仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2008.01.26
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カテゴリ: 仙台
よく知らなかったのだが、都市間を結ぶ高速バスとして最近は格安のツアーバスなるものが盛行しているそうだ。『仙台経済界』で読んだのだが、昨年のあずみ野観光バス事故の説明である程度合点がいった。

形態としてはバス会社が設定した路線を運行するバスに乗り合うものではなく、旅行会社が募集した旅行に応募した上で旅行会社が借り切ったバスに乗る形式。客が支払うのは運賃ではなく旅行代金であり、乗客ではなく旅行会社の催すツアーの会員なのだ(だから会員制バスとも呼ぶそうだ)。
■参考記事  都市間バスの愛称を考える (08年1月21日)

仙台と東京の間だと、片道3千円程度で乗ることができる。確かに格安だ。大型バスを一日借り切るコストは概ね7万円程度。二十数人乗せるとして、これで成り立つのだという。

しかし、規制緩和による貸切バス事業の業界再編の波の中で、旅行会社の要請のためかバス事業者は低価でバスを貸さざるを得ない事情もあるようだ。

仙台では法人タクシーがついに減車に踏み切った(24日の河北新報記事)。規制緩和で新規参入が相次ぎ、過当競争が表面化。従業員の生活苦なども報じられた。仙台は緊急調整区域に指定され、事実上の規制強化。そして、今回の自主的な減車の動きだ。

私は、行政と私人の関わりという根本的なところで(営業の自由)、また法政策的に考えても(市民の利益や安全確保策)、あるいは経済学的に考えても、厳格な免許制は行き過ぎていると考える立場だ。更に言えば、行政学的にも(官庁組織の自己目的化と癒着)、要らない権限と公務員はなくすべきとの立場だ。

今回のタクシー数社の減車は、まさに自由主義経済の帰結であると読み取ることも可能かも知れない。しかし、現実問題として従業者の生活なども無視して良いとは言えないだろう。机上の経済論理はそれとしても、まさに地を這うようにタクシーを運転して家族を支えようとする人を考えない行政では逆に困る。そして、もちろん特定の人たちだけの優遇では困るから行き過ぎず不足せずの対応が求められる。難しい。



難しい。見えざる手に委ねられない部分をいかに政府が律するか。こんな表現自体が古典的だが。たぶん法論理や経済理論では、明確な答えは出せないのだ。かといって政治力学だけで決められても困る。ある程度未来を見越した上での決定権者の無私の判断が期待されるのだろう。

この場合は国土交通省や地方運輸局ということになる。実はこれが不安なのだが。





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最終更新日  2008.01.26 00:31:39
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