヴェイ・カイテル、ジョン・ヴォイト、 ダイアン・クルーガー、ショーン・ビーン、ジャスティン・バーサ、クリストファー・プラマー、他。 ・物語序盤・ベンジャミン・ゲイツは代々伝説の秘宝を捜し求めている一族の子孫。少年の頃に祖父から聞いたテンプル騎士団の財宝の話を信じ、冒険家となって、日々宝を探し続けている。その財宝は時の権力者達の間を転々とした後、1779年独立戦争の真っ只中のアメリカで忽然と消えていた。ベンは“秘密はシャーロットと共に眠る”という手掛かりの言葉を頼りに、合衆国独立宣言書の裏に、秘密が隠されていると推測する。仲間だったイアンに裏切られたベンは、彼の陰謀を阻止する為に、相棒のライリーと共に、独立宣言書を盗み出す計画を立てるが…。劇場公開時に見逃していたのを、漸く観ました。娯楽作品として、とても面白かったです。歴史の中で埋もれてしまった財宝を探し求める冒険家を主人公にしたアドベンチャー。テンポも良く、スリリングな展開に最後まで目が放せません。主人公ベンが単なる冒険家なのに、まるで怪盗のように見事な手際と技術で、独立宣言書を盗んでしまう点は、まあ笑って許しましょう。(^^ゞ娯楽大作なので、ツッコミ所はあまり気にせず、ストーリーを楽しめば良いですよね。と言いつつ、序盤から、氷に埋もれた船を簡単に手で掘り当てた所で、そんなに浅い所にあるんかい?!とツッコみましたけど(笑)。クライマックスでも、二百年前に建造された秘宝の隠し場所が、ついさっき作られたように動いたり、松明でシャンデリアに灯が点いたり、そもそも松明も新しすぎて、あまりに親切設計なのが笑えます。でも、こういう映画は肩肘張らずに楽しめるから良いですね。自分も宝探しの一員になった気分でワクワクできます。悪党に追い掛けられたり、FBIに追い掛けられたり、常に危機一髪。謎解きあり、追い駆けっこあり、笑いあり、ロマンスもちょいあり、とアドベンチャー映画のお約束事は全て盛り込んだ見本のような映画でした。ニコラス・ケイジも楽しそうに演じていましたね。タキシードを着て盗みを働くような役がやりたかったと、以前本人も話していましたから、満足したのではないでしょうか。何も考えず気軽に観られる娯楽映画として、充分合格点だと思います。長く心には残らないかもしれませんが、娯楽映画はその時楽しんで、ぱっと忘れる位の内容が一番です。楽しませて頂きました。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 17, 2005

1/14(土)より全国ロードショーです。"PROOF" 監督・・・ジョン・マッデン John Madden 原作・・・デヴィッド・オーバーン出演・・・グウィネス・パルトロー、アンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール、ホープ・デイヴィス、ダニー・マッカーシー、他。 ・物語序盤・キャサリンは5年前からシカゴで、精神を患った天才数学者の父ロバートの介護をしている27歳の女性。以前は大学に通って、父親同様数学を専攻していたが、父の状態が悪化してからは、大学も休学して、親子二人で生活していた。その父が一週間前に亡くなり、元々情緒不安定だったキャサリンは一層不安定な状態に。ニューヨークでキャリアウーマンとして成功している姉クレアは、妹の身を案じて、彼女をニューヨークに連れて行こうと考えていた。また、ロバートのかつての弟子ハルは、ロバートの遺稿に興味がある様子で、しきりに彼のノートを見たがっている。彼に心を許したキャサリンは、ハルに父親のデスクの鍵を渡す。中にあったノートには、画期的な数学上の証明が記されていた。興奮するハルに、キャサリンはそれが自分の書いたものだと、意外な言葉を告げる。ピュリッツァー賞受賞の舞台劇を映画化した作品です。全く予備知識無しで鑑賞したので、予想していた内容と全く異なっていて面食らいました。自分の中では、父親を亡くした女性が再起してゆく、感動系のヒューマンドラマなのかなと考えていました。全然、的外れな訳ではないのですが、所謂、感動物ではありません。非常にデリケートで難しいです。内容が難解という意味ではなくて、感想をどう書いて良いのか困ってしまうという意味で難しい作品です。(^_^;)数学を扱った映画ですが、数学的知識は無くても問題ありません。主軸となる定理の証明自体がフィクションという事もあって、一切その内容には触れておりませんから。ただとても学術的だな、という印象は受けました。映画そのものが、感情的なもので観客の心を掴もうとしている感じではなく、理論的な緻密さで話を推し進めていこうとするかのような雰囲気でしたね。とにかく、表現に困る映画でした。と言っても、悪い映画という意味ではないのですが。ただ、単純に娯楽として面白いかと問われると、多分NOだと思います。感動したいとか、面白いものを観たいとか、そういう動機でご覧になると失望するかもしれません。グウィネス・パルトローの演ずる役どころが、とても微妙で難しいものでしたね。精神病を患っていた父を介護しながら、自身も父と同様に、不安因子を内在させている女性。性格も明晰な頭脳も父親譲りで、それ故に、自分もいつか正気を失ってしまうのではないか、いや、正気だと思っているだけで、既に狂っているのではないかと危惧している人物です。そしてそれを証明するかのように、自分を狂人扱いする姉、疑心を抱くハル。間違っているのは誰なのか?自分なのか?周囲なのか?観客はキャサリンの立場に立って、自分自身の正気に不安を感じます。ミスリードへの導き方は、上手いという程でもないのですが、狙いは理解できました。映画中に父親からキャサリンが、どれだけの時間を浪費したか、と尋ねられるシーンがありましたが、あれは心臓に悪いですね。小生、日々、貴重な人生の中の時間を浪費しています。真剣に考えると、とても憂鬱になります。本当にゴメンナサイ。(-_-;)取り敢えず、自分に謝っておこう…。どちらかと言うと、ミニシアター系に近い雰囲気の映画ですね。グウイネスの演技は良かったと思います。アンソニー・ホプキンスは老けたなぁとしみじみ。 ↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 16, 2005
我が家の犬はチワワが二匹。プー(男の子)とモモ(女の子)。同じチワワですが、体格は一回り違います。プーの方が断然大きい。しかし気の強さはモモの方が圧倒的。プーはモモにパンチを食らって、いつも逃げ回っています。可哀想なプー…。今年の冬は、毎晩モモと一緒に寝てます。去年はまだ小さくて、踏んずけちゃうといけないので、ケージで寝ていました。ちなみにプーは両親のベッドで寝てます。どちらも寒がりなので、ホカホカのお布団で寝られて幸せみたい。でもモモは私に時々蹴られてますけどね(笑)。モモは家から一歩も出ない箱入り娘なので、おしっこ&うんちの時間が決まっていません。という事で、困ったちゃんのモモは、私の部屋で時々、お漏らししてくれます。歩いていたら、うんちを踏んでしまう事も度々。困ったなぁと思いつつ、まあ良いかで済ませてしまうバカママです。お布団の中でモモを撫で撫でしているだけで幸せなんですもの。ずっと一緒に寝ようね。(#^.^#)
Dec 15, 2005

"SYLVIA" 監督・・・クリスティン・ジェフズ出演・・・グウィネス・パルトロー Gwyneth Paltrow シルヴィア・プラス ダニエル・クレイグ Daniel Craig テッド・ヒューズ ブライス・ダナー Blythe Danner オーレリア・プラス マイケル・ガンボン Michael Gambon トーマス教授 ジャレッド・ハリス Jared Harris アル・アルヴァレス アミラ・カサール Amira Casar アッシア・ウェヴィル ・物語序盤・イギリスのケンブリッジ大学で学ぶアメリカ人シルヴィア・プラスは、詩作の才能に恵まれた才気煥発な女性。投稿した詩は思うような批評を受けられなかったが、シルヴィアはその冊子に載っていたテッド・ヒューズの詩に強く心を惹かれる。運命的な恋に落ちた二人は、やがて結婚してロンドンで暮らし始める。テッドの作品はニューヨークで賞を受け、彼は詩人としての地位を確立してゆく。一方シルヴィアは行き詰まりを感じ、なかなか詩作に打ち込めず苛立ちを募らせてゆく。シルヴィア・プラス Sylvia Plath (1931~1962)アメリカ、ボストンに生まれる。23歳でイギリスへ渡航。ケンブリッジ大学で学ぶ。翌年テッド・ヒューズと結婚。一時アメリカへ戻るが、59年、再び渡英。60年、第一子誕生。生前の唯一の詩集「巨像(The Colossus)」を出版。62年、第二子誕生。夫の浮気発覚。「Ariel」と「Winter Trees」を執筆。63年、ガスオーブンに頭を突っ込み自殺。没後ピュリッツァー賞を受賞した作家シルヴィア・プラスの生涯を映画化した作品。う~ん、かなり観ているのが辛かった映画です。生前は辛い現実ばかりで、最期は主人公の自殺で終わると判っているので、気分的に落ち込んでしまいますよね。こういう映画は鬼門だと承知しているのに、何故レンタルしてしまったのか(笑)案の定、どーんと落ち込み、死にたい病が再発しました。可哀想なのですが、同時に30を過ぎたばかりで、全ての悲しみや苦痛から解放されたシルヴィアが羨ましくなったりして…。そこまでの過程は辛かったとは思うのですが、生との決別を決められる勇気には憧れてしまいます。いつも楽になりたい、解放されたいと思っている人間は、こういう鬱々系の映画は観てはいけませんね。反省。もっと何も考えずに、笑える映画がいい。少しは映画の事も語りましょうね。シルヴィアの本当の不幸は、夫の浮気癖ではなかったと思います。彼女自身が才能のある、そして成功を願っている詩人であり作家であった事です。そして隣には、同業で着実にキャリアを高めてゆく夫の姿。成功者の横で、自分自身は詩作に行き詰まり、家事や育児に追われて、常に追い詰められたような焦燥感を抱いている。夫が彼女の元を去った時、初めて彼女が解放されたように詩作に没頭できた事は悲しい皮肉であり、現実です。もし夫が詩人でなかったら、シルヴィアは若くして死を選ぶ事は無かったでしょう。この映画を観ていて、夫婦で同じ専門職に就くというのは、あまり良い事ではないと改めて実感しました。どちらとも同じ位に成功していれば問題ないのですが、どちらかが成功者でどちらかが落伍者になった時、必ず悲劇が訪れます。夫婦である前にライバルであるという関係は厳しいですよね。精神的にタフで、病んでいない人だけ観ましょう。(^_^;)↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 13, 2005

"THE STEPFORD WIVES" 監督・・・フランク・オズ Frank Oz 原作・・・アイラ・レヴィン『ステップフォードの妻たち』(ハヤカワ文庫刊) 出演・・・ニコール・キッドマン、マシュー・ブロデリック、ベット・ミドラー、グレン・クローズ、クリストファー・ウォーケン、フェイス・ヒル、ロジャー・バート、マット・マロイ、他。・物語序盤・ニューヨークで敏腕テレビ局長として、数々の番組をプロデュースしてきたジョアンナ。しかし新番組の発表会で、番組に参加した男性が銃を発砲するという事件が起り、ジョアンナは辞職に追い遣られた。同じテレビ局に勤めていた夫は、この措置に憤り、妻と共に退社。ウォルターは仕事を失って以来、精神が参っているジョアンナと、二人の子供を連れ、コネティカット州の田舎町ステップフォードに引っ越してくる。早速町の中心人物であるクレア・ウェリントンから歓迎を受ける一家。ステップフォードは大都会ニューヨークとは、全く異なる土地柄のようだった。妻たちは誰もが陽気で親切で美しく、家庭の中では貞淑で働き者の完璧な主婦だった。この異様な雰囲気に、何か不穏なものを感じるジョアンナだが…。1975年に一度映画化された作品をリメイク。可愛らしい作品でした。こじんまりとしていましたが、確り最後まで纏まっていました。なかなか面白かったです。レンタルで観るには、もってこいの作品かも。主婦達が不気味なほどに完璧なステップフォードの町。皆、いつでも身嗜みに注意して、言葉遣いも身のこなしも、全てがパーフェクトな淑女。いつも夫や家族の為に笑顔で尽くし、文句の一つも言いません。そんな町に放り込まれた、キャリアウーマン・ジョアンナの戸惑いに、こちらも一緒になって呆れたり驚いたり。町の異様な社交性に同じく面食らっている、少し前に越してきた女流作家ボビー夫妻と、ゲイのカップル。男達は町の集会所に集まって、何やら怪しげな様子。この町には何か途轍もない秘密があるに違いない。ジョアンナはボビー達と、この町に隠された秘密を探り始めるが…。ネタバレになりますが、オチまで観て、ちょっと辻褄が合わなくて納得ゆかない点が一つ。あの女性達は人間だったのですが、途中で夫に言われてお金を口から出していた女性が居ましたよね。あれはどう見てもロボットなんですけど…。あの点はどう説明するつもりなんでしょう?この映画、ミステリータッチのコメディなのですが、観ていて、ちょっぴり悲しくなる所も。どうして男性は女性より優位に立たないと、屈折してしまうのでしょうね。男女どちらが経済力が強くても、お互い自分は自分と割り切ってしまえれば楽なのに。私など、女性が外で働いて、男性が家事を切り盛りする主夫という形態も、全く問題無いと思うのですが。社会がこうであるべきと定めた枠組みの精神的拘束は、悲しいほどに強いのですね。社会的に成功した女性と結婚した男性達が、気分的に卑屈になり、自分は惨めな夫だと思わなければならないとは、本当に悲しい話です。ほんの少しのバランスで精神的安定を失ってしまう人間て、なんて弱い生き物なんでしょう。軽いコメディーなのですが、色々と考えさせられる部分が多かったです。でも映画としては楽しく鑑賞できましたけどね。(~o~)↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 12, 2005

12/17(土)より全国ロードショーです。監督・・・手塚眞 原作・・・手塚治虫出演(声)・・・大塚明夫、水谷優子、鹿賀丈史、平山あや、石垣佑磨、大和田伸也、野沢那智、小林清志、富田耕生、内海賢二、川瀬晶子、佐藤ゆうこ、小野涼子、他。 ・物語序盤・世界的製薬会社ダイダロスの巨大ビルで、謎の組織による爆弾テロが発生する。そこに偶然居合わせた一般市民も多く事件に巻き込まれた。崩れかかったビルの鉄骨に挟まれ、身動きの取れない少年もその一人。患者に法外な治療費を要求する無免許医のブラック・ジャックは、留置所で拘留中だったが、この事故の応援に駆り出される。ブラック・ジャックは挟まれた少年の手足を切断して、再度繋ぎ合わせるという前代未聞の外科手術を行った。また爆破事故に巻き込まれ、全身が麻痺してしまったある母親は、子供達の将来を悲観して、安楽死を請負う医師キリコに施術を依頼する。一方その子供達は母親を治療してくれるよう、ブラック・ジャックの元を訪れていた。同時上映は短編の「Dr.ピノコの森の冒険」。こちらは幼稚園児~小学校低学年向けレベルの作品。ナレーションは竹下景子さんが担当しています。取り敢えず、付け足しとして我慢しつつ鑑賞。(^^ゞブラック・ジャック、本名間黒男…。このネーミング・センスは凄いと思う。ところで黒男って、叫ばれると「苦労~っ」と聞こえますよね。(映画中、亡き母親が叫んだ時、そう聞こえました。)苦労する星の下に生まれたのでしょう。さて本編の感想に。基本的に子供向けに作られています。以前リリースされたOVAシリーズは、結構アダルトな雰囲気でしたが、今回の作品はターゲットの年齢層を低くした感じ。私は観ていないのですが、現在放映中のテレビシリーズと同じレベルだと思います。いきなりビルの爆弾テロから始まり、こういうネタは解禁になったのかと思いつつ、実際の事件をオーバーラップさせておりました。でも序盤から、BJ先生、かっ飛ばしてくれます。現場に連れて来られた先生、何処に忍ばせていたのか、素早く白衣を装着(笑)。(ここで会場がざわめきました。誰でもツッコミ入れますよね…。因みに、劇場版予告編の1を観ると、普通の服装でオペを行っています。この方が自然なのに、何故変えたのでしょうねぇ?)そしてビルの鉄骨に挟まれた少年の手足を、その場で切断してしまうという荒業に。しかし全然、出血してないし…。漫画だから、漫画だから、と自分に言い聞かせつつも、序盤からかなり冷めました。この荒唐無稽さがBJのツボなのかもしれませんが…。映画には、テレビシリーズでは登場しないらしい、BJのライバル、Dr.キリコが鹿賀丈史配役で登場します。声は鹿賀さんそのまんまですが、なかなか上手く嵌っていたと思います。患者を生かす為に必死のオペを続けるBJと、安楽死で患者を苦痛から解放する医師キリコ。この対極にある二人の存在は、医者にとっての永遠のジレンマでしょうね。どちらが正しいのか、誰も答えを出せない問題です。映画でもこの問い掛けは、BJを通じて、観客に投げ掛けられます。と言っても、所詮は子供向けレベルの作りなので、作風自体は全然ヘビィではありません。さらっと観て、すっと忘れるという感じで。BJがメスを山篭りしている刀鍛冶に研いでもらっているという事実には、驚きというか笑えました。この刀鍛冶がまた法外な仕事料を要求する奴で。しかもその金を燃やして、メスを研ぐ。濃い~キャラクターがてんこ盛りですね、BJは。キャラクターで気になったのは、ロックとミドリでしょうか。主要人物なのに声が変…。確り棒読みだし…。だからいつも言ってるようにプロの声優を使えっての。ろくに演技も出来ないアイドルタレントを起用して、全く困ったもんです。他にもチョイ役でタレントが出演していますが、これは全く気になりませんでした。ロックという名前は、手塚漫画でよく聞く様な気がします。思い入れのある名前なのでしょうか。大人が観て楽しめる内容ではないかもしれませんが、ご家族でご覧になるには無難な作品かと思います。何より、1973年に誕生したBJが、世代を越えて愛され続けている事が嬉しいですね。試写会場で前に並んでいた小学生くらいの男の子が夢中で、BJの漫画を読んでいました。なんだか微笑ましかったな。(#^.^#)↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 10, 2005

12/17(土)より全国ロードショーです。監督、脚本・・・佐藤純彌 原作・・・辺見じゅん『決定版 男たちの大和』(ハルキ文庫刊) 出演・・・反町隆史、中村獅童、鈴木京香、松山ケンイチ、渡辺大、内野謙太、崎本大海、橋爪遼、山田純大、高岡建治、長嶋一茂、蒼井優、高畑淳子、余貴美子、勝野洋、野崎海太郎、春田純一、林隆三、寺島しのぶ、白石加代子、奥田瑛二、渡哲也、仲代達矢、他。・物語序盤・2005年4月、戦艦大和が東シナ海で3000千余名の乗組員と共に沈没してから、丁度60年の月日が経とうとしていた。鹿児島県枕崎の漁港に、内田真貴子という女性が現れ、大和の沈んだ地点まで船を出してくれる人を紹介してほしいと漁業組合に頼む。しかしそんな遠い所まで船を出す船長はなかなか見つからない。落胆していた真貴子に声を掛けたのは、老漁師の神尾克己だった。真貴子の亡父内田守二兵曹は、かつて大和の乗組員であり、最近まで存命していたとの事である。自らも大和の生き残り水兵だった神尾は、若い頃の内田と知り合いだった。神尾の脳裏には、戦中の記憶が鮮やかに甦ってくる。 約6億円を費用を費やして、原寸大の大和のセットを組んで撮影に臨んだとの事です。戦後60年という節目の年、戦争を題材にした邦画が多かったですね。これは最後の締め括りという感じの大作です。試写会場で私の隣の女性は、始終泣き通しでした。ティッシュを次から次へと使っていましたから。かく言う私も負けず劣らず泣いていたので、彼女を笑えません(笑)。大和が沈む事は、誰もが承知の上ですから、展開上泣くしかないですよね。(^^ゞでも決して、お涙頂戴の作風ではなかったです。今年の締め括りとして、非常に正統派の硬派な軍記物を観せて頂いたという感じでした。キャストやスタッフの殆どが戦争を体験した事の無い世代だったので、始めはピンと来ないという空気が流れていたそうですが、撮影を続けてゆく内に皆の顔が引き締まってきたという話を聞きました。確かに緊迫感や臨場感が端役のキャスト達にも感じられましたね。甲板上で乗組員達が一斉に敬礼するシーンは、見事にタイミングが合っていて鳥肌モノでした。当時の資料や、生存者や遺族の話を聞いて、細部まで忠実に作られた作品だと感じました。邦画の大作はコケるというジンクスを破って、なかなかの力作に仕上がっていたと思いますね。脚本も上手く纏めていたと思います。現在と過去の両方を描きつつ、話を進めてゆきます。また出演者の数もかなり多いのですが、どの人物にも丁寧にスポットライトを当てて描いていました。全体を通じて硬派に仕上げてあったので、妙にウェットでない所が好印象でしたね。またよくありがちな現代的思想での解釈が殆どなく、当時の人々の気持ちを再現した所が評価に価します。一番の見所は、やはり大和最後の決戦でしょうね。援護する戦闘機の一機も無く、誰が見ても無謀な、最初から死ににゆけと言わんばかりの作戦内容。燃料も片道分だけ…。全員が死を覚悟しての出撃です。戦闘シーンは随分お金を掛けたのではないでしょうか。本当に迫力があって、ハリウッド映画にも負けていない出来栄えでしたよ。この映画は是非、大きなスクリーンで観て頂きたいですね。ちょっとビックリしたのは、機銃の操作方法。一人が角度を、一人が方向を決めるハンドルで、それぞれ手動で動かすんですね。あれで猛スピードで飛び回る戦闘機を撃つというのですから、弾を当てるのは至難の技だと思いました。自分の前には弾除けになる壁も無く、あそこに座るのには、どんなに勇気が要ったでしょう。その時になったら、自分にもそんな覚悟が出来るのかな…?エンドロール終了後に、戦没者への哀悼を表して、当時の貴重な映像を纏めたものが、歌と共に流れます。最後までお席を立たれませぬように。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 9, 2005

"SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE" 監督、脚本・・・パク・チャヌク 出演・・・イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、クォン・イェヨン、オ・ダルス、キム・シフ、イ・スンシン、キム・ブソン、ラ・ミラン、ソ・ヨンジュ、キム・ジング、コ・スヒ、キム・ビョンオク、ナム・イル、ユ・ジテ、ソン・ガンホ、他。 ・物語序盤・イ・クムジャは二十歳の時に、幼児誘拐殺人事件を起こし、十三年の実刑判決を受けた。刑務所内では誰に対しても、徹底して笑顔で親切に振る舞い、周囲から"親切なクムジャさん"と呼ばれる存在となった。そんな彼女が刑期を終えて出所した途端、赤いアイシャドーを塗り、性格も一変して別人のようになる。彼女の目的は復讐だった。彼女はかつて、関係を持っていた英語教師ぺク先生に、娘を誘拐され、彼の犯した罪を被って刑務所に服役したのだった。かつて恩を売っておいた囚人仲間の協力を得て、クムジャは復讐を開始する…。「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続くパク・チャヌク監督の“復讐三部作”完結編です。上映が今週末までなので、滑り込みで観て来ました。でも客席は満員。もう少しで入れない所だった。ぎりぎりセーフ。それならもう少し長く上映しても…と思ってしまいましたよ。わりとストレートな復讐劇でしたね。もっと複雑に入り組んだ内容かと思っていたのですが。インパクトとしても、然程強烈なものはありませんでした。刑務所内で恩を売っておいた女囚達が、各々どのようにクムジャの役に立ったのか、はっきり分からなかったのが物足りない感じでした。もっと捻った脚本なのかと期待していたので。復讐の相手ぺク先生と結婚していた相手くらいで、その他は、具体的にどう役立ったのかはっきりしませんでした。伝道師がぺク先生に、クムジャの動向を知らせるシーンがありましたが、あの2人は何故知り合いだったのでしょう?またぺク先生とクムジャとの関係も、明言はされていなかったので、少し頭が混乱しました。復讐はストレートなわりに、脚本はぼやかした部分が多くて、観終わってからそれぞれのパーツを組み合わせてみないと納得できない所がありましたね。肝心の復讐シーンですが、考えてみると、結構残酷な事をしているのですが、観ている分には目を背けるような場面はありません。実際に凶行に及んでいるシーンは写していないので。このシーンがもう少し残虐だったら、映画の印象が変わったと思うので、個人的に残念でした。もう親切はやめたと言っていたクムジャですが、彼女のした事は、ある意味とても親切ですよね。シリアスな題材のわりに、コミカルな表現が多くて、その辺は韓国映画らしいなと感じました。人殺しをしていても、妙に淡々としていて、ブラックな笑いを感じます。一番の命題であった、復讐によって心は救済されるのか、という点については、観客一人一人の判断に任せるという感じでしたね。普通に最後まで飽きずに観られましたが、特に強烈に印象に残る映画ではありませんでした。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 8, 2005

12/17(土)より全国ロードショーです。"LORD OF WAR" 監督、脚本・・・アンドリュー・ニコル出演・・・ニコラス・ケイジ、イーサン・ホーク、ブリジット・モイナハン、ジャレッド・レトー、イアン・ホルム、ドナルド・サザーランド、サミ・ロティビ、イーモン・ウォーカー、他。 ・物語序盤・ユーリー・オルロフはソビエト連邦ウクライナの生まれ。少年時代に両親と弟と共にアメリカに渡ってきた移民である。両親はニューヨークでレストラン開業し、ユーリーと弟ヴィタリーも店を手伝っていた。ある日、ギャング同士の銃撃戦を目撃したユーリーは、武器売買という商売に目覚める。ユーリーは弟と共に、武器売買の事業を始める。商才のあったユーリーは、裏社会で成功を収め、やがて世界屈指の武器商人へと成長してゆく。プライベートではトップモデルのエヴァを妻にして、子供にも恵まれる。弟はドラッグで精神を病んでしまうが、ユーリーの仕事は順調だった。そんな彼を執拗に追い回すのが、インターポールの堅物刑事バレンタインだった。 実在する6人の武器商人を1人のキャラクターに凝縮したのが主人公という事でした。アメリカ映画ですが、微妙な時期に微妙な問題を扱った脚本だった為、資金提供してくれるスポンサーが見付からず、外国資本のみで制作されたという映画です。問題作なのかもしれませんが、個人的にはそれほどピンと来なかったというのが本音です。というのも、私個人は、武器を売って何が悪い?と思っている人種なので。一般的に、武器商人の事を死の商人と呼び、何か悪魔に魂を売った忌まわしい人々のように表したりしますが、これが私にはよく判りません。人間が生きてゆく上で、国家が機能してゆく上で、武器は無くてはならないものです。武器など必要ない、人間は平和に仲良く暮らせるというなら、それは偽善か思い込みでしょう。戦争や人々の競争心が、最も文明や科学を発達させたのです。今、私達が何気なく使っている技術も、元を正せば軍事目的で発明されたものという事は少なくありません。という事で、私はこの映画を観て、主人公の身内の気持ちに少しも共感できませんでした。銃が人を殺すんじゃない。人が人を殺すんだ。銃を売ったからって、どうだっていうんです?もう一歩踏み込んで言えば、人を殺して何が悪いんでしょう?ただ単に法律が人殺しは罪だと定めているだけで、人を殺す事が何故悪いのか、誰も納得の行く説明は出来ない筈…。自分達の売った武器で、民衆が虐殺されると、精神を病んでいった弟。夫が武器商人であると知った事で、彼の元を去った妻。この奥さんに関しては、かなりずるい人ですよね。夫が何か後ろ暗い商売をしている事は薄々知っていながら、自分は甘い汁を啜っていたんじゃないですか。それなのに最後は奇麗事を吐いて夫を詰る。これってどうよ?(笑)他に少し意外だったのは、武器売買というのは、もっと大手の企業が担っていると思っていたのに、主人公のようなフリーランスの武器商人がかなり多いという事ですね。勿論、国家間の正規の契約などでは、大企業が売り込みに行くのでしょうけど。それより小規模な売買では、法のグレーゾーンで個人業者の武器商人が暗躍しているようです。観終わって、確かにこの脚本だとアメリカで資金調達は難しいだろうなと思いました。でも扱っている題材が重いわりには、軽めのタッチで描かれていました。見応えという点では、まずまずだったと思います。しかし、あまりヒットはしなさそうな映画ですねぇ。弾丸の一生を追ったオープニングは、なかなかハイセンスで目を引きました。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 7, 2005

"HARRY POTTER AND THE GOBLET OF FIRE" 監督・・・マイク・ニューウェル原作・・・J・K・ローリング出演・・・ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、トム・フェルトン、スターニスラフ・イワネフスキー、ケイティ・リューング、マシュー・ルイス、ロバート・パティンソン、クレマンス・ポエジー、ロビー・コルトレーン、レイフ・ファインズ、マイケル・ガンボン、ブレンダン・グリーソン、ジェイソン・アイザックス、ゲイリー・オールドマン、アラン・リックマン、マギー・スミス、他。 ・物語序盤・近頃ハリー・ポッターは、ヴォルデモートと手下達の出てくる悪夢にうなされるようになっていた。また、ハリー達が観戦していた、クィディッチ・ワールドカップの決勝戦は、デス・イーター達の乱入で滅茶苦茶にされてしまう。ハリーは一連の出来事を手紙に書き記し、シリウス・ブラックに助言を仰ぐ事に。その年ハリー達は、ホグワーツ魔法学校の4年生に進級した。新学期、ダンブルドア校長は、“三大魔法学校対抗試合”がホグワーツ魔法学校で開催されると宣言した。世界三大魔法学校の生徒達を招き、各校から1名ずつ選ばれた代表選手3名に魔法の技を競い合わせるものである。代表選手は立候補した17歳以上の生徒の中から“炎のゴブレット”が選び出す規則となっていた。各校の代表3名が選ばれた直後、立候補していない14歳のハリーが4人目の選手として選ばれてしまう。回を重ねる毎に、ダークな色合いが濃くなってきますね。児童書が原作のファンタジーですが、小さな子供さんが観るには少し怖いかもしれません。登場するキャラクターやモンスターもダークなら、画面も全体的に暗いトーンで纏められていました。ハリー達の外見もかなり大人びてきたので、対象年齢も自然と上がってきた感じです。総評としては、よく出来ていたと思います。私は原作を読んでいないので、比較は出来ませんが、一本の映画として、確り纏まっていました。上映時間が多少長くて、草臥れる部分もありましたが、二冊分のエピソードを表現するには、この程度の時間は必要最低限だったのでしょうね。観始めた時は、正直、ラドクリフ君が成長し過ぎていて、ハリー・ポッターとしては違和感を感じました。どう見ても、14歳の少年にには見えん…。かと言って、今更他の誰かにバトンタッチすれば、余計違和感が募るのでしょうが…。物語はいよいよハリーの宿敵ヴォルデモート卿が姿を現して、佳境に突入してきたという印象でしたね。ヴォルデモート卿はレイフ・ファインズが演じていますが、メイクのせいで顔がよく分かりません。更に判らなかったのが、前作から続投のシリウス・ブラック役のゲイリー・オールドマン。火の中から顔を出しているだけで、誰が誰か判別不能(笑)私はと言えば、相変わらず、スネイプ先生ばかり目で追っていました。(^^ゞ最初の内は遠くで佇んでいるだけで、なかなか台詞を言う機会に恵まれませんでしたが、途中からは要所要所で登場して喋ってくれたので満足。彼の事を他の人がセブルスと呼ぶだけで、何故か照れてしまう私。ファースト・ネームで呼ばれるのが似合わない人だと思っているので、ドキドキしちゃうんですよね。変ですかね?(別にアラン・リックマンのファンではないのです。スネイプ先生が好きなだけで…。)今回はハリーの初恋も描かれるというので、どんな風かと思っていたら、殆ど何もありませんでしたね。大体、ハリーは誰が好きなんでしょうか。今回初登場のチャイニーズ系のチョウは唐突でしたし、結局あまり出番が無くて、あれが初恋?という感じでしたし。ハーマイオニーとロンとハリーの付かず離れずの関係の方が気になりました。今回はロンがハリーと決裂しかけたり、ハーマイオニーの事を気にし出したりと、ロンが結構目立っていましたね。あと、ロングボトムも可愛かったかな。お話の最後には、ちょっぴり悲しい出来事も起って、涙腺の弱い私は少し泣いてしまいました。お話もいよいよ後半に入って、これからもっとツライ出来事が起ってくるのでしょうか。これからの展開、目が放せませんね。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 6, 2005

来年1/7(土)より全国ロードショーです。監督、脚本・・・清水崇 出演・・・優香、香里奈、椎名桔平、杉本哲太、小栗旬、松本まりか、小市慢太郎、治田敦、他。 ・物語序盤・杉浦渚は、プロダクションのマネージャーに叱咤されながら、あちこちのオーディションを受けている女優の卵。渚は現在、松村という監督がメガホンを取る映画のオーディションを受けていた。渚に何かを感じた様子の松村は、彼女の元に台本を送り付けてくる。合格したと喜ぶ渚だが、それ以降、彼女の身辺では異様な現象が起り始める。映画の題材となるのは、今から35年前に実際に起った、ホテルでの大量殺人事件だった。それと同じ頃、大学生の木下弥生は、子供の頃に見ていた不思議な夢を再び続けて見るようになっていた。それは行った事も無いホテルの夢だった。弥生は友人に相談して、夢の謎を解こうとするが…。 会場にはゲストとして、監督の清水氏と主演の優香さんが来ていました。清水監督はアキバ系の怪しいオジサンという外見でした(笑)でもソフトな印象で人当たりは良かったです。優香さんは黒のノースリーブのワンピースで登場して、しきりに寒いと言っていました。相変わらず可愛い方ですね。(#^.^#)純粋にホラーと考えると、はっきり言って怖くないです。怖さで言えば、私は「THE JUON」の方が勝っていたと思います。(ちなみに「呪怨」は全然怖くなかった…。)会場では怖がっていたのは、女子高生か比較的若い女性でした。大人が観て怖いという感覚は殆ど無いのではないでしょうか。今回の映画は、恐怖感より、ミステリーっぽい要素が強く、裏側に隠された謎を解き明かしてゆく楽しみがありましたね。正直言うと、途中でオチが見えてしまったので、ちょっと残念な部分もありましたが。(^^ゞでも全てを完璧に読み通した訳ではなかったので、興味が失せる事はありませんでした。この映画の見所は、何と言っても、主役の優香さんです。何処でそんな演技を習得してきたんだと言いたくなるような、迫真の演技です。あの恐怖に歪んだ表情は、忘れられないくらい凄い。本当に幽霊に遭遇したかのように、怯え慄く優香さんの表情と絶叫を堪能して下さい。今作は映画の中で映画を撮影するシーンが多いので、普段観客が見られない、撮影現場の雰囲気を知ることができます。いつも観るのは完成した映画ばかりで、その経過は知りませんから、妙に感心しながら見入っていました。監督の指示した通りに動いて、実際は何も無いのに、カメラに向かって様々な表情を作って見せなければならないなんて、俳優さん達って大変だなぁと、つくづく感じました。ホラー映画を観ながら、そんな所に感心しても仕方ないですが(笑)昔の事件で殺された被害者達の幽霊さん達は、一生懸命"幽霊"を演じているのが可笑しかったです。(おいっ。)それぞれの人達の動きを冷めた目で監察すると、なかなか面白いのでやってみて下さい(笑)全編観終わってみると、理屈が通っていないというか、必然性が感じられない部分も多々ありました。でもこういう映画は雰囲気を楽しむものだと思うので、その辺は追究しない方が無難なのでしょう。なんとなく、そういう話か~という程度で観ましょう。しかし日本のホラーって、いつも理不尽ですよね。家に入っただけで祟られるかと思ったら、今回は自分とは何の関係も無い前世の出来事の為に、命を落としてしまう訳ですから。これじゃいくら気を付けていても避けられませんね。まあ、普通に面白かったですよ。ミステリー仕立てのホラーという事でお楽しみ下さい。↑ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Dec 2, 2005
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