仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2010.02.07
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カテゴリ: 東北




ところで、岩手県では、薮川が4時のアメダスでマイナス19.8となっている。最低気温時点では、もっと下がっているだろう。今朝の岩手県は、ほかにも、花巻でマイナス13.9(3時)、江刺でマイナス13.4(4時)など、宮城の米山が冷え込んだことと関連しているのだろうか、北上川沿いの盆地地帯で軒並みマイナス10度以下の寒さを記録した。

ところで、岩手県と言えば盛岡市(旧玉山村)の薮川が冬の最低気温で有名で、ニュースでおなじみだ。盛岡市街地にも遠くなく、奥羽山脈の高地という訳でもないのに、考えてみればどうしてなのだろう。今朝もそうだが、冷え込んだ北上盆地よりさらに低く、例えば盛岡とは実に10度の差がある。ちなみに遠野はマイナス8度程度。

岩手の寒さについては、「一に薮川、二に田代(区界)、三四が無くて五に遠野」と言われるそうだが、薮川は北上高地の寒さを代表する場所で、戦前には何とマイナス30度台を記録している。

なぜ、薮川は寒いのか。

標高が680メートル、そして、北上高地の西斜面にあり、小本街道沿いの峡谷に位置するため、両側から山が迫る。地形は盆地状で(地元では薮川盆地と呼ぶ)、夕刻頃から山頂も盆地も同時に冷却が始まり、冷気は斜面に沿って滑降する。やがて盆地内には冷気が上へ上へと積み重なり、盆地の底はますます放射冷却が強くなる。特に、この地域は風が弱く、冷気で埋まってしまう。
加えて、冬季の積雪の密度が非常に小さいので、乾燥した雪面からの放射冷却によって、接する空気の低温を助長する。
局地気温の変化の要因は他にもあるわけだが、薮川はそのほとんどを兼ね備えた地点である。そのため、現在のところ、本州ではもっとも低温の所となっているのだ。

(金野、七宮、駒井編『岩手県の不思議事典』新人物往来社、2003年から、「岩手で薮川が最も寒い理由」(工藤敏雄さん著作部分)を参考にしました。)





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最終更新日  2024.02.15 07:38:30
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