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2017年04月02日
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カテゴリ: 航空&ミリタリー
​​​​​​​​​​​​​​
 日本は世界に先駆けて戦車の動力機関としてディーゼル
エンジンを採用した。
 日本初の国産制式戦車として開発・量産された八九式
戦車 乙型は、三菱A六一二○VD空冷4ストローク直列
6気筒
ディーゼルエンジン(直噴)を搭載。



 Wikipedia に 統制型一○○式発動機 についての問題点
が記
載されていた。
 敗戦前の日本の工業力は極めて低く、圧力がかかって
循環
する、エンジンオイルの類は必ず漏れを生じていた。
 部品の精度が低かったし、パッキンの品質、サイズも
不安
定。
 鹵獲機を飛ばしたパイロットが、米英独の航空機は、
操縦
中オイル漏れがないことに感心していた記述を目
にする。
 空冷エンジンは、体積に対する出力も低くなりがち
だが、
液冷のような冷却液漏れもないことも陸軍から
好まれた。
 引火も着火もしにくい潤滑油の類はまだよいが、燃
料漏れ
はガソリンでなくとも危険。
 でも、きっと漏っていたのだろう。

 大量生産に入ってからの実用性能は概して不十分
であっ
た。
 製品としての基本的な問題点の全ては、当時の日
本の燃
料事情・基礎工業力・技術力の低さに起因す
る。
 同時代に欧米で車両用として生産されていた同ク
ラスの
高速ディーゼルエンジンに比べると、日本の
統制型ディー
ゼルは、モジュラー構造などの部品の
共通性や燃料の汎用
性の高さという利点と引き換え
に、エンジン排気量やサイ
ズの割には低出力のもの
となった。
 同時代に世界に先駆けて大型・大排気量・大出力
エンジ
ンの戦車搭載を実現していたソビエト連邦と
比較すると、
その差は歴然。
 エンジン出力性能の低さは、日
本製戦車の低性能
の一因であった(もっとも当時のソ連の
代表的戦車
であるT-34に搭載されたV-2型エンジンは排気

38,800ccであり、同じくV型12気筒の構成をとる
統制型
一○○式エンジンの21,700ccとは排気量か
らして大きくク
ラスが異なる)。
 他の多くの弱点をおしてもなお信頼性を強く優先
した手
堅い設計であったが、実際には生産能力の低
さから、故障
が少なくなかった。
 部品加工に際しても組み立て時に作業員がヤスリ
で部品
を削りながらすり合わせをして組み立てるよ
うな状態だっ
たため、組み立てに要する時間は欧米
とは比べ物にならな
いほど長く、生産性は低かった。



 日本陸軍がガソリンエンジンを嫌い、ディーゼルエン
ジン
導入に世界でもいち早く踏み切った動機としては、
ディーゼ
ル機関の経済性・航続能力の高さ、整備性や信
頼性における
利点(ディーゼル機関は自己点火方式のた
め点火用の電気系
統が不要のほか、ガソリンエンジン車
両の場合、戦闘中の被
弾発火のおそれが高いのみならず、
実際にビッカースC型中戦
車の発火事故が起きたことに
よるところが大きかったが、元
をただせば当時の部品の
精度やシーリングやパッキングの技
術が未熟で、燃料漏
れが日常茶飯事だったことに根本的な原
因があった。
 その基礎工業力の脆弱さは、太平洋戦争時に至っても
なお
解決せず、むしろ条件は悪化していたのである。
 いくら設計が優秀でも、品質の低い部材を使い、工作
精度が低
いとなれば、所期の性能を発揮できるわけもなし。
 工作不良によるトラブルも多かったことだろう。
 世界初の戦車用空冷ディーゼル(A6120VD型機関)。
 戦車用空冷ディーゼルエンジンを作るのは早かったよ
うだが、
実用化したと自慢するのは難しい。

だが、戦車のエンジンは三菱重工となった。

 61式戦車のエンジンは三菱12HM21WT。
 空冷4ストロークV型12気筒直噴式ターボチャージド・
ディー
ゼルエンジン。



 74式戦車は三菱10ZF22WT。
 空冷2ストロークV型10気筒ターボチャージド・ディー
ゼルエン
ジン。



 大出力を誇る90式戦車で2ストロークは継承されるが
やっと水冷式を採用
 三菱10ZG32WT。
 液冷2ストロークV型10気筒ターボチャージド・ディ
ーゼルエン
ジン。
 出力1,500ps/2,400rpm。



 10式戦車で初めて4ストローク採用。
 三菱8VA34WTK。
 液冷4ストロークV型8気筒液冷ターボチャージド・
ディーゼル・
エンジン。
 出力1,200hp/2,300rpm。
​ 陸上自衛隊の主力戦車は一貫して車体、エンジン
とも三菱工製。​
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最終更新日  2018年11月30日 07時57分20秒
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