仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2005.09.23
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カテゴリ: 宮城
 自民党が知事選の候補者を公募(正式には「情報収集」とか)、10人が自薦他薦で名乗り出たという。現職浅野知事の四戦不出馬表明を受けて、それまでは桜井充参院議員(民主党)を担ぐ方向でいたのが、主戦論が台頭。旅行会社の役員とやらを本命に調整したが固辞され、何故かしら新旧幹事長も名乗り出て、どうもしばらく混沌状態が続きそうだ。
 浅野知事の三期にわたって野党に甘んじた自民党が、労せずして手にした知事与党のチャンスか。私の政治的支持とは全く別の話として、県政の活性化のため自民には頑張って欲しいと思っている。

 頑張って欲しい、のだけれど、何となく限界も見えてきた。やっぱり宮城の自民党はこんな程度か、という感じがしてならない。ため息。

 思えば、01年浅野三選の際の自民の立候補見送りは、責任政党(よく分からない言葉だが)として許されない醜態だった。知事のパフォーマンスにお株を奪われた悔しさも手伝って、県議会の論戦も徹底的に知事をいじめるだけ。二元代表制だ、俺たちは知事と同格だ、と精一杯強がりを言って、議員提案条例の数は全国随一などと自慢しているが、候補者も出せずに、真に県政の根っこの議論をどれだけしたのか、何の成果があるのか。
(なお浅野県政の政策や手法について色々ありますが、改めて整理します。)

 だいたい、浅野氏が不出馬を表明してから動いていること自体が、おかしい。4年間何をしていたのか。一応、不出馬表明以前に桜井擁立という戦略をもっていたことは評価したいが、本来は、浅野県政の検証と県民に示せる党のハッキリした政策(マニフェストとまで格好付ける必要などない。)が全く見えていなかった。桜井擁立論もせいぜい政治的な風と雰囲気だけだろう。浅野県政に対峙する以上、4年前から候補を募集するなら募集して、県民に選択肢を示すべきだ。そうでなければ、何が責任政党なものか。
 もっとも、自民党の弁護のために少々言えば、自治体の場合は国政と異なり政党同士が正面から政策代替案を競うという対立になりにくい面はあると思う。議会の立法による政策決定の余地の少なさと知事の権限の絶大さのため、政党が擁立するというより、候補者個人の資質に政党が賛同するというのが実態だという面はある。
 しかし、それにしても候補者を立てないのでは、とにかく話にならない。その点共産党や系列団体は正々堂々戦ったから、まずは最低限の務めは果たした。立派。

 よく、浅野氏は脱政党、無党派層に浸透し選挙に強いという言い方がされる。

 浅野二期目97年選挙の市川一朗のときは、これが決定的に弱かった。しっかりした県政を回復しよう、本流の政治に戻そう、なんて感じで、あとは組織頼みの選挙だった。この時は新進党も一緒になってだらしなかった。それで大差で負けた。県民は浅野に幻影を見て政党を捨てたのではない、自民党や新進党の現実を見て、当然にもNOと判断したのだ。
 浅野知事を攻めれば攻めるだけ、自民の底の浅さが県民には見えるのだ。それは、攻め方が表面だけだから。結局のところ浅野氏が巧みに用意したスコープでしか動けず、どこまで行っても浅野氏が何枚も上手だ。強がりだけの多数政党にパフォーマンスを笑う資格は毛頭ない。孫悟空が何とか大王の手の中で宇宙飛行したと自慢している図式と異ならない。
 ドンと政策で勝負せよ。それしかないのだ。ところがそれがさっぱり聞こえない。人材も出てこない。

 総選挙圧勝と浅野不出馬表明で自民はチャンス到来と思ってしまっているようだが、皮肉なことに、その慢心のゆえに、だらしない正体が今そのまんま露呈しているのだ。何年か前に危機感を持ってCMを作った。今はそんな緊張感もなかろう。ちなみに、当時の幹事長はじめ有力な県議が国政に転じたり浪人中だね。県会議員に残っている顔ぶれを見ると、寂しい。元幹事長さんが、それなら俺も、というのも、その意味でわかる。
 誰も投票しませんよ。何度も言うが、浅野さんが出なければ勝つ、今度は勝てる、というのはウソ。自民が(民主党も同じだが)だらしないから投票されないだけ。浅野さんが出ても出なくても同じです、残念。せいぜい、情けない同士になればどちらか勝つというだけ。

 本当に県と県民の将来を考えているのならば、候補者と政策という形で、具体的に県民に示して欲しい。時間はないのだ。今にいたって、勝てそうだから俺も、など言っている状況では、やっぱり望み薄か。

 責任政党とやら?の真価が問われる。

 今日(23日)付けの河北新報朝刊県内面では、脱政党NOの県民意思を前提に、主戦論(主体的に候補擁立)か和戦論(有力候補に相乗り)か、苦悩している、という市川県連会長の苦悩が報道されている。
 何度も言うが、それは違う。
 県民は、「脱政党」「情報公開」「ムード」に投票したのではない。「非自民」に投票したのでもない。自民党(もちろん民主党も)がだらしないから何もできなかっただけ。県民は良い県を求めている。「浅野は何もしていない」と対立するのは、全くもって正しい。正々堂々と「ではどうするか」を(それなりの)候補者に具体化して県民に示せ。それだけだ。
 この連休中に、候補者具体名のアドバルーン記事がでるかな。






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最終更新日  2005.09.23 07:56:49
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