仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2007.02.14
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カテゴリ: 東北
東北地方はイロリの文化だという。農村地帯では最近までずっとイロリが使われた。イロリとカマドでは炊き方が違うし、イロリ文化では自在鈎に吊す鍋や鉄瓶が発達する。

カマドはもともと大陸伝来と見られ、それ以前の日本ではイロリが利用された。カマドは征服者の文化らしく、カマドに関する神が、他の一般の去来神的性格と異なり常在神として伝承されていることにも現れている。また、神への供物も他では魚や海藻がほとんどなのに、カマド神には猪肉が供えられる。

しかし東日本ではイロリによる煮炊きが長い間行われた。これは何らかの文化上の抵抗があったことを予想させる。また、煮炊きの方法も、東日本では弦のついた鍋が多用されるが、西日本では釜が発達した。湯を沸かすにも、東日本の鉄瓶に対して西日本は茶釜である。

以上は、大野晋・宮本常一ほか『東日本と西日本 列島社会の多様な歴史世界』(洋泉社、2006年)から、「常民の世界」(宮本常一)の章に書いてあることだ。

この他にも、風呂(西)と湯(東)、年齢階梯制(西)と長子相続制(東)なども説明されている。東北人の私は長子相続が全国的に一般だと勝手に思っていたが、西日本では年齢階梯により年寄りが尊ばれ、家が本家が分家かはさほど問題でない。むしろ別居隠居の制度(年寄りが主家とは別に住む)、末子相続(九州南部、四国、諏訪湖付近など)、隠居分家(長男に嫁をもらうと親が二男三男を連れて別居する)などがみられる。これらはもともと漁民社会に多いそうで、長子相続が主流の東北や北陸が鎌倉以降の武家の同族結合の伝統であることと対比される。





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最終更新日  2007.02.14 00:56:58
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