仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2007.07.03
XML
カテゴリ: 宮城
松島四大観の中では、壮観と呼ばれる宮戸の大高森が、何といっても最も素晴らしいと思っている。これには相当に主観的な思い入れがある。

僕が初めて大高森に登ったのは、高校3年の時だ。バスの日帰り小旅行だ。修学旅行がないためか、各学年でクラス単位の遠足をするのだが、3年生は少し遠目に県外だったのだと思う。

野蒜海岸でふざけて遊んで、その後に大高森に登ったはずだ。初夏の爽やかさの印象と、友人たちのこと、それと当時のちょっとした感傷も織り混ざっていて、懐かしい思い出だが、この時は特別にこの場所に結びついた記憶だったわけではない。松島四大観はおろか、どの辺りだったかも気にしていなかっただろう。行き先は奥松島、というぐらいの意識しかなかったはずだ。

何年も後のことだ。社会人になった僕は仕事で宮戸に行った。以前に来た場所とはつゆ知らず、地図を広げながら。大高森の登り口の岩のところで、アッと声を上げてしまった。1度か2度通り過ぎて、帰りにでも気付いたのかも知れない。

ここはあの時登った大高森じゃないか。記憶に埋もれていたことがらが、現実の場所と結びついて今眼前に、たしかにある。不思議な感覚だった。忘れたわけでも覚えていたわけでもない、柔らかくかすかに残る感覚だけのものが、deja vu のように目の前にハッキリ形になっている。

その後、何度となく登った。あの不思議な感覚をおぼえてから、勝手に僕にとってひどく大事な場所のような気がするからだ。山としてはさほど面白みもないところだ。遊歩道もどこかさびれた感じで、夕暮れには淋しくなる。

山頂に立つと、思い出す。こんな狭い山頂で、間違いなく数多い級友達と遊んだのだ。皆も覚えているか。あの時、まさか僕は宮城県に住むなどとは思っていなかったし、ましてひとり山頂に再び立つなど思いも寄らないことだった。

しかし、あのパノラマは素晴らしい。松島なら大高森だ。遠望すれば、上品山、石巻、牡鹿半島。太平洋の波がきらめく。振り返れば夕陽に映える松島。

大高森との不思議感覚的「再会」の2年くらい後だったと思うが、NHKの「ぐるっと海道3万キロ」(タイトル名違うかも)で、大高森を放映していた。山に登る地元の人の話、そしてCGだったと思うが、松島の壮観の四季の移ろい。夕景や雪景色など、じつに見事だった。



だけど、天気にはあまり恵まれなかった。どういう訳か、いつも曇り空が多かった。

今は、もう15年も登っていない。子供達を連れて行ってみようか。僕の心のふるさとなのだ。

(大高森からの夕景は素晴らしい画像が多いのですが、ここでは公的なサイトである 東松島市観光協会のトップページ を紹介します。いずれ私も夕景を撮ってみたいと思います。)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.07.03 00:51:02
コメント(2) | コメントを書く
[宮城] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

コメント新着

おだずまジャーナル @ Re[1]:荒巻地区の新町名と宅地開発史(12/14) 荒巻昭和人さんへ コメントありがとうご…
荒巻昭和人@ Re:荒巻地区の新町名と宅地開発史(12/14) 団地名なつかしいですね。広告に使われて…

プロフィール

おだずまジャーナル

おだずまジャーナル

サイド自由欄

071001ずっぱり特派員証

画像をクリックして下さい (ずっぱり岩手にリンク!)。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: