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2008/1、全国ロードショーです。"EARTH" 監督・・・アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド 脚本・・・デヴィッド・アッテンボロー、アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド 音楽・・・ジョージ・フェントン ナレーター・・・パトリック・スチュワート日本語版コンダクダー・・・渡辺謙 出演・・・北極熊さん、アフリカ象さん、ザトウグジラさん、他、野生の動植物の皆さん。・物語序盤・私達の住む惑星"地球"が誕生して、凡そ46億年。隕石の衝突で、傾いた地軸によって、地球には季節の変化が出来ました。そして現代。旅の始まりは北極。長い冬が開け、冬眠していた北極熊の親子が餌を求めて歩き始める。北極熊の雄は、家族と共には行動せず、生殖を終えると単独で移動する。地球温暖化の影響で、北極の氷は年々体積を減らしている。北極熊にとっては、地盤である氷が溶ける事で、餌の捕獲が困難になりつつあり、死活問題となっていた。日本で公開されるのは、恐らく渡辺謙さんがナビゲーターとして声を担当するもののみとなると思います。北極から始まって、徐々に南下しながら、様々な自然と動物を撮影し続けたドキュメンタリー映画です。主題は、地球温暖化による影響で、地球の自然が危機的な状況に面している事を訴えるもの。動物の捕食シーンに関しては、ソフトな映像のみで、血の気は一切無し。綺麗に纏めました、という印象ですね。制作に5年、撮影日数延べ4500日、全世界200箇所以上での撮影、という作品。自然相手ですからね。お芝居してくれる訳ではないので、良いショットが撮れるまで、じっと我慢して待たなければいけないのです。その辺が、自然を題材にしたドキュメンタリーの大変な所。実際に上映すると、あっという間に終わってしまいますが、裏には途轍もない忍耐と努力の日々が…。使用したカメラは、1秒間に2000コマ以上撮影可能な、最新の超ハイスピードカメラ。画像も非常に鮮明でクリアーです。多くの人間は、温暖化の影響が、何処まで深刻に地球を蝕んでいるのか、理解していないと思います。思っている以上に傷は深く、そして進行の速度も速い。文明社会に暮らしていると、なかなか実態が見えないものです。しかし自然の中で生きる動物達は、その危機的弊害と直面し、大きなダメージを受けています。人間達の作り出した文明の副産物によって、多くの動植物が、絶滅の危機に瀕しています。全てを破壊し、取り返しが付かない状況になる前に、人類は気付くべきです。そして、自分達の暮らす惑星を守る為に、たとえ不便を生じたとしても、止めるべき事は止めなければならない。目先の利益だけを追わず、もっと広い視野を持たねばならないでしょう。個人レベルの努力では、改善の困難な問題です。各国家が協力し合い、真剣に取り組まねばなりません。特にリーダー的立場にある国々が。ストーリー性のある娯楽作品も良いですが、たまには、こういう作品を鑑賞するのも、何かを考える切っ掛けになって良いと思います。昔、「野生の王国」というテレビ番組を放送していましたが、それを思い出しました。ただ前述したように、綺麗に纏め過ぎた感は否めません。捕食行為というのは、野生の動物が生きる上で、必要不可欠な事。肉を食い千切り、貪り食うシーンとて、何も残酷と捉えて、カットする必要は無いのです。野生の中で生き抜くという事は、そういう事なのだから。その余計な人間目線だけが、私には鬱陶しいと感じられました。 ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 30, 2007
只今、全国ロードショー中です。"APARTMENT 1303" 監督・・・及川中 原作・・・大石圭 『1303号室』(河出書房新社刊) 出演・・・中越典子、古田新太、大谷直子、板谷由夏、深田あき、初音映莉子、松尾敏伸、 街田しおん、他。 ・物語序盤・海沿いに建つ立派な外観のリゾートマンション。その13階にある1303号室に、若い女性が引っ越してきた。彼氏と携帯電話で話した直後、異臭を放つ押入れに近付いた女性は、錯乱状態に陥り、ベランダから身を投げた。その後、緑川沙弥香という若い女性が、親元を離れての一人暮らしの部屋に選んだのが、この1303号室だった。沙弥香は引っ越しを祝う恋人健一郎や友人等と共にパーティーを開いていたが、例の押入れの間に入った後、いきなりドッグフードを貪り、その後、友達の制止を振り切って、ベランダから投身自殺してしまう。沙弥香の姉である真利子は、突然の悲報にショックを受けながらも、この部屋を訪れ、警察の対応や荷物の引き揚げをする。健一郎は沙弥香が自殺するなど有り得ないと訴え、真利子自身も新たな生活を心待ちにしていた妹が自殺する理由を見いだせないでいた。隣室に住む少女は母親と二人暮らしらしかったが、彼女の持っていた縫いぐるみは、生前沙弥香が部屋で見付けて大事にしていたものだった。妹の物だから大切にしてほしいと言う真利子に、少女は本当の持ち主は別の女性で、今も部屋に居ると謎の言葉を告げた。その後、真利子は刑事の桜井から、この1303号室では、以前住んでいた母娘の悲惨な事件が起こり、その後そこに住む若い女性が次々に謎の投身自殺を遂げているという事実を知らされるのだった…。間違いなく純粋に邦画ですが、権利を買い付け、公開したのがアメリカの配給会社であった為、アメリカ映画という分類になっているという、少々複雑な経緯を辿った作品です。という訳で、邦画でありながら、公開は海外が先という、奇天烈な結果に。この辺の怪しげな事情も、ホラー映画に相応しいかも。(~_~;)今回の日本公開ヴァージョンは、ディレクターズ・カット版で、逆輸入公開という運びとなりました。 ホラーは然在るべきという結末でした。私の思う所の"幽霊""怨霊"とは――間違っても人情に絆されたりしない。優しくされて改心などしない。例え、生前身内であった者でも、既に異界の者と成り果てたからには、思い遣りなどは示さない。それが怨霊の在るべき姿だと思っています。その点で、この作品は、私の思う所の怨霊を描いてくれていたので納得。小振りですが、結構楽しめる。西洋のホラーではなく、日本の怪談らしい、おどろおどろしい雰囲気に、日本人として安心感を覚える作品。既存の作品と、表現が被る部分も多いですが、その辺は後続作品という事で許容範囲かな。出演している俳優も、古田新太を除けば、私は知らない人達ばかりで、3流映画かなと思いつつも、ホラーは取り敢えずチェックしたいので、観ようと思っていた作品でした。この映画のポイントは、母と娘の関係。ヒロインである真利子は、母親から疎まれる存在。特に何があったという訳ではないが、母親は彼女の性格を冷淡だと嫌い、妹の沙弥香を溺愛していた。その最愛の娘・沙弥香が死亡した事で、母親の精神は崩れ、真利子を傷付けるような、母親として口にしてはならない残酷な言葉すら投げ付ける。一方、一連の投身自殺事件の鍵を握る怨霊も、悲惨な生活を送っていた母と娘。離婚して心機一転、母娘二人の新たな出発となる筈だった。しかし最初は優しかった母親も、生活苦から次第に精神を病んでゆき、娘の幸世を虐待するように…。娘にドッグフードを食べさせ、何かに取り憑かれた様子で、壁一面に「死ね」という文字を書き続ける。そんな生活の中で成長した幸世は、職場でも誰にも心を開かない臆病で陰気な女性となっていた。若い女性として、たった一つの細やかな喜びは、耳に付けた、初めてのピアス。しかし鏡の中に映る娘の笑顔を、母親は憎悪の目で睨み、ピアスを耳から毟り取った…。荒んだ生活の中、家賃も滞納するようになり、親子は退去勧告を受ける。そして疲れ果て、絶望した幸世が選んだ道は…。母と娘は、もう一組登場します。1303号室の隣人です。小学生くらいの女の子と愛想の悪い母親。少女は1303号室の秘密を知っており、死んでゆく若い女性達を冷淡な目で見降ろし、「また落ちちゃった。」と呟く。この二人の正体は結局、何?怨霊親子のドッベルゲンガーか?耐え難い悪臭の漂う押入れ。その中に隠されていたのは…。そこを覗いた者は、呪いを受け、死ぬ運命にある。クライマックスに出てくる娘の怨霊は、ヴァージョンアップされた貞子ちゃん。(^^♪ベランダに引き摺り出す武器は、伸縮自在の黒髪。これに捕まると、ベランダの柵から、ポイッと放り投げられてしまいます。そんなに一度に大人数を殺して良いのか?!とポンポン投げてしまうシーンも。(~_~;)この辺に来ると、ちょっとコメディ状態に。警察もやる気あんのか無いのか微妙な古田新太一人に任せず、本腰入れて捜査しようよ。と言うか、まず閉鎖しなさい、この部屋…。しかし、これだけ謎の投身自殺が頻発している部屋を、平然と貸す業者の方が、私には怨霊よりも、何倍も恐ろしい奴等に思われますが。(^_^;)似たような作品が多いのは確かですが、これだけ単発に観れば、B級ホラーとしては、まあ合格ラインでしょう。B級愛好家の私には、これでも充分、面白かったですよ。良いんです、多少ヘンテコで笑える位で。矢張り、日本人には和風ホラーの方が合いますね。 ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 29, 2007
只今、一部劇場にてロードショー中です。"THE BUTTERFLY EFFECT 2" 監督・・・ジョン・R・レオネッティ 出演・・・エリック・ライヴリー ニック・ラーソン エリカ・デュランス ジュリー・ミラー ダスティン・ミリガン トレバー・イーストマン ジーナ・ホールデン アマンダ デヴィッド・ルイス デイヴ・ブリストル アンドリュー・エアリー ロン・キャラハン ・物語序盤・かつて学友だったニック、ジュリー、トレバー、アマンダの四人は、湖畔でピクニックを楽しみ、ニックと交際しているジュリーの24歳の誕生日を祝っていた。ニックは営業マンとして働き、ジュリーは写真家の卵として、ニューヨークの大学院への進学を希望していたが、離れ離れになってしまうとニックは反対していた。そこへ上司のブリストルから、至急出社するよう呼び出しの電話が…。ニックは仕方なく、休日とジュリーの誕生会を切り上げて、四人で帰途につく事に。しかしその途中、タイヤがパンクしスリップ、横向けに停車した車に、大型トレーラーが衝突してしまう。生死の境を彷徨った末に意識を回復したニックを待ち受けていたのは、親友3人の死という過酷な現実だった。それから1年の月日が流れた。ニックはジュリー達の死から立ち直れず、自らも事故の後遺症である頭痛に悩まされ、仕事でもミスを連発していた。そんな時、偶然思い出の写真を見ていたニックは、写真の画像の不可思議な動きと共に、全く違う時間にタイムスリップしている自分に気付く。その世界では、ジュリーは生きて、自分の傍に居た。一作目が卓抜したアイデアで、スマッシュ・ヒットを飛ばした作品だけに、二作目を作る事自体に既に無理があるというか、大きなハンデを背負ってしまっている点が、気の毒と言えば気の毒なんですよね。もしも、この映画のみ単発で観たら、傑作とは言いがたくても、「それなり」という評価は得られたと思います。しかしこの作品には「バタフライ・エフェクト」という、大きな重荷となるタイトルが冠せられています。続編となると、どうしても比較せざるを得なくなり、結果として、前作には到底及ばない凡作となってしまったな、という失望感が漂う事に。矢張り、一発アイデア的な作品は、ヒットしたからといって、安易に二作目を作ってはいけないと思いますね。前作は非常に切なくて、観終わった後、心の奥に多くの感情が湧き上がって来たのですが、今作は、はぁ、そうですか…で終わってしまった感じです。そもそも、自分の都合で能力を使いまくり、歪みが生じると、またやり直すという主人公に、感情移入できません。単なる身勝手男のお遊びに付き合わされちゃ、観ている方も情けない。「2」という事ですが、物語としては全く繋がってはいません。ネタが同じというだけで。更にキャッチコピーで、「切ないハッピー・エンド、第二章始まる」と、堂々と結末まで同じである事を宣言…。もう何の意外性も期待できません。敢えて二作目に挑戦するのなら、途中に何か新たなアイデアを挟めなかったのか…。捻りも何も無いので、逆にその事自体に驚く有様です。まあ、映画の出来栄えに相応しく、人知れずひっそりと公開され(笑)、消えて行ったという感じでしたね。ネットのレビューでも散々酷評されていたので、そこまで貶される映画って一体…?と逆に興味が湧いたのですが。要するに二番煎じ、いや、既に出涸らし状態?という事だったのですね。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 28, 2007
只今、全国ロードショー中です。 "DISTURBIA" 監督・・・D・J・カルーソー 出演・・・シャイア・ラブーフ、キャリー=アン・モス、デヴィッド・モース、サラ・ローマー、アーロン・ヨー、ホセ・パブロ・カンティージョ、マット・クレイヴン、ヴィオラ・デイヴィス、他。 ・物語序盤・ケールは作家である父と、とても仲の良い高校生だった。しかし釣りからの帰路、二人は交通事故に遭い、父は呆気なく逝ってしまう…。それから一年の月日が流れた。父の死から立ち直れないケールは、学業にも身が入らず、「親不孝者め」と耳元で囁いた教師を殴打して、裁判沙汰に。3ヶ月間の自宅軟禁処分を言い渡されたケールは、足首に行動範囲の半径30メートルを越えると、自動的に警察へ通報される監視装置を付けられる。暇を持て余したケールは、隣に引っ越してきた美少女アシュリーの部屋を覗き見したり、自室の窓から、双眼鏡で近所を観察するようになった。悪友のロニーも度々家を訪れては、アシュリーの水着姿を覗いて興奮している。そんな折、巷では赤毛の女性が連続して失踪する事件が頻発していた。ケールは裏手に住むターナーという怪しげな男が、ニュースで言われていたムスタングに乗っていた事から、彼が犯人ではないかと疑いを持つ。覗きを発見されたのが切っ掛けで、友達になったアシュリーも、ターナーの監視ゲームに加わって、三人はスリリングな遊びに夢中になるが…。 何はともあれ、前置き、長過ぎます…。実際観るべき所って、最後の30分くらいなの。これは脚本に、かなり難ありですね。この題材なら、もっとスリルのある映画に出来たのに惜しい。青春映画みたいな部分は、最低限度まで削って、犯人との息詰まる攻防戦を描いてほしかった。終盤になって、いきなり犯人が暴挙に出るというのは唐突過ぎましたね。序盤でビックリ・シーンあり。父と息子が仲良く釣りを楽しんで、車で帰宅する途中、乱暴な運転をする車に追い越されます。二人は携帯電話で、家に居る母(妻)と話しているのですが、前の車がいきなりハンドルを切ったかと思うとドカン!思わず、おおっ、と体がビクつきました。と言うか、個人的にはそれ以前に、大自然での長閑な釣りのシーンを観て、「ひょっとして私、入るシアター間違えた?!」と心拍数上がりましたわ。笑。この調子で、ガンガン飛ばしてくれるのかと期待していたら、そこからがダレダレです。青春映画みたいなノリが延々と続き、無意味な若者達の遣り取りで、時間の大半を浪費しています。いつになったら、スリリングな展開が始まるんですかー?と、観ていて些か厭気が差します。予告では「リセット不能の覗き見ゲーム」などと煽られて、如何にも殺人鬼との鬼気迫る攻防戦がメインであるかのように見せていたのに。蓋を開けたら、ガキの恋愛沙汰やおふざけと言った、おちゃらけたお遊びシーンが大半を占めていてガッカリ。スリラーなら、もっと他に描くべき要素が沢山あるでしょうに。怪しげな男との、ハラハラ・ドキドキの駆け引きは無いんですかい?もっとじわじわと、男が犯人であると確証を持てる経緯を書かないと、映画に入り込めません。折角、主人公が半径30メートル以内しか動けないという、美味しいネタがあるのに、それも活かし切れていない。隣のパパリンは退屈のあまり爆睡していましたが、敢えて起こすのも申し訳ない感じで…。取り敢えず金払ってんだからと、パンチ喰らわして起こしたけど、それからも随分、無駄な時間が流れて、寝かしておいてあげれば良かったかなと。(~_~;)と言う訳で、ラストの急展開は唐突極まりないです。デヴィッド・モース演ずるターナーは、ケールの告発を受けて、一度家宅捜査を受けますが、その結果、警察からシロとお墨付きを得られた訳ですから、あそこで敢えて暴挙に出る必要性は無かった筈。ターナー自身も口にしていましたが、ケールは既に"狼少年"と見做されていたのです。彼が今更、何を騒ごうとも、周りは信じない。母親のジュリーも、ターナーの家には、息子の行為を謝罪しに行っている訳ですから、そこに彼に対する疑念は一切無かった訳ですよ。それを何故、無理に襲撃するかな?ジュリー役の女優、草臥れた顔付きだったので判りませんでしたが、キャリー=アン・モスでしたね。 あと、いつも疑問なんですけど、アメリカって、プライバシーの観念薄いんですか?何故、どの部屋もカーテン全開なのかなぁ。笑。全部の窓を開けっ放して、着替えをするお姉ちゃんて…。露出狂ですか?「裏窓」の時代から、疑問も持たれる事無く描かれているから、アメリカ人の感覚はそんなものなのか?(^_^;)私なんて、部屋のカーテンを開ける事の方が少ないですよ。映画としては、期待していただけに、この内容には失望したというのが正直な感想ですね。B級と言えばそれまでですが、B級と一口に言っても、「おいおい、んな訳ないじゃん!」と絶えずツッコミ入れられる作品なら良いんですけどね。これはただダラダラしているだけで、B級マニアも楽しめねーって感じでしたわ。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 26, 2007
只今、全国ロードショー中です。"THE BOURNE ULTIMATUM" 監督・・・ポール・グリーングラス 原作・・・ロバート・ラドラム 出演・・・マット・デイモン ジェイソン・ボーン ジュリア・スタイルズ ニッキー・パーソンズ デヴィッド・ストラザーン ノア・ヴォーゼン スコット・グレン エズラ・クレイマー パディ・コンシダイン サイモン・ロス エドガー・ラミレス パズ ジョーイ・アンサー デッシュ コリン・スティントン ニール・ダニエルズ アルバート・フィニー アルバート・ハーシュ ジョーン・アレン パメラ・ランディ ・物語序盤・ 記憶を失った元CIA諜報員ジェイソン・ボーンは、世界各地に出没し、自分の過去を取り戻そうとしていた。一方、CIAでも対テロ極秘調査局長ヴォーゼンをトップとするチームは、ボーンを危険人物として、行方を追っていた。ある日、イギリスの大手新聞ガーディアンに、自分の記事が載っている事を知ったボーンは、イギリスへ飛び、記事を書いた記者ロスとの接触を試みる。CIAの極秘計画“トレッドストーン”の進化型“ブラックブライアー”について、ロスはCIAの内通者から情報提供を受けていた。しかしボーンと接触したものの、追手に囲まれ、ロスはスナイパーによって射殺されてしまった。追跡チームの一員であるパメラは、街中で殺人まで犯す事に反発を覚え抗議するものの、ボーン追跡に関しては手腕を発揮し、内通者の正体を掴む。同時に、ボーンもまた、ロスに情報を提供した人物が、スペインに居る事を突き止める。 最初から最後まで、ノンストップ・チェイス。最終作に相応しい出来栄え。とても面白かったです。前作もハードな世界観で秀作でしたが、画面の揺れがきつくて、目がチカチカしてしまうという難点がありました。今回も、結構揺れると聞いていたので、いつもより若干後ろ目の席を確保。確かに画面の切り替わりは激しかったですが、特に気持ち悪くなるという程ではありませんでした。ジェイソン君、世界各地を飛び回っています。強い強い、不死身と言える位、強い。(~_~;)頭脳も冴えわたっております。ブサイク・マット君の筈なのに、この役を演じると超カッコいいぞ。格闘技も頑張ってる。まあ、カメラワークで誤魔化している部分もありますが、彼もこの作品の為に、かなり修練を積んだ模様なので、技にキレを感じます。少し前の日記でも書きましたが、原作は故ロバート・ラドラムの小説。ジェイソン・ボーン・シリーズは、「暗殺者」「殺戮のオデッセイ」「最後の暗殺者」の三作が執筆されました。詳細は後程。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 25, 2007
今月中に鑑賞予定の映画。「ボーン・アルティメイタム」「ディスタービア」22に着くと思っていたのに、何時に投函したんだよ。24には着かないと困る。「1303号室」「バタフライ・エフェクト2」「4分間のピアニスト」スケジュール的に無理なら、来月にずれ込むかも…。12/7で終わりらしい。「象の背中」チケットが余分に手に入ったら観るけど。11/30までだし…。「モーテル」は来月かなぁ。他はチケット次第で、スケジュール調整を行います…。なんでいつも月末にバタバタ行こうとするんだろう…・・・忘れていました。「アース」の試写会招待状をお譲り頂いていたのだった。これは、とにかく日時が指定されているので、今月中に行かねばならない一本でした。友達も誘って、約束しているので、ここは固定。どうする、どうする、スケジュール、大丈夫なのか?普通に考えただけでも、無理ありすぎですけど…。ピンチだぜっ。取り敢えず、明日の日曜日は、車で行けるシネコンにて、「ボーン…」と「ディス…」を二本立て鑑賞して参ります。スケジュールを改めて調べたら、病院行きが3日もあったー。チッ、一つすっかり忘れていたが、母から指摘され…。銀行の用事も済ませないといけないし。「象の背中」は絶対にムリと決定。もう、どーでもえーわ。延期できるものは、全て来月に回します。
Nov 24, 2007
只今、全国ロードショー中です。 監督・・・山崎貴 原作・・・西岸良平『三丁目の夕日』(小学館ビッグコミックオリジナル連載) 出演・・・吉岡秀隆 茶川竜之介 堤真一 鈴木則文 小雪 石崎ヒロミ 堀北真希 星野六子 もたいまさこ 大田キン 三浦友和 宅間史郎(特別出演) 薬師丸ひろ子 鈴木トモエ 須賀健太 古行淳之介 小清水一揮 鈴木一平 マギー、温水洋一、神戸浩、飯田基祐、ピエール瀧、小木茂光、小日向文世、吹石一恵、福士誠治、貫地谷しほり、藤本静、浅利陽介、小池彩夢、平田満、浅野和之、渡辺いっけい、手塚理美、上川隆也。 ・物語序盤・昭和34年。東京オリンピックの開催が決定し、日本が高度経済成長時代を迎えようとしていた頃。しかし東京の下町、夕日町三丁目に暮らす、売れない作家・茶川は、駄菓子屋を営みながら、淳之介と二人、貧しい生活を送っていた。そんな彼の元へ淳之介の実の父である会社経営者の川渕が、再び息子を取り戻しに来る。利発な淳之介に、立派な教育どころか、まともな生活も提供出来ない茶川には、やはり息子を任せられないと言うのだ。一方、向かいの鈴木オートでは、事業に失敗した親戚の娘・美加を、暫く預かる事に。今迄、裕福な暮らしが当然だった美加には、鈴木家の粗末な暮らしは耐え難かった。ハトコに当たる一平は、高慢な態度の美加に意地悪をして何度も泣かせる。また、借金返済の為に、ストリップ劇場で働いていたヒロミは、茶川から貰った見えない指輪を心の支えに生きていたが、同僚からストリッパーに身を落とした女など迷惑なだけだと言われ、自分の現実を思い知る。淳之介に人並の生活を保障すると、川渕に約束した茶川は、一角の人物になって、ヒロミを迎えに行こうと決意し、一度は諦めた文壇への登竜門・芥川賞を目指して新作の執筆を開始する。オープニングは何が起こったのかと思いましたよ。笑。関東大震災?いやいや、あれは時代が違うから。(^_^;)最初なのでネタバレしますが、ゴジラの東京襲撃ですかい。と思ったら、相変わらず子供向け雑誌の連載で食い繋いでいる茶川の小説の中身。「まんまゴジラですね。」と大人びた口調の淳之介に、書き掛けの原稿用紙を丸める茶川。頼りないダメダメ作家振りは健在です。一応、東大文学部卒の経歴の持ち主なのですが、エリート街道まっしぐらな同期生と比べて、下手なプライドと夢見がちな坊ちゃん的性格のせいで、零落した生活を送っております…。オープニングのCG映像、かなり力入ってますよねー。ここだけで凄いお金と手間が掛かってそう。(#^.^#)前作に引き続き、昭和30年代の街並みを再現したCGは、全編手抜き無しですけど。前作のラストで淳之介が帰ってくる辺り、そんなに甘くはないだろうと思っていたら、早速思い直した実父が迎えに来ます。茶川は、ヒロミと淳之介との三人の生活を実現させる為、諦めていた純文学の道を再び目指す。あのー、ぶっちゃけた話、彼の小説で芥川賞は無理でしょう。笑。茶川竜之介というふざけた名前だけで、撥ねられそうなんですけど、終盤辺りで茶川の声で朗読される文章に、ツッコミ入れましたわ。それ、純文学と違うやん!少なくとも昭和30年代で芥川賞を受賞した作品に、そんな軟派な文章で書かれたものは無いと思うよ…。ライトノベルか、素人のブログノベルのレベルっすよ、その文。汗。脚本は山崎貴監督ともう一人の方の共作ですが、茶川の作品部分のみ、本物の文学者の方に代筆して頂く事は出来なかったのでしょうか…?最終選考に残ったって…、私が選考委員だったら、悪いけど一次審査で撥ねてるから…。まあ、映画だから良いけどさ。苦笑。映画は良かったですよ。前作同様、笑いあり、涙ありで。詳しくは後程。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 22, 2007
12/15(土)より全国ロードショーです。監督・・・永田琴 原作・・・鬼塚忠 『Little DJ 小さな恋の物語』(ポプラ社刊) 出演・・・神木隆之介、福田麻由子、広末涼子、佐藤重幸、村川絵梨、松重豊、小林克也、 西田尚美、石黒賢、原田芳雄、他。・物語序盤・FMラジオ局で深夜放送のディレクターを務めている海乃たまき。努力して夢を叶えた筈だったのに、深夜放送のリスナーは少なく、リクエストの葉書も全く来ない。たまきは番組の打ち切りを告げられ、自分がこの仕事に就く切っ掛けとなった過去を思い起こす…。1977年、函館。ラジオのDJの物真似が大好きな野球少年・高野太郎は、試合途中に鼻血を出して倒れてしまう。最初は単なる疲労と思われていたが、数日後にまた同じ症状で保健室に運ばれた太郎は、母ひろ子の妹かなえが勤務する病院に検査しに行く事に。しかし血液検査の結果を見た若先生こと高崎は、太郎の病気が深刻なものである可能性を示唆。呼び出された父・正彦は、田舎病院の医師に何が判ると怒って息子を連れ帰ろうとするが、太郎は再び大量の鼻血を出してしまう。そのまま入院治療をする事になった太郎。病院の生活は単調で退屈。ある日太郎は、毎日曜日毎にローテーションで掛かるクラッシックの発信元を探して、若先生の父である院長の大先生の部屋へと辿り着く。そこには大量のレコードと音響設備が整っており、太郎は悪戯に机にあったマイクで、DJごっこをする。それを見た大先生は、太郎にお昼の放送のDJを務めるよう提案した。先ず、広末涼子の年齢設定が、明らかに可笑しい。メインは1977年ですが、この時14~15歳だった少女が、現代で広末涼子になるのは無理がある。30年前の話だから、広末ちゃん、45歳くらいになっしまうよ…。確かに泣ける。それは間違いない。でも、人間が死んでゆく過程を延々と見せられたら、泣かざるを得ないでしょう。それは映画の出来・不出来とは別次元の問題で。ストーリーには一切、新鮮さは無いです。少年が白血病に罹り、やがて死を迎えるという話。病院で知り合った少女と、淡い初恋があって、という、ただそれだけのストーリー。取り敢えず、何でも良いから泣きたい気分というなら観に行っても良いと思いますが、それ以外の人が、敢えて観る意義は無いかも。因みに、映画の中のラジオ番組「ミッドナイト・エクスプレス」の声(DJ)を担当しているのは、小林克也さんです。 顔はともかく(おいっ)、声は素敵ですね。聞いていて心地良い声質の持ち主。最後にはご本人も登場します。 敢えて、特に語りたいと思う点も無いのですが。笑。序盤に出てくる、同室の入院患者と息子のエピソードは、わりと好きでした。どう見ても、悪性のもので、余命幾許もないという感じの腹の出っ張り方をした父親と、ロック・バンドのメンバーのような風采の息子。一見して、生き方も考え方も違うと判る二人。主人公の太郎も、仕事ばかりで家庭を省みない横暴な父親との関係は、お世辞にも円満とは言えないのですが、彼が不治の病に侵されてからは、遅まきながらも息子を理解しようと努めます。息子が興味を持っていたアーティストのレコードを探して買ってきてくれる。そんな父親に反発する太郎に、前述の若者が俺みたいに後悔すると窘める。70年代のヒットナンバーが多く流れるので、その頃に青春時代を送った人なら、懐かしさが感じられると思います。私の場合は、微妙に年代が古過ぎて、リアルタイムで聴く事はできなかった曲ばかりですが。でもキャンディーズは好きだったので、「年下の男の子」は当時も知ってましたよ。この映画、チラシの解説によると、映画と小説が同時進行して、先に小説が発売されたという事です。20万部突破のベストセラーらしいが、我は知らぬ。(-_-)特に原作を読みたいとも思いません。たまき役の福田麻由子ちゃんの演技が、ちょいと嘘っぽくて白々しい。なんで、そんなに愛想が良いのか、謎。いつも無駄にニコニコしていて、あんな馴れ馴れしい奴、私は厭だな。笑。中学生にもなって、無邪気に男の子のベッドに潜り込むし、有り得ねぇー。天真爛漫を装って、初な男心を掻き乱す魔性の女と見た。たまきへの思いを綴った手紙を、なかなか渡せない太郎。僕を忘れないで下さい、というのは、死にゆく者にとっての最たる願いかな。死ぬんだから、好きです、付き合って下さいとは書けない。自分という人間が居た事を、心の隅にでも覚えておいてほしい、そう願うのが精一杯の状況。泣けるという点では、先ず間違いなく泣けます。私なんか、会場を出てからも、鼻ズルでしたもの。何処かで、鼻かみたかったけど、同じ方向に帰る人が多くて、恥ずかしいから、そのまんま歩いてました。(^_^;)だからって、素晴らしい映画という訳ではありません。その点は誤解しないように。お涙頂戴系、というのが一番端的な表現だと思います。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 21, 2007
芸能人の結婚ニュースで、こんなにショック受けるなんて初めてかも。笑。独身だからって、自分と結婚するなんて有り得ない人なんだから、何もショック受ける事ないのにね。(^_^;)やっぱり私、阿部ちゃんの事、かなり好きだったみたいですわ。あーあ、ついにお婿に行ってしまうのね、この私を捨てて。爆。どうぞ、お幸せに…。うるうる。(T_T)以下は、俳優、阿部寛さん(43)がマスコミ各社に送った結婚報告のFAX全文。 いつも大変お世話になっています。 突然このようなご報告を書面で致しますことを、お許し下さい。 この度阿部寛は、お付き合いをしてまいりました一般の女性で、28才の元OLの方と結婚することになりました。 彼女と、正式なお付き合いをするようになったのは1年半ほど前からで、結婚を意識し始めたのは半年ほど前からです。 彼女は僕のよき理解者で、いつも陰ながら支えてくれました。彼女の優しさにひかれ、互いに一緒にいたいという自然な思いで、現在、渋谷区のマンションに一緒に住んでいます。 入籍は、撮影のスケジュールをみて行います。挙式、披露宴はこれから2人で準備し、来年のどこかで親族のみで行おうと思っています。 相手方のことを考え、顔写真や名前は一般の方なので、控えさせて頂きます。皆様、何卒ご理解いただけますよう、宜しくお願い申し上げます。 至らない私たちではございますが、これから一歩ずつ、明るくのびやかな家庭を築いていきたいと思っています。 また仕事の上でも、新たな気持ちで一つ一つの作品に取り組みたいと思っています。 皆様にはこれからも、変わらぬご指導を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。 2007年11月20日 阿部寛
Nov 20, 2007
結局先週は忙しくて、試写会一本しか行けなかったよ…。(T_T)今週こそはと思っているのですが、来ちゃいましたわ(何が?と、敢えて訊かないで…)。お腹と腰と下半身が痛んで、鉛のように重くなってしまうアレです。試写会の予定があるので、這ってでも行きたいけど。頑張れるかな…。痛み止めのお薬飲んでも、寝てないと辛いのよねぇ、私。一番ダメっぽい日に重なっているから最低だぁ。(>_
Nov 19, 2007
使えるのが、GAGA配給作品のみで、使用できる映画館も限られているのですが。「4分間のピアニスト」が観たかったので買いました。(*^^)v2枚セットだったので、後は何に使おうかなぁ?使用期限が来年の2月までなので、ゆっくり考えれば良いですけど。私も時々、株主特典を見ると、株買おうかなと思ったりします。映画チケットも嬉しいけれど、電車の乗り放題券は凄く魅力的。でもそれだけの特典を貰おうと思ったら、いっぱい株買わないといけないよね…。父の同級生の方が、私がいつも利用するK阪電鉄の株主なのですが、乗り放題券、持ってたんです。ちっ、セレブ・ジジイめ。リッチなのは、昔から知ってたけどさ。スミマセン、割安価格でお譲り頂けないでしょうか?と言いたかった。(^_^;)絶対、私の方が使用頻度高いと思うんだけど。自分で、その額の株を買う勇気はないです。お金は元本保証の定期預金にする臆病者ですから。でも、ゴールドに換えておいた方が、今後のインフレ対策には良いのかなぁと迷ったりも。お金はインフレになれば、紙切れですもんね…。悩むなぁ。
Nov 15, 2007
11/17(土)より、全国ロードショーです。"SAW IV" 監督・・・ダーレン・リン・バウズマン 出演: トビン・ベル ジグソウ スコット・パターソン ストラム捜査官 ベッツィ・ラッセル ジル コスタス・マンディロア ホフマン刑事 リリク・ベント リッグ刑事 アシーナ・カーカニス ペレーズ捜査官 ジャスティン・ルイス、サイモン・レイノルズ、マイク・リアルバ、マーティ・アダムズ ・物語序盤・マッドキラーのジグソウこと、ジョン・クレイマーは死亡した。モルグで検視に掛けられるジグソー。胃を切り開くと、中には蝋で固められたカセットテープが…。ホフマン刑事に宛てた、終わりではなく始まりだという、ジグソーからのメッセージだった。ケリー刑事の遺体を調べていたホフマンは、女性のアマンダ一人で出来る犯行ではないと推測、まだ別にジグソーの協力者が居る筈だと言う。 FBIも捜査に加わり、捜査が開始された。リッグ刑事は、同僚を助けられなかった事で悩み、妻は全ての人を救えはしないと、家を出て行ってしまう。その後、リッグは自宅で何者かに襲われ、目覚めるとバスタブの中に浸かっていた。そして近くにあったTVモニターには、ジグソウからのメッセージが映り、何処かで監禁されている、ホフマンと失踪中だったエリック刑事の映像が…。ジグソウは制限時間90分の救出ゲームをリッグに仕掛けてきた。二人の居所を探す為、ジグソウのゲームに参加せざるを得なくなったリッグは、居間で動物の面を被せられて、椅子に拘束されている女性を発見した。2004年に一作目が公開されてから、一年に一作ペースで製作されています。アメリカでは毎年ハロウィンの時期を狙って公開されています。前作は今迄の総纏めという意味で、まあ良いか…と思えた作品でしたが、更に四作目が出来た事に驚きました。ジグソウが死んだのに、今更どうするんだ?と。流石に四作目ともなると、今迄のストーリーや登場人物も覚えていないといけない上に、新たな登場人物も出てきて、単純明快だった一作目に比べて、複雑化してきました。ですから、シリーズを一切観ずに、これだけいきなり鑑賞するのは、お勧めできません。オープニングは完全に三作目からの続きですので、観ていないと理解できません。三作目は映画館で鑑賞したのですが、どんな映画だったか、自分のレビューを読んでみようと思ったら、ここを完全放棄している期間中に観た映画だった。(T_T)レビュー無しかい…。思い出せないじゃん…。オープニングは、死亡したジグソーの検死現場から始まります。彼は確か病死だったと思うので、検死する必要性ってあったかな?と少し疑問に思いつつ。頭蓋骨を電動回転式ノコで切り、脳を取り出し、その後、お腹をぱっくり切り開いて、胃を取り出しました。結果的には、そこから新たな証拠品が出て来たので、検死解剖して正解だったんですけど、別に脳は要らんと思うよ…。恐らく、最初にインパクトのある、エグいシーンを撮りたかっただけー、みたいなノリ?その次にジグソウと弟子のアマンダによって用意された殺人ゲームの現場での、現場検証の場面に移ります。無残に死んでる人、これ誰だっけ…?女刑事さんだったかなぁ。なんとなく覚えているようないないような、曖昧な記憶しかなく、ちょっと?マーク。今回、罠にハメられるのは、リッグという黒人の刑事さんです。前作で失踪していたままだった刑事と同僚の二人が、何処かに監禁されている映像を見せられ、厭々ながら90分一本勝負に挑みます。あらゆる所にジグソーからのメッセージが。「私が見るように見ろ」「私が感じるものを感じろ」「私がやるように救え」売春斡旋業の女、凶悪連続レイプ犯、児童虐待夫婦、そのような人達が、彼のゆく先々で残虐な装置に捉われて、救いを求めています。リッグはゲームに勝利して、同僚達を救い出せるのか?キーワードは途中で何度か言われる、リッグの刑事としての職務態度にあります。それが何かは伏せますが、皮肉な結末へと向かう事に…。ジグソウもアマンダも居ないので、当然、実行犯が必要です。(実行犯と影の黒幕は違う人です。いつものように。)最後は一応、どんでん返しが用意されていますが、この人物が何故ジグソーに共感して、彼の後継者となる道を選んだのか、納得のゆく説明が一切無く、腑に落ちないオチでした。パッとしない人だし、まさに感想は「あっ、そう。」(今回のタイトルには、この日本語の意味も含まれていると思う(ウソ)。エンディング・テーマはX-JAPANだしぃ。)今回、初登場となるのが、ジグソーの元妻ジル。まだジグソーがジョン・クレイマーという、正常な人間だった頃の事を知る人物です。そもそも何故、彼は殺人を犯すようになったのか。一番最初の犠牲者は、薬欲しさにジルを襲い、お腹に居た夫妻の子を殺してしまったジャンキーでした。そういう過去もあったんだなぁ、と思いつつ。しかし全般的には、同じ事の繰り返しで、痛いシーンも見飽きたし、ネタも出尽くした感があり、四作目まで作る意義は全く感じませんでした。好い加減にしろよ、と言いたくなりましたね。ガセネタかもしれませんが、ジグソウ役トビン・ベルとは、五作目までの契約が既に結ばれているという情報も聞きました。(事実でした…。)今回の実行犯では、インパクトが無いので、次回は子供時代まで遡った「ソウ・ビギニング」みたいな話になるのかな?てか、私はもう結構ですから、本当に。何事でも、引き際を誤るというのは、非常に無様ですね…。本当の所、一作目のみで惜しまれつつ去ってゆくべき作品だったと思います。個人的には、これでこの作品と完全に訣別する意志が固まったので、その意味でのみ許す。笑。後は「釣りバカ日誌」シリーズのように、毎年好きな人だけが、恒例行事として観続ければ良いんじゃないかな。続けようと思えば、永遠にネタはある訳だし、需要があるなら続けられるでしょう。私はジグソー・ボールペン(これが一番の戦利品)をサヨナラ記念として、大切に保管しますわ。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 15, 2007
「3」で終わりだろう、と思っていた「ソウ」。聞いた話によると、ジグソウ役の俳優とは、既に「5」までの契約が交わされているとか。「1」は確かに面白かったけれど、もう流石に良いでしょう。何事も、引き際は大切ですよ。一応、確認の為に、出来栄えを観てきますが…。正式なレビューは、また後程。・・・レビューは明日の日記に書きますわ。ここは今日の試写会での出来事を書いておこう。大した事は無かったんですけど。少しぷっと笑った事。司会者のお姉さん、よく試写会場でお見掛けする方なのですが、慣れた口ぶりで長々と、作品の紹介やプレゼントのお話をされた後、「ソウ4は11/17土曜日より、残酷ロードショーです♪」と仰いました。確かに残酷なシーンが多いから、「残酷ロードショー」という表現もあながち間違いとも言えないのですが…。思わず、ぷぷぷ。私の隣に座っていた若い女性二人も、「今、残酷って言ったよね?」と言い合っていたので、私の聞き間違いではないです。勿論、「全国ロードショー」が正解ですよ。しかし司会のお姉さんは、訂正する事無く、にこやかに舞台から去って行きました。実は澄ました顔で、ギャグを狙っていたのか?(~_~;)それから、試写会に行くと大抵、プレスシート付きの前売り券を販売しているのですが。司会者のお姉さんが、「今日は更にオマケがあります。」とじゃーんと出したのは、ボールペン。ジグソー人形がトップに付いた、注射器型のボールペンでした。非売品、30名様限定との事。私はプレスシート・コレクターではないので、普段は買わないのですが、「そのボールペン、マジ欲しいー、映画終わったら絶対買いに行こう!」と心に誓いました。隣のお姉さんも「あれ、欲しい~。」と言っていたので、30本売り切れる前に行かねばと、心の内にめらめらと炎を燃やして。映画が始まってからも、ずっとボールペンの事ばかり考えていて、私ってバカよね。確り入手しましたよーん。やっぱり皆、欲しかったみたい。普段なら、「プレスシート付き前売り券、販売しておりまーす!」と係員の人が声を張り上げても、皆知らん顔で通り過ぎてゆくのに、次から次へと買いに来る買いに来る。私も売れ切れたらヤバいと思って、普段は最後まで見届けるエンドロールを途中で抜け出して買いに行きましたからね。しかし私の前のお兄さんが2枚買った時は焦りました。だって、テーブルの上のボールペン、残り2本だったので。「ウソ、売り切れ?!」と泣きそうになったら、下の箱から新たなボールペンが登場しました。ほっ。私、万札しか持っていなくて、お釣りがないと、係のお兄さん達は困っていて、「取り敢えず、キープしておきますから、お釣りが出来るまで暫くお待ち下さい。」とその場で少し待つ事に。その後に現れたお兄さんも、「ボールペン、もう売り切れましたか?」とあたふたとやって来たので、明らかにボールペン狙い。その人のお蔭で、私のお釣りが出来たんですけどね。わーい、可愛いなぁー。(^^♪でもまたチケット、売らないと。しかし、前売り券て1300円だと思っていたら、この映画の前売り券は1500円なのよー。うーん、ちょっと痛いぞ。プレスシートは、取り敢えず、保管しておきま~す。映画の話はまた明日。グーテ・ナハト♪
Nov 14, 2007
「ボーン・アルティメイタム」の前売りチケットペアで購入。(^^♪車で行けるシネコンで上映しているので、ぱぱりんを連れて参りましょう。ぱぱりんも、最近テレビで二作とも観たので、楽しめる筈。「エクスマキナ」のチケットでは、一枚捌くのに痛い目に遭ったが、この映画ならぱぱりんの好きなジャンルだから大丈夫。私も好きなシリーズなので、わくわくしています。でもこれで本当に終わっちゃうのかなぁ。「007」みたいに続ければ良いのに。残念です。原作小説は、ロバート・ラドラム。「原作本、家に無かったっけ?」と訊いたら、純粋なスパイ・アクションは読まないから無いとの仰せで、ラドラムには手を出していない模様。でもこのシリーズでなくても、なんか一冊くらい蔵書があったと思うんだけど…。ジェイソン・ボーン・シリーズは、「暗殺者」「殺戮のオデッセイ」「最後の暗殺者」の三作です。「殺戮のオデッセイ」って本棚で見た気がするけどなぁ。もう一度、調べてみよう。残念ながら、R・ラドラム氏は故人です。遺作は「暗殺のアルゴリズム」。遺稿が発見されるのが遅れて、日本で翻訳本が出たのは今年になってからでした。 映画。問題は、いつ行けるかだな。(;一_一)やっぱり週末か…。あそこのシネコンは、いつでも空いてるから、問題ないでしょう。・・・・・やっぱりあったわ、ロバート・ラドラムの文庫。しかし残念ながら、ジェイソン・ボーン・シリーズはありませんでした。だって、ぱぱりんの書籍管理と購入は、私の担当だから、一冊も買っていなければ、私はラドラムの名前すら知らない筈ですもの。でもラドラムの名前は良く知っていたから、絶対に我が家の蔵書に含まれていると思っていたんだ。そもそも私が書籍管理をするようになったのは、ぱぱりんが同じ本を繰り返し買ってくるからでした。文庫本ならまだしも(これも勿体無いですけど)、単行本二冊買ってくるなよ…。「あ、また、やってもた。」と何度も同じ過ちを繰り返す。見かねた私が、「これからは私が買ってくるから。趣味も全部判ってるから任せて。絶対に自分で買わないで。」という塩梅に。(~_~;)最近は目を悪くして、大好きな読書が出来なくなったぱぱりん。不憫なりー。(T_T)因みにぱぱりんの一番好きな作家は、ジャック・ヒギンズです。面白いですよ、彼の本。ヒギンズ初心者さんは、取り敢えず名作「鷲は舞い降りた」から行っとこう(^^♪
Nov 12, 2007
11/23(金)より、全国ロードショーです。"A MIGHTY HEART" 監督・・・マイケル・ウィンターボトム 原作・・・マリアンヌ・パール 『マイティ・ハート』(潮出版社刊) 出演・・・アンジェリーナ・ジョリー マリアンヌ・パール ダン・ファターマン ダニエル・パール アーチー・パンジャビ アスラ・ノマニ イルファン・カーン キャプテン ウィル・パットン ランダル・ベネット デニス・オヘア ジョン・バッシー アドナン・シディキ ドースト・アリアニ ゲイリー・ウィルメス スティーヴ・レヴァイン ・物語序盤・“ウォールストリート・ジャーナル”の記者であるダニエル・パールとマリアンヌ・パール夫妻は、紛争地域を取材するジャーナリスト。二人は9.11テロ事件の後、アジア各地を回った後、2002年の初めに、パキスタンのカラチを訪れた。妻マリアンヌは妊娠五ヶ月の身重。ある日、ダニエルは宗教指導者との取材のアポを取り付け、タクシーで現場へと向かう。マリアンヌや仲間達とディナーの約束をして…。しかしその夜、どれだけ待とうともダニエルは帰宅しなかった。マリアンヌは心配して、携帯電話に何度も電話を入れるが全く繋がらない。不安に駆られたマリアンヌは、あちこちに電話をするが、翌朝にならねば、公的機関は動かないとの事。ダニエルの失踪は、ジャーナリストの誘拐事件と断定され、地元警察を中心とした必死の捜索が開始された。マリアンヌや仲間達も、懸命に情報収集をして、ダニエルの行方を追う。ダニエルはパキスタンでは敵視されているユダヤ教徒であり、それを理由に殺害される恐れもある。また記者仲間のアスラはインド人で、両国間の関係が険悪な為、彼女をインドのスパイだと告発する者も。複雑に絡み合った人間関係の中で、情報は交錯し、時間だけが流れてゆく。そんな中、犯人グループからと思われる、ダニエルの拘束された姿を写したと思われる写真が送り付けられてきた。同時に犯人グループは、アメリカ合衆国に対し、収容所に捉えられている同胞の待遇改善などの要求を発表した。 ストーリーについても、一切予備知識なしで鑑賞しました。パキスタンという、殆どの日本人には馴染みの無い国で、実際に起こった外国人ジャーナリストの誘拐事件です。本当に何も知らずに観たので、鑑賞後、かなり気分が落ち込みました。物語自体は流れも一本道で単純なのですが、組織名や人物名が把握できず、恐らく頭が混乱すると思います。鑑賞前に、多少でもパキスタンの歴史やアフガン情勢について、下調べしておく事をお薦め致します。映画としては、非常に硬派な社会派作品で、一切の無駄を省いた写実的な進め方をしています。夫婦愛を感じさせる短い回想シーンは挿入されますが、ほぼドキュメンタリーに近い作風となっていました。紛争地帯を周るジャーナリストは、常に死と隣り合わせにあります。夫妻も共にジャーナリスト。自分やパートナーがいつ死の危険に晒されても可笑しくはないし、互いにその覚悟も持って仕事をしていたと思います。ただ現実に、その状況に置かれた時、如何に事前の覚悟はあったとしても、動揺してしまうのが人間。身重という、最も身体的に辛い時期に、最愛の夫を誘拐されたマリアンヌの心中を思うと、非常に痛々しいものがありました。この映画の撮影時期に、丁度マリアンヌと同様、妊娠中だったアンジェリーナ・ジョリーは、どのようにしてマリアンヌが、この過酷な時期を乗り越えたのか、随分と考えたようです。その結実として演じられた、マリアンヌの慟哭シーンは、観客の心を鷲掴みにします。この瞬間、彼女は映画の中の被写体ではなくなり、私は彼女に同化していました。自然と唇ががくがくと震え、涙が込み上げてきました。正に体当たりの演技です。また実際の主人公がフランス人という事もあり、アンジーはフランス語訛りの英語を話しています。その辺の頑張りも観て頂きたいですね。「17歳のカルテ」でアカデミー助演女優賞を獲得したアンジーですが、それ以降は、娯楽作品への出演が目立って、じっくり魅せる演技を披露していなかったと思います。今回は久し振りに、演技派女優のアンジェリーナ・ジョリー、此処に在りきという姿を堪能出来ました。実際に起きた事件なので、重苦しく救いの無い筋書きです。前述したように、ドキュメンタリーに近い内容なので、起伏のある筋書きを求めている人には向きません。当然、娯楽を求める事もナンセンスです。鑑賞後は、気持ちが沈むと思いますので、その辺は覚悟の上でご鑑賞下さい。私自身は、この事件の詳細を知らずに鑑賞したので、最後まで生還を信じており、その分余計に落ち込みました。(T_T)雰囲気としては「ナイロビの蜂」のような感じでしょうか。ただ、あちらは飽く迄フィクションで、ストーリーもありますが。日本でも先日、ミャンマーで紛争地域ジャーナリストが射殺された事件は、記憶に新しいと思います。世界に伝えるべき真実がそこにある限り、彼等は自らの使命を果たすべく、これからも危険の中へ身を投じ続けるのでしょうね。言葉も通じぬ、文化も宗教も異なる世界。例え紛争が起きていなくとも、異邦人には危険な場所。それでも猶、行かねばならない。誰かが発信しなければ、誰にも知られずに埋もれてしまう事実があるから。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 11, 2007
現在、全国ロードショー中です。"RESIDENT EVIL: EXTINCTION" 監督・・・ラッセル・マルケイ 脚本・・・ポール・W・S・アンダーソン 出演・・・ミラ・ジョヴォヴィッチ、オデッド・フェール、アリ・ラーター、イアン・グレン、アシャンティ ベティ、クリストファー・イーガン、スペンサー・ロック、ジェイソン・オマラ、マイク・エップス、他。 ・物語序盤・巨大企業アンブレラ社からのT-ウィルス流出による、ラクーンシティでの惨劇から数年の年月が経過した。ウィルスの感染は世界中へと広がり、文明社会は完全に崩壊し、植物までもが枯れ果ててしまった。世界各地の地下研究所に潜伏している、かつてのアンブレラ社幹部達は、アリスの遺伝子を使ってウィルスに対抗すべく、アリスのクローンによる実験を繰り返していた。しかし"アリス計画"の責任者アイザックス博士は、ウェスカーを筆頭とする議会の意向に反して、秘密裡に危険な研究を進めていた。一方、アリス本人は、アンブレラ社からの衛星探索網を潜り抜けて、単身砂漠化したアメリカをバイクで彷徨っていた。無線からは、一部生き残った人類が、生存者を求めて信号を発し続けている。アリスはガソリンを探して立ち寄ったスタンドで、アラスカが感染の及んでいない安息の地であると記されたノートを入手。その後アリスは、クレアをリーダーとして、数台のトラックでアメリカを縦断している武装集団と接触する。その中には、数年前に離れ離れになったカルロスも居た。彼等は、ノートの記述に希望を託して、燃料の残っていそうなラスベガスを経由して、アラスカを目指そうとするが…。古い映画で恐縮なのですが、唐突な世界観の変貌ぶりは、「マッドマックス」→「2」への変化を彷彿とさせました。あれも開いた口が塞がらなかったけど。この作品も、前作まで文明社会だった筈の筈が、いきなり砂漠化し荒廃した世界に…。これまでで最もゲームから遠ざかった作品となりましたね。トレーラーで事前に、ある程度は予想していたものの、これは「バイオハザード」か?という複雑な思いが胸に広がりました。はっきり言ってしまうと、失望に近いかな…。今回は、クレア・レッドフィールドが登場しますが、ゲーム・キャラとイメージが全く重ならなくて、ゲームから抜け出してきたかのような、前回のジルとは全然違いました。ゲームで登場したモンスターも強い物は一切登場せず、完結編にしては、あまりお金を掛けた様子も感じられませんでした。超能力的な強大なパワーを持った、アリスとアンブレラ社との死闘をメインにしたストーリー展開は考えられなかったのかなぁ…。これで終わりと言われると、全然納得いきませんね。脚本を担当したポール・アンダーソン。一作目は監督を務め、二作目から脚本と製作に回ったのですが…。もっと幾らでも、脚本の書きようはあったと思うんですけど。何故、完結編という大切な作品で、ああいう方向性を敢えて選んだのか、首を傾げるばかりです。(-_-メ)オープニングは、一作目を思い出させる洋館から始まります。一作目と同様に、シャワールームで目覚めたアリスは、戸惑った様子で辺りを見回し、施設の奥へと。そしてあの殺人レーザーのある廊下が登場します。必殺・格子模様レーザーを、天上通気口へのジャンプで回避。でも次のトラップで敢え無くダウン。このアリス、実はクローンの失敗作で、同じ顔をしたアリスの死体がごろごろ。こんな感じで、映画は幕を開けました。そして本物のアリスはというと、T-ウィルス蔓延の影響で、人間ばかりか動植物までもが絶滅し、砂漠化が進んだアメリカをバイクで旅しています。二作目で仲間になった人達とも離れて一人旅。どうして、二作目の直後から、始めてくれなかったんだろう…?映画としては完結編なのだから、絶対にアンブレラ社・ウェスカーと決着を付けないといけないでしょ。中ボスクラスの敵を倒して、「この続きは次回。乞うご期待。」みたいな終わり方には、卓袱台引っくり返すぞ!と怒り心頭。頭から湯気が立ち上りましたわ。モンスターも全然出てこないじゃん!!( ̄△ ̄#)T-ウィルス世界中に蔓延したんでしょ。ゾンビなんかより、遥かに生命力の強いリッカーとかハンターとかブレインサッカーとか、強力モンスターちゃん達は何処へ行っちゃったのさ!?砂漠だったら、ワーム系モンスター出せや!何、カラスの大群出して、満足してるんですか?「鳥」かよ?ポール・アンダーソン、一作目はロメロ監督「ゾンビ」へのオマージュです、と語っていましたが、今回はヒッチコック監督に捧げる作品ですかい?予算削られたんですか?と訊きたくなるような内容に「ガッカリだよ!」(←微妙に流行遅れ)最後はヘンテコな日本が出てくるし。その地下にウェスカー達の秘密基地?君ら、アンブレラ社じゃなくて、実はカプコンの社員やろ?!しかしウェスカー役のジェイソン・オマラ、アンタ、まるっきりウェスカーじゃないじゃん。何でそんなに、ぽっちゃりフェイスな訳?グラサン掛けても、全然クールじゃないし、最低だよ、この配役…。日本版のみのエンディング・テーマ曲を担当していた倖田來未さんの歌がイメージに合わないと、あちこちで言われていますが、私はそこへ辿り着く前に、憤激のあまり神経麻痺状態で、歌はぼーっと聴いていただけでした。日本版と言えば、オープニングのタイトル、"RESIDENT EVIL"でしたね。前は日本向けに、"BIOHAZARD"と丁寧に差し替えていたのになぁ。製作前から、ずーっとずーっと楽しみにしていたのに…。もう一回、作り直せ、バカ!関係者全員、頭丸めて土下座しろや! でもお別れ記念に、キーホルダーを買いました。(T_T)チケット代より高かったよ。トホホ。苦笑。これが面白かったという方、暴言吐いて、ゴメンナサイ。でも熱狂的バイオハザーダーとして、この作品、私には受け入れられません。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 10, 2007
現在、全国ロードショー中です。"THE INVASION" 監督・・・オリヴァー・ヒルシュビーゲル 原作・・・ジャック・フィニイ 『盗まれた街』(早川書房) 出演・・・ニコール・キッドマン キャロル・ベネル ダニエル・クレイグ ベン・ドリスコル ジェレミー・ノーサム タッカー・カウフマン ジャクソン・ボンド オリバー ジェフリー・ライト Dr.スティーヴン・ガレアーノ ヴェロニカ・カートライト ウェンディ・レンク ジョセフ・ソマー Dr.ヘンリク・ベリチェク セリア・ウェストン リュドミラ・ベリチェク ロジャー・リース ヨリシュ エリック・ベンジャミン ジーン ・物語序盤・ある日、宇宙から帰還するスペースシャトルが事故で墜落し、残骸が街の至る所に飛び散った。その破片には、地球上の物ではない、生命体が付着していた。精神科医のキャロルの元夫タッカーは、その現場に行き、少女から手渡された破片に触れてしまった。やがて奇妙な現象が起こり始める。キャロルの患者の1人が、夫が別人に変わったと訴えたのである。最初は彼女の妄想と思い込んでいたキャロルだったが、家族が別人に変わってしまったと恐れている人々は各地に広まっていた。ハロウィーンの夜、母親仲間の子の一人が、奇妙な物質を付着させていたのに気付いたキャロルは、親友の医師ベンに、細胞と思われる物体の分析を依頼する。その結果、その生命体は人体に侵入し、睡眠中に遺伝子を書き換え、感情の起伏を持たない生物に変えてしまうものだという事が判明した。既に体を乗っ取られていたタッカーは、預けていた一人息子オリバーを取り戻しに来たキャロルに襲いかかる。 ジャック・フィニイの古典SF小説『盗まれた街』の四度目の映画化です。これまでは「ボディ・スナッチャー」に類似したタイトルで映画化されていました。 私は全く知らなかったのですが、TVドラマもあったそうです。今回の"invasion"は侵入・侵略という意味の単語。昔、一大ブームを起こしたゲーム、"invader"も同じ語源から来る単語ですね。若い方は、あの異常なブームをご存じないと思いますが。まさに、日本中がインベーダーに乗っ取られた感じでした。笑。この作品、どうも本国での評判は芳しくなかったようですね。私は原作の筋書きも、これまでの作品も知らないという事もあり、普通に楽しめました。傑作かと言われると、普通のSFスリラーと答えるしかないですが。ラストが呆気なくて、それで万事解決したのか?と思いました。でも中盤の人ならざる者達からの逃亡劇は、なかなかスリルがありましたよ。感情を表すと、同化していない事が周囲に知れるので、常に無表情を保っていなければなりません。キャロルだけでなく、他の市民達もいつの間にか、"奴等"の習性を学習していたんですね。乗っ取られていない人々が時折出てきて、キャロルにアドバイスしてくれます。生命体は人が眠ると活動を開始し、翌朝目覚めた時には、別人へと生まれ変わっているという具合です。キャロルは、元亭主からゲロ(感染させる武器です…。)を掛けられて、眠れない状態に。人間て何日一睡もせずにいられるんでしょうか?覚醒剤が必要ですよね。キャロルも店の薬棚から、目を覚まさせておく薬を必死に捜し回っておりました。息子の体には、ある秘密があるのですが。この息子、使えねー。母親から私が寝そうになったら、心臓に注射を打って起こしてねと頼まれてるのに、自分の方が爆睡。ダメじゃん、ぼく。ニコール・キッドマンは、相変わらず美しいですね。こんな美人の精神科医さんに会えるなら、クリニックに通うのが楽しみになってしまうなぁ。用も無いのに、予約を取ってしまいそうだ。とにかく、ヒロインが愛息を守りつつ、"奴等"と追い駆けっこを続ける映画です。"奴等"が群れて歩くシーンは、ゾンビのようでした。どうでも良いけど、ハリウッド映画を観ていると、かなりの確率で日本が出てきたり、日本について言及されますね。この映画でも日本に関するコメントが。アメリカは、奇病をインフルエンザとして、情報を隠蔽していたのですが、日本では既に危険なウィルス感染であると発表されているとか何とか。そんなに日本は、国民に親切な国じゃないですよ…。アメリカで、これはヤバいから使用禁止とされた薬剤を、製薬会社の利益を優先させ、何年経っても平然と患者に投与してますから。汗。人間から、怒りや憎しみ、嫉妬などという醜い感情を取り去ったら、それは最早、人間とは違う生物だ、というような事を、映画の中に出てきたロシア人が、キャロルに話していました。乗っ取られた人間は、全て同じ思考をして、争い合う事もありません。(同化できない連中には容赦ないですけど。)醜い部分や葛藤を抱えた人間で居るのと、奴等の一員となって、全ての苦しみから解放されるのと、どちらが幸せでしょうね。楽なのは後者ですが。前述したとおり、終わり方がエラくあっさりしていて、これで危機は去ったの?全員元に戻って、めでたしめでたしですか?と訊きたくなりました。最後に、もう一捻りあると良かったかな…。敢えて、人類にとって皮肉な結末を持って来ても良かったと思います。つまり、人類は人間でない生命体となり、地球からは全ての紛争が消え、平和が訪れましたとさ、というような。取り敢えず、普通レベルには面白かったですけど。観終わった後は、今一歩、何かが足りなくて、物足りないという印象でした。きっと、すぐに忘れてしまう映画だなぁ。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 9, 2007
現在、全国ロードショー中です。"EX MACHINA""APPLESEED SAGA: EX MACHINA" 監督・・・荒牧伸志 プロデュース・・・ジョン・ウー 原作・・・士郎正宗 『アップルシード』音楽・・・細野晴臣、HASYMO、テイ・トウワ、コーネリアス、rei harakami、m-flo、他。 出演(声): 小林愛、山寺宏一、岸祐二、沢城みゆき、五十嵐麗、高島雅羅、辻親八、加瀬康之、コング桑田、土師孝也、深見梨加、他。 ・物語序盤・西暦2138年の地球。非核大戦により、人口の半数を失った人類は、停戦と共に、中立都市オリュンポスを築いた。そこには、人間の遺伝子を元に作られた、バイオロイドが多く生活していた。バイオロイドは人としての心を持つが、人間と異なり、怒りや憎しみといった負の感情をコントロールされた種族である。特殊部隊ES.W.A.T.に所属するデュナンとブリアレオスは、数多の戦闘を共に潜り抜けてきたパートナーであり、私生活では恋人であった。しかしブリアレオスの肉体は、過去の戦闘の負傷が元で、全身"ヘカトンケイル"と呼ばれる、常人では融合に耐えられなかった最強のサイボークと化していた。ある日、作戦行動中に敵の自爆によって、ブリアレオスは瀕死の重傷を負ってしまう。そんな中、ブリアレオスのDNAより作られたバイオロイド・テレウスが、デュナンのパートナーとして配属される。かつてのブレアレオスと同じ姿をしたテレウスに戸惑い、冷たく当たるデュナン。一方その頃、オリュンポス各地では、サイボーグが暴走するテロ事件が多発し、最高レベルの警戒態勢が続いていた。士郎正宗作原作コミック『アップルシード』の、フルCGアニメーション劇場版2作目。ストーリーは映画用の完全オリジナルで、プロデューサーにはジョン・ウーを迎えている。前作で、人物の表情の描き方に、セルアニメのような独特なCG手法を使っていたが、今回は修正されている。しかし依然として、人物のCG技法には、かなり癖があった。アクション・シーンには、ジョン・ウーらしい演出が随所に見られる。ただ、ストーリーの核心部分が、最初から読めてしまう脚本は難ありかと…。前作の「アップルシード」(2004)から、主人公デュナンの小林愛さんを除いて、全員声優が変更になっていますね。ブリアレオス役の山寺宏一さん、別に嫌いではないんですよ。ただ、この人、あちこちに出過ぎでしょ…。テレビでもタレントとして、顔が知れ渡ってしまっていますし、声も聞き飽きました。上手いのは、勿論、上手いと思いますけどね。でも正直、この人にブリアレオスは演じてもらいたくなかったです。(;一_一)因みに前作では、小杉十郎太さん。彼もベテラン中のベテランですけど、渋さから言うと、小杉さんのままでいってほしかった。キャラクター・デザイン自体も、全員随分変更されていて、前作との繋がりがあまり感じられない作品でしたね。タイトルも「アップルシード」であるという事を伏せておきたいかのように、小さく英語でAPPLESEED SAGAとサブタイトルを入れてあるだけ。"EX MACHINA"はラテン語で、語源は演劇用語でもある"Deus ex machina"から取ったと思われますが、敢えてこのタイトルにした必然性は無いと思いました。映像面については、キャラクターの顔の不自然さは、前作よりかなり払拭されていたものの、微妙にまだ名残があるのか、単に画像処理が荒いだけなのか、どうしても違和感を覚えてしまいました。でも一作目より更に進化した、最新技術を駆使している筈なので、敢えて、若干不自然さを残す形を選んだのだと推測しますが。都市の風景やサイボーグなどのCGは、明らかに細かく書き込まれているので、人物表現で独自性を打ち出したかったのでしょうねぇ…。ジョン・ウーのプロデュースという事で、毎度お馴染みの戦闘シーンでのスローモーションに二丁拳銃、そして彼のトレードマークである鳩も登場します。戦闘シーンは、流石に洗練されていて、カッコ良く描かれていました。一番の難点はストーリーのインパクトの弱さですかね。枝葉より、これが最も大切なファクターなんですが…。これと言って、目新しいアイデアも無く、果てしなくフツー。大体、序盤から、市民達が耳に付けていた装置コネクサス。デュナンがヒトミに尋ねたら、出所は判らないけど、フリーで便利だから大流行りって…。オリュンポス、今より文明が進んだ未来都市ですよね?セキュリティーに対する意識も向上している筈よね?そんな安全性も何も確認できない胡乱な代物を、何故人々が安易に受け入れるのか。最初から、それが事件の大元でしょ…と、誰が観ても判ってしまうんですけど。ケスナー博士も、出てきた瞬間に、これがキーパーソンの悪役だなと判ってしまうので、驚きや意外性が全くなく、予定調和の如く進行する物語を、淡々と見守るしかなかったのが残念です。クリエイター陣には、非常に拘っています。デュナンの衣装をデザインしたのは、プラダのデザイナー、ミウッチャ・プラダ。パーティー・ドレスと私服の二つがそれ。パーティ・ドレスの方は、可愛いというか、変わっているというか。黒と白で作られたドレスでした。音楽では、監修の細野晴臣を筆頭に、有名アーティスト達が結集。因みに"HASYMO"は、元"YMO"坂本龍一・高橋幸宏・細野晴臣の新ユニット名。彼等は2004年"HAS"名義で活動をした為、二つの名前を並べて、この名前にしたとか。色々細部に拘った割に、全体的には凡庸な内容に仕上がってしまったというのが、私の率直な感想でした。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 8, 2007
現在、全国ロードショー中です。 監督、脚本・・・松尾スズキ 原作・・・松尾スズキ 『クワイエットルームにようこそ』(文藝春秋刊) 出演・・・内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優、りょう、中村優子、高橋真唯、馬渕英俚可、筒井真理子、宍戸美和公、平岩紙、塚本晋也、平田満、徳井優、峯村リエ、武沢宏、箕輪はるか(ハリセンボン)、近藤春菜(ハリセンボン)、庵野秀明、河井克夫、妻夫木聡、大竹しのぶ、他。 出演(声)・・・伊勢志摩 白井医師 ・物語序盤・佐倉明日香は28歳のフリーライター。連載の決まった800字のコラムが全く書けずに焦っている。同居人で放送作家である鉄雄とは、亡父の為に買った仏壇の一件で大喧嘩をした。自分でも記憶が無い内に意識を失ったらしく、ふと目覚めると、見知らぬ白い部屋で、ベッドに5点拘束され、身動きが取れない状態に。自分の置かれた状況が、全く理解できない明日香は、何とか記憶を呼び戻そうとするが上手くゆかない。やがて現れた看護婦の江口から、ここが精神科の女子閉鎖病棟の監禁室だという事を聞かされる。 どうやら原稿が書けずに焦った明日香は、睡眠薬とアルコールを大量に同時摂取して、昏睡状態に陥っていた模様。緊急処置の後、同居人である鉄雄の同意で、強制入院となったのだ。事故であり自殺未遂とは違うので、すぐに退院させてほしいと懇願する明日香だが、医師の診察は来週の月曜まで無いという。折角、貰ったコラムの仕事を失うと焦る明日香。暫くして、通称クワイエットルームと呼ばれる監禁室からの退室を許された明日香は、病棟に入院している様々な患者と出会う。芥川賞候補にも挙がった、松尾スズキの同名小説を、彼が自ら脚本・監督を手掛けて映画化した作品です。主役は9年振りの映画主演となる内田有紀。中盤まではコメディで、とにかく滑稽で笑えます。しかし終盤になると、心に突き刺さるヘヴィな真実が明かされてゆきます。確り笑わせて、その後、泣かせて、最後は心地良い味わいの残る映画。観て良かったと思いました。オープニングはスーツ姿で敏腕ライターという感じの内田有紀が、携帯片手に雑誌の編集者と話し、その後は他社との会議。そこに彼氏から送られてきた、変な写メ。何だ、これ?と思ったら、突然意識が遠のき、金色の仏壇の上に立っている内田有紀。次のシーンでは、白い天井に白い壁の密室で、ベッドに拘束されている自分に気付く。部屋のドアの隙間から、ぎょろっとした目で明日香を見詰め、何かを呟く少女。室外では、「頭が燃える!」と誰かが叫んで、走り回っている。ヒロイン明日香同様に、何が起こったのか、全く状況が把握できません。序盤から、これでもかと笑わせてくれます。適当に退院させようと言ってくれた、好い加減な医師松井を、不慮の事故で転倒させてしまった明日香。松井は倒れて、頭の下の床には血だまりが…。シュールです。急遽、確り時間を掛けて治療してくれるという、有難迷惑な白井医師が担当に。看護師からも一目置かれる男性医師ですが、何故か声は女性。看護師さんも、りょうさん演ずる規則絶対の冷徹な江口や、平岩紙さん演ずる親切だけどお惚け天然キャラの平岩など、強烈なインパクトを持つ面々が。勿論、患者さん達も、ツワモノ揃い。一番怖いのは、大竹しのぶさん。一見、人懐っこくて親切ごかしな態度で近付きますが、金勘定に煩く、新参の患者をターゲットにして、クワイエットルーム送りにする恐ろしい人物。大竹さん、演技上手いですね。蒼井優はなかなか美味しい役どころです。他の患者と距離を置き、冷めた目で観察している、拒食症の少女。黒のドレッドヘアーに、鋭い目付き。明日香には、わりと親切に接してくれるけれど、彼女もまた心に闇を持っています。同室になった栗田(中村優子)は、リッチな亭主のお蔭で、簡単に退院してゆきます。スマートで合理的な考え方をする栗田は、皆から貰った色紙やメールアドレスのリストはすぐに捨てるが、自分と同じ空気を感じると、明日香にだけは、メールアドレスを渡して去ってゆく。ここから出るという事は、そういう事だと、冷めた口調で話す栗田。しかし彼女もやはり、闇の世界から逃れられない人物である事が、ラストに判ります。ほんの一瞬ですが、これも残酷なエピソード。実生活でも脚本家・構成作家として活躍し、映画の役と被る所のある宮藤官九郎さんも、コミカルで間抜けな演技が面白いですね。あと、何故こんな端役で出演しているのか謎な、鉄雄の子分役の妻夫木さん。笑。出演時間は短いですが弾けてます。(~_~;)ストーリーは中盤まで、おバカなシーンが多くて笑えます。その間にも、勿論、人間ドラマも挿入されているのですが。シリアスさとコミカルさが、適度にバランス良く混合されていて、素直に楽しめます。しかし終盤になると、一変、明日香の身に起こった真実が明かされ、物語は心臓にナイフを突き立てられる感覚に。明日香は何故、浴びるようにアルコールを飲むようになったのか?何故、不眠症になってしまったのか?そこには、とても悲しい過去が隠されていました。そして、全てを失くした明日香を拾った、鉄雄にとっても、飲んだくれで自暴自棄になった明日香は、いつしか重荷となっていました。「私、鬱陶しいよね?」という問い掛けに、困惑しながらも遂に「鬱陶しい。」と答える鉄雄。誰も好きで、鬱陶しい人間になどなりたくないです。本当は陽気に楽しく人生を謳歌したい。だけど、余りに悲しい出来事が続くと、人の心は壊れてしまう。作り笑いさえできなくなる。酒浸りになり、オーバードーズを繰り返し、死にたいと考えるようになる。最後の味方である家族から「鬱陶しい。」と言われるのは、死刑宣告に近いかな。でも結末は、爽やかですよ。これから明日香は、きっと立ち直って、自らの道を切り開き、新たな幸せを手にするに違いないと、希望を持てる締め括り方でした。 カメオ的な出演ですが、歌人の俵万智や漫画家のしりあがり寿・しまおまほ等が旅館のシーンで登場します。しかし白井医師の声を演じている伊勢志摩って、何者?芸名を考えるのが面倒くさかったのかと疑ってしまう名前ですね。洋画だと「17歳のカルテ」が丁度、精神病棟内の人間ドラマを描いた作品ですが、やはり邦画、全く雰囲気が違います。また「17歳のカルテ」は著者の体験を綴った実話なので、正直、最初から最後まで笑えないですよね。汗。補足ですが、本当の精神病院は、あんなに楽しくありません。一歩足を踏み入れた途端に、空気の重さが違います。まともな精神の持ち主でも、ここから帰らせてくれー、と発狂して叫びたくなります。「17歳のカルテ」もぶっ飛ぶ、沈鬱な世界です。あの空気がそのまま映画で再現されたら、皆、頭可笑しくなる事、請け合いです。笑。これは飽く迄フィクションなので、リアリティーには拘らなくて良いと思いましたが。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 7, 2007
12月のクリスマス前に、講習会のメンバーと手話サークル合同で、クリスマス・パーティーを開催するそうな。聾唖の方もいらっしゃるので、勿論、会話は手話よなぁ。ヤバいよ、基本単語も忘れてる…。もう一回、基礎編のテキスト読み直さないと。それで講習会のメンバーも、出し物を披露しなければならないという事で、寸劇と歌をやる事に。寸劇は日本昔話の「大きなかぶ」。どんな話だっけ…?昔話の筋書きなんて、すっかり忘却の彼方よん。なんか、皆でカブを引っ張る話だよね。取り敢えず、人数多いので、実際には登場しない役まで、無理矢理作って、皆でカブを引っ張る事に。私は犬役になりました。動物もいっぱい種類があったんだけど、黒板に「犬」と見た瞬間から、私は犬をやる!とめらめらと内心燃えていたのだ。どんなんや…?だって愛犬家だもん。犬しかないだろっ。犬やる人?と訊かれた時に、思い切り挙手しましたって。衣装は各自で用意って、ひょっとして着ぐるみ?そんなの準備できないよ。お面だけで良いよね?一人、気合い入りまくりの着ぐるみ着て行ったら、爆笑モンだと思いますが。(#^.^#)一応、少しアレンジして、引っこ抜いたカブの中には、サンタクロースが居て出てくるという展開になるらしい。そして、皆で「サンタが街にやってきた」を合唱。当然、手話でだが。まあ、上手い人が、脚本を用意してくれると言うので、まるっとお任せだ。パーティーと言えば恒例の、プレゼント交換もあるんだって。なんかスッゲェ懐かしいよー。笑。だがしかし、手話はちっとも上達しとらんなぁ。応用編に入ると、テクニックを要求されるから、頭がパニックになります。上下左右前後、空間をマックスに利用して、より判り易い表現を心掛ける様にって…。この手話なんだったっけ?と考え考えやっている私に、そんな高度なテクを求めないで下さい。(~_~;)映画好きなせいか、女優と呼ばれている私。爆。だって、台詞を演じる時に、無表情でやる方が難しくないか?怒った時は怒った顔、困った時は自然と困った顔になるもん。それを能面状態でやれって方が、私には苦行に思える。私にはごく自然な事なんだけど、皆は何故か驚くようだ。
Nov 6, 2007
映画レビューを載せたブログって、ネット上に氾濫しまくってますね。その反面、これは前にも書きましたが、マイナー作品になると、ぱたっと誰も書いてないというのが笑える。みんな、観る作品、偏ってるなーと。なんか、前に倣えーって感じで、実につまんないのだ。取り敢えず、話題になってるもの、流行しているものに群がるという、日本人気質が感じられて…。(;一_一)まあ、私もそういうメジャー作品も押さえてますけどね。でも、これでもかというような、超マイナー映画も大好き。もっと、「こんなもんまで観るかよーっ!脱帽だぜ、アンタ!ラリホーッ!」という筋金入り映画マニアの剛腕ブロガーを見出したいですね。知っていたら、是非紹介して頂きたいです。覗くだけでも、勉強になるから。今日はトラックバックの事。一応、私も書いてます、という程度に、気が向いた時に、適当に相手を選んで、トラックバックを送信しておりますが。まあ、大体、評価が似たような人を選んでおります。しかし皆さんの所の、トラックバック数には、正直驚かされますね。中には100個とか、平気で超えてる記事もあって、これだけトラックバックしてもらうには、日頃どれだけの努力をしているのだろう…と唖然とするばかり。トラックバックをまめに送信するのは勿論ですが、確りコメントを残して、自分の存在をアピールしないと、常に覗いてもらえる相手には昇格できません。その努力が凄いと思う。楽天のトラックバックって、一度に3個しかできないのですが、他のブログはどうなのですかね?私は何回か送信するだけでも大変です…、ぶっちゃけた話。笑。一度に10個くらい出来るようにしてほしいなぁ。楽天さん、何とかなりませんかー?
Nov 5, 2007
来週、鑑賞予定の映画。ここに書く事で、己に鞭を打つ。笑。「ALWAYS 続・三丁目の夕日」「エクスマキナ」「バイオハザード3」「クワイエットルームへようそこ」でも「インベージョン」も観てみたかったんだ…。評判はイマイチだけど、私、「盗まれた街」の原作も読んでいないし、これまでの映画化作品も全く観ていません。この際だから、観ておこうかな。それだと「ALWAYS…」を先送りにする事になるかな。オークション・トラブルで、気分的に極度のロウ。入札したからには、責任持って、買い取って下さい。落札後、連絡無し放置って、人道に反する行為よ。人間として最低です。見ず知らずの相手だし、どーでもいいやって気楽に考えてるんだろうね。どれだけ迷惑を掛けてるいか、全然判っていないと思う。こちらの精神的負担・時間の浪費・金銭的損失を少し考えてみろよ…。自分がされて不快な事は、他人にも絶対してはダメ。それが人の道だと思います。なんかもー、なんかもーって感じです。(T_T)殺意が芽生えるわ。名前と顔が判ったら、デスノートに書き込んでやれるのに~。笑。
Nov 4, 2007
"ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD FRANTIC","LIFT TO THE SCAFFOLD","ELEVATOR TO THE GALLOWS" 監督・・・ルイ・マル 原作・・・ノエル・カレフ 出演: モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、ジョルジュ・プージュリー、リノ・ヴァンチュラ、ヨリ・ヴェルタン、ジャン=クロード・ブリアリ、シャルル・デネ、他。 ・物語序盤・ 土地開発会社に勤める技師ジュリアンは、シモン・カララ社長夫人であるフロランスと不義密通していた。二人は邪魔者である社長を殺そうと完全犯罪を計画する。だが社内で社長を自殺に見せかけて殺してビルを出たジュリアンは、自分が証拠品を残してきてしまった事に気付く。現場に戻ろうと再度ビルへと戻ったジュリアンは、運悪く週末で電源を落とされたエレベーター内に閉じ込められてしまう。更に会社の前に置いてあった車は、花屋の店員ベロニクとチンピラのルイの若いカップルに盗まれてしまう。二人はジュリアンの名を騙って、旅行中のドイツ人夫妻と知り合い、モーテルに誘われるが、彼等の車を盗もうとした所を見咎められ、夫妻を射殺してしまう…。懐かしい映画をぼぉーっと鑑賞。昔、結構ドキドキして観た記憶が。古い映画だから、今見るとツッコミ所も多いなぁ。でも面白い映画だと思います。フランス語の響きって良いですねぇ。心地よい音楽のようで。普段観る映画は圧倒的に英語が多いので、時々違う言語の映画を見ると、耳が新鮮になります。あと、フランスのパトカーのサイレンの音も可愛いから好き。やる気あんのか?と言いたくなるような、間抜けな感じの音。ちょっとフランスに憧れてます。喋れもしないのに、仏語のハンドルネームを作ったりとか、最近かぶれてるかも。実際は行った事すら無いんですけど…。(T_T)行ける時に無理して行っておけば良かったなぁ。映画は今観ても、エレベーターに閉じ込められて、絶体絶命のピンチになった時、どうするのー?とハラハラします。折角、完全犯罪の筈だったのに、まさかのハプニングで窮地に。更に追い討ちを掛ける様な、車泥棒カップル。自分の名を騙って、殺人事件まで起こしてくれるし…。どっちに転んでも、殺人犯になってしまうという災難(?自業自得か?)に見舞われて。行き当たりばったりのバカップルは笑えますね。殺人犯だわーと、心中を誘う花屋のお姉ちゃん。音楽を聴いている内に眠る様に死ねると差し出した、数錠の薬…。そんな少量で、眠る様に死ねる薬があるかいな。爆。青酸カリかい?ヒ素かい?でもそれだと、のた打ち回って死ぬけどね。更に二人を発見したカララ夫人。アパートの鍵を取って、「逃がさないわよ。」と部屋の外から施錠。あの…、そこ牢屋じゃないんで…。部屋の外から鍵を掛けても、中の住人は勝手に開けて出て行きますよ。でも何故か、中からも鍵を回さないと出られない構造になっていました。昔の西洋のアパートのドアって、そういう仕組みだったのか??このカララ夫人は誰だろう?と思ったら、ジャンヌ・モローなんですね。若ーい!若い頃の彼女って、こんな面立ちだったんだ。一番最近に出演した映画は「ぼくを葬る」(2005)で、主人公の祖母役。1928年生まれですから、今、80歳くらいですね。流石にもう映画出演はされないかな?でも年を取られてからも、コンスタントに映画出演されているので、息の長い女優さんだなぁと。リノ・ヴァンチュラも出てますねぇ。こちらは亡くなって20年になりますけど懐かしいわ。 モノクロ時代の映画も、たまには良いですね。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Nov 2, 2007
Trick or treat. smell my feet. give me something good to eat. if you don't.I don't care. I'll pull down your underwear!面白い歌だなぁ。英語って、韻を踏めるから、詩を作るのが楽しいですよね。漢詩でも同様の事が出来ますが。一日遅れのハロウィーン。子供の頃、シンボルマークとも言える、南瓜の角燈(Jack-O'-lantern)が作りたくて、必死に中身を刳り抜き、乾燥させようと放置していたら、見事にシワシワの黴だらけに…。あれ以来、トラウマになっている、ハロウィーンです。(-_-メ)今日は万聖節ですが、ハロウィーンという呼称はAll Hallows eve(万聖節イヴ)が訛ったもの。ハロウィーンの源流は、古代ケルト、ドルイド教の収穫祭。作物や動物を捧げ物として、火を付ける祭り…って、そうか、これが先日観た「ウィッカーマン」のあの祭りの元ネタだったのか~!11/1はサウィン祭、古代ケルトでは、一年の始まりの日です。あの世とこの世を隔てている門が開き、精霊や死者の霊が現世にやってくる日。日本だと丁度、お盆に当るのが、この日ですね。日本では、霜月。神楽月とも呼ばれています。何れも旧暦での呼称なので、現在の11月にそのまま当て嵌めると、季節感が微妙にズレてしまいますが。11月はあまり好きな月じゃない。何故なら、誕生月だから。笑。厭だなぁ…。まあ、私の誕生日には、我が臣民達が国を挙げて祝ってくれるので、あまり忌避しても申し訳ないな。え?勘違いですって?カレンダーに我が誕生を国家総出で祝す日として、毎年祝日になっていますよ。疲労が溜まり、妄想や幻覚が見えるようになっている模様です。遠巻きにして、放置しましょう。
Nov 1, 2007
トップページのバナーから飛べるようになっている、当サイトの映画感想の索引、「映画鑑賞記録保管庫」を一年ぶりに整理しました。皆様、どうぞご利用下さい。トップページをスクロールしてゆくと、バナーが見付かると思いますが、こちらのページです。「映画鑑賞記録保管庫」楽天は元々ブログではなかったので、フリーページという非常に便利な場所があります。その反面、後発のブログには、コメントやTBを許可制にできるシステムがあるのに、ここにはありません。前ほどはヒドくなくなりましたが、やはり時折、エロ・トラバや金儲けを餌にしたアリ地獄サイトからのトラバが…。楽天さんの方も、日々色々とトラブル解決の努力はしてくれているので、これからもここで頑張りたいなと思っております。ホームページ時代の名残りであるフリーページの存在は本当に助かります。これだけでも楽天で書き続ける利点を感じます。ブログの検索機能は、本当に使えないので。ところで。いつから私は映画感想を怠るようになったのかと遡ったら、2006/7/31でした。「狩人と犬、最後の旅」、ここから書けてないんだな…。その後は、一応、物語の冒頭部分紹介まで書いて、感想なしの物が多数。それでも、そこまで書いているだけでもマシな方で…。徐々に、全く書かなくなってゆくのであります。自分が燃え尽きてゆく過程を遡ってゆくと、情けなくて笑えました。取り敢えず、レビューなしのページも、後日埋めるという事で、索引にリンクしました。そんな訳で2006-2007に掛けてのページは、「覗いたのに、何も書いとらんやんけ、われ!」という場合があります。追々、暇を見付けて、何かコメントを書ければと…。今日、リサイクル・ショップに行ったのですが、探し物は見付からず。その代り、映画のビデオテープが一本100円で売られていたので、何か掘り出し物は無いかと物色しました。おおっ、という一品は結局なし。しかし以前、保存用に録画しておいて、誤って消去してしまった、「危険な遊び」を見付けました。後、レンタルしようかすまいか迷って、結局観ていなかった「ナチュラル・ボーン・キラーズ」と「イノセント・ブラッド」も合せて購入。10%割引セールをしていたので、計270円也。しかしはっきり言って、保管場所に困る大きさですね…。
Nov 1, 2007
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