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2024年05月10日
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テーマ: 観光地(323)
 ゴールデンウイーク=GWは、ものづくり大国・日本の休み、遊びにつきまとう罪悪感の補償、みんなで休めば怖くないという制度。
 「休み」をさぼらないために、行楽、観光で一所懸命遊ぶことになる。
 売上げの極大化を望む観光業の経営者は、GWも歓迎だろう。
 ひどい混雑をものともせず行楽に、観光に励む人々の受入れに、各種の観光関連サービス業従事者たちは必死で働く。
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 インバウンド客の受け入れなどで、かつてのように閑古鳥が鳴くほど暇な時のない観光業も増えてきた。かつてと大きく違うのは、働き手の確保がままならないことだ。

 下記は、レジャー、レクリエイションに臨戦態勢で臨まねばならない「GWは廃止すべき」という記事。一所懸命、必死になって遊ぶのは無駄も多いから、そろそろやめてはいかがという話。
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こう提言しても、何も変わらなかった理由
ITmedia ビジネスオンライン  2024年5月1日
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●なぜ観光産業は非正規雇用が多いのか
 さて、次に疑問が浮かぶのは、なぜ観光産業は他のビジネスよりも多くの非正規労働者が必要になってしまったのかである。そのあたりを、日本銀行金融機構局金融高度化センター企画役の北村佳之氏が端的に指摘しているので引用させていただく。
 「旅行需要の季節変動が激しいため、非正規雇用が多くなり、従業員の知識・スキルの継続的な蓄積による労働生産性向上が制約を受けている」(出典:日本銀行「観光産業の現状と課題」2023年9月21日)
 ここまで言えば、カンのいい方はもうお分かりだろう。この「旅行需要の季節変動が激しいこと」こそが、筆者が観光業で働く人々の待遇改善のため、GWを廃止すべきだと主張している理由だ。
 「旅行需要の季節変動が激しい」というのは、分かりやすく言えば、観光客が大挙として押し寄せるオーバーツーリズムのような時もあれば、閑古鳥が鳴いているようなヒマでヒマでしょうがない時との落差が激しいということである。
 これが当たり前となってしまっている観光地のホテルやレストランの経営者は当然、「忙しい時だけ人を雇う」方向に流れる。これが観光業だけが「異様」に、非正規の低賃金労働者への依存を深めてしまっている最大の原因だ。
 この負のスパイラルから抜け出すには、旅行需要を「平準化」していくしかない。そこで最も効果が期待できるのが、他でもない「GW廃止」である。
  …  (略)  …
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 つまり1948年に生まれたこの大型連休は、国民所得が上がっていく中で、日本政府が「みんな同じ日に休んで、みんな同じように旅行やレジャーにいきましょう」という啓発や消費喚起の側面もあったのである。本質的なところでは、コロナ禍で観光業を応援しようと政府が仕掛けた「Go To トラベルキャンペーン」とそれほど変わらないものなのだ。
 ただ、物事には良い面もあれば悪い面もある。GWの設定による「みんな同じ日に休んで、みんな同じように旅行やレジャーにいきましょう」という国民啓発の効果が絶大なゆえ、政府が想定していなかった「副作用」を観光地に引き起こしてしまう。
 それが他でもない 「旅行需要の季節変動が激しい」 という問題である。GW期間中は、全国から観光客が大挙として押し寄せて猫の手を借りたいほど忙しいのに、それ以外の季節は閑古鳥が鳴くほどヒマになってしまうのだ。
 これは日本人の「昭和の働き方」が大きく関係している。ご存じのように、高度経済成長期からバブル期にかけての時代、サラリーマンが「有給をとって旅行に行きます」なんて言おうものなら、上司から「このクソ忙しいのにナメてんのか? 帰ってきたらお前の席はないと思え」なんてキレられるのが常だった。
 昭和の日本人はサービス残業や休日出勤は当たり前で、 罪悪感なく休めるのは年末年始と盆休み、そしてGWしかなかった のだ。
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 「国民にみんな同じ行動をさせる」というのは、「人口が増えている途上国」にとってはプラスで大きな成長につながる。高度経済成長期からバブル期までの日本がまさしくそれで、「春節」が巨額な人とカネを動かす中国に当てはまる。ただ、 人口が減少している低成長国がこれをやっても、労働者を疲弊させて観光公害を悪化させるなど「マイナス」のほうが大きくなってしまう のだ。
  ―  引用終わり  ―
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 近年、世界遺産などで観光公害、オーバーツーリズムが問題になっている。
 日本ではGW、お盆休暇、年末年始休暇のオーバーツーリズムは年中行事となっている。
 GDPは無駄が多いと増えたりする。有給休暇も十分とらず働く日本のサラリーマン社会は、ゆとりや豊かさに欠け、韓国には負けるが自殺も多い。
 成長、拡大が善であるとの考えを捨て去り、無駄をゆとりに活かすことができれば、より豊かな社会が実現できそうだ。





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最終更新日  2024年05月10日 06時00分11秒
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