仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2010.01.02
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カテゴリ: 東北
寒気団の影響で、大晦日から強風や大雪が東北を襲っている。各地で、鉄道の運休や高速道の通行止めが相次いでいる。そんな地上の荒天をよそに、大晦日から始められたものがある。

岩泉町の龍泉洞で始まった潜水調査だ。

岩手日報の記事によると、31日に41年ぶりの潜水調査が開始した。日本洞穴学研究所が実施。初日は、観光ルート最奥部の第3地底湖からダイバーが潜水し、30から40メートル奥部まで調査した。

前回1968年の潜水調査では、水中で隊員1人が死亡する事故が発生しており、今回は、最新器材を使用するなど安全面に配慮。安全なルート確保を最優先し、2月に測量を行う。

同研究所は、05年から行った陸上調査と前回の潜水調査に基づく洞窟の図面に相違が生じたため、再度の潜水調査を決めた。地底湖の位置も含めて、今回の潜水調査で洞窟の構造を解明する。

宇宙ロケットが飛ぶ時代に、我々の住む地表部分、それもわずか数十メートルの世界が、今なお未解明なのだ。地中の世界は、我々の想像以上に、多様で、複雑で、純粋で、奥深いのだろう。

龍泉洞の ブログ に、潜水調査の様子が紹介されている。調査の安全と、実り多い成果を期待したい。

■関連する過去の日記(龍泉洞)
龍泉洞 41年ぶりの潜水調査 (09年12月10日)
神秘の地下洞窟 地質百選の龍泉洞 (09年3月28日)

ところで、龍泉洞が日本三大鍾乳洞の1つであることは知っていたが、他の2つとはどこだろう。子供の頃の私は、根拠もなく安家洞も1つだろうと思っていた。日本最長というのだから、当然だろう、と。とすると3つ目が、山口の秋芳洞か、という感覚。小学生の頃に、全国の奇洞マップみたいなもので、岩手には所在を示す黒丸が2つ並んでいたような、そんな記憶があるからだ。

実際には、龍泉洞のほか、秋芳洞(山口県)、龍河洞(高知県)を指すそうだ。

岩泉町の公式サイトの観光情報には、こう書いている。
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ここは森と水のシンフォニー「酸素一番宣言」のまち、岩泉町です。太古のロマンと神秘に満ち た洞窟、日本三大鍾乳洞に数えられる龍泉洞を筆頭として、わが岩泉の観光ポイントをご紹介いたし ます。雄大な北上山系に構える本州一広い町、岩泉の自然をまるごと体感してください。
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町のアピールポイントを盛り込んだ文章だが、やはり龍泉洞が筆頭扱い。安家洞も頑張れ、と応援したくなる。

さて、悔しさのついでに、敵情視察。秋芳洞や龍河洞は、日本三大を名乗っているだろうか。得てして、日本n大何とか、というのはn番目にすべり込みたい側が標榜する一方で、当然に全国に冠たる地位を築いた側は、悠然として、n大何とかなどと俗な呼称はしないものだ。



確認した。まず、山口県美祢市の秋吉台・秋芳洞観光サイト。この中の 秋芳洞 の解説には、何と、「東洋屈指の大鍾乳洞「秋芳洞」は大正15年昭和天皇が皇太子の御時、本洞を御探勝になり、この名前を賜った」と表現されており、日本三大の文字はない。何とも大胆不敵。積年の恨み、会津に成りかわって、東北人として許し難いおごりぶり(オーバー)。

秋芳洞は国の特別天然記念物。観光入り込みも年間85万人を誇る( 平成20年山口県観光客動態調査結果 )。

もう1つ、高知の龍河洞。今日まで知らなかったぞ、そんな名前は。高知県香美市の公式サイトから、 龍河洞

以上のような訳で、なんと、龍泉洞が相手にされていないではないか。確かに全国的にはメジャーではないかも知れないが、日本三大鍾乳洞の冠くらいは、一緒に付き合ってくれても良いと思うが。何とも残念でした。

龍泉洞の入り込み数は、35万8千人(平成19年、 岩手県の観光統計ページ から)。頑張れ、龍泉洞。頑張れ、東北。





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最終更新日  2010.01.02 11:27:55
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