仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2010.09.05
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カテゴリ: 仙台
仙台駅前の丸光デパート増床改築完成記念として設置されたものだ。

ミュージックサイレンは、10音階のキーがある。100万円もする上に、1都市に1台と限定された。全国に25台しかなかったが、斬新なアイディアが好きだった丸光の創始者佐々木光男社長が東北で初めて導入。昭和28年10月21日の増床改築完成を記念して設置された。

曲目には、仙台に相応しい「荒城の月」が選定された。12月11日の午前9時。吹鳴式に参席した岡崎市長と佐々木社長がスイッチを入れた。演奏は、午前9時、正午、午後5時の3回行われた。

その後、午後3時と午後9時が追加されて、一日5回の「荒城の月」の演奏となった。さらに、警察から青少年の健全育成・非行防止に活用して欲しいとの要請を受けて、午後9時のミュージックサイレンは、帰宅を促す「この道」に替えられた。

昭和62年7月15日の故障を契機にミュージックサイレンは取り外され、解体された。修理部品がなかったのが理由だそうだ。

以上は、せんだいCM特捜隊(スタジオM77)『懐かしのせんだいCM大百科』(2007年)による。CDとセットの冊子だ。CD収録の音源は昭和43年のものだそうで、後半には仙台駅を出発するであろうSLの汽笛の音が入っている。

若い日の私は、もちろん市内でも聴いたが、向山に住んでいて、夜9時になると何やら機械の起動音が立ち上がるのが聞こえ、次いで「この道」の吹鳴。曲が終わると、再び起動音が終息する。そんな記憶がある。

市の中心部ならば、曲は聞こえても、雑踏に紛れて起動音は聞こえないだろう。駅前のネオンを望みながら、夜9時の空を響いてくる機械音がハッキリ聞こえたものだ。

その時期とは、ミュージックサイレンの歴史からすれば、ほんの最後の一コマだった。昭和28年から仙台の街に時を知らせてきたのだから。





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最終更新日  2010.09.05 18:24:25
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