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2010年06月18日
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カテゴリ: 読書

部隊、貨物、武器等を緊急輸送すると共に、救急車両としても機能する高機動多用途装輪車フランクリンミント ハンヴィー”湾岸戦争”モデル


 『山・動く―湾岸戦争に学ぶ経営戦略』
 同文書院インターナショナル、W.G. パゴニス (著),
 ハーバード・ビジネススクールは湾岸戦争に何を見たのか。

 55万余の将兵と700万トンの物資と13万両の選等車両をアラブの砂漠に適切に送り込むため、湾岸戦争で史上最大のロジスティクス・システムが活用された。
 集中と分散を適切に行うことによる、物資補給の最適化の実例の全貌を作戦司令官パゴニス中将自らがドキュメンタリータッチで詳細に語る。
 軍事の面の黒子、銃後の世界のような扱いを受けている兵站部門を中心に扱った書籍。
 多国籍軍として展開する湾岸戦争の兵站(ロジスティクス)の原動力ウィリアム・ガス・パゴニス氏の生い立ちから湾岸戦争までの半生がユーモアを交えて語られる。
 ロジスティクスを実践の場で有効活用するにあたりたいへん重要な、リーダーシップとロジスティック論にも注目したい。
 旧陸軍で「輜重輸卒(しちょうゆそつ)が兵隊ならば、蝶々蜻蛉(ちょうちょとんぼ)も鳥のうち」と揶揄されていた。

 兵士が戦いの場で全力をだせるよう、環境を整えることに力を入れている米軍でも、辻褄の合わないぐらい後方支援が後回しの事項である事実を知った。
 論理的でなければロジスティクスは機能しない。
 一時的には米軍とて例外「正面」重視で「正面」が機能不全になる(なる可能性が強い)ことを知った。
 とても意外。

 災害出動に力を入れている自衛隊はそのようなことはないだろうが、後方支援、兵站が整ってこそ正面が有効に機能するのは、軍事も実業も同じこと。
 後方支援への配慮が欠けていれば、一時的には攻勢にたてても、継続が不可能となる。
 ナポレオンと冬将軍、ナチスドイツのスターリングラードの戦い、インパール作戦など実例はたくさんある。


 巻末に危機管理専門家の佐々淳行氏の監修としてのコメントもある。
 連合赤軍浅間山荘事件でもロジスティクスは重要だったようだ。
 こちらも物流(ロジスティクス)について考察する人々、緊急事態下での適切なリーダーシップを考える人々にとって価値ある一文。

 このような名著が絶版とは実に残念なこと。



ロジスティクス入門


復刊ドットコム


 『流通情報ネットワークの実際』
 ―POS、VANを軸に製造・物流・金融までを巻き込んだ企業間オンライン・データ交換システム(EDI)のすべて
 日本実業出版社、浅野恭右(編著)
  1990/10/30 出版

 受発注のEDIの基本的流れ、応用例等を知りたくて読んだ。

 様々なVANシステムと各々の標準についても表で分かりやすく説明されている。
 JANコードも流通関係に携わる社会人の常識レベルに近づいてきた。
 PCもORCもそこら中にある時代を迎えた今日、WEB-EDIにより、EDIの展開を用意に拡大できる環境となり、当時問題になっていたことの多くが大きな課題ではなくなったことが分かる。
 まさしく、データの活用時に基本、基礎を学ぶのに適切な本だった。

 目 次
 1章 流通分野に欠かせない情報ネットワーク
 2章 POSシステムのしくみと現状は
 3章 小売業におけるEDI
 4章 POSデータ活用を助けるEDI
 5章 卸売業におけるEDI
 6章 企業間情報ネットワークのための標準化
 7章 EOSは流通業の基本情報システム
 8章 EDIの国際動向は
 9章 POSカードシステムとEDI
 10章 物流シンボルとEDI
 資料編


VN-V25 ネットワークカメラVICTOR VN-V25 【ネットワークカメラ】


 『従属国からの脱却』
 -日米安保条約を日米平和友好条約に
 露満堂
 「21世紀・日本の進路」研究会 (編)
 (2002年10月出版)
 A5判・並製・104頁

 研究会のメンバー
 隅谷 三喜男・伊藤 茂・大槻 勲子
 加藤 毅・櫛淵 万里・鈴木 保
 竹岡 勝美・竹田 四郎・野田 英二郎・
 針生 一郎・前田 哲男・槙枝 元文
 武者小路 公秀・吉田 康彦・吉元 政矩

 日米安保条約の使命の転換を考える。
 隅谷三喜男氏を座長に15人のメンバーが対米従属の安保体制からの脱却を説く。
 湾岸戦争時に「資金協力だけでは海外諸国から評価されない」との説が流布された。
 自衛隊を海外派遣しても、軍事、防衛や外交で対米従属している構造を変えない限り、日本が「国家」として評価されることはありえない。
 外交の重点をアジアにシフトして、自主・自立、平和、共生の進路を提言。

 61ページから93ページまでは、提言「21世紀の日本の針路」の要約を掲載。
 巻末付録に英文の要約版掲載。





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最終更新日  2011年02月14日 21時47分15秒
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