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2024年01月19日
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カテゴリ: ダイエット、健康
 食後の血糖値が急上昇と急降下を起こす状態を「血糖値スパイク」と呼ばれる。
 血糖値スパイクを起こしやすい人の特徴として「炭水化物中心の食事をたくさん食べる」「食べる速度が早い」「運動不足」「血縁者に糖尿病の人がいる」などが挙げられる。
 血糖値の急激な上昇、急上昇した血糖値を抑えるためインスリンが大量に出されると血糖値の急降下を招く。この血糖値の乱高下が血糖値スパイクで血管にダメージを与える。血糖値スパイクを重ねると動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中による突然死のリスクが高くなると考えられている。
 糖質を大量に摂取しないことは、健康維持に意味がある。
 かくして、痩身美容のためだけではなく「糖質ゼロ」「糖質オフ」「糖質カット」食品が巷にあふれることになる。
 下記は似たような三者の違いの説明。
     ​
「糖質ゼロ」「糖質オフ」「糖質カット」
の中で“血糖値が上がる”のは?
糖尿病専門医に聞いてみた
著者 : オトナンサー編集部
アドバイザー : 市原由美江(いちはら・ゆみえ)
 さまざまな食品で見かける「糖質ゼロ」「糖質オフ」「糖質カット」といった表示。実はこの中に、血糖値が「上がる」かもしれないものがあるようです。糖尿病専門医に“答え”を聞きました。
 昨今、お菓子やジュース、ビール、パスタ、パンなどあらゆる食品で見かけるようになった「糖質ゼロ」「糖質オフ」「糖質カット」といった表示。血糖値を気にしている人からすれば、どれも心をひかれる表示だと思いますが、実はこの中に、血糖値が「上がる」可能性のあるものが潜んでいることをご存知でしょうか。
 正しく知っておきたい「糖質ゼロ」「糖質オフ」「糖質カット」の違いについて、著書に「血糖値を自力で下げるやり方大全」(フォレスト出版)がある、内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。
     ​
「糖質ゼロ」と「糖類ゼロ」も異なる
Q.ずばり、「糖質ゼロ」「糖質オフ」「糖質カット」の中で、血糖値が上がる可能性のあるものはどれですか。
市原さん「炭水化物は『糖質+食物繊維』ですが、血糖値を上げるのは糖質です。食物繊維は血糖値を上げません。
 『糖質ゼロ』『糖質オフ』『糖質カット』の中で、 血糖値を上げる可能性があるのは『糖質オフ』と『糖質カット』 です」
【糖質ゼロ】
 100グラム当たり0.5グラム未満の場合、「糖質ゼロ」と表示できます。糖質0.5グラムは血糖値にほとんど影響しないため、血糖値を気にせずに食べても問題ありません。
     ​
【糖質オフ・糖質カット】
 「糖質オフ」は、“糖質が控えめ”であることは伝わる表示ですが、どの程度少ないのかは分かりにくいです。例えば、「糖質50%オフ」などの表現であれば参考になりますね。「糖質カット」も同様です。
 なお「糖類オフ」の基準はありますが、「糖質オフ」の基準は定められていません。よって、栄養成分表示の「糖質」または「炭水化物」の表記を確認して参考にするしかありません。
Q.ちなみに、中には「糖類」の表示も見受けられますが、例えば「糖質ゼロ」と「糖類ゼロ」はどう違うのでしょうか。
市原さん「『糖類』とはブドウ糖や砂糖のことです。つまり、 『糖類ゼロ』であればブドウ糖や砂糖は使われていませんが、その他の糖質が含まれていることがあり、血糖値に影響します。 一方、『糖質ゼロ』は糖質そのものが含まれていないので、血糖値には影響しません」
Q.日頃、血糖値を気にしている人が、糖質が含まれない食品を正しく選ぶためのポイントとは。
市原さん「一般的に、『糖類ゼロ』と書かれているものには糖質が含まれていることが多いです。『糖質カット』や『糖質オフ』にも、実際は糖質が含まれます。
血糖値を気にするのであれば、『糖質ゼロ』を選ぶと間違いありません。 栄養成分表示に記載してある糖質や炭水化物の量を確認する癖をつけましょう」
  ―  引用終わり  ―
     ​
 下記の記事に 「研究結果は、"ローカーボ食またはハイカーボ食が良い""脂質摂取はできるだけ控えたほうがよい"とする食事習慣に安易に飛びつくことを見直した方が良く、やはり食事バランスが重要であることを示唆しています」 とある。
 「生兵法はけがの元」、「過ぎたるは及ばざるがごとし」の格言は糖類摂取についても生きている。
     ​
2023年8月28日 保険指導リソースガイド
  …  (略)  …
極端な低炭水化物食と高炭水化物食で死亡リスクは上昇
 研究グループは、J-MICC研究の参加者8.1万人を約9年間追跡した調査により、日本人の炭水化物・脂質摂取量と死亡リスクとの関連を評価した。
 研究対象者の1日あたりの炭水化物・脂質摂取量(g)は、食物摂取頻度調査票によって推定し、エネルギー比率(%)として算出した。
 その結果、男性の炭水化物摂取により、50%から<55%群を1としたとき(基準群)の、 男性の低炭水化物摂取群(<40%群)の全死亡リスクは1.59倍、がん死亡リスクは1.48倍に上昇した。
 また、 中程度の低炭水化物摂取群(45%から<50%群)では、循環器疾患死亡リスクが2.32倍に上昇した。 精製炭水化物摂取(米飯、パン、めん類、和菓子、洋菓子)と非精製炭水化物摂取に分けて分析したところ、炭水化物摂取量全体での分析結果と同様の傾向がみられた。
 女性では、追跡期間が5年以上の場合、50%から<55%群を基準群としたとき、 高炭水化物摂取群(≥65%群)の全死亡リスクは1.71倍に上昇し、がん死亡リスクも同様の傾向が示された。
 さらに、男性の脂質摂取量と死亡リスクとの関連については、20%から<25%群を基準群としたとき、 高脂質摂取群(≥35%群)でがん死亡リスクが1.79倍となり、循環器疾患死亡リスクも脂質摂取量とともに上昇した。
 脂質摂取の質を考慮するため、飽和脂肪酸摂取(肉類、乳製品、加工食品に多く含まれる)と不飽和脂肪酸摂取(魚、植物油、ナッツ類に多く含まれる)に分けて分析したところ、 不飽和脂肪酸の摂取量の少なさが全死亡リスクとがん死亡リスクを高めていた。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 健康長寿の実践は難しそうだ。







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最終更新日  2024年01月19日 06時00分15秒
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