仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2005.10.31
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カテゴリ: 雑感
土曜日にIショッピングセンター内の書店に在庫のなかったこの本、伊藤和明さんの『日本の地震災害』(岩波新書)を読みました。

そこにあるのは、事実のままです。序文にもありますが、地震の専門的研究ではなく、我々日本人がいかに災害をうけたかを、まずはありのままに知ろう、という事だと思います。写真を多用し、また住民の視線で、災害がどう起き、人々はどう行動したか。悲劇や不幸中の幸いなど、読みやすく書かれています。20世紀の災害を記しているので、関東大震災から始まっています。

過去の災害とそれへの対応の事実を実直に受け止めることが、災害の備えの第一歩だと思います。

実は、読みやすくて、立ち読みで半分くらい速読してしまい、買いませんでした! しかもレジの真ん前で立ち読みとは! 177ページで735円という割高感もあって(言い訳)、丸善さん、スミマセン。でも、他に子供用の本、999円を買ったので許して!

ところで、著者の伊藤さんは、NHKラジオの朝7時20分の「ニュース解説」で、たしか月に1回、月はじめの頃に登場して、「災害史に学ぶ」とかいうテーマで話をしておられます。いつものように朝の車中で聞くのですが、大変興味深く、タメになります。その中で出た話も本に載っていました。氏は、さまざまな資料から歴史上の地震や津波の被害の様を、わかりやすく説明されます。すると、先人がいかに被害を受けたか生々しくわかるのです。そして、何が被害を拡大したか、その後の備えはどうなされたかなども検証する氏の姿勢に敬服しつつ聞いています。

伊藤和明さんの名前と顔は、20年も前の大学時代から知っております。当時NHKテレビの夜の10時台に15分番組で「ニュース解説」というのがありました。マジメ?だった私は、これを見て、生協のB6のカード(2穴)にノートしていました。マジメというのとは逆で、新聞をダラダラ読むよりも、15分間だけ集中して、一日1テーマづつ、問題の意味を理解しまたストックとしても残ると考えて、怠惰な自分に強制したのです。酒飲んだり、友人宅に入り浸ったりで、見ていない日の方がはるかに多かったはずではありますが。あのカードもどこへやら。

さて、当時の解説委員の顔ぶれは、伊藤和明さんもですが、饗庭孝典さん(国際事情)、野原明さん(教育)などだったと思います。皆さん現在でもラジオの「ニュース解説」に登場されます。全く個人的で勝手ながら、懐かしく感じて聴いております。

最近のテレビのニュース解説ものはCG多用で見やすいし、また役所の無駄や政治家の怠慢を弾劾するなどテーマ性メッセージ性をもったものが多い反面、一定の立場(特にポピュリズム)に重心を置きすぎている感じもします。たしかにメディア自身の見解が多様に表明されることも良いでしょう。
それも良いですが、静かに、語り中心で、内容的にもプレーンでありながら問題の所在を示すような深みのある、当時のNHK解説は、味があって良かったナと思っています。そういえば、シンプルで高揚感など全くないテーマ音楽も頭に残っています。今思えば、予断を与えないという報道・解説の良心の表れだったのか。





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最終更新日  2005.10.31 21:22:57
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